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2018年09月03日

公衆電話 レビュー感想 小さなバタフライエフェクト

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ふと目が覚めると、男は公衆電話ボックスに閉じ込められていた・・・。
プレイヤーは自分で好きな番号に助けを求めることができますが、所持金は10円玉が3枚だけ。
30円分(=3回)しか電話をかけられないので、すぐに力尽きてしまうでしょう。
しかし新たな番号さえ知ることができたなら、次回は初めからかけていくことで、
物語の真相へと近づくことができるはずです。
あなたを助けてくれそうな人は誰だろう?

1プレイ3分ほど。
最終的な結末を迎えるまでに約30分ほどかかりますが、
よほど運が良ければ、いきなり結末を迎えることもあるでしょう・・・。






ホラーゲームかと思いきや意外や意外、友情や人間関係を題材にしたSFゲーム。





設定は極めて割り切ったもので、ステージが電話ボックスの中のみ、プレイヤーにできるのはただ電話をかけるだけというシンプルなもの。




しかも最初は電話番号のヒントが全く無い状態からスタート(でも大抵のプレイヤーは最初にかけるべき番号がわかるとは思う)という潔さ




全てのパスワードを集めると主人公の正体が分かり真エンドになるが、これも爽やかで実によかった。



公衆電話をモチーフにしたのも面白かった。








評価C
60点


面白かったです。


そういえば主人公のスマフォを盗んだ謎の女性は結局何者だったんだろう…

看護師?

2018年08月27日

虹色の生き方 レビュー感想 この恋と、その未来。

同性愛者であることを隠しながら生きている主人公、千穂は、放課後、片思いの相手である尚子に告白される。

付き合うことになる2人だったが…










まず導入部、主人公とヒロインが付き合うところからスタートというのが、恋愛モノとしてはちょっと珍しい。


大抵は恋愛成就=EDだが、最初から両想いという設定だからね





ジャンル的には百合ゲーだし、メインストーリーはそんな2人がキャッキャウフフとおっぱいを揉んだり、イチャコラなラブコメ描写もあるが、レズビアンのカップルを通じて同性愛者についての考察や訴えをするというのが主題に見えたね


簡単にいえば、ゲームを通じて同性愛者について考えよう、偏見は捨てよう、という







クリア時間は25分くらいなのだが、良く言えばハイテンポで無駄が無い。


だが悪く言えばストーリーの折り返しがどこも唐突で、設定が設定のままで終わっており、投げっ放しな印象











その点を、具体的に幾つか。(ネタバレ)













同性愛者をフォローするのはいいが、同性愛者を嫌う人間=悪という描き方が露骨過ぎる。




同性愛者が嫌いというよりは最早差別主義者の父親が、特に顕著。






当然世の中は多種多様なので、同性愛者を嫌う人間にも正論はあるのに、全てが悪いみたいな描き方


この描き方だと、寧ろ同性愛者を嫌う人間に対しての偏見がある(嫌う奴は全員悪なんだ!という)と見られそう



妻を若くして亡くした父には、主人公を真っ当に育てないといけないと言う強い意思がある筈なのに、それについての描写や葛藤も余りなく、ほぼスルーで終わってしまった。

かといって、あれだけごねていた割には、受け入れるのも、妙にあっさり。





全ての展開が強引で、展開にもうワンクッション欲しい。




前半で父に彼女を紹介するまでが、早すぎる。ゲーム内時間でたった数日しか経ってないんじゃあ…?


これだと父目線でも、まだ恋人との付き合いが浅い娘の意思が、一時の気の迷いと解釈するのは自然では。


途中、モノローグで一ヶ月経過するので、ここで経過させたほうが自然。









流れてる音楽が妙に軽快





講演会のシーンとか、主人公達が大衆を前にカミングアウトする緊迫のあるシーンの筈なのに…

まあこれは、シーンを暗くしすぎないためだとか、何か意図があるかもしれないが…










尚子の弟がイジメられている設定や、千穂と尚子がレズとバレてからの展開がほぼない。引っ越しは何か意味があったのか?




