2018年07月06日
ちょっと気になる販売機 レビュー感想 路地裏の彼女
家にも学校にも居場所がないイジメられっこの主人公は、ある日、路地裏でぽつんと佇む自動販売機を見つけた。
安かったこともあり、ドリンクを買う
女性の声でアリガトウゴザイマスと喜ぶ自動販売機に、主人公は嬉しくなる
作ったポイントカードの履歴により、まるで人間のように音声を発する自動販売機に、拠り所のない主人公は依存していく…
そんな時、明らかに普通ではない異変が起こった…
とか書くとまるでホラーゲームのようだし、実際BGM(環境音)が怖くてちょっとホラーゲームっぽいんだけど、意外や意外、そんな自動販売機がヒロインの、列記とした少年の成長モノ、感動系
ヒロインがガチの自動販売機という挑戦的な作品という一文から、ヒロインが○○という、ありがちな奇を衒ったゲームと思いきや、全く違った
確かにガチでヒロインだったね、ヒロインといっても恋愛関係にはならないけどね(流石に無機物との恋愛ってなんだよ。擬人化なしでは不可能だろとは思ってたので、ここは予想通りだが)。
自動販売子がとあるシーンで途切れ途切れにアリガトウゴザイマシタと言うシーンで、ちょっとウルっときちゃったよ。
自分、涙いいっすか…?
短いストーリーではあるが、作中のネタが全て消化されたこともよかった。
ストーリーでやり残した事があるゲームは、とても多いからね。
でもこのゲームは短いながらに、扱った題材をやり尽くしてる。
評価C+
65点
自販機がヒロインというテーマも斬新だし(自販機のトゥーランドットは人間がヒロインだからね)、15分の掌編としては、スチルの種類も多く、メロンソーダが飲みたくなる、それこそメロンソーダのような爽快感のある良作でした。
おすすめ。
因みに、私が好きなダイドーのジュースは、エナジージムとミスティオです
2018年07月05日
レイヤーif シュレディンガーの猫 レビュー感想 桃缶をめぐる物語
学校を休んでいた主人公は、賞味期限を大幅に過ぎた桃缶を発見する。
開けるか否か試行錯誤していたら、クラスメイトの四方山翔子が訪ねてきて…
ギャグ作品なんだけど、絵がとても綺麗。
ヒロイン(?)の翔子もヒロインとしては珍しいJKギャルで(JKはベタだが、JKギャルだと少ないだろう)、スマホで撮影した写真をインスタにアップしようとしたり、笑わせてくれる
絵も綺麗だがティラノで演出を結構細かくやっており、部屋中に立ち込める煙が実写さながらの美麗さだったり(というか多分実写)、ギャグ作品なのにこういう綺麗さがあるからギャップで笑っちゃうね
イケメンと美少女がシュールなことをして笑わせる、同人ゲーだと「マキシマムデイズ」、漫画だと「× ―ペケ―」や「B.B.Joker」を思い出す笑い
主人公を含むフルボイスで、演技による力業でも笑わせてくる。キャストの声質がアニメ声じゃないこともマッチしてた
ギャグ作品はプレイヤーを笑わせたら、それだけでもう成功なんだよね
評価C
60点
何気にショート作品としてはかなりのクオリティなのでは?
