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2017年10月08日

ぼくの帰る町 レビュー感想 下手な洋画なんかより面白い洋画風ビジュアルノベル

草g剛のドラマかな?ってなタイトルだが、まず目を引くのが綺麗なグラフィック。


前作テイクバイミーはキッズアニメ風の絵だったが、淡いタッチで青春物語風に描かれている。

枚数も多く、画力が大幅に向上している


画風が違うので、もともとこの絵が描けたのか、練習したのかは分からないが、凄
いふり幅




物語は、いじめられっこの少年が、偶然出会った謎の少年と、いじめっこの殺人計画を練るところから始まる



てっきり、「ひぐらしのなく頃に」でレナが鉄平を殺す話のようなものを想像したが、全く違ったね



殺人後の逃亡の練習と称し旅行に出かけるんだけど、それが物語のメインで、殺人計画は序盤だけ




この旅行が、友達のいない少年二人が「親友」になっていくストーリー、かつ成長物語なんだけど、もう笑っちゃうくらいベタな洋画風ストーリー


作者が洋画を見て作ったといってるくらいだから、余りにも洋画そのもの



色んな人との出会いと別れ、そして両親の離婚後は一度も会っていない、実の父親との再会。だが父親には既に新しい家族や子供がいて…



と、更にベタだけど、それだけに王道で、安心して見ていられた




洋画的要素の最たるものが、影響を受けまくった、洒落たセリフ回し。





何気に凄いね。フリゲでこういう、センスのいいセリフの応酬はあまりない

ただ影響を受けただけではない、鋭いセンスがある




殺人の道具として用意していた工具を使って2人で秘密基地を作るシーンは最高にクールだし、ラストシーンからスタッフロールの歌(これも洋画風)まで、本当に1本の青春映画を見たかのような爽やかさだ






ただスタッフロール後のエピローグは、妙にメタ的で要らなかった。


ここでいきなり現実に引き戻され、最後の最後だってのに冷めてしまった。











評価
B+ 
75点





良作です。前作テイクバイミーと同じ題材だけど、クオリティは桁違い。BLに抵抗が無ければお勧め




しかし、マック(アメリカでもマクドナルドをこう呼ぶの?)は実名なのに、映画タイトルをパロディにする必要はあったんだろうか。


時計じかけのオレンジをパロった、時計じかけのグレープて(笑)


四人の王国 レビュー感想 少年少女の珍道中かと思いきや、人生とは何か、社会とは何かを問う社会派ゲーム

声が出せないあなたと、
メンヘラで夢見がちな女の子、
ウソがつけない男の子、
無口で存在感ない男、
の4人で旅をするアドベンチャーゲーム。


「王の試練」で勝つために、
3人の側近を連れて
各地に散らばった「紋章」を集めに行きます。


選択肢や行動で、あなたの「性格」が変わっていきます。














▼オズの魔法使いっぽい一味が主役の四人の王国、攻略しました。シナリオについてはザックリだけど、ネタバレあります





いやあ、長かった。中編とあるけどフリーゲームとしては十分長編。分岐も多少あるしね。






絵は可愛いし(といってもほぼ素材で、イメージビジュアルの画風が全く違ったりおかしな点も多いが)、音楽、演出のレベルは高いし、総じて非常にクオリティが高い。





中でもシナリオは極めて面白かった。ここまで良質なシナリオのRPGは、商業ゲームでも今時ないくらい






▼ストーリーは王子候補たちが王子になるため、王国内で紋章を集めるところからスタート。




王子候補は側近を3人連れて行けることになっているが、精神性の病気で声を出すことができない主人公は、「好きなことで、生きていく」とかyoutuberみたいなことを言って自分のカラに閉じこもってて、側近はおろか友達すら1人もいない。いってみればただのクソニートです





