人類補完計画的なやつにより、350年の眠りについた主人公レムは、長きにわたる眠りから目覚める
コールドスリープが溶かれた世界、そこは未知の地球だった…
乙女ゲームということで恋愛関係になる男性キャラも登場するが、メインはあくまでSF
350年後の未来にやってきた主人公が、かつての現代人である自分と、現在の現代人である未来人とのギャップについて考えるのが、ちょっと面白い
進化した人間に、化石である自分がついていけなかったりね
(普及じゃない?)
レムが現代に適応できず思い悩むのが、SFゲームでは珍しいかも。
大体この路線だと未来では失われた昔の知識を使って、俺TUEEEEEにいきがちだからね
だが、進化した新人類からしたら、350年前のレムには研究対象としての意義もない。
過去の人間にとっては画期的な技術でも、未来人にとっては過去の遺物。傍迷惑なだけだった。
主人公が現代に染まれない化石というテーマにマッチしてて、面白い展開だね
孤独感に苛まれながらも、キーヤに救われるレム。
SFといいながらも乙女ゲームということで、ラストでは恋仲になり、めでたしめでたし。
あ、ここで初めてレムは自分がコールドスリープした意味を見つけたんやな…
家族も友達も既に死した未来で、レムの居場所はキーヤの中にあったんやな…って
しんみりしちゃったね
少女が自分の存在意義を見つける、いいエンディングだ
では終わらず、
ここからが結末
以下ネタバレ
キーヤに手を引かれ、自分の居場所になった研究所に戻るも、画面は唐突に切り替わる
ドラゴンボールの回復装置的なやつ
とか、
バイオハザードのタイラントが入ってるやつには、脳みそのようなものが…
そう、これまでの物語は、全て肉体が死滅し、脳だけになったレムが見ている、悲しい夢…
計画は失敗に終わっていた
永久に覚めない、幸せな夢を見続けるレム
変化するタイトル画面
永遠に、永久の、永年を…
……
はぇぁ〜…
なんと悲しい夢オチなのだ…
めっちゃ悲しい奴やん、これ…
久々のどんでん返し系ゲームでしたね。
タイトル回収は綺麗だけど(目覚めたのに、なぜ永眠なんだ?って思ってたし)、もう少し、ストーリー上で、世界観についての伏線があるとよかったかも。
クリア後はボイスコがタイトルコールをするが、コンビニ店員バージョンまであって笑いました。
評価C
60点
15分くらいの掌編で、無駄なく纏まってて、面白かったです。
同時期に配信されたBlauer Himmelと結末や設定が似ているけど、乙女ゲームでセカイ系というポイントといい、本作のほうが上手い気がします。
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