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2017年09月30日

水面に映る森 レビュー感想 いかにもな「初心者っぽい内容」に纏まってしまっている





ディーデリバリー











■あらすじ 母が入院した事により、島の叔母の家へ行く事になった主人公・沙百合。
      懐かしさを求め、海へ出かけた沙百合は……






久しぶりに帰った島で、謎の少年と出会う…それが悪霊になったかつての幼馴染で…


というだけの余りにも型に嵌ったありがちな話で、本当にただそれだけ。バッドだと殺される、ハッピーエンドだと無事成仏、ただそれだけ





何のオリジナリティもない上、あらすじだけでもそのままストーリーとして完結してしまっているので、せめてもう少しヒネリと展開が欲しい。主人公と幼馴染の立ち絵もサイズ感が違い過ぎ手違和感が酷い。





ホラーゲームにしても、怖さがなかった



ただ美麗な実写背景はよかった。




作者は初投稿なので、今後の活躍に期待します





評価
D 50点



trade▼off プレイ日記3と総評 長尾春乃編 前半の青春物語を全否定する、後半のハードシナリオ

trade▼off、春乃ルートクリア。









▼途轍もなくクオリティの高いゲームシナリオだった。これまでの中で1番面白い。早く次の展開が見たくて衝動的にプレーしたほど。そのくらい牽引力がある。夕子ルートほどじゃないにせよ、マコトルートよりもボリュームもあった(だが結末は呆気ない、後述)









前半は例によって、オモシロ関西人の割下と、心優しいアルビノの少女、春乃のハートフルな恋模様が繰り広げられる。










摩織も他のシナリオに比べ妙に優しいし、よく笑顔を見せる


本当に普通の恋愛ADVっぽい








前半の、会話劇が非常に面白かった。




通常このテのADVの日常パートは「前座」なんで、ダレて同じことのループになるんだが、視点切替のシステムなどを使ってゲーム性を高めているし、全然飽きない










▼徐々に恋人に近付く二人…波乱のはの字すらないハートフルなシナリオに心配になるが、例によって日常が唐突かつ悲劇で壊される。







堤の慕っていた先輩、雛が超能力者とされる犯罪者にレイプされ(レイプ展開多過ぎ)その犯人が春乃という噂が立ってしまう。






奇異な見た目もあり、イジメの対象にされる春乃。このあたりのシーンが本当に可哀想。











何が可哀想で怖いかって、これまで親しくしてきた堤がイジメの主犯だったというオチ。


なんかリアルすぎて、最早怖いね









自分はゴロツキとも繋がっており、一週間以内に真犯人をあげられなかったら彼らを使って春乃をレイプする。当然避妊なんてしないと恫喝する堤。(このゲーム本当にレイプ好きだな)