講演会(これも結構唐突。もっと準備とか、クリアすべき条件が多そうだが…)には小学生ではなく、クラスメイトが出席して、2人を見直すという展開のほうがよかったのでは。


祭りもあっさり過ぎ去るし、2人の関係が周りに許されるところまではやってほしかったな。




テーマが恋愛から同性愛者への偏見を無くそうって事にシフトしたことが露骨過ぎて、別れの悲しさなどを、キャラクターが感じる描写がほぼないことも違和感











主題が同性愛者そのものである割には、掘り下げがいまひとつ。




レズビアンがゲイビデオでオナニーする理由なども、書いて欲しかった。


概要だけ羅列するのではなく、内容も欲しい










評価C
60点


色々マイナスファクターを羅列しましたが、この題材のゲームを、結構楽しんでプレイしていました。

テーマ主張系ゲーム作品としての水準は、満たしているのではないでしょうか。


気になる人は、プレイしてみては。




最後に虹が出て、同性愛者の生き方の象徴が虹であるというEDも、綺麗でしたね。
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でも虹(LGBTの生き方)、メッセージウィンドウに隠れて半分しか見えねぇ…




前が見えねェ…








2018年08月26日

春の日和に レビュー感想 フーダニット  

mineo Aプラン デュアルタイプ 1GB




攻略対象ヒロインは3人。

委員会が同じの須藤、クラスメイトの北御門、女友達の前川






ではなく、
このうちの1人だけ







※攻略できるキャラは1人だけです。
一応、バッドエンドを一回迎えれば誰を攻略できるかわかるようになる…はずです。








なるほどこれは犯人は誰だッ!?ではなく、ヒロインは誰だッ!?を当てるゲームなんだな。バッドエンドではどんでん返しがあって、真ヒロインが分かるんだな。実に面白そうだと解釈してスタート








まあ普通にいえばヒロインはメインヒロインポジションの須藤なので、須藤ルートを攻略。



最初は他人行儀だが徐々に仲良くなる太一と須藤。ストーリー自体は余り特徴がなく、PS時代からある普通のギャルゲー







仲がいよいよ深まり、告白をする須藤と、それに応える太一。




向こうから告白してきたというのに、何故か告白の返事(の返事)を待って欲しいという超天邪鬼な須藤…





なるほどここで引っ張って、どんでん返しがあるわけかあ…




と思いきや何事もなく普通に付き合って、END…








えっ!?これで終わりかよ!!
Σ(・∀・;)






余りにも簡素で何の演出もないが、グッドエンドなのかしら…?


これといったヒロインが誰か分かるような仕掛けもないし…









2周目、北御門ルートへ進む。


太一のことを昔から知っていたと仄めかす彼女。


なるほど実は幼馴染だったとか、そのテの話か。ということは、北御門がヒロインだったんだね…




ところがまだ序盤だというのに、須藤のモノローグになり、唐突に終了…








えっっ!?これで終わりかよ!?
(; ・`ω・´)ナン…ダト!?









前川にいたっては1度しか出てこないし、存在意義もほぼなし。唯一衣装が2パターンあるのに。





mineo Aプラン デュアルタイプ 1GB




評価E-
30点


というわけで、どうも伏線も丸投げのまま、完成作品とはいえない内容につき、現段階ではとても評価できるシロモノではないです(実は真エンドがある場合、評価はこの限りではありません)


タイトルにもある、春感も全くないしね。




前作も中途半端な丸投げのまま終わってるけど、どっちも完成の予定はないんでしょう…


辛うじて、須藤ルートだけ完成に近いかな。


絵も可愛いだけに捨て置くには惜しいゲーム…









余談


セーラー服(セーラーブレザー?)の下に黒いシャツを着るのは斬新な制服ですね。





い〜びるあいっの制服をガムテと呼んでは憚らない私も、これにはニッコリですよ
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2018年08月19日

真昼の暗黒 レビュー感想 真昼うたげの暗黒面

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姉と二人で団地に暮らす小学生・昼間ミサ。 しかし、ある日突然姉が大量の血痕を残して失踪してしまう。 ミサの前に現れた事件の謎多き担当カウンセラー・暮方計を巻き込み、事件は否応無しに泥沼にはまってゆく。 果たして主人公は姉を連れ去った犯人を見つけ出すことができるのか?