4つあるEDを選択肢に戻ることですぐ回収できるし、ワンプレイ数分で一切無駄がないのもよかった。
シリーズものとのことで、新作が楽しみ。
閑話:
ノベコレR18が立ち上がりましたね。
完全新作もそうだが、くじらの公式 XRATEDや、俺たちのギャルゲ エクスタシーが出たら、同人ゲーの流れとしては斬新で、面白いなー
2018年07月03日
青い欠如 レビュー感想 ドアノブとハルジョオン
▼男子大学生の薫と女子小学生の明日香は、奇妙な切っ掛けから、お互いを知る関係となる。
明日香は年上の大学生を薫さんと呼ぶが、薫もまた、小学生の女の子を明日香さんと呼ぶ奇妙な関係に発展する
薫はそんな明日香に対し、初対面にも関わらず正体不明の既視感やなつかしさを覚えるのだが…
▼まず、言うほどぱちくり瞬いてるか?という、死んだ魚のような目のヒロインを見た瞬間、直感的に面白そうだ!!と思ったのですが、正解でした
面白かった
こういう第一印象の惹き付ける力は、ジャンルや画力の良し悪し、その他の要素関係なく稀に感じるのですが(最近だと夜底奇劇・星空物語にも感じた)、今時CSでは絶対ありえない、かつ、同人ゲームとしても珍しい一作でした
▼そんな要因としては、やはりテキストが極めて文学、小説に近い文体で書かれていることでしょうね。
あかほりさとるの擬音の乱発に見られるような、よくあるラノベ表現も一切無い(と思って読み進めていたら、実際に、擬音表現に対してのセリフが出てきて驚いた)
最近のラノベとも違う
多くのゲームはラノベやアニメの脚本に寄せているので、今時、本作のように文章表現や心理描写、情景描写中心でシナリオを書きあげたゲームは滅多にないのでは。CSだと絶滅危惧種じゃないかな(恐らくライターはラノベより小説を読むタイプじゃないかと)
やはり堅苦しい文体なのでエンタメであるゲームとミスマッチだし、執筆にセンスが要るので、少ないんだよね
ましてやゲームを作る人はゲームが好きだから、必然的にゲーム的な文体になっていくしね
でも単に堅苦しいだけではなく、シモネタや脱力するようなシーンがあることもよかった
薫が女子大生の告白は断ったくせに、女子小学生に関係する夢を見て夢精するのもインパクトがあった
▼今時ありえないくらい古臭い(この場合、誉め言葉)絵や画面演出も素晴らしい。
エヴァリース・サガのようなレトロゲーム風の美麗グラフィックではなく、本当にレトロゲームそのもので、とても粗い
なんとファイルを全展開しても、5MBにすら満たない
知らない人に見せたら間違いなくこれスーファミじゃね?と言うでしょう。
かまいたちの夜とかの時代ですね…
背景画像も、加工された実写
かくいう私も、この画面の印象からは不釣り合いなTwitter、防犯ブザーという今風のワードが出てくるまで、ふとスーファミのゲーム(90年代)をやってる錯覚に陥ってしまった
あれ?これスーファミじゃなかったっけ?って
▼読了しても、ストーリーは得体が知れない感じで、登場人物は誰一人として実態がつかめない。
個人的に解釈はあるが(本作に元ネタがあった場合は、また別だけど)、それが正しいのか、そもそも答えが用意されたストーリーなのか、または作者の頭の中だけで完結したストーリーなのか、それも得体が知れない
前述した、私が強烈な第一印象を受ける作品の謎と同じかもしれません
ラストシーンもかなり唐突に終わるので、終わったことに気づかないプレイヤーも出るんじゃないかな。
評価C+
60点
売れ線からは大きく外れ相当にプレイヤーを選ぶゲームですが、今時珍しい一作なので、ワンプレイの価値ありじゃないかと。個人的にはお気に入り
音楽までスーファミチックな曲を自作しているのも良かったです。
明日香は年上の大学生を薫さんと呼ぶが、薫もまた、小学生の女の子を明日香さんと呼ぶ奇妙な関係に発展する
薫はそんな明日香に対し、初対面にも関わらず正体不明の既視感やなつかしさを覚えるのだが…
▼まず、言うほどぱちくり瞬いてるか?という、死んだ魚のような目のヒロインを見た瞬間、直感的に面白そうだ!!と思ったのですが、正解でした
面白かった
こういう第一印象の惹き付ける力は、ジャンルや画力の良し悪し、その他の要素関係なく稀に感じるのですが(最近だと夜底奇劇・星空物語にも感じた)、今時CSでは絶対ありえない、かつ、同人ゲームとしても珍しい一作でした
▼そんな要因としては、やはりテキストが極めて文学、小説に近い文体で書かれていることでしょうね。
あかほりさとるの擬音の乱発に見られるような、よくあるラノベ表現も一切無い(と思って読み進めていたら、実際に、擬音表現に対してのセリフが出てきて驚いた)
最近のラノベとも違う