普段お嬢様ふうに通っている親切な堤が実はそっちの人だと分かって、気持ち悪さすら感じるね。本当に怖い奴は普段そうは見えないんだろう















▼そして今度は嫌がらせ、イジメが割下にも向いてしまう。




普段チャラチャラしている割下が完全に折れるのが、これも見ていてツライ。




あんなに仲良くしていた雪村からももう2度と話しかけるなといわれたり、泣きっ面に蜂。



普段から暗い奴だったらそうは思わないが、こういう明るいキャラが折れてしまうのは本当にキツイ。







この辺りの絶望感、本当に凄い。ゲームだけどズシンと来る。一昔前の言葉でいうと、鬱ゲーというやつだ














▼家に篭っていると春乃がやってくる。距離を取り、突き放すため、そして八つ当たりのために酷い態度を取ってしまう…



だがそれをも許し、見抜いて割下を慰める春乃…




なんというぐう聖。









このシーンの主人公とヒロインが救われた感、光が見えた感はもっと凄い。もう完全に感情移入している








やっぱりゲームはプレーするもの。漫画や小説との違いはそこ。



割下に完全に感情移入してたもんだから、もう、春乃のぐう聖ぶりには、心が打たれるのなんの…






このようなキャラクターを創造する作者は一体どのような人間なんだろうね。




え?エロリ専門家?そうですか












▼そして例によってこのゲーム、どういうわけか絶望と希望が交互にやってくるんだよね…






この後どんな絶望が待ってるんだろう。この感動的な流れから春乃がレイプされるバッドエンドがあったらドギツイなあ…と思ってたのだが、後日たった1日でまさかの完結。




雪村を通じて真鍋に電話してもらい、あっさり犯人の証明。




心配していた先輩も元気でやっているという…(夕子バッドの悪い印象も無くなって、妙にスッキリ)






あ、あっけねえ…今までの努力は一体…









余りにも熱い掌返しをする、堤。






うん…まあ知ってましたよ。



当然堤のことは信じてましたよ。




あそこまで先輩の雛を慕える人が、悪い人間じゃないって(熱い手の平返し)






そしてそんな汚い自分をも信じてくれた割下を好きになるという、まあ定番の流れ…





昨日までの話はなんだったのというくらい、阿呆な流れになって、物語は唐突に終了








え!?終わり!?
















どうもこのゲームはラストが全部唐突だね。







普通、主人公達の悪評が無くなって、割下たちに危害を加えた連中が謝罪するまでがシナリオだろうに…



雛もまさかの復帰なしとは…







ハッピーエンドじゃなくてグッドエンドなのが気になってたが、、そういうことなのかな










▼エピローグは3人で念願のプールにいって、仲良しトリオ以上恋人未満のまま物語は幕を降ろす。







アフターシナリオは仲良しトリオが解散してしまっているのが少し悲しい。春乃に片思いしていた親友が諦めるまでを、ちゃんと描いてほしかった。










恋人になった2人の初体験


例によって無毛。下の毛も白いんじゃなかったのか。このゲームで毛まで描かれてるのがまさかの夕子だけとか





更には結婚までの意気込み。マコトアフターシナリオは殆どヤるだけだったけど、こちらは、ちゃんとここにも物語があるのがいいね











▼他のシナリオと違い、超能力犯罪者である五十鈴が登場せず、犯罪者との戦いもないので、毛色がかなり違った




ヒロインがアルビノの美少女だが、アルビノが障害であるという設定も使いこなしてた。


春乃が超能力者という噂が広まったのはあの見た目の所為もあるだろう。間違いなく(何故かその事が言及されなかったが)






親友キャラとして男性キャラが登場し、他のルートに比べると超能力モノという内容は薄かった。その分、恋愛ドラマに多くの時間を割いている





マコトルートでは春乃は一切登場しなかったが(厳密にいうとワンシーンだけ背景モブにいる)、春乃ルートではマコトや他のヒロインも活躍するという違いもある(マコトも春乃ほどではないにせよ、物凄いぐう聖ぶり)









▼残念なのはやはり誤字脱字やバグが多いところ。キャラAのセリフの発言者がキャラBになっていたり、ということが頻繁にある。






また、室内なのにシューズを履いているキャラもいた。チェックのとき視点変更しなかったのかな?










じゃあ纏めます





▼シナリオ評価S+ 95点。
素晴らしいゲームシナリオだった。露骨な泣きとかを狙わないんだけど、ストーリー性、キャラクター性、ゲーム性全てで引っ張るいいシナリオ。