全8話のうち、4話までを収録。便宜上、本作を「前編」と呼びます



最初に適性テストと称した選択肢を選び、2ルートに分岐。




失踪した姉のうたげを探す少女、ミサと、うたげを殺した癖にしれっとミサのカウンセラーとして接近する特殊性癖殺人鬼の青年、計。それぞれが主人公
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作者の前作であるMINDCIRCUSに比べると、かなりストーリーがシンプルで、読みやすく整理されてる


SF展開も(いまのところ)ない


チャプターが4つに分かれており、1チャプター15〜20分程度で終わるので、サクサクと物語が進んでいく所為でもあるかな。煩わしいマップ移動やフラグ立てもない



作中でも「わかりやすい物語」との記述があるように、サイコサスペンスでありながら、単純明快で読みやすい話なのがよかった。










うたげを殺した計は、死体を処理しないといけない。だが思わぬアクシデントが発生し、躓く


警察に疑われてしまった。なんとかしなくては…





…と、緊迫感のあるスリリング展開が面白いね。


殺人鬼が警察を欺こうと試行錯誤したり、死体を隠す展開はドキドキする




むしろ小説によくある。ナオミとカナコとか







妹を溺愛しており、ぐう聖に思われた姉も実は暗黒面があったり、キャラクターはどれもおかしいヤツばかりなので、電波キャラのセリフや思考回路は、サイコ好きの需要にも応えてる



ミサが仲のいい筈の姉に粗末な食事を与えられ、自分を豚だと思うシーンは、悲しい気分にさせられるね。



ここだけは計も大人として(殺人犯の癖に 笑)本音で対応した気がする
(でも後編で待ってるのは更生ではない気がするな)


うたげはミサがこうなることを必死に防いでいたけど、結局こうなっちゃったね…









評価B
70点


後編が早くプレイしたいですね。


個人的には前作より面白いと思う。
誤字脱字誤用も、後々、修正していくでしょう。



グラフィックは、前作のほうが凝った出来ですけどね。







2018年08月16日

ぶきあつめ 〜なんでも武器になるRPG〜 ファーストインプレッション ゆけっ!ゴブチュウ!

登場するものすべてが "武器" になる、新感覚RPG!







▼いやあ、これは久しぶりに、自由な発想で作られた、かなり面白いフリゲRPGだね。




これぞフリーゲームや!











▼主人公は武器商人の少女、うぇ子。ある日モンスターに襲われたが戦える武器がない。



ならば道に落ちてる物とかを何でも武器にして戦おう!
というところからスタート






パっと見ただけでも幾つか武器になるものがあるね
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▼この、なんでも武器に…というのが実に幅広いのがいい




うぇ子は怪力なので、大木だろうと引き抜いて敵をブン殴って殺す




まあ木の攻撃力は低いし、こんな怪力の主人公が素手じゃ弱いってのも不思議だけどね




普通のゲームならただの背景というところまで武器に出来るので、面白いアイディアのゲームだ










もしや…と思ってモンスターを持ったら、やっぱり武器に出来た(笑)
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(ポケモンかよ 笑)







弱らせないと武器に出来ないなんてのは、まさにポケモンかもしれない。








▼武器には耐久力があって、一定回数使うと壊れる


モンスター武器にも勿論耐久値があって、それが尽きると砕け散って死にます





げに恐るべきは、畜生主人公







▼でもまだ序盤な所為か、難易度は結構高いね。


こんだけ人外の力を持った主人公なのに、ザコの攻撃であっさり死んじゃうから、フィールド探索だけでも割かし大変



戦闘がフリゲでは珍しい不思議のダンジョンタイプなので、慣れない人は最初死にまくるかもしれない





▼シーンごとに出てくるスチルもポップな雰囲気だし、テキストもなかなか面白い
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▼プレイ数も凄いね。RPGでは、エヴァリース・サガ以来のヒットじゃないかな


これだけヒットすると批判もかなり出てくるだろうし、確かに、全く新しい発想ではない


アイテムや敵を拾って武器にするというのも「くにおくん」など、大昔のアクションゲームからある系譜だし、最近だと「龍が如く」もなんでも武器に出来るし、思わぬところでヒートアクションが出たりして、本作はそれに近い部分もある。


