主人公は女性で探偵役が男性の「先生」という、御神楽少女探偵団とかと同じ、定番パターン。
主人公はバイト先の屋敷で殺人事件に遭遇し、事件を解き明かそうとするが…
今時珍しい、推理1本で勝負してるゲームだったね。
本格推理を謳ってるが、嘘偽りなし
「紅く追憶の水葬」も本格ミステリを謳っていたが、あれは実際にはラノベ的なファンタジーノベルだったので、ああいうゲームに慣れたプレイヤーは、萌えなし、脚色なしで淡々と推理だけをしていく本作に、ギャップを覚えるかも
王道の暗号解読や犯人当てもある
ミステリの基礎であるフーダニット、ハウダニットはおさえているが、ホワイダニットに関しては制作の意図の為か、殆どスルーされていた
その所為もあってストーリーにドラマ性は殆どないので、物語の面白さを期待してるユーザーには、合わないかもしれない。
そこが評価を分けそう(でもそれが本格推理だからね)
その点、「紅く追憶の水葬」は推理要素は弱くても、ストーリー自体はドラマチックだったね
世界観、時代背景は90年代半ば〜後半だと思われる。携帯電話は存在するが、まだそこまで普及していない(でもオール電化は普及してた気が…)。
推理自体は、状況証拠、人間関係から謎解きが出来そうなシーンもあるのだが、なんとそんな重要なシーンも、ルートによっては出てこない。
ランダムでこそないが、かなり運要素の強いものとなっているので…
プレイヤーが持ってる情報が同じとは限らないのが、ちょっと面白い。
これについてはクリア後に釈明が読める。
以下激しくネタバレ。
そんな釈明や、殺人事件の真犯人についても触れています
事件を解決しトゥルーエンドに到達するも、エピローグで先生によって明かされる、新事実…(前記した御神楽少女探偵団と、ここでも同じ流れですね)
そこでは、真犯人視点での事件の解説が行われる
主人公の辿り付いた推理の結論は、真相解明ではなかったというオチ(もしかしたら、事件の全貌を解き明かすEDもあるかもしれないが)。
伏線が余りにも残ったのでおかしいとは思っていたが、やっぱり真相ではなかったんだね…
評価C+
60点
今時稀有な、推理だけで勝負してる一作。推理好きにはおすすめです。
尚、真相に辿り付くと、何故かタイトル画面の先生が、笑顔に…
守りたくない、この笑顔
オッサンに微笑まれても、嬉しくない…
しかも上には毒殺事件の文字…
オッサン、なにわろてんねん
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