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2023年07月23日

救済少年の終末 レビュー感想 色は虹に包まれて

この時、バカなボクにも分かっちゃった。

ボクを引き取ってくれたのは、お金に余裕があっただけで、最初から全部ウソの愛だったんだなって…


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▼今日世界が滅ぶなら、君は何をする?誰と過ごす?



…という誰もが1度は妄想したであろうテーマをフリゲにしたオリジナリティを、まずは見て欲しい。
設定の時点で面白い。






▼「救済少年の終末」は、地球最後の10時間をテーマにした一作。


時間経過型探索アドベンチャーで、探索中は常に時間が流れるため(イベント中は停止)、リアルタイム10分でゲームは終了する。


登場人物たちはそれぞれのタイムテーブルで行動しているが、これがなんとも懐かしい。
「牧場物語」や「Moon」のような雰囲気を感じた。






▼トゥルーエンドを見て強く感じたのは……

「よくぞたった10分に、これほどのドラマを詰め込んだな」
ということ。

登場人物それぞれにドラマがあり、密接に糸が絡まっている。
主人公は彼らの最後の日を幸せに導くべく奔走するが、どのエピソードも素晴らしい完成度だった。

特にレモ姉の恋の話は…
グッドエンドには意外性、バッドエンドには狂気があった。

彼女の部屋に隠された狂気は、必見。

…これをレモ姉の恋のお相手が見ていたら、グッドエンドのような結末にはならなかった気がする。









▼グラフィックや音楽のクオリティも素晴らしい。
特に全編灰色で表現されたグラフィックは、演出にも一役買っている。

とあるシーンでよく見ると〇〇のグラフィックが〇〇〇になっていることは、トゥルーエンドへの面白い伏線だったね。
この灰色グラフィックじゃないと表現できない、面白い演出だよね。

それ以外にも伏線はあるが、真相を知った後、なんと見事なんだと思わず膝をたたいた。







▼たった10分でマップを奔走するので難解に思えるが、思いのほか簡単。
タイムテーブルも使わずなんとなくで動いたが、それでも攻略できた。

あらすじもそこそこにいきなりマップに放り出されるので
初見は複雑に思えるかもしれないが、まずは5分だけでもプレイして欲しい。














評価B+
75点

素晴らしい良作でした。
全てが救われたトゥルーエンドは、滅びの愛に包まれています。


彼らの地球最後の日は、あなたが導いてあげて下さい。










▼参戦タイトルが少ないかに思われた今回のウディコンでしたが、良作が次々と滑り込みましたね。
まだまだプレイ中なので、引き続きレビュー感想を書く予定です。

…今のところ、グランプリ最有力は『SIBLINGS』かな。
RPGに見せかけた(?)ハイスピード斬撃アクションで、カットイン演出がとにかく格好良い。
フリーゲームでこのようなスタイリッシュアクションは稀有なのでは。









▼…ウディコン作品ではありませんが、「逢魔ヶ探偵 【完全版】」も面白いです。

よりATLAS作品っぽくなりパロディや風刺が現代風に変更されましたが、
たとえこのようなアマチュアゲームであっても、飯塚幸三が差し替えられてないのは、寧ろ英断かもしれません。
あれは絶対に風化させてはいけない、残忍な事件でしたから(なので敢えて、この風刺を不謹慎とは言いません)。



数年前に書いたオリジナル版のレビュー感想では「ヒロインはアカネ派」と書きましたが、今の感覚だとタヅコ派です。

数年で自分の好みに変化があったのかと自己分析できますし、そういう意味でもオリジナル版をプレイしていると面白い完全版だと言えます。

作者の描く女性キャラは可愛いですね。
なぜ初期は描かなかったのだろう(絵は別の作者だった)。

2023年07月21日

ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 350周目 LOH終了。スマトレーナーとフリーゲーム部…ともに逝く…

▼新衣装「Road of Radiance」…

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…なんだこりゃ…似合わない…
誰にも似合わない…


強いて言うならオペラオー…
ファインやマヤにマッチしているが、黄色は余りにも人を選びすぎる…

装飾もゴテゴテで戦士みたいだし、ステージ衣装にはとても見えない

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声優の衣装は更に似合ってなかった。
ブルベイエベとはよくいったもんだが、日本人に黄色い服はやっぱり似合わない。

それがまるで人だかりのように居るもんだから、凄く目に痛いステージだ。

まあ金払ってまでライブに来るファンは、そんなこと気にしないだろうけどね。


…結局のところこの衣装の長所はオッパイがより大きく際立つことだけだね。











▼…LOH終了。

終わってみればプラチナ4に届かず、プラチナ2で終了。

…といっても失敗したわけでも無礼たわけでもなく、今回は魔改造中心に組んだから。
後ろ脚質も使ったし、短距離S逃げS嫁マヤノとか、短距離Sハロライスとか、短距離Aマミクリとか、短距離S白キタとか…ね…。

こんなの、誰も使ってなかった。少なくとも、対戦した中では…

なのにこれだけ勝てれば十分でしょ。
ガチればプラチナ4は問題なく到達できたはず…

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…そして今回も決勝にフリーゲーム部のローグ(旧ネームはヤイバーマン)がいた。
最終日の朝は圏外で、代わりに前回ローグを倒したjkパラダイスが71位につけていたが、
決定段階ではjkパラダイスが圏外、ローグは96傑にランクインしていた


…なので今回もこの人をフリーゲーム代表として1着予想したが…






また負けてんじゃねえかぁあ!
それも最下位で!!

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前回と同じ結果じゃねえかぁぁ!!

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…まあシーキングザパールは2着だったようだが…それでも負けは負け。





フリーゲーム部!
次こそは勝ってくれよな!

決勝進出できたら……またお前に賭けるからな!