多くのゲームはラノベやアニメの脚本に寄せているので、今時、本作のように文章表現や心理描写、情景描写中心でシナリオを書きあげたゲームは滅多にないのでは。CSだと絶滅危惧種じゃないかな(恐らくライターはラノベより小説を読むタイプじゃないかと)
やはり堅苦しい文体なのでエンタメであるゲームとミスマッチだし、執筆にセンスが要るので、少ないんだよね
ましてやゲームを作る人はゲームが好きだから、必然的にゲーム的な文体になっていくしね
でも単に堅苦しいだけではなく、シモネタや脱力するようなシーンがあることもよかった
薫が女子大生の告白は断ったくせに、女子小学生に関係する夢を見て夢精するのもインパクトがあった
▼今時ありえないくらい古臭い(この場合、誉め言葉)絵や画面演出も素晴らしい。
エヴァリース・サガのようなレトロゲーム風の美麗グラフィックではなく、本当にレトロゲームそのもので、とても粗い
なんとファイルを全展開しても、5MBにすら満たない
知らない人に見せたら間違いなくこれスーファミじゃね?と言うでしょう。
かまいたちの夜とかの時代ですね…
背景画像も、加工された実写
かくいう私も、この画面の印象からは不釣り合いなTwitter、防犯ブザーという今風のワードが出てくるまで、ふとスーファミのゲーム(90年代)をやってる錯覚に陥ってしまった
あれ?これスーファミじゃなかったっけ?って
▼読了しても、ストーリーは得体が知れない感じで、登場人物は誰一人として実態がつかめない。
個人的に解釈はあるが(本作に元ネタがあった場合は、また別だけど)、それが正しいのか、そもそも答えが用意されたストーリーなのか、または作者の頭の中だけで完結したストーリーなのか、それも得体が知れない
前述した、私が強烈な第一印象を受ける作品の謎と同じかもしれません
ラストシーンもかなり唐突に終わるので、終わったことに気づかないプレイヤーも出るんじゃないかな。
評価C+
60点
売れ線からは大きく外れ相当にプレイヤーを選ぶゲームですが、今時珍しい一作なので、ワンプレイの価値ありじゃないかと。個人的にはお気に入り
音楽までスーファミチックな曲を自作しているのも良かったです。
2018年07月01日
Daybreak wizarD、Daybreak wizarD2 レビュー感想 転校のロックマン
▼Daybreak wizarDがアップされた時、絵が綺麗なゲームだな…と感心したのですが、プレイするに至らず時が経ち、今回、2が出たということで、まとめてプレイしました
▼まず特筆すべきは第一印象通り…というより第一印象を大きく超える、絵の上手さ
枚数、クオリティ、表情差分など、物凄く手間をかけてる
中でもちょっと驚いたのが、これだけ多くのキャラクターが登場していながら、顔が同じキャラクターが全くいないんですよ
普通こういうタイプのゲームは顔が同じキャラクターが何人もいるものだけど、ここまで描き分けがされてるゲームは滅多にない
グラフィック表現も拘りがあり、戦闘で敵にダメージを与えると、
グラフィックがちゃんと変わる
グラフィックが画面一杯に表示されるのも迫力がある。天外魔境Uを思い出すね。
ドット絵も自作で、ビジュアル面は相当拘ってる。
▼見た目はRPGだが、戦闘はイベントバトルのみで経験値やレベルアップの概念もないので、実質的にはADV
転校先が魔法学園だと知らなかった主人公は、異能者と戦いながらも、自身や学園に秘められた謎を追及していく……
そんな設定の学園異能バトルものなので、RPGの形式を取ったんじゃないかと
▼魔法学園というテーマで、魔法学園ルナ!というクソゲーを思い出すので一抹の不安があったが…
それは杞憂で、とても面白かった。
▼1が1話、2が2話を収録している。クリアタイムは1が60分、2が90分ほど
どちらも非常にハイテンポで一切の無駄がなく、絵だけではなくシナリオも完成度が高いです
特に2は泣けるストーリーから笑いのオチで締める
もうこれが最終回でいいだろというほどの綺麗さで、今のところ最良
以下ネタバレシナリオレビュー
Daybreak wizarD〜第1話 ようこそ東雲学園へ〜
▼RPGだけに限らず、全ての物語は最初が肝心だが、これに関して本作は完璧な入り方だったといえるだろう
アントニオのテンションにいきなりハードわしづかみ。思わず笑っちゃった
▼テンポの良さが素晴らしく、ヒロイン(?)の沙優音との出会いから友達になるまでも、一切無駄がない流れ
普通なら、まるで人気漫画の引き延ばしのように、仲良くなるだけで1話丸々使うからね
最初は無愛想な他人、そして気を許せる友達に。そして惹かれあう関係に…
これぞ恋の始まり…
やっぱり同級生ヒロインは最高や!!!