他の王子候補は仲間が何人も名乗り出るのに、1人だけボッチな主人公





だが何かウラのありそうな3名が名乗りをあげて…



という、非常に牽引力のある導入部となっている。






▼まずこの主人公が声を出せない、というRPG特有の無言主人公のキャラづけに一石を投じる設定が斬新。




実際にクリアまで主人公が声を発するシーンはない





序盤はどの選択肢を選んでも「何をいってるかわからない」と返されるだけだが、旅を続けていくと、ジェスチャーなどで、仲間にはちゃんと意思が伝わるようになる。




この喋れないというギミックを使ったシーンがシナリオ上にあったり、ただの設定倒れではないところが素晴らしい







▼散らばった7つの紋章を集めるんだけど、作者の製作時間、スキルの都合上か、実際に奪い合う紋章がたったの3つ、ってのはちょっとガッカリした。




てっきり7個全部に7つのストーリーがあると思ったから






紋章集めのストーリーはシリアスもあるが、基本コミカルでいかにも珍道中といった感じ。おふざけで、コメディRPGっぽい。



ヒロインはクーフィアだがライツの側近リカとも仲良くなり、ラノベみたいに妙にモテる主人公






▼驚いたのがこのゲーム、中世ファンタジー風RPGなのに、敵にモンスターがいないんだよね。モンスターという存在そのものが架空の存在。





エンカウントするのは動物や人間だけ





魔法も無い。超人的に強い人間も存在しない。幾ら強くても剣で斬られたら致命傷を受けるし、魔法やパンチで岩を砕くようなこともできないから爆弾を使う。妙にリアルな設定だ。(1度だけモンスターが出るが、それもこの世のものじゃないバケモノという流れ)





ここも何気に斬新で面白かった








▼そんなこんなで一部は少年少女の珍道中だが、7つの紋章が全て消化されて、冒険は終わります







クーフィアはずっとお姫様になりたいという夢のために主人公についてきたが、主人公がyoutuberみたいな、好きなことで、生きていくというyoutuberみたいな夢ばかり追い求めている事を知ってしまい、強いショックを受け、酷く精神が不安定になる。




メンヘラ設定を見て、なんだ、別に普通じゃん、全然メンヘラじゃないじゃん、って思ってたけど、このあたりをメンヘラと呼んでるのかな。どちらかというとメンヘラというより夢見がちなメルヘン少女って感じ







▼ライツの計略により、紋章を盗んだと濡れ衣を着せられる主人公。本来勝てたはずの主人公は失脚。




王子がライツに決まり、主人公が候補生から敗北してしまってからの怒涛の展開が素晴らしい。





ここでパタリと冒険や戦闘などのRPG要素がなくなり(戦闘は終盤にまたあるが)、主人公は王子候補の肩書きがなくなり、ライツの悪意によってブラック企業の閑職に追い込まれてしまう。他の王子も同様にバイトなど、酷いアリサマ





この、主人公が社会的に徐々に抹殺されていくサマ、なんか怖いね…。作者が社会人経験者かどうかは知らないが、とてもリアルで気持ち悪くなった。





クーフィアは殺人、強盗、レイプなんでもありのスラムへ警官隊として飛ばされ、カシューは殺人犯の濡れ衣を着せられ、人知れず殺されるためにジャンドゥーヤは故郷に飛ばされてしまい、バラバラになってしまう4人。



▼つい1時間前まではキャッキャウフフ、ワイワイやってたので、唐突に作風が変化し驚愕する。



毎日仕事に追われ、早朝から深夜まで仕事をさせられる主人公。上司には怒鳴られ、いいことなんて1つもない



モンスターがいないことなどを妙にリアルだといったけど、これ、もう、リアルというか現実そのものじゃん





主人公は現代の日本人かよ







▼全てはライツの計略だが、肩書きを失った主人公はどうすることもできない。口だけ達者で無能老害な王はライツの本性すら見抜けない(王、まさか本当に無能なまま終わるとは思わなかった)