▼ギャルガチャでヘリオス(笑)。

こんなことあるんだねえ…お前じゃねえよってツッコミそうになった。

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ゼファーもまた引けたが、どうせなら持ってないキャラがよかった

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▼ライアンSRのテキスト…


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……





ちょうだいちょうだい!!
そういうのちょうだい!!もっと!!






最初期のサポカらしいが、今更手に入れたよ(そのくらいの弱小デッキでやってるんだから、我ながら大したものだ)。

1年目2年目まではこのような青春を感じさせるサポカとテキストが多かったが、最近は変に奇を衒ったものばかりでつまらない。

もっとバンプオブタイシンみたいな強烈な奴が欲しいわ。

でも本日配信のグラスSRはまさかのトレーナーポエムが唐突に詠まれたから、結構好き










▼短距離ライス魔改造中、野良サポカイベントが完走…



それもデビュー前に!!

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デッキイベントが終盤やっと1つ出ることもあれば、こんな数奇なこともある…




改めて、滅茶苦茶なゲーム












▼ホームが夏台詞に変更…


新キャラの台詞を回収しているが…
まずウェイトレスアイネス…




こんなの全身全霊で匂い嗅ぐわ。

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サンバイザーは、やはりそばかすを気にしてるからつけてるのかな。
可愛いでしょ?といってたけど、そこは思春期の少女だからねえ…







日焼け止めを塗り過ぎたと、手を差し出すマーチャンも可愛い。
この子だけは、なぜかストーリーよりホーム会話のほうが親密

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……

…… 





やっぱマーチャンって叡智だわ


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▼…さて久しぶりの攻略日記だったが……





やっぱLOHってつまんねーわ。




この1か月は、完全に虚無期間だった(だからこそ、魔改造で遊んだ)。
もう「ウマ娘」のゲーム性は完全にチャンミ中心に回ってる。
サポカだって、チャンミで勝つために引くわけだしな。

ライブシアターで組み合わせを模索するのは面白いが、それはあくまで一服の清涼剤。
メインにしたら、単なるアイドルゲームになってしまう。

よって、このゲームはチャンミが無ければ取り立ててすることもない。





今後はこの虚無期間が2か月に1回訪れ、しかも負ければ凶悪なフラストレーションを生むのか…

連敗したら、それが倍増…






…うーんやっぱサイゲってアホだわ…





2023年07月19日

睡蓮 レビュー感想 たった1日で、僕を語るなよ

▼ひょんなことからふたりでお祭りを過ごすことになった、男女のお話…
主人公は、初対面にも関わらず好意的なヒロインに疑問をいだく。


果たして、彼女の目的は…
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▼フリーゲーム制作ではテーマやコンセプトを取り決めることがあるが、本作は男女の話でありながらそれが恋愛……


ではなく……




「善意」であるように思った。



「睡蓮」は、とにかく善意に満ち溢れた世界観やねん






▼珍しいんじゃないの、こういう作品は。
普通なら、陽キャヒロインが陰キャ主人公に声をかけたのは実は好きだったとか、過去に何かあったからとか、登場キャラの関係者だからってパターンに落ち着くんだよね。

でも主人公の「なぜ僕に声をかけてくれたの?」という問いに対し、ここまでストレートな答えを返すヒロインはあまりいないよ。

本当に、徹頭徹尾いい人だね。
物事を無駄に難しく考えたり、目の曇った人にはとても胸を打つキャラクターだ。







▼…しかしその反面、主人公がヒロインに好意を持つ展開は不要じゃないかな。

「勘違いしてねえか?お前がこの子から受けたのは善意だろ?なに劣情を催してるんだ?」とか思った。

実際、勘違いした主人公は軽くかわされてしまうしね。






▼と言うかこのゲーム…
ヒロインの善人ぶりは現実離れしてるのに…



なんでそんなところだけリアルなんだよ





陰キャ野郎が陽キャ女子にちょっと優しくされただけですぐ惚れるとか……




リアリティありすぎやんけ!!
現実そのものじゃねーか!!





…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…!

コヒュー……コヒュー…コヒュー……(息を整える音)



……


……



……陰キャあるあるじゃねーか!!














▼評価C+
60点

ストーリーがとにかく良い。
いまのところ、ウディコン15でナンバーワンの面白さ。

だが音楽(音)による演出がとにかく弱い。
今からでもアップデートしてみては?




…今回も投票に参加しませんが、ストーリー評価するなら(10点満点中)9点つけます。

そのくらい夏の清涼感たっぷりな、きれいに纏められた掌編でした(それだけに、主人公がヒロインにヌメぇっっ…とした感情を向けたことは蛇足と思った。エンディング後、彼氏登場で脳破壊されて欲しい)。




彼女はなぜ、…縁もゆかりもない自分に声をかけたのか?
何故こうも優しく、遂には心を救ってくれたのか?

…真っ白な髪の彼女は、いったい何者なのか?


全貌は、是非あなたの目で確かめてください







▼他には(ウディコン作品ではないが)「Noah −未来から来た少女−」がおすすめ。ヒロインも可愛い。


突発的ゲームオーバーはなんとも安っぽいが、エンディングはベタながらにどれも切ない…
ABCDと4種あるが、ベストエンドであるAエンドでもヒロインが助からないのは、ずいぶん思い切ってる。

安易にくっつくエンディングじゃなくてよかった。
ここでヒロインがご都合主義で助かり主人公と結ばれました〜……だったら、絶対駄作になってた。

でも一番切ないのは、意外にも(?)Dエンドかな…

最悪の結末だが、それゆえ記憶には残る…

2023年07月18日

ロボ娘とラブラブデート レビュー感想 あたしたち人間は、機械に仕事を奪われて、芸術を奪われて......今度は恋愛さえも奪うつもり!?