減点したのは、春乃探しの難易度が極端に高い事。ヒントなしでクリアするのはまずムリだろう。ファミコンの1ドット並で、まず気付かない。気づいてもクリックできない






まあ今のファミ通じゃあるまいし、満点なんてそうはつかないもんだから、これでも超優良です。






そしてトレオフの総合評価は…S+ 90点。








素晴らしいゲームでした。名作と呼んで全く問題ないデキ。


ツメの甘い部分もあるが、面白い部分が圧倒。


もし一般PCゲーでリリースしていても、間違いなく名作扱いされたでしょう。



同人ゲームとしても、歴代TOP10に入るクオリティ







ただ画面がよく動くような細かさがある反面演出が地味で、OPムービーすらないし、タイトル画面も大昔のゲームのように無音…というのはなんともチープ。


このあたりにも拘りがあれば尚良かった









同人ゲームとしてどの程度話題になったのかは知らないが、現在のDL数は3000を超えているし、フリーゲームとしてはかなりヒットしているほうでしょう。





シナリオ、キャラともに春乃>>>夕子>マコトの順で好きだが、どれも甲乙つけがたいよさがある


オススメの一作です。











後は、まだ到達していないオマケシナリオを出そうかな。それによっては評価が上下するかも。













【追記、その後のプレー】


ヒロインクリア後、オマケシナリオを埋めているが、深夜子の語りを除いた全てがエロシーンであることに笑った



アフターシナリオでも感じていたが、やはりこのゲーム、致命的にシナリオとエロシーンが噛み合ってない。




レイプされたマコトを輪姦したり、エロシーンのキャラクターが本編と完全に別人でありえないことだらけ。だからイマイチ気分が乗らない





私は断然ラブラブエッチ派だ




おなじ同人成人ゲームでも、かたわ少女はシナリオとエロシーンが見事に融合していたが、テイオフはシナリオとエロシーンでテイストがまるで違うし下品なだけで、イマイチつまらない。


今更減点対象にはしないが、萎える要素だ。シナリオ型ADVなのにね





そして後1個、エンディングが埋まらない。

マコトルートだと思うんだが…






全クリ後に俯瞰して気づいたが、春乃ルートは流さの割に分岐が一つもなかったんだな、バッドエンドが1個あるだけだ


もともとシナリオごとに発売されたゲームなので、その影響かな

2017年09月28日

フィギュリンの街 レビュー感想 殺人鬼が主役の話として、ベタながらに面白い

主人公が狂人を気取った殺人鬼。



獲物を探して夜の街を徘徊している。




選んだか弱そうな少女を殺そうとするも、実はその少女が本物の殺人鬼で、主人公は返り討ちに遭う






ありがちでベタなお話だが短編ながらによく出来てる



最初は狂人を気取っていた主人公だが、所詮なんちゃってなもんだから、本物に会って徐々に、無様にも精神崩壊していくのがリアルだ






評価C 60点




2017年09月27日

trade▼off プレイ日記2 佐倉夕子編 まさかのSF巨編…を終盤でブチ壊し

trade▼off、佐倉夕子ルートクリアしました。





▼いやあ、本当に長かった。10時間くらいあったんじゃないか。




あすみも攻略ヒロインだと思ってあすみ重視で進めていたら、まさかのバッドエンド。




えっ!?って変な声出た。あすみエンドはないのね。


こいつ、サブキャラかよ
(一応、終盤にあるけど、バッド扱い)









今回は五十鈴よりも遙かに強い真鍋が敵ということで、緊張感バリバリ。



果たして本当に勝てるのか?という緊迫感は戸愚呂弟戦並










でも案外呆気なく勝てたことにビックリ。







真鍋は圧倒的な超能力者で、そもそも須藤の能力は通用しないと踏んでたんだけど(摩織の能力が通用しなかったのと同じで)、まさかここまで決着があっさりだとは拍子抜け。









▼そして更に驚いた事に、これでエンディングかと思いきや、ここまでは序盤も序盤。




まさかマコトルートでは主題にして結末だった「超能力者との戦い」が、夕子ルートではただの前章だとは…








夕子ルートでは夕子が元の時代に帰る事が目的で、そこから大きなSFストーリーになるとは








別の時間から生まれたパラレルワールドに行ってしまい、そこでよく似ているが少し違う世界で暮らすことになる。


その世界にも、割下がいるのもおもしろかった。案外あっさりパラレルワールドを受け入れるのが、流石この主人公だ




異世界というキーワードとか、なんとなく、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOを思い出す。







元の世界では超絶クズの五十鈴が極普通の明るい少年だったり考えさせられる部分もある。この後にマコトルートをやると、特にね












夕子が別の時間から来たあすみだったってのは中々の衝撃だった。




だからあの時…というこれまでの伏線が見事に消化され、素晴らしい完成度。










この夕子ルート、物語としては明らかに最終章。




Ever17 -the out of infinity-のココ編みたいな話。だから最初にこのルートからやってしまうと話が訳判らないだろう。なんでフラグ制にしなかったんだろうね