▼クーフィアからの手紙を受け取る為に奔走し、いざ開くと暗号だとわかる。


解読すると「だいすき たすけて」になったり、この辺りも一部とは作風が違い探偵ゲームもどきなことをさせられる。お使いイベントの連続はちょっとウザかったな










まるでメキシコみたいなスラムでクーフィアを助け、更なる戦いに巻き込まれる主人公達。ライツの暴走に気付いていたダンたちの助けもあり、何とか窮地から脱する。



このあたりの展開、最高にアツイです。緊迫感と熱気の連続。




ダンは悪役として登場したけど徐々に主人公と力を認め合ったり、このゲームのライバルサイドで唯一親友キャラっぽいポジション








▼何気に恋愛模様も上手い。クーフィアとリカはお互いを大嫌いなライバルだけど、2人とも主人公を好きになってしまう…でも主人公は結果としてそんな2人を騙していた…








なんとも切ない。





マップがY字になっていて露骨に二者択一を迫られるけど、先にどちらを追うかでセリフが変わるのも細かくて面白い











▼ラストは星空の下で再度クーフィアとリカ、どちらを選ぶかを迫られ、クーフィアを選ぶとグッドエンドとなるが、この物語、結局主人公にとって何が正しかったか?これでよかったか?という結論が描かれないのが深い





結局ライツは裁かれないし、世界観は単純な勧善懲悪でもなければ、ライツも理想を追って暴走しただけで、悪事こそ働いたが悪人というわけじゃない



普通のRPGならここで他の王子達と組んでライツから王子の座を取り戻すまでを描くけど、このゲームはなんとここで終わり。4人で逃避行して、「四人の王国」というタイトル回収で終わり




世界を支配しようとする魔法がいるわけでも、ラスボスがいるわけでもありません




作者の伝えたかったメッセージ性やテーマは、結局のところ冒頭で主人公が子供のようにいってた好きなことで、生きていくなのかも。




または「好きな人と、生きていく」









▼シナリオと演出は一級品でした。ライツの末路などは気になるけど、本編の四人の王国エンドでは語られません。それを含めてかなり変わったシナリオだが、グイグイ引き込む展開や会話劇、ギャグは素晴らしいクオリティ



演出は、一切動かないただのドット絵とは思えない臨場感。音楽との合せ方も上手く、恋愛シーンなどはまるで映画を見ているようだった





評価
S+ 90点



素晴らしいゲームでした。











ただ一つ欠点をあげると、プレイヤーの選択肢が主人公=プレイヤーを作る、という肝心のシステムが微妙に機能してなくて、ロールプレイングゲームとしての要素は薄かった。


例えば特定の性格になった時のみ選べる選択肢があるとか、進めるシナリオがあるとか、様々な分岐があればよかった(メインシナリオは1本道でもいいが)











▼余談だけどそんな名作シナリオも、最後の選択肢でリカを選ぶと、これまでの展開ブチ壊しなクソゲーシナリオになります







なんとクソゲス主人公、これまで生死をともにした仲間達をリカと一緒に裏切り(リカもなかなかのクソゲス)、バックレ逃亡




まさかの逃避行!








工工工エエエェェェ(゚Д゚;)ェェェエエエ工工工


さっきまでの流れはなんだったの?!仲間達との信頼は?!リカを差し置いてクーフィアをスラムまで助けに行ったのは!?なんだったんだ!?