語弊を恐れずに言おう。俺は人間が嫌いだ。
特に、創作活動を人間に与えられた特権だと思いこんでる人間が嫌いだ。

特にAI生成が普及してから、この種の尊大な勘違いをする奴が増えたように思える。
単純に、AI生成のクオリティが低いから嫌うのはまだいい。

無断転載サイトをもとに学習したAIの著作権的な問題を指摘するのも、一理ある。
だが、反AI派の意見を見ていると、どうも 「人間は機械より偉い」という思想が見えてならない。

創作活動は、人間に許された特権的な行為。機械ごときが創作活動するな。
このような発言を直接見た訳では無いが、どうもこのような思想がクリエイターの間で広まっているように思える。


ふざけんな。人間は特別な存在ではないし、特権階級ではない。











▼おおおおお…面白い。タイトルからはとても想像できない内容だ。
コンプ30分もかからない短編だというのに、色々詰まってるな…

AIイラストを用いたフリゲは最早珍しくないが、これはかなり新しい切り口だ。
イラストだけではなく、ChatGPTでアイデア出し・テキスト調整を行っているのも作品性とマッチしているし、新鮮だ(ChatGPTを使ったフリゲをプレイするのも、恐らく今回が初めて)

最近この手の作品をインプット(気取ってて嫌いな言葉だが伝わりやすいので敢えて使う)していないので…もしかしたら既存ジャンルかもしれないが、私としては未知のゲーム体験だった。少なくとも、フリゲでは稀有なのでは。

何か元ネタになった漫画や小説などがあるかもしれないが、このレビュー感想では本作を斬新な作品として取り扱う事とする








▼主人公はSF小説家の上沼仙一。
雑誌の企画で最先端のロボット彼女「那衣子」とデートする。

仙一はもっとメカメカしい女性が来ると思っていたが、いざ現れたのは人間と見紛う美しい女性だった…

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…ここからはタイトル通り、
ヒロインであるロボ娘の那衣子とデートするが…

このデートの部分も面白かったね。

AIがもし女性の姿で擬人化したらまさにこんな感じだろうという…本来の意味ではないがバーチャルリアリティを、このゲームと仙一を通じて感じたんだよね。

最早、そのまんまの再現といってもいいかもしれない。

たとえば那衣子はところどころ指がおかしいし…何より……



ラーメンがちゃんと食えない(笑)。

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AIへの皮肉をそのまま形にしただけだが、思わず笑ってしまった。
見た目は人間だが、しっかりAI……彼女はそんな、おもしれー女。








▼さて本題だが…
「ロボ娘とラブラブデート」が面白かったのはね……



「AIがこのように女性の…ひいては人間の姿をして意思を持っていた場合の、彼女たちの創作への考え方を、人間は無視しているというSF描写」をしたことなんだよ




…参った、目から鱗だ。
そんなこと、考えもしなかった。
考えた事のある人間、そうはいないだろう。

「ロボ娘の心や開発者の思想」……はそれこそ大昔の「トゥハート」(どちらかというとゲームではなく、KSSアニメ版)の時代から創作の題材として存在するが、そのどれとも、本作は違った




▼AIという機械に、仙一という人間(SF小説家)の主義思想を調和させたのも上手い。

「登場人物の思想は作者の思想とは必ずしも一致しません」とのことだが、このようなストーリーを思いついた時点で、作者も少しは思うところがあったのかもね






▼軽いネタバレをすると、仙一と那衣子は結ばれる。
だがその結ばれ方は人間同士ではありえない、人間とAIロボットの一風変わった愛だ。



「ロボ娘とラブラブデート」のAI描写を大変面白いと思ったが、仙一の那衣子に対する思想だけは1つも”共感”できなかった。
このカップルは長続きしないだろう。

仙一という人間が偏った思想家なので当たり前だが、那衣子の〇〇〇〇を前にしてあのような思想を持つのは、問題外である。

いつものように那衣子に「お前〇〇〇はできるのか?」と聞くべきだろう。
だが彼はこの件に関してのみ、それを行っていない。


やはりこいつはおかしい。
最高にクレイジーな主人公だ。









▼評価B+
70点

久しぶりにパンチの強い問題提起作品(と私は思っている)でした。
繰り返すが、タイトルや見た目からはとても想像できない内容。

AI創作に興味のある人や、”反AI派”もやってみては?

思わず納得したり、耳の痛い話があるかもしれませんよ。





▼他には、ウディコン作品を色々プレイしています。
…でも今回…





妙に長編が多くない…?





数十作品がアップされるのに、こんなに長いとプレイできないよ…



なので出来るだけ、短いゲームからやってます。
他の人は、どれだけプレイしてるのかなぁ…?

ここまで長編だらけだと、情勢が変わりそう…
SNS戦略が上手いフリゲばかりが、優先されたり…

2023年07月16日

祟女 -TATARIME- 第15回WOLF RPGエディターコンテスト、始まる。レビュー1本目。

大学生の小泉民夫は、念願の1人暮らしを始めた。
しかし、引っ越してきたアパートはいわくつきの物件だった。
奇妙な来訪者、不気味な血痕、鳴り止まないインターフォン……。
怯える彼に、怪しい影が忍び寄る。


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▼フリーゲーム風物詩の一つ、WOLF RPGエディターコンテスト。
縮めて、ウディコン。(なんかオーキド博士みたいな言い回しだな)


その第15回がスタート。


今回も例年通りグランプリ予想をするが(前年は見事的中)、その前に参加作品をレビューしていく。






▼1本目がこの「祟女 -TATARIME-」なんだけど…

まずジャンルが面白い

リードミーによるとB級ホラー風味のメンヘラヤンデレ恋愛アドベンチャーゲームとある。
…つまりこれは、ホラー風味であるだけで、メインジャンルはメンヘラヤンデレ恋愛ゲームらしい