▼ワタナベが実はそんな彼女に昔の自分を重ねていて、沙優音の暴走を止めるために不器用ながらも忠告してたというのは、優しい先輩って感じで実によかった。
どうもこのゲーム、世界観として、悪人がいないというテーマな気がする。
変わった名前で変わった見た目のキャラクターが大量に出てくるゲームなので、パターンとして変態ばかりだと思えば、意外とみんな、真人間。
先生たちに関しては、最早言うまでもなく、ぐう聖
変態でロリコンの村主でさえ、案外いい人
明確な敵として憂子が登場するが、悪役であって悪人ではない、何か事情があってこうなった感じだし
▼1話はチュートリアルということだけど、しっかり面白い
評価C+
65点
Daybreak wizarD2〜第2話 絵本の魔女と毒りんご〜
▼ヒロインだと思ってた沙優音にいきなりNTR展開
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
しかも憧れではなく、割とガチな恋愛感情っぽい(天使先輩が天使過ぎる所為かと思ったが、他のキャラは案外普通の反応だし)
▼3人の関係が実は親子であり、りんごが魔法生命体だというオチの伏線が丁寧に張られてて、完成度が高いシナリオだ。
七人はりんごに執着こそしていたが、恋愛感情があるとは、実は言われてなかったしね。上手いミスリードだね。
そんなりんごが感情を吐露するシーンは、泣けちゃうね。先輩キャラなのに、まさに幼女に見えた(2歳だし)
あ、魔法生命体たちもちゃんと生きてるんやな……って
他作品ではメイドロボだったり、美少女アンドロイドだったりでよく見るテーマだが、本作でも綺麗にまとまってた(魔法生命体は女しかいないのかしら?)
りんごの父母との関係は一先ず結論がついたが、他の2人はまだ先延ばしにされてるので、今後の登場に期待。
▼3話の次回予告も実に面白そうだ。煽りの利いた、いい演出だね
(ドヤ顔するだけあってでかいな)
▼いやあ、面白かった。2作目にして、完成されすぎているくらいに…
好感度要素がカットされたが、シナリオ重視なので、アリじゃないかと
評価B+
75点
▼完全にりんごがヒロインで、沙優音が空気だったが、ひょっとしてこのゲームはヒロイン交代制なんだろうか
……
………
せや!!やっぱりりんご最高や!!!
マッマ公認の仲!!これぞヒロインや!!!
沙優音なんて最初からいらんかったんや!!!(熱い手のひら返し)
▼まだまだ登場していないキャラクターが多いし、物語は謎だらけ。
多くの伏線を張ったままなので、Daybreak wizarD3もかなり楽しみです。
▼そういえば、主人公の元ネタってロックマンなんですかねぇ。
青いのって言われてるし、コピー能力の青い奴(しかも前作で覚えたコピーを全て忘れてる)といえば、もうロックマンしか思い浮かばない(笑)
閑話:4月に書いた記事が何故か今更ランクインしてますが、Summer Pockets -サマーポケッツ- (サマポケ)が発売された影響のようです
何度か1位を取った事はありますが、最近トップ10にも入らなかったので、地味に嬉しいです。
多くは検索からのジャンプでしょうが、勿論、普段から閲覧、書き込みをして下さる方々あってのことです。今後ともよろしくお願い致します。
サマポケが好評なのも、Keyのゲームに熱中してた者として嬉しいです。
買おうかな
2018年06月30日
冒険者を目指す従妹と一つ屋根の下で暮らすことになったんだが無防備すぎて辛い レビュー感想 こいついつも
おい、大島〜〜〜!!!
大島〜〜〜!!!
……おい、大島ってば……返事しろよ!!!