でも、それがマイナスになるわけじゃないし、チュートリアルも親切で、非常にクオリティが高い一作だね。




流石の桐生さんも、大木は引き抜けないしね







このゲームを、新人(?)がたった3ヵ月半で作ったのも凄い。






▼マルチEDらしいので、完全攻略目指してプレイしていきます。

総評、レビュー感想はそのときに、また。






【閑話】
ブログをリニューアルしました。

今時のゲームブログではありえないくらい、シンプル。且つ、格段に見やすくなったかと。





2018年08月15日

キミガシネ ―多数決デスゲーム― 2章前編の完全攻略を目指す part1

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最後の謎解きに失敗し、バッドエンドだったんであろう、前回プレイ

まずはグッドエンドを目指しプレイ再開

ネタバレ全開でいきます







最後の謎解きの答えは随分迷ったのだが、答えは実に、作者もリスペクトする逆転裁判的で、キャラクターの矛盾した証言に証拠品を突きつけるといったものだった


正解は、レコに歌わせてから記事を突きつける




これにより、ニセモノであることが確定したレコだが…
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話はそう簡単に行かず、ニセモノとはいえ数日をともにした仲間であり、本物の人格そのままのコピーである。人格が宿っていればそれはもう人間と同じ。でも殺さなければいけない…




という結末が悲惨すぎるね…



結果、サラがレプリカレコを突き落とすも、最後の決断はナオに手によって、レプリカレコは死亡…







???「愚かなレプリカレコ!!」

???「ナオが突き落とそうって言ったんだろ?俺は悪くねぇ!!俺は悪くねぇ!!」

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ナオが強くなったというのが2章前半のテーマの1つだったが、まさか最後に手を下すのもナオだとはね…




私は前回レビューを書いた際に、冴えた解法によりこの窮地を無傷で脱するのだな。謎さえ解けば全員無事に次に進めるのだなと思っていたのだが、危機を脱して尚、参加メンバーが受けた傷は余りに大きかった




やや拍子抜けしたが、キミガシネは謎解きゲームというより心理戦ゲームなので、こういう結末の方がベターかもしれない






更にそれだけでは悲劇は終わらず、まさかノエルの罠により、アリスまでもが死亡とか…
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しかも、レコが殺されたと誤解したまま、非業の死を遂げる…


ケイジとの会話がないままだが、2人が捜査してた件はどうなったんだろう…







バッドエンドではギンとQ太郎が死亡したので、グッドエンドでは全員が助かると言う先入観があったのだが、結果として(本人ではなかったにせよ)レコとアリスが死亡…



つまり、キミガシネ2章前編にはメンバー全員が生存するエンディングは無いんだろうね






そもそもまだ前半でありながら、グッドエンドなんてなかったんや!





1章後編が終わったときに、死亡メンバーが欠けていく演出があったが、あれが2章後編でもあるんだと予想






初の大ボスである、黒幕の佐藤との戦いが待たれる
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佐藤我執はカイの父親ではないか?口調も電話の相手に似ている


ネーミングの由来も佐藤(砂糖)はシュガー、そこからガシューだろうから、お菓子をモチーフにしたホエミーやハンナキーと同じだ



作者によると佐藤戒のネーミングは、最初は須藤にしようと思ってましたが、あまりにも名前でバレやすいので佐藤に!とのことだ。


つまり佐藤我執のほうが実は後付けだと考えられる








2章は分岐が多いね。温泉イベントも条件があるようだし、クリア後も色々プレイできる、非常に面白い仕上がりになっていた


こういうところも一章より気に入ってます


引き続きプレイしていきます。





2018年08月13日

虚偽人-cogito- レビュー感想 お前なんか…俺じゃない!!