こんなん絶対仲間たちは一生もんのトラウマやろ…



主人公がいないとカシューたちも捕まって殺されるだろうし…




リカとのディープキスを無言で見つめるクーフィアも、シュールで怖い






最後もめちゃくちゃセックスして終わるという、ギャグなのか?という




スタッフロールにも、歌なし



しかしこのゲーム、ちゅーとかセックスとか、語彙の無さはなんとも…シリアスシーンでもこれだものなあ





何かを得る為には何かを犠牲にしなければいけない、ってのはいいとしても、これは余りにもクソゲスすぎる。



主人公とリカだけが幸せになって、結局何も解決していないってのが怖い。サトミも何かいってやれよと





エンディングは全部で9個、ちゃんとしたリカエンドもあるらしいんで、まだまだプレイしようかな(これはいってみればリカバッドエンドか)。









▼このゲーム、シナリオがとにかく優れてるんだけど、より具体的にいうとセリフに深みがあって面白い。


思わず考えさせられたり、肯定したくなるセリフが多くて、モブですらキャラ立ちしてる。名言と思ったその一部をご紹介







「自由になりたい、といったか。綺麗な言葉だ。だが本質は「頑張りたくない」、だろう」




…ライツに騙され、有能だった主人公にブチギレて無能呼ばわり。ライツが王子になった後もクーデターを企ててる事に気付かない。良いセリフを言う割に明らかに一番無能な王



教師とかもこのパターンの無能が多いしリアルといえばリアルだ














「昔の話をするって、その、思い出の価値を決めるってことだと思います」




過去、想い出に纏わるセリフ。過去の栄光に縋って生きてる人間には来る言葉だろう。しかし結局カシューの過去話は語られることもなく終わってしまった










「人を従える人間が規則にうるさいのもわかるわね。あんたみたいな無能でも見張り番としては役に立つもの」




マニュアル人間は使えない








「自分のために動くというのは、自分勝手という意味ではなく、自分がある、という意味で素晴らしい」



遠回りが近道になっていたとか、地道が近道になっていたとか、結果が後からついてきたってのは現実にもある











「気をまぎらわしてしまったら、つらいのが減って、死ねなくなる」





躁鬱を繰り返す自殺志願者のようで妙にリアルだ











「お金がなくても目標に辿り付く方法はいくらでもある。好きなことだけして生きていくなんて絶対批判される、色んなものを捨てないといけない」



犠牲は必要







「自分がどんなに凄いと思うものを作っても他人が欲しがらないと富にはならない。なぜならお金は人と人を繋ぐツールだから」







お金に対する2つの考え方。大それたことをするには犠牲が必ずあるし、物事を客観視する目は常に必要。







深い(KONAMI感)








2017年10月07日

テイク・バイ・ミー レビュー感想 NHK教育ドラマ風ビジュアルノベル

露骨にスタンドバイミーをオマージュしたビジュアルノベル。ややBL風味


だがスタンドバイミーと違って相棒が病気で瀕死という設定




ストーリー展開がベタで想定外の展開が何一つない上、ピークもないので、淡々とした感じ



もう少し盛り上げるシーンが欲しい




折角80年代を舞台にしているのだから、もっと当時のネタのパロディも有ると良かった




絵はきれいだが枚数が非常に少ない。大人になったパターンの絵も欲しい



全体的に無難で、この題材が好きなら楽しめるだろう




評価C 60点


2017年10月06日

サブリミナル★ドレッシング レビュー感想 ラブコメではないが、コメディとしてはなかなか

選択肢を選んでホレ薬を作るゲーム。主人公は男女選択可能





ラブコメを謳っているが実際には仮想化学コメディ。





三択を三回選ぶことになるが、エンディングが少ないことが残念




ギャグは笑えるので、そこは面白かった





2000年代初頭っぽい絵も可愛いです



評価
C 60点

2017年10月05日

おっぱい レビュー感想 歴史的名作

■ゲーム紹介文

世界全てを闇に包み込み、残虐を繰り広げた魔王。
その魔王の前に立ち塞がるのは幾多の戦いを勝ち抜き、
人々に希望を与えて勇者。

だがしかし、強大な魔王を目の前に、
勇者の力のみでは勝ち抜くことは出来ない。

諦めず度重なる旅を続けた勇者。
そして、ついに冒険の過程で異次元の勇者の強い信念を
力へと変える黄金のロッドを手にした。

物語は魔王との最終決戦。
異次元の勇者であるアナタの想いが、
勇者を強くする!