ほうなるほど、面白そうだ…

早速プレイ








▼…クリアした感想は…


ん〜〜!
本当に徹頭徹尾B級ホラーだ。
オチは読めるんだけど、面白かった

そして確かに、ギャルゲーではあった(笑)
ストーリーの根幹にあるのが恋愛だからね。



まずヒロインがね…
主人公と前々前世から結ばれてると信じ込むめちゃくちゃな電波女なんだけど、恋に一途だし、料理を作ってくれたりと尽くすタイプで、徐々に可愛く見えてくる。

主人公の親友も、「意外と可愛い」と評価する。


…このあたりのストーリーの動きと、プレイヤー心理が重なってるのは良かったね。

丁度プレイヤーがこの電波女可愛くね?と思うあたりで、周りのキャラクターがそのように賑やかしてくるのがね。
意図的な演出なら、上手だよ。




▼トゥルーエンドではそんなヒロインと結ばれるが、ここにも1つどんでん返しがある。

…まあ大方のプレイヤーは読んでしまう結末だろうが、2人が幸せならいいんじゃねえの?とか思った。

式神というより、色神か…


事実を知ったら主人公はまた悪夢に苛まれるだろうが…

まあ知らぬが仏だね








評価C
60点

1発目から良作を引きました。

まさにB級ホラーといった雰囲気ですが、B級であろうとホラーなので少しは怖いです。
探索要素もほぼないため、エンドコンプリートも容易。

「B級ホラー風味のメンヘラヤンデレ恋愛アドベンチャーゲーム」に惹かれるなら、おすすめですよ。








【その他のおすすめフリーゲーム】




▼「雨の日に君と話したいこと」


画力は低いが妙にキャラが可愛い。可愛いポイントを押さえてるんだよな。
…でもストーリーはあってないようなもんかな。


▼「おばあちゃんの遺言」


「廃屋にて」のように主人公が知らなくともプレイヤーが知っている情報を鍵に、周回プレイで攻略するタイプのSF推理ゲーム。
主人公と介護士がクズすぎて逆に好き。
「廃屋にて」とはまた別路線で非常にブラック!……面白かった!


▼「北限のアルバ〜夏の章〜」


「東京大学物語」と同じ台詞での導入は相変わらず上手いが、日常8恋愛2…だった「北限のアルバ〜春の章〜」に比べると、日常3恋愛7…になったかな?前作にはなかったキスシーンもあるし、かなり乙女ゲーム的。
今回のヒーローである八谷日向が割とぐいぐい来るタイプというのもあるが(見た目といいこれもう半分「ひねくれてないくん」だろ)、恋愛要素などが増した所為で、日常の優しさが少し消えてしまったのは残念。
隼人とは従業員と客という立場ゆえに距離もあり穏やかな日常の中で自然と恋が育まれたが、日向は最初から恋愛候補生って感じ。

「癒し」がテーマにしては妙に斜陽産業の厳しさ描かれるのも、前作との違いかな。
リアルではあるが、あまり癒されなかった。

真琴の表情差分も増えているし(多分)相変わらず料理が旨そうな良作ではある。
エピローグでは主人公がしゃべらずヒーロー(ヒロイン)の語りで終わるのとか、まさに古の乙女ゲー(ギャルゲー)。


2023年07月08日

道徳ビデオ レビュー感想 無辜実験室

登場人物は全員クズ!!いじめをなくす為の道徳ビデオを作ろう!!



いじめをなくす為の組織『いじめ更生委員会』
更生委員の潮見ヒヨリはいじめの恐ろしさを全国の子ども達に伝える為
星の砂小学校6年2組の子ども達と共に道徳ビデオを制作することになる。
ビデオで人生を破壊されたクズ達の群像劇です。


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▼え…何これ…何このゲーム…
なんだかすごいゲームをやってしまった感があるな…



まず本作最大のキーアイテムである道徳ビデオ
これはいじめを無くすための啓蒙ビデオ……のような物だ。
なんとも素晴らしい物に思える。

…だがそこは、お約束ともいえるダークな作風…


道徳ビデオの撮影は胸くそな末路を辿る




当たり前だよなぁ?
…こんなもの、上手く行く筈がない。

そもそも『いじめ更生委員会』の時点で胡散臭いし、道徳のための教材を子供に作らせる、しかも演技させることに歪なものを感じるのだが、やはり子供とは制御できないものなのだ




そんな大方の予想通り、道徳ビデオは多くの人生を破壊する…




▼…ところがこのゲームの恐ろしいところは、そんな胸くそアイテムである道徳ビデオが、転じて登場人物たちに幸せを呼び込むアイテムになる事なんだよな。

正直なところ…これにはたまげた。
とんでもない逆転劇だ。


道徳ビデオのコンセプトは仕掛け人である潮見ヒヨリも言及していたが…
それでもこのような形での破壊からの再生が待っているとは…
まさか16年もの時を経て…潮見ヒヨリの仕掛けた道徳ビデオが不幸な子供や大人に幸福をもたらすとは…想像もつかなかった…

人間模様も大きく絡ませたった1つのアイテムをめぐるストーリーをここまで膨らませるとは、ストーリーテリングの上手さに驚かされる




▼ただの赦しではない。
終わってみれば潮見ヒヨリをはじめとした、皆が幸せな人生を辿っている。一度は地獄に堕ちたのに。

このジェットコースターのような激しいストーリーを、是非みなさんにも体験して欲しい。
16年後の未来が描かれるエンディングでは、人は変われるんだなと…爽やかな感動に包まれる筈だ。






▼作者が得意とするダーク〇〇、ダークBLは本作でも健在。

支配関係が逆転しているナギトとミナミには「ネコ実験室」を連想するが、本作はこれまでと違い2組の男女が登場する。密接に絡み合う4人が、作品に密度の濃さを生んでいる。