▼異世界での夕子があすみだったのは更に衝撃で、怒涛の展開が絶望と希望に交互にやってくるのは、新しいタイプのゲームシナリオだ。






意図かは知らないが、このゲームのシナリオ、絶望的な展開の後には大抵希望的な展開がやってくる。



難題がいともあっさり解決してしまったり、解決したと思えば更に難題が待っていたり。そんなことの繰り返しだ






割下の事が好きだったあすみが7年経って大人になっているので、これでやっと対等な恋が出来るのに、姉も割下のことが好き。だから身を引く。実に切ない物語だ。






その後夕子は失踪してしまう。





理由はあすみを想って身を引いたから…だがあすみもまた姉を想って身を引いていた…


なんかSFゲームだったのに突然恋愛モノっぽくなってきたが、
それがこんな定番メロドラマだとは。




最後は3人仲良く手を取り合って歩んでいく…。


このゲーム、いい文章が多いんだけど、このシーンの割下の台詞はほんとよかった。



しんみりしていると、ここであまりにも唐突にエンディング…






って、これバッドエンドかよ!!









さっきまでのシリアスな空気ブチ壊しで、あすみのヒントコーナー。なんとあすみの好感度を上げすぎると、バッドエンドになってしまうという。





ええ〜〜!?これまでちょっと感動してたのはバッドエンドだったんかい…!!












▼気を取り直して再プレー。大長編なだけにシナリオを大幅に巻き戻し、体育測定の日まで戻る。ああ、なんかもう懐かしい…








後々手を握ってくれるキャラが、夕子に変わる







おお、なんとか先に進めたみたいやな…ここからどんな感動的ストーリーが待っとるんやろう










▼で、ここからが本当に酷かった。




ちょっとワル乗りしすぎじゃないか。






あすみはただのクソビッチキャラになってるし、夕子と付き合ったばかりの割下があすみに手を出してあっさり「冷めた」と振られたり(これはバッドエンドだが、あすみに手を出してもクリア可能)これまでの展開はなんだったの!?という安っぽいエロゲ展開になって酷くガッカリ




あすみが割下の事を夕子にチクってバッドエンド、ってのは最早キャラさえ違う







エロがあるのはいいんだよ、だってエロゲなんだから。



でも、ストーリーの主題そのものがギャグレベルのエロになるってのは、超えちゃいけないパラレルワールド、考えろよ







テーマは恋愛じゃないのかよ






それがセックスしてセックスしてセックスして…









アレッ!?他になんかやってたっけっ!?












プレーしてて、コレジャナイがどんどん強くなる。スタッフロールにもかなり適当に入るし









▼一応フォローもしとくと、そんなエロシーンのグラフィックの出来栄えは凄い。


キャラがアニメーションするし、やはり夕子ルートがトレオフの本編なんだなと思わせる(ただし割下のおっさんみたいな出っ腹には笑った。マコトルートだとガチムチだったのに、バイトで鍛えたんじゃなかったのか)




セックス中に全身触れ合う事で相手の記憶を鮮明に読み取るってのも、これまでの伏線を綺麗に消化しており、上手い。









kanonやAIRはエロシーンのあまりの安っぽさ、蛇足感にエロはいらないという評価をたびたび受けるが、これもまさにそれで、もしトレオフがPCゲームだとしたら、移植の際、このシーンは間違いなくまるごとごっそり修正されるであろう、物凄い安っぽさ。




最後も一応ハッピーエンドではあるけど、これならまだ、バッドエンドのほうがよかった。






なーんか、滅茶苦茶評価に困るシナリオだが…







評価
A+ 85点。



まあ面白いシーンのほうが、圧倒的に多かったのは確かなので、大マケにオマケ。(?)