アナタの世界を救いたいと思う意志の力を
力に変えられる勇者と魔王の最終決戦を描いた1分ゲームです。

あなたの正義の意志で、勇者を勝利に導け。











余りにもアホウなタイトルだったけど、まさかこれが名作RPGマザーと同じく、母なる地球という意味だったとは…




オリジナリティ、音楽、シナリオ、グラフィック、全てが最高峰で素晴らしいゲームでした。




特にラスボス戦でヒロインが主人公をかばって死亡、そこで主人公が覚醒してラスボスと一騎打ちになるとことか、あまりのアツさに感動




名作です






評価はカップサイズっぽくF、20点









バス停の先輩 レビュー感想 ベタの意外性












主人公が待ち合わせをしている先輩。




だが名前も何も知らない、知ってるのは同じ学校の先輩というだけ。




ただ一緒に偶然待ち合わせるだけの先輩との掌編。




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そして先輩をバス停以外では見たことが無く、学校でも会ったことがない





この時点でもう先輩の正体はあっ…(察し)だが、選択肢で生存と死亡で分岐するのがちょっと新しい




だがあくまで明らかに死亡ルート前提でシナリオが書かれており、生存ルートだと矛盾点や不整合が非常に多いので、そこはもっと練って欲しかった。主人公が事故死した女生徒のことまで知らないとか無理あるし







評価

D 55点







しかし先輩が待ち合わせをしてた先輩は、性別が不確定だが、男っぽいなー。強い感情があるからこそ自縛霊になったんだろうし












あっ…(察し)








2017年10月04日

げっと☆おん プレイ日記8 店長編 ミステリとしてもギャグとしても弱い


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げっとおん、店長編クリアしました。




正直このゲームのシナリオで一番酷い。




店長の悪い部分だけを描いてて、ただのウザキャラになってる















アレな人に見えて実はぐう聖で有能ってのがキャラコンセプトなのに、ギャグだけに偏ってるし






しかも内容がほぼしぇいむ☆おんの店長編の焼き直しというね





でもまあ笑える部分もありました

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しかしげっとおん完全版が出た2017年には…というかここ数年で見ても、とっくにレイザーラモンHG(のパロディ)は古いですね。


キッズなんて知らないでしょう。




元ネタの人が怒るってなセリフもあるけど、HGの人物像を考えるとむしろ喜ぶんじゃないかな






さてこれにて本作コンプ。いろいろ書いたけど、なんだかんだで楽しみました。




今ではしぇいむおん程じゃないにせよ、げっとおんが大好きです(ツンデレ)








2017年10月03日

げっと☆おん プレイ日記7 外伝 まさかのグランドフィナーレ感がまたも…


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▼げっとおん、外伝クリアしました。




完成版(本編)配信前に作られた、パイロット版のシナリオを一纏めにしたものらしいです





連作短編ながらも、驚いた事に要人編の後日談として展開し、主人公が(なぜか)彩音以外のヒロインと友達以上恋人未満…という設定。




これ、要人編をクリアしてないと意味不明な内容だよな…なんでその注意書きをいれとかなかったんだろう






▼外伝もヒロインの一角が凜なのは、雅の対極にいるライバルキャラだからなのか、それとも前作で一番人気だった美幸の後継キャラだからなのか






外伝は完成版配信前のパイロット版だと書かれてるけど、明らかにストーリーが繋がってるのはどういうことだろう、元々あったプロトタイプを分割して、序盤を要人編ということにしたのかな







要人ルートも妙に面白かったけど、この外伝も、パイロット版のハズなのに、それでも妙に面白いんですよ






まあ空気読めないパロディの連発とか、いかにも同人ゲーム、素人的な寒さもあるんだけど、面白い部分のほうが多い





▼見所はいろいろあるが、凜の告白がなんとも切ない…




凜のキャラ、凜ルートより立ってるんじゃないか。感情や欲望を見せるシーンが多い



本編は、本編にも関わらずそういうシーンがなかったからね





別れのシーンがとても印象に残る。



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主人公が大事に持っていた栞を(なぜか)凜が拾い、今度は凜がそれを大事に持っている。主人公に自分が想い出の少女と名乗り出るために使うんだけど、主人公は雅が好きだから、想いは届かない…