……
ワタベだよ!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(作者さん)
▼おちこぼれの冒険者カインと、そのカインに恋する従妹の少女レイチェルが1人前の冒険者を目指すRPG
このテの3Dカスタム少女を使ったゲームは、「それ」が本体でゲーム性が0だったり、習作レベルであることが殆どなのに、本作はストーリー、ダンジョンRPGの部分もちゃんと作られているのが、他の類似ゲーよりも優れてるね
従妹とドキドキ迷宮攻略なんて宣伝文だが、劣等生である主人公、カインが勝ち上がっていくストーリーとしても、なかなか良く出来てる。
カインを馬鹿にするベタなDQNや、利用できないと分かった途端捨てたド屑の元カノが出てきて、いい感じに煽ってくる。
シナリオは王道というよりは最早シンプルで、全てがお約束だが、キャラの掛け合いが面白かった。
でもラスボスがタイマンなので、主人公とヒロインのコンビで倒したかったね。
コンビがテーマのRPGなのに、コンビで何かやることが殆ど無いし…
▼そんなカインは劣等生ながらに強いので、ダンジョン探索と戦闘をするのは、新人冒険者のレイチェルのみ
(冒険者は身体が資本……グランディアの台詞だね)
クリアまで1時間で、難易度も低いのでサクサク進められた。
まず全滅しない難易度だが、それでも主人公に助けを呼べるので(2人で戦闘できる)、RPGが苦手な人でもまずクリア出来ないなんてことはないんじゃないかな
▼ギャルゲーの部分もタイトル通りラノベ的(なろう系)なベッタベタで面白い
好意を勘違いしたレイチェルに、お兄ちゃんのバカァアアァ!!なんて殴られたり(勿論殴ったまま走り去る)、90年代の香りがする
ファンタジーな世界観なのに、ヒロインが従妹で、同棲をする設定も妙にリアルで良かった。
義理の妹がいる人間は殆どいないが、従妹なら大抵はいるからね。必然的にリアリティを感じる。
従妹と結婚した人が身内にいるが、めっちゃ気持ちいいらしくて(いとこ同士は鴨の味というだけあり、相性は本当にいいらしい)子供は4人もいる
▼カインはレイチェルに恋愛感情や性的な興奮を覚えるが、身体ではなく同棲やダンジョンでのトラブルで偶然見えるパンツのみに欲求する。ある意味変態
こいついつもパンツ見てんな
だからこのヒロイン可愛いなと思っても、パンツ以外の要素は特になし。これはプレイヤーを選びそうだ。
評価C
60点
1時間でクリアできるRPGとしては、かなり手堅く纏まってるんじゃないかと。
しかし、カインはエレナにロリコン扱いされていたが、2人の年齢差はどのくらいだろう。
22歳と15歳くらいのイメージだが。
2018年06月28日
mi・mi レビュー感想 これもう完全に恋人だろ
三十路の変態魔法使いざらめが、女子小学生みふねを監禁する同棲ノベル
前作miを未プレイでもストーリーは分かるが、プレイしていたほうが理解は深まります。
▼前作に比べると、雰囲気が結構違うね。
みふねもざらめにデレるようになったし、ラブコメっぽい。
それに、前作は明らかに男性ユーザーをターゲットにしていたが、女性向けっぽくなった。
まあ客観的にカテゴライズすると、主人公が少女で攻略対象がイケメンの、乙女ゲームだからね
▼ネット界隈のノリっぽい特有のギャグが相変わらずで、笑っちゃった
皆がお世話になってる「例のプール」が唐突に登場したり、じわじわくるネタが多い
(ちょっと狭い(笑))
▼miに比べるとみふねにセクハラ、いたずらするような要素がかなり薄くなり(クリックで体を触るエロイベントも無し)、前作の伏線を消化する、ストーリー要素の高いノベルになってて少し驚いた
エロが控えめになった分グロが割り増しで、四肢切断達磨、ヒロイン孕ませ、姉妹レズによる猟奇殺人、なんでもあり。
生理や愛液(フリゲで愛液ネタなんて初めて見たな。しかも女子小学生で…)、ざらめの大好物である脇おにぎりも最後の最後にある
同じものを作ってもマンネリなので、いい変化じゃないかと
フィット感抜群で付けていることを忘れる軽さ&心地よさ【SPIBELT スパイベルト】
以下、ストーリーレビュー(ネタバレ)
▼ざらめの狙いがみふねの保護であるとは思っていたけど、みふねが既に叔母に殺されている蘇生された死体ってのは、読めなかった
前作のレビューを読み返したら、魔法使いがヒロインを何度も蘇生できる設定は地味に新しいなんてズバリ核心に迫ってるのに、みふねが既に死んでいたなんて思いもしなかったね。