私としては…
ネタバレなので伏せるが、ナギトとミナミ以外の、もう1組のカップルに感情移入してしまった。

相手の罪ごと、お互いの人生を受け入れる…
そんな2人で歩む人生とは、なんと充実したものか。
これこそ理想のパートナーではないか。

憎しみの果てに最愛の人と出逢い、
憎しみを忘れてしまうほどの愛に支配される…



…そして迎えた結末とは……



人間の儚さを感じる。









評価B+
75点

作者のゲームは主人公たちがどんな不幸のどん底に叩き落とされても爽やかな結末を迎えますが、
本作は落ち具合が半端ではなかったため「ここからどう盛り返すんだ?」「どうやって感動的な結末に持っていくんだ?」とハラハラした。

…しかし未完成だった呪われしビデオを完成させることで幸福に導くとは、思いもよりませんでしたね。
HAPPY ENDでもTRUE ENDでもないけれど、これが彼らの幸福でしょう。


登場人物みんなクズとはいうものの、ただ環境が恵まれなかっただけで真人間ばかり。
女の子はみんなオッパイが大きくて可愛いし(ヒヨリは8年後のほうが断然エッチ)、罪、赦し、愛がテーマの作品をお探しのあなたには、特におすすめの良作です。




続いては恒例のフリーゲームコラム、管理人の小話…
本日は3本立て。






【先日レビューした「幸を運ぶ怪物」だが、ストーリーが”一部ノンフィクション”らしい】



▼注意書きの表示が、一瞬のため見落としていた。
レビュー感想の「創作で自己表現をしたり、自分の体験談を他人に知って欲しい…驚きや感動を共有したい…」…という文言は全くの偶然であり、作者の体験談が元になっているという前情報は、いっさい知らなかった。
まだ創作者が自由にフリゲを作っていた時代の香りを嗅ぎ取った為と、話の流れから、この文言を書いたにすぎない。



▼しかし私はこの「一部ノンフィクション」が、とても腑に落ちた。
…その理由は……



「幸を運ぶ怪物」から「色は黒に包まれて」に近しいものを感じたから。



ご存じの方も多いだろうが名作「色は黒に包まれて」は、作者の実体験を元にしたフリーゲームである。
ブラック企業(色は「黒」だけに)勤務時代の余りにも熾烈な体験や、それ以前の作者の人生までもが、フリーゲームという自己表現に乗せて語られている
フィクションというにはあまりにもリアリティがあり、怖くなるほどだ。

そんな黒い物を、「幸を運ぶ怪物」からも感じたんだよね。
…で、実際にノンフィクションだったと。

…我ながら非常に鋭い嗅覚を持つレビュアーだと、熱い自画自賛をしてもいいだろう。


▼しかし一部とは何が一部なんだろうか?
エピソードなのか、キャラクターなのか?

………それっぽいのは、水無親子か凩かな(一番リアリティがあるのは虐待オヤジだけど、さすがに題材にできないだろう)。

正解なら、熱い自画自賛を繰り返す。


…ちなみにこのゲームは「鬱ノベル」とのことだが、
鬱ゲーというにはエンディングでむしろ希望が残ったと解釈した。
夏鈴花も人間になれたし、彼女は多くの人を救ったから。

なかなかに荒唐無稽だし文章がところどころ変だが…そもそも登場人物たちが変だから、彼らの言葉や思考と思えば違和感もない。

ある種の傑作なので、是非プレイして欲しい。

この勢い、感じて。







【配信から3カ月が経過した「血怨 -完全版-」。レビュー感想では異例の200点という超高評価をしたが……敢えてスルーした最大の欠点に、そろそろ触れたい】



▼名作といえど、むろん欠点がないわけではない。世の中に完璧な物は存在しない。完璧と言う言葉自体が矛盾である。

難易度が高すぎるという批判が多いようだが、私はこの程度ちょろいとまで思っている。
実際、すべての謎は瞬間的に解いた(頭良いでしょ?)。

ストーリーも上質と評価している。話の続きも結末も、とても気になった。

では、私が考えるこの名作最大の欠点は何か?



それは…


ラスボスが安っぽい。



これだ、これに尽きる。
敢えてレビュー感想からはカットしたが、本当に安い。
なんだろうあの、ベタな悪の親玉みたいな喋りは。世界観と違うし、浮いている。あまりにも雑な芝居めいており、興醒めしたこともある。
PS2の名作ギャルゲー「ゆめりあ」で主人公がラスボスに「その悪の親玉みたいなノリ、やめませんか?」と言ってたが、
私も「血怨 -完全版-」のラスボスに、そう言いたくなった。

作者は「血怨 -完全版-」を作るにあたってある程度古語の知識を持ち合わせおり勉強もしただろうが、それを台詞に落とし込むのは苦手だったんじゃないか。あのような時代劇めいた悪党は、作るのが難しいだろう。

もしラスボスのキャラクターが意図的なのだとしたら、かなりスベっている。









【月イチのお約束】



▼1年前のその月にレビューした良作から更に良作を選りすぐる。
今回紹介する1年前の7月配信の良作は…









明日、初めて彼女とハート

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自動生成ダンジョン!……ならぬ、自動生成ヒロインを用いた一風変わったギャルゲー。
ビジュアルも改造可能。

ストーリーは割と胸くそ?
出会い系の闇って、こんな感じなのかなぁ?









