フリーゲームにまつわるミニコラムを、数本書いた。
攻略済みまたは攻略中フリーゲームの、ちょっとしたレビュー感想もまとめた。
実を言うとこれらは次のレビュー感想の【フリーゲーム小話】だったが、思いのほか項目が多くなったため、ならばいっそと親記事にした。
読者もレビューばかりでは飽きるだろうし、きっとお互いに丁度いい。
コラムのPVデータも取れるし、我ながら名案である。
今回は本当に思った事を気ままに書いているだけなので、特にオチはない。
つまりいつものコラムだ。
酒……はまだ飲めない年齢の読者が多いだろうから、ジュースでも飲みながら気楽に読んで欲しい。
【「1番可愛いフリーゲームのAIヒロインを決めようぜ!!」…的なノリで】
▼可愛いAIヒロイン特集記事を書きたいが、
AIイラストがフリーゲームで使われるようになってまだ日が浅く
それもノベルゲームが多いため、弾丸が足りない。
ストックが溜まり次第、まとめるかも。
今のところ最カワは「キミはボクを」のミサキと……
……
「Noah −未来から来た少女−」のノアかな
ミサキはすこし拗ねたような視線が可愛くシーンにマッチしたリアリティがあり、
ノアは韓国コミックのヒロインか、ヘアモデルのような可愛さがある。
AIによって特徴があるようなので、独自の進化を遂げて欲しい。
私は新しい技術の進歩が大好きだが、AIのそれも大変目覚ましい。
AIイラストに手を入れる(加筆修正する)というパターンもあるし1つ新しい物が生まれれば、今度はそういった技術が後からついてくるのもまた、面白い。
【「絶滅危惧種」とはいったけど】
▼先日のコラムで自分を「少数派というよりもはや絶滅危惧種」と書いたが…特性やポジション以外の客観的な事実として、
私以外に「宣伝なし」「SEO対策なし」「SNSなし」「YouTubeなし」「交流なし(相手方からのコンタクトは例外)」「作品なし(別名義では発表しているが…)」の
ないない尽くしで通している、レビューオンリーのフリーゲームレビュアーはいるんだろうか…?
大部分のレビュアーがSNSで交流と宣伝を図りつつレビューを投稿しているが、私はそれらも一切行ってない………フリゲレビューブログ関係なく、昨今のブロガーとしては大変希少だ。
知り合いのブロガーもみんなSNSを駆使し自分のブログを宣伝している。こんな時代だけに、ブログが副産物になっているケースも多い。
…単なるテキストブログなのに、結果としてここは面白いブログになった気はする…。
【遊んだフリーゲーム】
▼鬱ゲーというほどのインパクトが無かった「オイシイ」は、クリアしてもいまいち主張が掴めない。
なんとなく不気味な話ではあるが…それ以上ではなかった。
しかし「母親の手料理や家事」という、妙にリアルな題材をホラーにしたのは着眼点が良い。
というかこの題材のホラーが他にあるなら、知りたい。
▼題材が「青年少女よ、春を貪れ。」っぽい「夕空に落ちた君へ」が、起動2秒でエラー。
プレイ中もエラーエラーエラー……まともにプレイできない…。そもそもセーブが出来ない。
修正版がやっと出たので攻略中だが……待った割には、期待外れか?