栞を使って間接キスをするのがなんだか詩的でキレイだね。文学などのネタを持ってくるだけある




凜はそんな栞をビリビリに破り捨て、主人公の前から姿を消してしまう、これが最後の会話だった…






せ、せつねえ…



普段がアホキャラだから余計に空しさが残る。








▼主人公は雅を選び、二人は結ばれるかと思いきや、本編のセリフ、シナリオを使いまわしているにも関わらず(正確には外伝が先)、それでもまだくっ付かないことに驚愕






さすがに引っ張りすぎでしょ。
本編だともうここでくっ付くのに。





でも思えば、主人公は誰が好きとは一言も言ってないんだよね。



雅に対しても友情で動いたっぽいし







本編と違って雅の両親の店だったレストランが潰れてるのがリアル過ぎて怖い。泣き叫ぶ雅はもっと怖い。ここまでのリアリティ、必要あったか?(なかったから本編では修正したのだろう)






▼本編同様、雅の両親に会いに行く列車のなか





ガラガラなのに、お隣、空いてますかの声







まさかの凜、再登場



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篠原凜は消えたけど、これからは宍戸凜として主人公と向かい合うとの告白


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えぇぇえ…






正直、あの感動の別れはなんだったの?
という気はするが、げっとおんはあくまでラブコメディなのでこれはこれでアリかな(他のヒロインとも別れる展開があったが、すぐ再会してたしね…)







それに凛がパワーアップして帰ってきてくれたのは、なんだかんだで嬉しい。


凛の面白さは明らかにパイロット版のほうが上だね。台詞が一々笑えるわ。


ゴリ…じゃなかった、雅の存在価値がAAAカップブラの得意先とか、名言が多すぎる。



宿に部屋が無いと聞いて、主人公と同じ部屋でいい、枕は2つ、布団は1つがいい。そして体も一つになると、強化されたキレキレのキャラが炸裂

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▼結局外伝では、主人公は誰とも結ばれる事なく、物語は終了…という、サクラ大戦4の大神エンド的な結末。まあパイロット版だからね。外伝というネーミングがされてるが、本編IFって感じ。









最後はやっぱり大団円にて終わり。

早苗浮いてるな(笑)

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▼評価
B 75点



このゲームで一番面白いシナリオでした






本編より面白いパイロット版ってなんやねん






ラストシーンでずっと初音ミクの曲がループしてる演出も面白いし、特にシナリオは、本編にはないヒロインのライバル関係があって盛り上がります。





雅のことを最後まで「初夢ちゃんのお姉さん」としか認識してなかった凛が、雅を明確にライバルと認めたり、ヒロインの横のつながりも強い






これらの設定をカットしてしまった本編は、むしろ不完全版なのでは…





というか、そもそも、本編で凛が雅に冷たい理由そのものが、このパイロット版の名残というだけみたいだしなあ。



音楽で成功できなかった凛が、今度はパティシエに将来を賭けてて、それを蔑ろにしたから雅が嫌いって設定の、名残…




でも重要なシナリオを削っちゃったから、中途半端さと違和感だけが残っちゃった。












音声がないのも惜しい。喋るのは本編の使い回し(性格には本編が使い回し)のシーンだけだからね





げっとおんは本当に奇妙なゲーム



いろいろ書いたけど、結局気に入ってます











栗原美幸と善福寺川の開発は順調なのかしらん…




☆おんシリーズ(?)の続編も欲しいけど、作るとしてもまた年単位で掛かるんだろうなあ…



2017年10月02日

きらめきの君〜妖精ミラン変〜 レビュー感想 夜にも奇妙な物語風、ブラックユーモア、大どんでん返しの怪作(ただし究極に人を選ぶ)

