前作テイクバイミーはキッズアニメ風の絵だったが、淡いタッチで青春物語風に描かれている。
枚数も多く、画力が大幅に向上している
画風が違うので、もともとこの絵が描けたのか、練習したのかは分からないが、凄
いふり幅
物語は、いじめられっこの少年が、偶然出会った謎の少年と、いじめっこの殺人計画を練るところから始まる
てっきり、「ひぐらしのなく頃に」でレナが鉄平を殺す話のようなものを想像したが、全く違ったね
殺人後の逃亡の練習と称し旅行に出かけるんだけど、それが物語のメインで、殺人計画は序盤だけ
この旅行が、友達のいない少年二人が「親友」になっていくストーリー、かつ成長物語なんだけど、もう笑っちゃうくらいベタな洋画風ストーリー
作者が洋画を見て作ったといってるくらいだから、余りにも洋画そのもの
色んな人との出会いと別れ、そして両親の離婚後は一度も会っていない、実の父親との再会。だが父親には既に新しい家族や子供がいて…
と、更にベタだけど、それだけに王道で、安心して見ていられた
洋画的要素の最たるものが、影響を受けまくった、洒落たセリフ回し。
何気に凄いね。フリゲでこういう、センスのいいセリフの応酬はあまりない
ただ影響を受けただけではない、鋭いセンスがある
殺人の道具として用意していた工具を使って2人で秘密基地を作るシーンは最高にクールだし、ラストシーンからスタッフロールの歌(これも洋画風)まで、本当に1本の青春映画を見たかのような爽やかさだ
ただスタッフロール後のエピローグは、妙にメタ的で要らなかった。
ここでいきなり現実に引き戻され、最後の最後だってのに冷めてしまった。
評価
B+
75点
良作です。前作テイクバイミーと同じ題材だけど、クオリティは桁違い。BLに抵抗が無ければお勧め
しかし、マック(アメリカでもマクドナルドをこう呼ぶの?)は実名なのに、映画タイトルをパロディにする必要はあったんだろうか。
時計じかけのオレンジをパロった、時計じかけのグレープて(笑)
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