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主人公・仁科は自身の偽物と対峙する。
彼女は知っていた、奴の存在が己の身を滅すことを。
偽物排除が目的の考察ありきの短編ADV。







グラフィックが綺麗で驚くね。


「ママにあいたい」とかもそうだったが、丁寧に動くしすごいね。
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ゲームシステムはシンプルなマップクリックADVで、決定的なことは説明せず、謎めいた世界観。


次のシーンを出して世界観を考察していく。
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早ければ数分でクリアできると思うが、特殊なシステム(?)で、強制的にやり直しさせられるのは面倒だった。


考察系だけど、情報が多いので多分なんとなく想像がついたプレイヤーも多そう








評価C+
60点


背景も美麗で、音楽もかなり雰囲気があるので、独特の世界観、グラフィックデザインは、ハマル人は多そうです。

いわゆる、雰囲気ゲーに分類されるかと










2018年08月12日

永3-Eimin- レビュー感想 人の夢は!!!終わらねェ!!!

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人類補完計画的なやつにより、350年の眠りについた主人公レムは、長きにわたる眠りから目覚める



コールドスリープが溶かれた世界、そこは未知の地球だった…











乙女ゲームということで恋愛関係になる男性キャラも登場するが、メインはあくまでSF




350年後の未来にやってきた主人公が、かつての現代人である自分と、現在の現代人である未来人とのギャップについて考えるのが、ちょっと面白い



進化した人間に、化石である自分がついていけなかったりね
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(普及じゃない?)









レムが現代に適応できず思い悩むのが、SFゲームでは珍しいかも。


大体この路線だと未来では失われた昔の知識を使って、俺TUEEEEEにいきがちだからね



だが、進化した新人類からしたら、350年前のレムには研究対象としての意義もない。


過去の人間にとっては画期的な技術でも、未来人にとっては過去の遺物。傍迷惑なだけだった。


主人公が現代に染まれない化石というテーマにマッチしてて、面白い展開だね














孤独感に苛まれながらも、キーヤに救われるレム。


SFといいながらも乙女ゲームということで、ラストでは恋仲になり、めでたしめでたし。





あ、ここで初めてレムは自分がコールドスリープした意味を見つけたんやな…



家族も友達も既に死した未来で、レムの居場所はキーヤの中にあったんやな…って




しんみりしちゃったね










少女が自分の存在意義を見つける、いいエンディングだ








では終わらず、
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ここからが結末







以下ネタバレ


















キーヤに手を引かれ、自分の居場所になった研究所に戻るも、画面は唐突に切り替わる






ドラゴンボールの回復装置的なやつ



とか、




バイオハザードのタイラントが入ってるやつには、脳みそのようなものが…
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そう、これまでの物語は、全て肉体が死滅し、脳だけになったレムが見ている、悲しい夢…




計画は失敗に終わっていた






永久に覚めない、幸せな夢を見続けるレム
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変化するタイトル画面
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永遠に、永久の、永年を…







……




はぇぁ〜…




なんと悲しい夢オチなのだ…


めっちゃ悲しい奴やん、これ…





久々のどんでん返し系ゲームでしたね。


タイトル回収は綺麗だけど(目覚めたのに、なぜ永眠なんだ?って思ってたし)、もう少し、ストーリー上で、世界観についての伏線があるとよかったかも。



クリア後はボイスコがタイトルコールをするが、コンビニ店員バージョンまであって笑いました。





評価C
60点




15分くらいの掌編で、無駄なく纏まってて、面白かったです。





同時期に配信されたBlauer Himmelと結末や設定が似ているけど、乙女ゲームでセカイ系というポイントといい、本作のほうが上手い気がします。



2018年08月10日

キミガシネ ―多数決デスゲーム― 2章前編 レビュー感想 新章開幕

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劇的な幕切れだった「キミガシネ 1章」レビュー感想





あれから、続きが気になる2章だったが、このたび、遂に配信







▼探索型ADVだった1章とゲーム性が変わり、2章はアトラクションと呼ばれるミニゲームをクリアしながら進めていくが、最初に言うと2章のゲームスタイルのほうが面白かった


1章は移動に次ぐ移動が面倒でダレたが、そこが改善されて、テンポがいい

攻略するだけなら、前作より簡単だしね




▼ミニゲームも種類が多くて面白いね。

ハエたたきなんて珍しいものまである。マリオペイントにもあったっけ。

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▼ストーリーは、1章の悪夢からサラが目覚めるところからスタート。