▼「太陽と潮風の迷宮」はレトロゲームとレトロアニメのエッセンスを併せ持つRPG。
ストーリーを次に進めるためひたすら町の人に話しかけフラグ立てするのは、フリーとはいえ、昨今のRPGでは珍しい…(もう最後にプレイしたCSのRPGが分からないくらい、長期間やっていないが…多分昨今のCSは簡易化が進み、レトロゲームナイズされていないはず…)。
推定クリアタイムが長いのに「そこそこの冒険。あまり緊迫した展開はない」とあるので、中だるみしないか心配。
それなりに面白いが、世界を支配する巨悪を倒すわけでもなければ、両親の仇を倒す旅でもなく…大きな出来事が無いので、ストーリーが盛り上がらない…。
▼見た瞬間「高2→将軍」!?と思ったのだが、古き良きB級オーラの強い「時隠し」は奇想天外なテーマで面白かった。まさかこの題材でロボだとは。
フリーゲームだが、セックスするのもよかった。
「道徳ビデオ」などの成人ゲーム風フリーゲーム(作者は成人向けゲームも出している)は例外として、
やはりストーリー中に男女がセックスすると関係に強い結びつきが生まれ、プレイヤーが受けるインパクトも大きくなる。
ストックが溜まったらセックスシーンがある(事後含む。というか流石に大抵は事後だが)フリーゲーム特集もやりたい。
▼「北限のアルバ〜秋の章〜」は、今回も大人の青春ノベルで面白かった。
シリーズの共通テーマとして「夢と現実の間に揺れる大人」がある気がする。3人とも、職業の選択に揺れている。主人公も挫折を経験している。
だがラストである「北限のアルバ〜冬の章〜」のお相手は(年齢詐称でなければ)シリーズ初の少年なので、どうなるか。学生っぽいが、彼もまた、何か夢を追い、夢に破れたのだろうか。
主人公が終盤、キーアイテムの料理を相手の男性に贈るのもお約束っぽい。「冬の章」だと、寒い体を温めるためのシチューとか?
今回の恋のお相手である恵介は王子様と言うより王様だったが、真琴にだけは弱さを見せてくれるのが、嬉しかったな。挫折した小説家なのは予想通り。
本編ラストシーンで「……好き」とささやかれたのは、男ながらにときめいた。
【1年前の良作ピックアップ】
▼1年前にレビューした良作の、スペシャルセレクション。
…今回紹介する2022年9月にレビューした良作は……
決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー
斬新さが飛びぬけた、とんでもないゲームだった。
登場キャラクターたちから誰と誰がカップルか当てるゲームなんて、見た事もなかったし。
私が知らないだけで作者は何らかの創作や出来事から着想を得ているかもしれないが、
アイディアを得るより、それをフリーゲームという作品として1作完成させることのほうが遥にハードルが高いからね。
ロジックが矛盾なく仕上がった独自のロジックパズルで斬新さに負けていないほど完成度の高い、傑作です。
…今回はここまで。
【小話】が長くなり過ぎたら(それはもう【小話】ではないので)、また一纏めにするかも。
【このカテゴリーの最新記事】
そこまで深くキャラを見つめ、理解してくださったことが本当にありがたくて、私も恵介も救われるような思いです…!!
おそらく多くの創作者は自分が産み出したキャラや物語を客観視するのが難しく、またキャラの行動や物語の展開なども言語化して説明できない場合が多々あると思います(私だけかも知れませんが…)。
なのでプレイヤーさん方からのご感想やレビューは自分の作品を理解する上でなくてはならないもので、誰かが言っていた言葉ですが、作品は作者が作るだけではなく、受けとる側の理解や解釈があって真に完成するんだな…などと、頂いたご感想を読んで改めて思ったりした次第です。
…話題がずれてしまいましたが、とにかく、拙作がスマシガオさんのお力になれたのならこんなに嬉しい事はありません!こちらこそありがとうございました!!
(主人公の胸が立派なのは自分の癖みたいなもので、巨乳にした意図は特に無かったりします笑子供の頃ワンピースの絵を模写しまくってたので、その時の名残だと思います…)
また、ついでになってしまい恐縮ですが、コメントで拙作にご感想くださった方もありがとうございました!