何せ、みふねがざらめに殺されるシーンが作中にあるから、「既に1度死んでいる」なんて思いもしなかった
初死(?)だとばかりね
評価C
65点
ストーリー性とギャグと微エログロの両立が見事でした
これで完結かと思いきや、よりエログロを増した3も製作するということで、密かに楽しみです。
LikeRoute:浅草 レビュー感想 未完成の完成版
▼2015年のブラゲー、LikeRouteのリメイク版。テキストや表示なども地味に修正されている。
ご当地ゲームをプレイするのは、Island Girls以来かな
▼主人公の青年東木と、ヒロイン恵実が、浅草寺を取材するADV+SLG
北へ。と風雨来記に触発され作られたゲームだが、テイストは風雨来記に近いかな。
実写背景をクリックして移動し、風雨来記同様、行き先のルート分岐もある。
▼お寺に関するトリビアなんかもあって、会話シーンは面白い
(北へ。はヒロインがガイドさんだったが、本作は主人公がガイドさん)
▼でも前記の2作と違いギャルゲー要素はほぼなく、ガイド9割、ギャルゲー1割くらい。
ストーリー性も殆ど無いガイドソフトなので、恵実もヒロインというより、イメージキャラクターといった感じかな。折角可愛いんだけどね。
突然方言を喋ったり、兄がいるという設定があったり、何か背景がありそうなことだけはにおわせるが、これも言及がないまま終わってしまう
▼そしてこのゲームもタイトルに浅草と加えながらも、浅草の名所は全く出てこない。浅草寺のみで終わってしまう…
移動アイコンがカメラのフォーカスになっており、イメージイラスト(恵実も年齢より若く見える設定だが、主人公も高校生みたいやな)でもカメラを構えているが、撮影要素もなし…
撮影は話にだけ出るが、そこまでストーリーが進まない
これなら、東京観光シーンのあったサクラ大戦のほうが、まだバーチャル観光ゲームっぽいかもしれない(あれは実写でもなければ、太正時代という架空の大正が舞台だが)。
▼本作は合同会社DESVIOが資金援助を募って開発したゲームらしいが(大口のパトロンに、懐かしの佐藤両々がいて吃驚)、残念ながら苦戦を強いられているようだ
浅草が舞台ならば、もっと理想の形があったのでは…と思ったが、そこが影響していそうに思う
数年前に立ち上げた2である『谷中ぎんざ編』も開発難航中らしく、HPも404になっているが…
無事完成するといいね
東京の人気ホテル・旅館が最大50%OFF
評価C
60点
何気に立ち絵差分の多さや、綺麗な音楽もクオリティが高いです。
多分、理想の形には持っていけなかった作品でしょうけど、掌編ADVとしては良いデキなので、実写ゲー好きにはおすすめです。
2018年06月27日
紅華 レビュー感想 きおくのかけら
▼始まり方といい、文体といい、長台詞といい、会話劇といい、異空間といい、原作やアニメの物語シリーズを意識しまくってるんだが(主人公の一番好きな小説が物語シリーズという設定もある)、よくもまあ、ティラノの限られた機能の中でここまで物語シリーズっぽさを表現したなぁ…と吃驚(冒頭の元ネタは傷物語かな)
▼それとは別に、絵も上手いし、動かないゲームとは一線を画す、ビジュアル面の強さは相当(このゲームにアニメーションがあるって意味ではないです)
ただ単に画像とテキストを表示するだけじゃなくて、魅せ方って大事だなぁと改めて思った
ヒロインも可愛いです(おっぱいも大きいしな)
▼ストーリーは、人間強度が下がるから友達を作らない健太と、鬼の少女紅華が、学校の屋上という限られた空間で、思春期特有の哲学や暗い過去、ストーリーの謎にまつわることを考えるというセカイ系のテンプレだが、演出がいいから最後まで飽きないね
「死んでもいいわ」のシーンには一番引き込まれた
評価C+
65点
面白かったです。旧Tacticsや、Keyが好きな人は、ハマルかも。
音楽も結構好きなんですが、聴いた事がない素材だと思えば、これも作者の自作だという…
▼それとは別に、絵も上手いし、動かないゲームとは一線を画す、ビジュアル面の強さは相当(このゲームにアニメーションがあるって意味ではないです)
ただ単に画像とテキストを表示するだけじゃなくて、魅せ方って大事だなぁと改めて思った
ヒロインも可愛いです(おっぱいも大きいしな)
▼ストーリーは、人間強度が下がるから友達を作らない健太と、鬼の少女紅華が、学校の屋上という限られた空間で、思春期特有の哲学や暗い過去、ストーリーの謎にまつわることを考えるというセカイ系のテンプレだが、演出がいいから最後まで飽きないね