ケイジを始め、登場人物たちが本当にいい奴等なんだよな(一部例外もいるが)

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(エロガキがいるニャン)






デスゲーム系って登場人物がクズばかりなのがありがちだが、キミガシネはほぼ善人しかいないのがいいよね。思わず感情移入してしまう



このメンバーで、また裏切りのデスゲームをしないといけないのか…と悲しい気持ちにさせられた









▼1章の伏線を幾つか消化し、カイの正体などの謎が解かれ、ストーリーは大きく進んだ

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ケイジさん…


あなたが秘密を話すと言ったこと、私、忘れてませんよ










▼卓越されたグラフィック表現は磨きが掛かってるし、まだ前半ではあるが、1章よりもクオリティが上がってて、非常に面白かった。


これがフリーゲームというのは、大変なことやと思うよ



現在は1章前編、1章後編、2章前編までが配信されているが、今から遊んでも遅くない、おすすめの良作(2章後半が配信されるまで、数ヶ月はかかるだろうし)。



では、2章後編や3章への予想、考察も折り込んだ、ネタバレレビュー感想





▼AIとしてミシマが復活したことにびっくりだ。しかも割と突然来た(笑)


SFでは死亡キャラがAIとして復活するのは結構よくある展開だけど、恐らく今後ジョーも復活するんじゃないかな。


そのために、ジョーの人形シーンをSAN値の上がる強制イベントにして、その後にわざわざ回復させるというゲーム的手段を取ったんじゃないだろうか?

(伝説シリーズの花屋もAIとして復活していたが、「主人公が殺した親友の復活」ってのも同じだな)



ただし生存はしていないんじゃないか。ミシマ同様、別の形で再登場するのでは





カンナの回想に出てきたガキも、ジョーなんだろうか?

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一見ワルガキに見えるが、落ち込んでるカンナを励まそうとするいい奴ぶりといい、髪型も似ている気がする


今後もジョーは、死してなお、その役割を見せると思う







▼ホエミーはほぼ登場せず、新キャラとしてノエル。その右腕としてハンナキーが登場。逆転裁判のような個性的なネーミングと見た目が、相変わらず素晴らしいセンスだ




ホエミー(微笑み)の流れからすると、ハンナキー(半泣き)のほうがフロアマスターっぽかったが、あっさりと受付パパ(まさかお前が黒幕だとは笑)に殺されたノエルと違い、やはりハンナキーこそが重要キャラだったね
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涙人形といいながらも、誰もハンナキーを人形扱いしてないんだよね。


ケイジにいたってはとまで言ってる。


ケイジは組織に通じる人間として、ハンナキーやそれに纏わる情報を知っていたんだろうか?





自らを傷つけてを流すハンナキー。

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何気ないシーンなのに驚きだが、更に、ノエルによるとニセモノはが流れないと言う…
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ニセモノ=人形。ノエルは殺されても血は出なかった。



なぜかサラたちは無反応だが、案外普通にハンナキーを人間として認識してるのかしら?






▼メインのデスゲームは二転三転する展開が本当にアツかった。

希望を何度も絶望に叩き落し、プレイヤーをガンガン煽る

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でも、幾らなんでもレコが入れ替わりのニセモノで正体が人形というのは、プレイヤー目線では余りにもバレバレだったので、ちょっと引っ張りすぎだったな。


バレバレの正体を引っ張る展開はこれだけに限らず、プレイヤーとキャラクターの温度差がありすぎて、少し滑稽だった。




人形ジョーが登場するシーンでも、ハンナキーがケイジの乱入でわざとらしく言葉を切ってたし、ギリギリ連想出来るくらいに隠しても良かったんじゃないかと
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▼今回、かなりルート分岐がありそうなんだよな。取引出来るキャラも、毎回選べるし。

クリアとは関係ない、デスゲーム死亡者の録画なども見れるし、1章より凝ったゲーム作りだった

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(ワンシーンだけの登場なのに、一々キャラが立ってる 笑)






バッドエンド(ゲームオーバー)も複数あるようだが、ハンナキーに人形奴隷にされるEDは怖いね。前作ラストを踏襲しているので、余計にそう見えるんだよな
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デスゲームではあれだけあーだこうだとギンを救う方法を考えながら、結局解決法を発見できず、ニセモノについて議論していたら終わってしまった(笑)


ここも、分岐するんだろうか?