まだHポイントマックスで見れるオマケを見てないので、その後は評価も変わるかもしれない





終盤のgdgd以外はよかったが、終わり良ければ全て良しの逆をやってしまった。





終わりがダメだから全部だめなんだーとまではいわないが、それでもかなり詰めが甘かった





作者はあすみをこどもオナホとしたエロリ同人まで描いてるし、描いたのはエロであって、シナリオがよかったのはマグレなのかな、だからもうSFをやれないのかな









▼そういえば体育測定のミニゲーム、テンキー使えるのね。後々気付いたよ。


マウスでやったら大苦戦なのに、テンキーなら1度で余裕勝ちできたし、ほんとなんだったのって感じだ








エロシーンのあるキャラは3+1ってことで、+1があすみだと判明してしまった以上、これはもう磨織は本当にただのサブキャラってことなのね…。



唯一のアレ担当なのに、サブヒロインですらないとは


2017年09月25日

愛は突然のラブ レビュー感想 30秒でクリア出来る、超短編

時間がない人のためのラブストーリー




文章量も本当に少ないが選択肢が一つあるし、一応、ちゃんとゲームしてる





ネコを助けるルートが作者が工夫したハッピーエンドだろう。こっちはややヒネったオチでおもしろい









D 50点



からあげ対決 レビュー感想 短いなりに拘って欲しい

からあげを揉むか揉まないか、というのをRPGテイストで再現。





殆どの揉むエンドが同じテキストで手抜きされているので、萎えてしまった。



魔王を揉もうとするとウソだといわれるのが唯一ウケたかな



E 30点





2017年09月24日

trade▼off プレイ日記1 相川実編 バッドエンドがどれもドギツ過ぎる…

trade▼off、マコト編攻略しました。






▼マコトのキャラクター性がこのテのゲームでは珍しく、男っぽい喋り方の乱暴者なのに女性的な一面も持つというキャラクターで、かなり稀有なキャラ。





何せ喋り方が完全に男。別にギャップを持たせたキャラでもないので、ここまで乱暴な喋り方の必要はあるの?のレベル。


でも、中身はしっかり女の子。不思議なヒロインだ







最初はそんな具合で男女の親友っぽく進むだけに、恋人になるあたりはお互いの距離感のつめ方がもどかしい。








▼後半は超能力犯罪者との戦いが描かれる




相川とコンビを組み、知恵と勇気を振り絞り超能力者を倒すまでの流れは緊張感の連続で非常に面白かった。グッドエンドのタイトルが「win end」ってのが、なかなか洒落てる。



でも、クリアしても未回収の伏線が多すぎて、消化不良になってるのが残念。他のシナリオで解決するんだろうけど、余りにも投槍だった。マコトルートでは所詮、その部分は未完なわけだし








一応恋愛ゲームでもあるのに、シナリオ中にセックスはおろかキスすらしなかったことは気がかりだったかな









▼そしてなにより、このゲーム、難しい。難易度はかなり高い部類だろう




何度もバッドエンドになった。これがもう、どれもドキツイのなんの






いやね?レビュー記事でも触れた視点切替のシステムが画期的なのはいいんだけど、結構作り方が雑なのよ。




ナイフで斬り殺されるデッドエンドの回避も、出来ても爽快感が全然なかったね。








恋人になった相川が即、犯罪者に目の前でレイプされるエンディングがとにかく痛い。


主人公は拘束されてて、見てることしかできない…







明日も同じ場所に来い。来なかったらお前の家族を殺すぞと脅される。もうね、凄い絶望感





エンドタイトルが「good?bad?end」、だけど、明らかにバッドエンドでしょ







ヒロインがレイプされるという最悪の流れからちょっとコメディタッチのエンディングに持っていった事もすごいけど、これをgood?という疑問系にすること自体がおかしい(笑)