「死んでもいいわ」のシーンには一番引き込まれた
評価C+
65点
面白かったです。旧Tacticsや、Keyが好きな人は、ハマルかも。
音楽も結構好きなんですが、聴いた事がない素材だと思えば、これも作者の自作だという…
2018年06月25日
アルネの事件簿Case.1 解決編 Teil3 レビュー感想 ジャージ姫の逆襲
(このリン、強そう)
▼アルネの事件簿1-3、攻略しました
かなりヒットしたゲームなので有名でしょうけれど、知らない方へ簡単に説明すると、ゲームマガジンというゲームサイトにて配信されている、プレイヤー参加型の推理ADVで(クロス探偵物語を思い出すね)、アルネの事件簿Case.1 問題編 Teil1(アルネ1-1)、アルネの事件簿Case.1 問題編 Teil2(アルネ1-2)という2つのゲームの続編
Case.1のラインヴァイス家殺人事件を3本に分けて配信しており、そのアルネ1-3が本作
貴族の少女リンと吸血鬼探偵アルネ、鏡の中に生きるオオカミ少年ジシェが父を殺した犯人を暴き出す、「本格ミステリ」(といいながらもチート能力使いまくり)
吸血鬼探偵といえば最近では「紅く追憶の水葬」が厨二病系ラノベミステリだったのに対し、本作は少年漫画ミステリなので、方向性はまた違う
フリゲという建前でも企業ゲームなので、開発費も結構掛かっているんじゃないかと
それだけに通常より頭1個分抜きん出た、質の高いゲームシリーズで、スピード感のあるOPムービーや、ツクールの機能をフル活用したグラフィカルな演出、見た目の可愛さに反面するかのようなシビアなストーリーなど、面白いゲームなのでオススメ
▼それでは、本作はネタバレ防止のため、これまでケイスケホンダくらいあえてね、レビューしていなかったのですが、いよいよCase.1完結ということで、以下は犯人から考察、case.2への予想にいたるまで、ネタバレなので、ご注意を。
▼1-2のラスト、犯人に半殺しにされ、自らも吸血鬼となることでなんとか生き永らえたリン…
地獄でのマッマとの再会が泣けるね。
リンの謎と密接に絡んだ、露骨な伏線だから、マッマは2以降にも出てくるでしょう
そんなリンの正体は…吸血鬼と人間の混血児か、ヴァンパイアハンタ―の血族かなあ。
2以降新しい設定が出てこない限り、今のところ、余り考察の材料もないね
▼推理モノのお約束、登場人物を一堂に会しての推理ショー
リンはわしが育てたと星野仙一みたいなことを言う師匠
まあ数日前に会ったばかりなんだけどね。
EDで言われてるように、そのたった数日で随分成長したから、間違いでもない。
リンは吸血鬼に妄信してないし、案外賢いのもいい主人公だった
▼このゲーム、アルネの事件簿というタイトルでありながら主人公はリンっぽいんだけど、推理ショーがダブル主人公の推理対決という形で行われたのは面白かった。
これまでの話を論理的に整理出来るし、逆転裁判っぽいビジュアルは臨場感もある
でもリンは殆どアルネに丸投げで、疑似的な推理対決とはいえ。まるで勝負にならない。
多分2以降…
というかアルネの事件簿の最終目的は、リンがアルネを探偵としても人間(吸血鬼だが)としても超える事
アルネ最終章はガチの主人公対決って気がするよ
▼犯人は吸血鬼だったゴードン。
リンに最も近しい人物で、この屋敷の良心(というより他の連中が畜生過ぎ)ということで、犯人ならば一番盛り上がるキャラという方向性で選んだが、正直動機などは推理できなかった。
だが動機は至極自分勝手なモノで、唯一の良心が、まさかの一番の畜生だとは…
▼ナハツェーラーとのバトル。噛ませ犬過ぎてアルネの相手にもならず
主人公その2は、明らかに最強キャラとして描かれてるね。
本作は推理ゲーなんだけど、推理以外にも、バトルとか、プレイヤーを飽きさせない展開があるのが実に面白い。
西尾維新の物語シリーズを思い出す
▼屋敷も大火事になり、貴族としての家も完全解体するが、ディアナ、いくらなんでもクズすぎだろと(笑)
ディアナさん…
あなたがリンも父親が死んで喜んでいると笑っていたこと、私、忘れてませんよ(威圧)
リンも建て前として最後にみんなを呼び戻すといってるけど、そういう展開は無さそうだなあと、ゴードンが謎の新キャラに「あのゴミ」「知らない」扱いされ、あっさり殺されるのを見ても思った
殺したのは、OPのシルエットキャラの、
(センターの腰のあたりは、長髪?飾り?)