平凡な中学生、浩太。
ある日、彼のもとへ手のひらサイズの少女が現れる。
彼女はミランと名乗り、自らが世界を救う使命を負った「妖精」であることを告げた。
自体の呑み込めない浩太に対し、ミランは住み込み許可を要求する。

一方、浩太の通う中学校では生徒や教師の謎の失踪事件が多発していた。

水面下で進行する異星人の侵略行為。
事態の悪化に比例して燃える浩太の恋心。

あなたが目撃するのは、妖精とのラブコメ共同生活か、
異星人との熾烈な戦いか、
それとも……、









本作は妖精の美少女をヒロインにした、キャッキャウフフ恋愛ビジュアルノベル。



6インチまいだーりんみたいなもんかな?と思ってプレイ






冒頭、黄昏る主人公の元へ、制服を着た変態の会長が現れる。



これ、凄くいい掴み。もうこの時点で引き込まれた


なんで会長が親友キャラじゃないの?



実際の親友は岸本というDQN風のイケメンで、恋愛経験の多いヤリチン。


地味男の主人公とは、真逆の存在






主人公はクラスメイトの佐久間に片思いをしているが、一方的な執着で、いつまで経っても想いを伝えられない






さてそんなこんなで、妖精の美少女ミランとの物語が始まる。最初は嫌々だった主人公も、同じ時間を共有し、デートもしたりと、徐々に仲良くなっていく





デートシーン、実にマターリでいいね。挿入歌が流れるんだけど、下手だけど可愛い




ミランは異星人の侵略から地球を守るには自分の覚醒しか方法がないというが、その方法がわからない。




主人公もどんどん荒んで焦っていく。親友の岸本とも、決別してしまう




だがある時ミランは一緒にどたばたやっていた主人公への恋心に気づき、告白。キスをすれば覚醒すると確信する。主人公も一方的に片思いしている佐久間を諦め、ミランへの恋心の芽生えに気づく




キスをする2人。人間と妖精、なんとも微笑ましくて可愛いシーンだった




その瞬間――!





そこにいたのは、小さくなった自分と、醜悪な笑い顔を浮かべているミランだった




…あっ…(察し)









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キスをした唇をぬぐうミランの「告白」は続く。



異星人なんてのは嘘っぱちで、呪いをかけられた自分を元に戻すために必要だったのが、キスだったという。しかもミランは主人公のクラスメイトで、本当は主人公の事など大嫌いだという。




いやあこの展開、これまでの伏線が実に綺麗に回収されている。主人公が友達のほとんどいないボッチで他人に無関心なこととか、まさか設定じゃなくて伏線だとは思わなかった





ミランに殺されそうになった主人公の意識は異空間へ飛び、呪いの発端から現在までの記憶を追う


そこにはこれまで異星人に誘拐され、戻ってきた人間たちがいた。





なるほど、誘拐され行方不明になっていたのは、その間小人になっていたんだね。本当に綺麗につながるシナリオだ




事件は異星人でもなんでもなく、呪いの連鎖で、ミランもまた主人公のように小さくさせられた人間


そしてそれをやったのが会長。そんな会長もまたミランに小さくさせられていた。




残虐的なミランの歪んだ性癖により、小さな女装人形にされていた



これが冒頭で引き込まれたシーンにつながり、かなりびっくり。まさかただの変態シーンじゃなかったとは




絶望の主人公。だが、主人公とゴミと思いながらも愛着を持ったミランが、佐久間のカバンに主人公を忍ばせる。



学校が終わり帰宅する佐久間



主人公を見て驚く。主人公は好きだった少女を犠牲にすることに何のためらいも見せず、キスまでの計画を練る。


なんかもう、キャラも完全崩壊して物凄いクズっぷり




だがそこにいたのは、かつての親友岸本で…






エピローグでそんな佐久間もまた事件に関係する屑だと判明し、同じ部員に「どいてよ、ブス」といったり、完全に本性を見せつける(作者あとがきの主人公はゴミ、ミランはクズってのに笑ったが、佐久間はゴミクズだろう)