▼シナリオ評価B+ 75点




前半のコメディからは想像できないくらい、怖いシナリオだった。まあともかく作者の筆力は凄い


trade▼off(トレードオフ) レビュー感想 紙芝居ADVに一石を投じた画期的なシステム

〜ストーリー〜

いたって平凡な学生「割下惣二」は、転校先での新たな生活が始まってまもなく、
超能力少女「佐倉夕子」と出会う。

そんな折り、最近この付近で"超能力者が犯人"と噂される傷害事件があることを知る。
超能力者の存在を身近に知っている割下と相川は、
佐倉夕子たち超能力者と今後どう接して良いのか困惑する。


そしてついに事件が発生。

犯人の疑いがかけられる春乃。
何者かに襲われる相川。
超能力者を探す夕子の本当の理由。


様々な超能力をつかう者たちの間で、佐倉を手助けするために
なんの特技もない割下は無い知恵を絞ってヒロインと共に超能力を乗り切る、
痛快学園超能力ノベルアドベンチャー。


リリース
完全版:2012/05
相川編:2009/08/15
春乃編:2006/12/31















trade▼offのプレイ中レビュー




本作は06年にリリースされた、痛快冗談超能力学園ノベルアドベンチャーという、やたらくどいジャンルの同人ゲームの、完全版





それが今回フリーウェア化された。一応、今でも配信販売されてるけど、それは寄付という名目のようだ





メインスタッフが与根金次氏と朽木ヒロユキ氏のたった2名というのがありえないほどのハイクオリティかつハイボリュームに驚き。



もともとは断片的に販売された同人ゲームだけど、この完全版に関して言えば一般ゲーでも通用するほどの完成度












・オリジナリティ
まず主人公が関西弁というのが新しい。てっきり序盤だけかと思えば、全編関西弁。広島弁も混じった不思議な喋り方になっているが、すぐに慣れる




シナリオは、極シンプルなSFゲーム。超能力が題材で、主人公は超能力を持たない少年。超能力者との戦いが繰り広げられるが、能力が無い分知恵と勇気で敵を下すのがとても面白い。






超能力という題材だとフウキがGBAで出したZERO ONE(ZERO ONE SP)とかを思い出すけど、あれよりはライトで、SF知識、超能力知識はほぼいらない。





タイムパラドックスは定番だし、テレポートの原理などはどこでもドアと同じだし、基礎知識があれば十分理解できるレベル






そしてこのゲームは独自のシステムとして、紙芝居ADVの限界に挑戦



なんと視点を自由に操作できるという、画期的なシステムを採用している。





これが思ったよりも凄い。視点を変えるだけならメモリーズオフ〜それから〜が立ち絵を視点切替したりズームアップ出来たので、その程度のものを想像していたが、本作は文字通りプレイヤーが主人公の目線を操作、または主人公とは違う視点を操作でき、それがゲーム性を高め、攻略にもつながっている。





つまり、紙芝居型ADVでありながら、ただ読み進めて選択肢を選ぶだけでは攻略が不可能なんですよ





視点切替やそれによる画面クリックによってのみ、攻略できるシーンも出てくるし、それには頭をヒネらないといけない







超能力者との戦いでは、リアルタイムの選択肢も登場し、臨場感、緊張感もある










実にお見事で、よくこんなギミックを思いついたなと感心した(逆に、メモオフみたいなズームはできないんだけど)





勿論ギャルゲーエロゲーとしての役割も果たしており、なんとヒロインの足元を見ることができるんですよ。





靴下にもパターンがあるという、謎の拘りが凄い。衣装は同じでも靴下だけ違う



これで気になるあの子の靴下を毎日チェックできる!やったね!