左で間違いなさそう。
ポジション的に、このセンターがラスボスかな。アルネにとってのラスボスといえばヴァンパイアハンターだが、神官っぽい衣装で、十字架のイヤリング(アルネは逆十字)をしているから、可能性はありそう。
本作のテーマが「親子」であることから、「最強の人間」の子供(子孫)とかね
そんな親……自称祖父代わりのゴードン、一応重要キャラっぽい扱いだったから、こうもあっさり切り捨てられるとは…
もっと、泣きながら父やリンを殺したというように、良心の呵責が描かれると思ったんだが、描写としては完全に人間の心が無い、悪だよね
ゴードンの思考回路や価値観は、乗っ取られた時のアルネと同じで、結局人間を吸血鬼以下としか見てなくて、家の人間に対する愛情は欠片もなかったね。
そう考えると、屋敷から脱出する時にも少し言われていたが、アルネって、実は人間的で優しい吸血鬼だ。
ただ本人(本吸血鬼?)がそうだと気づいてないだけでね
▼ジシェは黒幕のような扱いだね。
というわけで、case.2への高い期待が持てる、いいエンディングだ
評価B+
75点
最初の解決編に恥じない、充実したゲームでした。
数々の謎や伏線を残したままなので、続編の配信が待たれるね。
case.2ではダブル主人公が旅をする話になるのかなぁ…
それとも探偵事務所に奇妙な依頼が舞い込んで、のパターンかな
今作は容疑者が畜生揃いだったので、2では、ぐう聖だらけで、この中の誰かが犯人だなんて疑いたくない。事件を解決しても残ったのはただ悲壮感だけ。犯人も実は被害者だった…という泣ける路線でやって欲しいな。
2018年06月24日
KOBAMI レビュー感想 実績解除ゲームに、乙女ゲーとストーリー性をプラスした意欲作
ポップなボーカル曲が流れるタイトル画面。可愛い雰囲気でスタート
本格王道オンラインRPG「Tree of Savior」
▼まずジャンルが、実績解除ゲーでありながら乙女ゲーというのが、斬新じゃないでしょうか。絵も綺麗です。
ストーカーの先輩から逃げるために実績解除するだけのゲームと思いきや、他のイケメン(や女性キャラ)も登場し、攻略可能(同梱テキストにも記載されてるように、ガッツリ恋愛ではない)
1周2分で終わるので、日本一短い乙女ゲーかも
▼プレイヤーはMAPを右往左往しながら、実績解除していく
こういうゲームは引き継ぎ要素なしということが多いが、本作は特定のアイテムをニューゲームで引き継ぎ、ゲームを進めていく
以下、世界観について少しネタバレ
▼だが前回プレイとは違う会話が発生し、何故か自分だけはそのことを忘れている
仲良くなった友達に他人行儀な態度を取ってしまい、困惑される主人公
この不穏な空気が漂い始めてから、おや?と、どうやらゲームにまだ仕掛けがあると気づくんだけど、AVGの皮をかぶった実績解除ゲーとあるので油断していたが、まさかもう一枚皮をかぶっていたとはね
主人公にも(プレイヤーの知らない)隠し事があったり、黒幕っぽいキャラが出てきたり、露骨に裏をにおわせる
「だいたい60秒で生死が決まるアドベンチャー『MT』」のように、こういうゲームはストーリー性のないギャグであることが多いし、ノーマルな主人公が変態から逃げるゲームと思いきや、まさか変態がヒーローで、主人公のほうが問題をかかえているとは、想定外でしたね
本格王道オンラインRPG「Tree of Savior」
評価C
60点
ギャグも結構ウケました。
真ENDがある模様なので、完全攻略目指してプレイします。