あの流れでどうやってギンを救えるのか、冴えた解法はあるのか?非常に気になる


まさか、そこまでの会話が全部無駄なんて事はないだろうから、分岐だと思うんだが




最後のふたりは、既に死後の世界っぽいよねえ…

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マモレナカッタ…








▼1度だけ登場したホエミー。目的はサラの陽動だろうか?

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ケイジが既に刑事を辞めていることなども、これで判明したしね…











評価A+
80点


素晴らしいクオリティの良作。絶望と希望と興奮で、1章を超えてました。


2章後半に期待しながら、2章前半の分岐がありそうな部分を、まだまだプレイしていきます。






2018年08月07日

パソコン探偵倶楽部 別荘毒殺事件 レビュー感想 謎はすべて解けない

ファミコン探偵倶楽部をパロディした(?)、パソコン探偵倶楽部。


主人公は女性で探偵役が男性の「先生」という、御神楽少女探偵団とかと同じ、定番パターン。



主人公はバイト先の屋敷で殺人事件に遭遇し、事件を解き明かそうとするが…

















今時珍しい、推理1本で勝負してるゲームだったね。



本格推理を謳ってるが、嘘偽りなし




「紅く追憶の水葬」も本格ミステリを謳っていたが、あれは実際にはラノベ的なファンタジーノベルだったので、ああいうゲームに慣れたプレイヤーは、萌えなし、脚色なしで淡々と推理だけをしていく本作に、ギャップを覚えるかも








王道の暗号解読や犯人当てもある








ミステリの基礎であるフーダニット、ハウダニットはおさえているが、ホワイダニットに関しては制作の意図の為か、殆どスルーされていた





その所為もあってストーリーにドラマ性は殆どないので、物語の面白さを期待してるユーザーには、合わないかもしれない。


そこが評価を分けそう(でもそれが本格推理だからね)





その点、「紅く追憶の水葬」は推理要素は弱くても、ストーリー自体はドラマチックだったね








世界観、時代背景は90年代半ば〜後半だと思われる。携帯電話は存在するが、まだそこまで普及していない(でもオール電化は普及してた気が…)。









推理自体は、状況証拠、人間関係から謎解きが出来そうなシーンもあるのだが、なんとそんな重要なシーンも、ルートによっては出てこない。



ランダムでこそないが、かなり運要素の強いものとなっているので…


プレイヤーが持ってる情報が同じとは限らないのが、ちょっと面白い。


これについてはクリア後に釈明が読める。














以下激しくネタバレ。


そんな釈明や、殺人事件の真犯人についても触れています






























事件を解決しトゥルーエンドに到達するも、エピローグで先生によって明かされる、新事実…(前記した御神楽少女探偵団と、ここでも同じ流れですね)










そこでは、真犯人視点での事件の解説が行われる







主人公の辿り付いた推理の結論は、真相解明ではなかったというオチ
(もしかしたら、事件の全貌を解き明かすEDもあるかもしれないが)。



伏線が余りにも残ったのでおかしいとは思っていたが、やっぱり真相ではなかったんだね…














評価C+
60点





今時稀有な、推理だけで勝負してる一作。推理好きにはおすすめです。





尚、真相に辿り付くと、何故かタイトル画面の先生が、笑顔に…






守りたくない、この笑顔









オッサンに微笑まれても、嬉しくない…




しかも上には殺事件の文字…









オッサン、なにわろてんねん





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  4. 4. ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
  5. 5. 鼓草 レビュー感想 極限の花婿たち
  6. 6. 色は黒に包まれて レビュー感想 深い光に包まれて
  7. 7. 怨溺 ―ONDEKI― レビュー感想 世界は救われる、彼女を失えば
  8. 8. 籠の街 レビュー感想 少年の爽やかな成長物語と思いきや、まさかの欝ゲー展開に…
  9. 9. かわいいは壊せる レビュー感想 七つの愛憎
  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
  11. 11. 電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。
  12. 12. Human killing レビュー感想 東出大好き