他にも太股を見ながらプレーすることも可能。やったね!











・シナリオ
非常にレベルが高い。ギャルとシリアスの落差の大きさには驚く。アホな学園モノだったのに、唐突に主人公が犯罪者に殺されたり、ヒロインが主人公が拘束される目の前でレイプされたりと、とてつもなくハードな展開もある。



超能力が題材だが、説明文が分かりやすいのもいい
















・キャラデザ、グラフィック
2005年には既に開発しておりキャラデザもあがっていたようだが、12年前とは思えないくらい可愛い。




確かに古さはあるが、非常に作画が丁寧で、スチルも殆ど違和感がない。




そして紙芝居にしても演出がとても面白く、漫画的なフキダシ演出と、立ち絵が動く(厳密にいうと立ち絵を高速表示しているだけで、絵そのものが動いているわけではない)アニメ的な演出を使い分けている、これにはびっくり




そしてこのテのゲームじゃ珍しく、ロリキャラが2人もいる(正確には3人)。作者がエロリゲーの専門家らしいが、これは人を選びそう。



説明書の「18歳以下、精神年齢の低い人はプレイしないでください」ってのは、作者の自虐だろう









・音楽
作者のお手製により、のんびりしたものから緊迫感のあるものまで、クオリティが高い















開発同人サークルThe Dungeon In Yarnのレベルの高さには心底驚く。


代表の与根金次はコミックLOにも漫画が掲載されたセミプロの漫画家でもあるようだし



私はLOはクジラックスとか雨がっぱ少女群くらいしか知らないので、どの程度か、ってのは分からないんですが、まあ…





作者が今になって、「ちびっ子先輩とせっくす えっちな妹ともせっくす」という、本作セルフカバーのエロリ同人を出す程度にはエロリを愛している事はわかりました











そういえばスタッフロールにすたひろの名前があったのにも、驚きました。


おたくの娘さんはあの当時久々にハマった漫画だったけど、作者もツイッターですたひろをリツイートしてるし、今でも交流あるのだろうか



「おたくの娘さん」というセリフや、作者が同名のエロゲーを出してるのは、パロディ?




2017年09月21日

ある母子の亡命 レビュー感想 短い演劇のようなゲーム

歴史をモチーフにした(?)舞台演劇風ゲーム。

公開は3月だが今月になり修正・追加が入ったので、プレイ






まず特筆すべきは拘ったグラフィック。作画レベルこそ低いが、全編に於いて所謂立ち絵というものがなく、全てが一枚絵で構成されているし、非常に手間をかけている。唐突にファミコン風のサイドビューになったり、演出も面白い



クロス探偵物語が凄まじい一枚絵の数のゲームだったが、あれを想像してもらえればいいかと


フリゲとはいえ、クロス探偵に近いことをやっているのは凄い


シナリオは悲劇の連続から最後は希望あるストーリーに持っていくが、この入り方への演出がこれまでのストーリーを踏まえており、非常に盛り上がるクライマックスだった



前日譚として「さなぎのままで」がプレイできるが、こちらのほうが面白かったので、続編があるならこのエピソードを膨らませて欲しい。




この後に本編をやると、また一層もの悲しくなるんだよね…






そんな具合でシナリオは面白いのだが、「もう」の連続など日本語がおかしい部分があるのが惜しい(牛かな?)

無題.jpg





評価B 70点













しかし現代編のクロエ、恵体すぎだろ


とても子供を産めない身体には見えない


何故今更、この違和感のあるキャラデータを追加したんだろうか

2017年09月20日

発情婆2 レビュー感想 ややパワーダウン

発情した婆を題材にしたお下劣バカゲー。






前作に比べると下品さがパワーダウンした気が。ちょっと残念。






爺、孫というファクターは不要だったと思う。あくまで主役は婆なのだし、こんな短いゲームで主題を分割してしまうと、作品が空中分解してしまう







評価50点 D
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