2023年07月01日

幸を運ぶ怪物 レビュー感想 ダークボランティア

言われた通りに近づけば、父は私の唇に触れるだけの軽いキスをした。

愛してるけど、心底気持ち悪い。
私には家族愛しか持ち合わせていないのだから、仕方ない。

嫌悪感を耐え、父のがさついた唇が離れると。

子どもの頃の私にやってくれたように、やわらかく私の頭を撫でてくれた。


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▼うわぁぁーー……久しぶりに来たな……



フリーゲームでしか表現できないフリーゲームが…

「幸を運ぶ怪物」は久しぶりにフリゲ黎明期を思わせる怪作だわ。








▼最初に言ってしまうとこのゲーム…
ノベルゲームではあるが…



文章が、めちゃくちゃ。



表現が不自然だし、意味不明な言い回しが多すぎる。
しかも誤字脱字だらけで、ツッコミ出すとキリがない。


…しかし私は…これまで何度も書いたように、「キミはボクを」「流れ星に願いを」を筆頭とした文章こそ整っていなくとも熱量あるノベルゲームを、いっさい低評価していない。



なぜってそれこそがフリーゲームの、ひいてはアマチュア創作の神髄だから





▼昨今のフリーゲームは音楽まで自作!…だとか絵がプロ並に綺麗!…だけにはとどまらず、
キャラボイスや主題歌つきのムービーを搭載したりと商業ゲームに近いものが名作と持て囃されているが、私はそういったフリゲに余り魅力を感じていない(だが否定しているわけではない。むしろ自作要素を高評価している)


所詮素人がプロの真似事をしているだけだし、代替品じゃ意味がないから



わざわざ金と時間をかけたものを無料公開する以上、作者には思うがままに自己表現して欲しいし、
こちらも思うがままに批評し、それを受け入れたり、時として拒絶もしたいと思ってるから(というより、フリーゲームは本来思うがまま、我がままに作った作品だからこそ無料公開するもの…というのが順番だったはず)。

だから文章が拙かったり画力が低いというだけでフリゲを低評価する奴を見て、
こいつフリゲの何たるかもまるでわかってねえなと、いつも呆れていた




▼…そのような観点から「幸を運ぶ怪物」には、
まだネットが承認欲求や小遣い稼ぎに支配される前の、
創作で自己表現をしたり、自分の体験談を他人に知って欲しい…驚きや感動を共有したいという、
古き良き時代のインターネットやフリーゲームのイズムを感じた訳







▼話をレビュー感想に戻すと、結局「幸を運ぶ怪物」はどこまでいっても素晴らしい劣等感ノベルだと思った。

登場人物たちが、余りにも人から劣っている。
普通にはなれない。

フリーゲームでしか表現できない内容だし、ぶっちゃけこの内容で金は取れないだろう。


あまりにもエンタメから踏み外し過ぎている。

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▼ストーリーはオムニバスで4人の主人公によって紡がれるが、共通のテーマとして「親の呪い」「親子の呪い」があると読んだ。

70歳までニートだった(ニートって34歳までだよな)米虫おじさんと、ある主人公の会話は痛烈に刺さった。
おじさんは本作の裏主人公だろう。

癖の強い作品だが、このテーマに惹かれるなら是非ともやって欲しいね。


















評価B+
75点

美麗ではないもののフリゲらしい全力で描き殴ったような多量の熱いスチルからも、古き良きフリゲイズムを感じましたね。
優れた作品とはいえないが、記憶に残る一作でしょう。








…最後に自分の発言をひっくり返すけど…





これって本当にフリゲなんですかね?



なんか最初に、有料版がどうとか出るんですけど…





…えっ?



「散々フリゲ論を語っておいてそれなの?」
…だって…?





そうですが、何か問題でも?


本音ではフリゲの裏話とか制作コンセプトなんて興味ねえよ!









だからこのゲームの詳細は、キミが私の代わりに調べてね☆






2023年06月30日

ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 349周目 イベスト、なぜか今になって原点回帰…。ゲームは、半月間お休み。

▼ストーリーイベント「#summer #besties」読了…

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なんだあ?今回のイベスト…
……



面白いじゃないか…




と言うより…

何故か今になって原点回帰じゃあないか…
どうしたサイゲ…
長い迷走を抜け、やっと初心を思い出したか…



…そう、イベストはそもそも本編の裏話がメインだったでしょ。
最初の話だって、転校生スぺのスズカたちとの出会いだもの。

それがいつの間にか適当にレースやレースもどきをして、百合百合するだけにすり替わってしまった。



▼だが今回、キャラクターの背景を補足するという初期コンセプトに回帰した…

迷走中のイベストとはまるで出来栄えが違った。
ギャルたちの友情は美しく、水着姿のジョーダンは可愛かった。

面白いイベストが戻ってきて、大満足






▼読了後、ジョーダンが大切な思い出の写真をウマスタにアップしないと言ったのも、成長を感じさせるいい演出だわ。

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現実でも本当に大事な写真や思い出は公開しないよな。
してる奴は単なる偽者で、偽物。

だから、初めてジョーダンを賢いと思ったわ。



まあそれにしてはトレーナーとの記念写真、動画をウマスタにアップしているが











▼タマモクロス育成。


貧乏がクローズアップされ過ぎ。世知辛かった。
親父が働いてるのに、なぜこうも貧しいのだろう。余程稼ぎが悪いのか。

アイネスは裕福ではなかったが、バイトもしているし貧乏でもなかった(家も綺麗)。
だがタマモクロスは明確に貧乏…

他のシナリオでも苦労人だが、かなりの温度差がある。別人に思える。





▼ストーリーそのものは、本当に熱血スポ根もので面白かった。

ラブコメなどの他の要素が無いくらいには、貧乏で熱血。
とにかく熱い。ハングリー精神で次々に強敵を倒していく。

一見華やかに見えるシチーの、知られざる苦心が描かれたのもいい。
育成シナリオではトレーナーとバカップルでイチャついていたクリークも、ここではでちゅねを封印し、強者として立ちふさがる。