主人公は岸本とキスをして元に戻ったんだろう。岸本、だって明らかにホモだもんなあ。








うーん、実にブラックユーモア溢れるゲームだった。


なんか最近、こういうゲームが多いね。


「さよなら、リアル」とか、「StarDust -星ふる夜のひととき-」とか、「もよりの駅子さん」とか、着想、コンセプトは同じ



絵、シナリオ、音楽、全てがハイクオリティで非常に完成度の高い同人ゲームでした。しかもフルボイス。


ただ1人の同人声優が複数のキャラを演じているため無理が生じ、主人公の声が明らかに女性だったり、欠点もある


製作者はトラウマゲー、トラウママンガに影響を受けているようだが、本作ものめりこんでいたなら十分なトラウマゲーでしょう



もうゲーム制作は辞めて、結局作ったのは2本だけ。現在は映画を自主製作している模様だが、またゲームを作って欲しいね




評価
B+ 70点







余りに褒めすぎてもアレだし、マイナスポイントもあげます



佐久間が家に帰ってバッグを開けるまで、なんで岸本は声を出さなかったんだろう、これはおかしい。一緒に帰った筈なのに。


岸本にNTRれることは読めていたが、そこはご都合主義だった


主人公が「何か他の人の声が聞こえる」とか前フリしてもよかったな




それに髪の毛の色が現実基準なのにミランだけレッドピンクなのはおかしい。妖精っぽさを演出しすぎてる、という矛盾もある。だからクラスメイトだったってオチは無理があるよな、相当目立つだろうし、あの頭





もっとおかしいのは、元のサイズにもどったミランの服が破れないこと







一番の不満はここである



げっと☆おん プレイ日記6 要人編 まさかのグランドフィナーレ感…


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もうやることはないかな…と思ってたげっとおん、要人ルートクリアしました。






てっきり短めな、親友キャラとの友情を描くよくあるストーリーかと思いきや、これが妙に面白いんですよ





要人が、隼人げっとおんハーレム化計画を立ち上げ遂行するといったもので、てっきりそれに準じたどたばた劇かと思いきや、そのテーマはあまり出てこず、「主人公がヒロインたちと仲がいいにも関わらず、結ばれなかったら…?」という意外と珍しいテーマで進みます





要人ルートという割に要人はヒロインではなく、要人との付き合いの中でヒロインとの物語が描かれる、といった感じ。




キャラ総出演だけど、実際にはヒロインは凛とベースですかね。




凜ルートだと隼人は幼馴染の正体が凛だと気づくけど、このシナリオでは気づかないまま



想い出の栞を捨ててしまうシーンはなかなか切ない。そして里美の台詞が何気に名言っぽい

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ベースが実は女の子というのは驚きました。でもキャラクターの掘り下げ一切なしなのは、ダメです。本当に女かも謎のままだし(ホモかもしれない)
















ボリュームもあるし、ぶっちゃけげっとおんで一番面白いシナリオだった。



ラストシーンもスチルがあるし、他のシナリオとは別方向でグランドフィナーレっぽい







声を揃えて「いらっしゃいませ!喫茶げっとおんへようこそ!」って、もう月と音は読みがげっとおんになってるのね

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評価
B 70点



面白い。なぜこの完成度をヒロインシナリオでできなかったのか。






まあなんだかんだでクオリティは高い同人ゲーム。公式サイトにあるなりきり凛のQ&Aとかも笑えるしね。あれ、中の人はシナリオ担当なのかな。センスあるわ




そういえばこのシナリオでキャラプロフが出てくるが、小柄そうな初夢の身長が意外と高くて、逆にでかそうな凛が意外と小さいことにびっくり。というか二人の身長が同じであることにびっくり。



公式サイトによると凛は厚底だという。ゲーム中だと足元は見れないが、全身画だと確かに厚底だ。芸が細かいね




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