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▼げっとおん、外伝クリアしました。
完成版(本編)配信前に作られた、パイロット版のシナリオを一纏めにしたものらしいです
連作短編ながらも、驚いた事に要人編の後日談として展開し、主人公が(なぜか)彩音以外のヒロインと友達以上恋人未満…という設定。
これ、要人編をクリアしてないと意味不明な内容だよな…なんでその注意書きをいれとかなかったんだろう
▼外伝もヒロインの一角が凜なのは、雅の対極にいるライバルキャラだからなのか、それとも前作で一番人気だった美幸の後継キャラだからなのか
外伝は完成版配信前のパイロット版だと書かれてるけど、明らかにストーリーが繋がってるのはどういうことだろう、元々あったプロトタイプを分割して、序盤を要人編ということにしたのかな
要人ルートも妙に面白かったけど、この外伝も、パイロット版のハズなのに、それでも妙に面白いんですよ
まあ空気読めないパロディの連発とか、いかにも同人ゲーム、素人的な寒さもあるんだけど、面白い部分のほうが多い
▼見所はいろいろあるが、凜の告白がなんとも切ない…
凜のキャラ、凜ルートより立ってるんじゃないか。感情や欲望を見せるシーンが多い
本編は、本編にも関わらずそういうシーンがなかったからね
別れのシーンがとても印象に残る。
![優しい世界_No-0005.jpg](/katananana/file/undefined/E584AAE38197E38184E4B896E7958C_No-0005-1f15d-thumbnail2.jpg)
主人公が大事に持っていた栞を(なぜか)凜が拾い、今度は凜がそれを大事に持っている。主人公に自分が想い出の少女と名乗り出るために使うんだけど、主人公は雅が好きだから、想いは届かない…
栞を使って間接キスをするのがなんだか詩的でキレイだね。文学などのネタを持ってくるだけある
凜はそんな栞をビリビリに破り捨て、主人公の前から姿を消してしまう、これが最後の会話だった…
せ、せつねえ…
普段がアホキャラだから余計に空しさが残る。
▼主人公は雅を選び、二人は結ばれるかと思いきや、本編のセリフ、シナリオを使いまわしているにも関わらず(正確には外伝が先)、それでもまだくっ付かないことに驚愕
さすがに引っ張りすぎでしょ。本編だともうここでくっ付くのに。
でも思えば、主人公は誰が好きとは一言も言ってないんだよね。
雅に対しても友情で動いたっぽいし
本編と違って雅の両親の店だったレストランが潰れてるのがリアル過ぎて怖い。泣き叫ぶ雅はもっと怖い。ここまでのリアリティ、必要あったか?(なかったから本編では修正したのだろう)
▼本編同様、雅の両親に会いに行く列車のなか
ガラガラなのに、お隣、空いてますかの声
まさかの凜、再登場
![優しい世界_No-0002.jpg](/katananana/file/undefined/E584AAE38197E38184E4B896E7958C_No-0002-730b1-thumbnail2.jpg)
![優しい世界_No-0004.jpg](/katananana/file/undefined/E584AAE38197E38184E4B896E7958C_No-0004-3ce9d-thumbnail2.jpg)
篠原凜は消えたけど、これからは宍戸凜として主人公と向かい合うとの告白
![3233.jpg](/katananana/file/undefined/3233-thumbnail2.jpg)
えぇぇえ…
正直、あの感動の別れはなんだったの?という気はするが、げっとおんはあくまでラブコメディなのでこれはこれでアリかな(他のヒロインとも別れる展開があったが、すぐ再会してたしね…)
それに凛がパワーアップして帰ってきてくれたのは、なんだかんだで嬉しい。
凛の面白さは明らかにパイロット版のほうが上だね。台詞が一々笑えるわ。
ゴリ…じゃなかった、雅の存在価値がAAAカップブラの得意先とか、名言が多すぎる。
宿に部屋が無いと聞いて、主人公と同じ部屋でいい、枕は2つ、布団は1つがいい。そして体も一つになると、強化されたキレキレのキャラが炸裂
![yasashiisekai_No-0000.jpg](/katananana/file/undefined/yasashiisekai_No-0000-9dca4-thumbnail2.jpg)
▼結局外伝では、主人公は誰とも結ばれる事なく、物語は終了…という、サクラ大戦4の大神エンド的な結末。まあパイロット版だからね。外伝というネーミングがされてるが、本編IFって感じ。
最後はやっぱり大団円にて終わり。
早苗浮いてるな(笑)
![優しい世界_No-0008.jpg](/katananana/file/undefined/E584AAE38197E38184E4B896E7958C_No-0008-f389f-thumbnail2.jpg)
▼評価
B 75点
このゲームで一番面白いシナリオでした
本編より面白いパイロット版ってなんやねん
ラストシーンでずっと初音ミクの曲がループしてる演出も面白いし、特にシナリオは、本編にはないヒロインのライバル関係があって盛り上がります。
雅のことを最後まで「初夢ちゃんのお姉さん」としか認識してなかった凛が、雅を明確にライバルと認めたり、ヒロインの横のつながりも強い
これらの設定をカットしてしまった本編は、むしろ不完全版なのでは…
というか、そもそも、本編で凛が雅に冷たい理由そのものが、このパイロット版の名残というだけみたいだしなあ。
音楽で成功できなかった凛が、今度はパティシエに将来を賭けてて、それを蔑ろにしたから雅が嫌いって設定の、名残…
でも重要なシナリオを削っちゃったから、中途半端さと違和感だけが残っちゃった。
音声がないのも惜しい。喋るのは本編の使い回し(性格には本編が使い回し)のシーンだけだからね
げっとおんは本当に奇妙なゲーム
いろいろ書いたけど、結局気に入ってます
栗原美幸と善福寺川の開発は順調なのかしらん…
☆おんシリーズ(?)の続編も欲しいけど、作るとしてもまた年単位で掛かるんだろうなあ…
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