世代最強のオグリキャップが、後輩として迫ってくるのも新しい。
上級生だし、メインストーリーでも一番古い世代の先輩だからね。






▼エンディングはメジロブライトに似ているな。

永世三強(平成三強)にどうオチをつけるのかと思ったが、まさか選ばれないとは。
永世四強(平成四強)にはなれないのね…

…栄光の勝者にはなれないとか、そんなところまでブライトに似ている。


だが…
スーパークリークは完全にフィクションの強者にされたが、
タマはいわゆるフィクションの精神的勝者って感じ。

現実のタマモクロスは昭和で引退しているが、恐ろしい強さだったようだね。そこに、少し希望的解釈を加えたんだろうな。
…まあゲームでは永世でも活躍してるんで、もっと脚光浴びてもよさそうなもんだが…

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▼ゼファーと温泉。

2回目の育成で当たるとは、やはり俺はツイている。

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自由人のゼファーがこちらを気遣ってくれるのが嬉しい。
勝手気ままだった彼女が他者との…ひいてはトレーナーとのつながりをこうも大事にするとは………トゥルーエンドだな。









▼フラワーのウマ娘ストーリー7話解放。


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このゲームでは珍しいベタなすれ違いだが、胸くそにはならない匙加減が流石。

フラワーは天才キャラの筈だが…ここまでアホな勘違いをするあたり、天才設定は何のために作ったのか。

ぶっちゃけちょっと考えたら……考えなくてもトレーナーが嫌がってないとわかる筈だが…

まあ優しすぎる余り、心配性なのかな…
優しい子だけど精神的には幼い…




…これで俺の妻が務まるの…?











▼LOH育成はもう適当。やる気なし。

距離Sも狙わないし、完全に推しパで行くわ。使い回しも出す。
ってか使い回しが主力

そもそもこれをチャンミの代わりとして設定することがおかしいんだよ。

LOHはシステムのベースがチャンミじゃなくてチーム競技場じゃん。
やってることも1着争いではなく、単なるポイント稼ぎ。

根本的に違う物を、なにか同列に扱ってる事がおかしいよね。






▼虚無期間だし、来月のチャンミ育成まで、半月は「ウマ娘」を休むわ。

大体「フリゲ レビュー」「フリーゲーム レビュー」でググって3件目に出てくるサイトが(ブログでは1番上)フリゲと無関係なソシャゲばっかりやってるとか……もうね、お前本当にフリゲレビューブログ管理人の自覚あんのか?と。


初めて来る客はビックリするわ。
「あれ?違うページ開いたか?フリゲのレビューなんて無いじゃん」って。


だから半月間は…
100万ポイントまでの育成、
ガチャ、
デイリーレース、
デイリーレジェンドレース、
チーム競技場…
新キャラのウマ娘ストーリー…
ライブシアター…
ストーリー回想…


やるのはそれくらいで……


実質お休みだな!!!


ひねくれくんを攻略せよ! レビュー感想 恋ってもっと、おバカになっても良い気がするのよね。ずっとムズかしく考えて生きるのって…しんどくなったりしない?

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▼なんだろう…
攻略し、素になってしまったんだが…




これはもしかして……バカゲー風、恋愛をまじめに考えるゲームなのか?





まー人の数だけ恋愛の形もあって然るべきだが…

本作「ひねくれくんを攻略せよ!」の主人公の恋愛は、
男子も女子も草食化(完全に仕掛けられているし後付のこの言葉は好きではないが、事実ではあるだろう)とは余りにも一線を画すものであり、自分が好きになった男を何が何でも攻略しよう、好きになった男をとにかく愛そうという女性なんだよな。


そんな滅茶苦茶なようでただただストレートな愛情表現を、好ましく思った。

乙女ゲームはヒーロー(攻略対象)よりも寧ろヒロイン(主人公)を好きになれるかが重要なのだが………俺は好き。
いつも笑顔で、愛嬌もあるしな。




▼ひねくれくんは主人公を「距離感がバグっている」と言うけれど、
「私ね、人の良いところ探すの得意なの〜!」と言う主人公は、実は相手をよく観察しているな。意外と引くところでは、しっかり引く。


最初は胸元(の厚い筋肉)がたまらないという理由でひねくれくんを好きになるが、
徐々に、そんな彼の大胸筋に隠された良いところを見つけてくれる……
男としても彼女にしたいくらい、魅力的な女性だよ。

ひねくれくんもシャイなだけで古風な恋愛観を持った身持ちの堅い若者だし、男から見ても好感持てる。
タマゴサンドが好きなのも、あざとかわいい。






▼ギャグも笑えた。
クリアまで、5回は笑ったかな。


ひねくれくんがカアンッと木に斧を打ち付けているシーンは、勢いに押されて笑ってしまったよ。


バカゲー風とは思ったが、やはりバカゲーではあるだろう。
笑わずにはいられなかった。





▼グラフィックも随分綺麗だ。
スチルも豊富で、背景素材も自然が美しい。

ぶっちゃけ内容的に結構下品なシーンもあるんだけど、
グラフィックと背景の美麗さで上手く中和しているよ。

世界観をリアルではなくファンタジーにしたのも、正解だろうね。
主人公のぶっとんだキャラも、少しはフォロー出来るから。









評価B+
70点

「北限のアルバ〜春の章〜」に続き乙女ゲームのレビューでしたが、「ひねくれくんを攻略せよ!」は主人公の女性が超絶アグレッシブで、同じジャンルでもこうも違うのか……と。

比較しているのではなく、「乙女ゲームの世界観は、作者や作風により様々なのだな」という感銘です。


ぜひあなたもプレイして、
主人公の明るさと、ひねくれくんや彼の大胸筋への異常なまでの愛情を受け入れて欲しい。

おすすめです。







【フリーゲーム小話】



▼「漢気ヤンキース」がまさかの「ヒカリノチハレ」リメイク…

でも見た目やキャラを見る限り、コンセプトは「パワプロ」だ。
まさに野球をしない「サクセス」。



▼「偏愛ハートビート」を読み「なんだ?シンちゃん(川澄シンヤ氏の愛称。俺しか呼んでないけど)の奴、俺に黙って漫画家デビューしたのか」と思えば飯野俊祐という、全く別の作者。

この漫画…
絵もストーリーも設定もシンヤズムというか…
ベタな同人ゲーやフリゲの香りがする。
昔の同人ゲームそのままの内容。

作者、ゲーム制作したことない?