冬のストーリー展開については、現時点では笑って誤魔化させていただきます…ほほほ…
ホラーとのことだが、日常に潜む不気味さという感じ。
ふりーむ!で掲載拒否されたそうで、作者が「ア! ふりーむに関しては残酷描写のため掲載ができないらしい。人間にとってはこれは残酷な描写らしい……まるでホラーゲームのようだ……。」とのツイートをしている。
ふりーむ!に掲載拒否されたことを強調していた「でんでらの」は、やはりこれといったホラーではなかったようだ。
今後、同様にふりーむ!から掲載拒否されるフリゲが増えると予想されるが、
「フリーゲームといえばホラー」というほどに黎明期からヒット作が多く、
また、ふりーむ!自身もホラーゲーム人気で大きくなったサイトだと思うので、
1つの文化が終わった……はオーバーにせよ、変わってしまったようで少し物悲しい。むろん、他のジャンルにも波及するだろうし。
今はなんでもかんでも規制規制規制!!コンプラコンプラコンプラ!!……だからね。だからテレビもつまらなくなった。
…まさか自由なアマチュア創作が出来るフリーゲームにまで…その波が来ようとは…。
「「余りにも簡素な見た目に反し、奇抜な内容」に衝撃を受ける」が順序ですがそこに自力でたどり着けるほど積極的なプレイヤーは少ないようです。
「時隠し」はこんなタイトルだけに、隠れた良作となりそうですね。
DL記録を出すタイプのフリゲではないですからねえ。
まあプレイヤーとしては、記憶に残ればそれで良いんですが。
ここで知らなかったら絶対やらないでスルーしてたw
アルバ秋終わりました
最悪の出会いだからあとは上がる一方なのはリアルな恋愛
冬の新キャラ儚そうで死にそう
設定も虐待?放任?されてるふうだし
これまで、多くのギャルゲーと乙女ゲーをプレイし、レビューもしてきました。
フリーゲームであっても、ギャルゲーと乙女ゲーは一見似ているが性質や役割が根本的に違う物であり、その違いとして挙げられる1つに、「ギャルゲーは主人公が平均的な容姿をしてることが多いのに対し(イケメンではない)、乙女ゲーは容姿端麗であることが多い」というものがあります(可愛くない場合は「地味子」や「ブス」をテーマにした作品で、「地味子」すら華やかな美少女というのが、更にあるある)。
この違いは如実に男女の自己認識や願望の差が表れており(本作がそうとは言ってない)実に面白いですが、「北限のアルバ〜秋の章〜」は、主人公がまだ若く、美人で、しかも巨乳で、巨乳に、巨乳的な、巨乳なので、普通の男なら無条件で好感を持つでしょう。
しかし私はこう考えてしまうんです。
「乙女ゲームのヒーローって、主人公がブスでも愛してくれるの?」……と。
この疑問の所為で、なかなか完全には、その世界観やストーリーにのめり込むことが出来なかったのです。
…もしも主人公が歳を食ったブスで貧乳だったら、ヒーローたちは愛してくれたのだろうか?
…そんな疑念が、大抵の乙女ゲームで付き纏いました。
そんな私が本作をプレイして得た答えは…
……
……
………
私が楽しんだ乙女ゲーや「北ルバ」のヒーローたちは、「主人公がブスでも愛してくれる」と、3作目にして確信しました。
なぜなら、彼らが真琴を好きになる理由が、どれも「人格」や「生きざま」だからです。
「北限のアルバ〜秋の章〜」では終盤、恵介が「真琴」と名前で呼び「可愛い」と言ってくれますが(それに近い事は言ってくれていましたが)、容姿や「女の子的な可愛さ」ではなく、この発言にいたるまでのふたりの「思い出」を踏まえた上で、最後に「…可愛いな、お前」と自然に言ってくれたのだとわかるからです。
こちらのご機嫌を取るわけでも、媚びるわけでもなく。
私は簡単に女性に「可愛い」を使う男を信用していないので(もっと言うと、容姿について賢しらに発言する男自体を信用してない。大抵不細工な奴だし)、恵介の思慮深く臆病ながらもストレートな性格に、かなり好感を持ちました。
彼は初対面の時点でただの嫌な男ではなく、シリーズで一番、真琴をよく見ていた男という気がします(「夏」は露骨にフィルターがあるし)。
お互いの評価が恋愛とはほど遠いところにあるぶん、客観視していたのかもしれません。
料理を作っても単に「旨い」ということより、料理を通じて真琴の気持ちや内面を1番に考えてくれたのも、恵介でした。
「「北限のアルバ」シリーズは男性向けでもある」と書きましたが、本作のように恋愛描写が人物のバックグラウンドや深層心理にまで触れている作品は、やはりそのような共通の性質を持つようです。
deliさんありがとう、deliさんのお陰ですっきりしました。
最終章(?)である「冬の章」も楽しみです。
ファンタジーの香りが、少しするかな。
秋の攻略対象はやや癖強だったので受け入れられるか心配だったのですが、楽しんで頂けて何よりです…!
恵介の過去に予想についてもお見事でした!
そして彼の「…好き」にときめいてくださだって、作者は「マジか…(歓喜)」と思わずニヤついてしまいました笑
冬は今までと少し趣向を変えた感じになるかと思いますが、引き続きよろしくお願いいたします!