▼ゲームアツマール、終了…

ゲームアツマール三大傑作は「キミガシネ」「かわいいは壊せる」「墨染楼閣」だな。
この3本を世に送り出したプラットフォームというだけでも、フリーゲームへの貢献度は凄まじい。
他にも「OR逆転裁判」など、良作は数えきれない。

…しかしまさか「キミガシネ」完結前に閉鎖してしまうとは、漫画雑誌のような現象が起こってしまったな。
仕方ないことではあるが…プレイヤーたちがやり込んだデータも、閉鎖と同時に消えてしまった。

こういうこともあるし、やっぱりフリーゲームはDLしたいなあ。





2023年06月18日

ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 348周目 俺はサイゲを裏切らない。サイゲは俺を、裏切らない

▼チャンミMILE優勝

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勝った、勝った…勝てた…
やっと勝てた……

パドック評価最下位から、怒涛の1着優勝だ。

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▼ミスターシービーが飛び跳ねる勝利シーンを見た時、自分でも全く予想していなかった「しんどい、しんどい…」という言葉が口を衝いて出た。
衝動が大きかったのか椅子からも立ち上がり、謎の動きをした。

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理不尽な負けが数カ月も続き、精神的にも限界だったんだろう。
テンションは最高潮だが平静でもあり、自分でも奇妙な心の状態だった。


「Ms. VICTORIA」を本当に、数カ月ぶりに聴いた。数カ月ぶりに聴けた。
ここ数カ月は負けのショックがフラッシュバックしてしまうため、とてもこの曲を聴けなかった。大好きな曲だったのに。

それだけに、シービーが高らかに歌う「Ms. VICTORIA」のカタルシスは…言葉では言い表せられない、感動をも超えた途轍もない物があった

これからは大好きな「Ms. VICTORIA」を心置きなく、何度だって聴けるだろう。
勝利だけではなく、その喜びもある。






▼レースは本当に、自分でも驚くほどイメージ通りだった。
シービーに強攻策とウマ好みを積み、追込でありながら出来るだけ前に出した。
固有の効果も大きい。
タイシンの代わりに出したのは、シービーのほうが安定感が高いという見立てもあった。

保険として564も積んだが、結果としてどの金スキルも一番大事なシーンで出てくれた。
特にノンストップガール…チャンミMILEでは要らないと言われていたが、私は発動させる自信があった。

…ところがまさか…
クリオグリにブロックされたゼファーが発射台になってくれるとは思わなかった…
実況にも出たが、混戦状態になった。
逃げがいないため、先行グループがごった返した結果だ。

…ゼファーは…
本当にこのベストタイミングでよく引かせてくれたな、と思う。
サイゲの頭の良さや千両役者ぶりは、最早常軌を逸している。

「ウマ娘」のリリースからも2年以上が経過するが、サイゲの凄さは未だ底が知れない。

デジタルを入れるよりシービーが1着になれる安定感はあったんじゃないだろうか。
決勝だって、ブロックされなければ優勝はゼファーが獲っていた。






▼練習で決勝を再現してみた。
すると面白い事に、5戦全勝した。
相手には勝率50%を超える応援団キングや危険な相手もいるというのに、完勝だ。
シービーは全レースでパドック評価最下位だった。

次にシービー、オグリ、デジタルで5レースしてみた。
またしても5戦全勝だ。
だが勝者がシービーではなくデジタルということが2回あった。
やはりデジタルは1着になれる力があった。
シービーが全レースパドック評価1位なのが面白い。
たった1人入れ替えるだけですべてが変わってしまう。

次にシービー、オグリ、嫁フラワーで5戦した…
すると恐ろしいことに、相手のシービーに負けてしまった。
…このたった1回の負けが、余りにも怖い。
これまで何度このラッキーパンチに打ちのめされたか、分からない。

…以上のことからやはりゼファーで正解だったし
運の要素の強いマイルに於いてどの組み合わせでも圧倒的な勝率を残しているので、
今回は私の完勝と見ていいんじゃないだろうか。


例によって多くのウマ娘を育成したが、勝率も高い水準で安定している(デバフは使い回し)。

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▼終わってみれば今回の優勝は、…まるでサイゲに導かれていたようだなと思う。

嫁フラワーでは先行での勝ち方を学び、
ゼファーにはクリダスカの固有と因子を積み、
育成リレーにきれいな正のスパイラルが生まれた。

サイゲは神様みたいだなと感じる事がある。
でも「みたい」ではなく、本当に神様なのかもしれない。

2回前のチャンミで負けたキングに(今回負かしたのは応援団キングだが)勝てたのも嫌な記憶を払拭、さらには上書きできた。
これもまるで、神様の手のひらの上で踊らされているかのようだ。

私を導いてくれた事だけではなく、
チャンミ3周目の初戦を勝利で飾れたことにも、改めて感謝したい。





▼次回のチャンミも楽しみだ。

タマモクロスをあと2ピースで解放できるし、
マーベラスサンデー実装やタキオンの因子研究もある。

「ウマ娘」は既に2000時間以上プレイしているが、私の疾走はまるで止まることを知らない。


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