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2018年10月04日

片想い探偵 追掛日菜子 レビュー感想 恋する乙女は強い

追掛日菜子は舞台俳優・力士・総理大臣などを好きになっては、相手の情報を調べ上げ追っかけるストーキング体質。


しかしなぜか好きになった相手は、殺人容疑をかけられたり脅迫されたりと、毎回事件に巻き込まれてしまう。今こそ、日菜子の本領発揮! 次々と事件解決の糸口を見つけ出すが――。


前代未聞、法律ギリギリアウト(?)の女子高生探偵、降臨。








久々の小説レビューですか…



マツリカ・マトリョシカの記事を書いてから、約1年ぶりですね




もう推理小説、ミステリの題材は出尽くしていると常々思ってたんだけど、たまーにこういう斬新かつ、クオリティの高い一作が出てくるから文壇とは侮れない





というわけで今回、久々にこれは面白い!と思ったのが本作、片想い探偵 追掛日菜子

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まず前代未聞の触れ込み通り探偵である主人公の職業が珍しい



タイトルでも少し伏線を張っているが、ストーカーである



日菜子曰く、プロの追っかけ




非常に惚れっぽく、次々に片思いする「推し」を変えていく



最初はイケメン俳優、力士、子役、覆面漫画家、そして果ては総理大臣まで



どんどん物語はスケールアップしていく。






日菜子が推しにした男性たちは、なぜか殺人容疑をかけられたり、災難が降りかかる。



日菜子は普段こそただの女子高生だが、好きな男のこととなると飛びぬけた推理力を発揮し、推しを救う…



そう好きな男のピンチに颯爽と駆けつける。それもいつも決まって絶好のタイミングで。




だってストーカーだからね









最後には勿論総理大臣を救う。



ストーカー女が









主人公がストーカーというだけなら他にもあるかもしれないが、面白いのがツイッターやブログなどの現代ネットツールを、女子高生である主人公が完全に使いこなしていること



勿論使い方もストーカーだけに、非合法




ツイッターを推理に使うとか、相当斬新じゃないだろうか





ツイッターは私の庭だよという名言も飛び出る




推理モノとしてのディティールも完成度が高く、伏線も丁寧



天才の主人公を上回る社会の闇に遭遇したり、あっと驚くどんでん返しもある。






様々なストーキングを終え、こんな片想いはコリゴリ。もう追っかけなんて辞めると宣言した日菜子が、また新たな恋に踏み出すラストシーンは、謎の感動に満ち溢れているね。




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評価A+
85点


久々の良作でした。これ1本でも綺麗に終わったけど、続編があってもいいかもしれない。



ちなみに、これだけ荒唐無稽な小説を書いていながら、作者の辻堂ゆめは、湘南高校卒から東大卒という、文系最高の学歴の持ち主。



なのに本作には、ペダンチックな要素は皆無だ。おかしな言い回しをする人物や、変な横文字も一切出てこない。


作者もまた、ギャップがあって面白い。


勘違い意識高い系とはまるで違う、ガチの天才っぽい。


しかもまだ、25歳(執筆時は多分23〜24歳)という若さ。



今後の活躍に、大いに期待したい。



2018年10月03日

虚ろ町ののばら レビュー感想 サイレントヨル

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不思議な世界に迷い込んだ主人公のばらとパートナー十夜が、虚ろの町からの脱出を目指すADV







説明を読んで「ギャロウズ横丁の羊たち」みたいなゲームだと思ったけど、全然違うね
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まさかこのブルーをイメージした清涼感のあるタイトル画面や、CLAMP漫画にいるようなほわんとした萌えキャラから…








「サイレントヒル」風のホラーゲームになるとは

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完成度は非常に高く、グラフィックは綺麗だし、難易度も低く、サクサク進む。




特筆すべきポイントとして、恐怖の異世界に迷い込む演出が凄く上手い。マトモに話が通じる奴がいないし、異形の形ばかり



次々に起こるホラーシーンはなかなかに怖い
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(顔が無いわりにでかいな)






ずっとこんな調子で進むと思われた




ところが、
やってみると実に不思議なテイストで、ホラーの中にも妙に温かい世界がある





死語で言うと、ホラーなのにヌクモリティがある





十夜と出会うまではゴリゴリのホラーなのだが、そこからの展開は妙にギャグテイストで、この変化にも引き付けられた(それでいて怖いシーンもちゃんとある)







更に電車に乗ると、思いの他現代風、かつ生活感と清潔感のある、オシャレな町に出て拍子抜けする



常に夜で、つらされた提灯などは和の雰囲気がある



宿泊するホテルなどはアレにしか見えない
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しかも出てきた神様は想像と違い、ものっそい俗物
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イケメンでゆるい喋り方の神様、いいキャラしてる。





このストーリーというよりも寧ろ、テイストがどんどん変わっていく展開が、実に面白い。




戸惑いを超えて面白みを感じた。







更にこの後、再度序盤のホラーテイストに戻るのだが、おばあちゃんを想起する、少女の孤独を描いたストーリーには思わず涙しそうになった。



悲しいなぁ…

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おばあちゃんのキャラデザが、少女漫画風の主人公たちと違い、絵本風に描かれてるのも良かった。






この少女を助けてやりたいと、プレイヤーながらにしみじみ思った私は、ラスダンの攻略へと差し掛かった




以下ネタバレ
























ここでも本作はまた違った顔を覗かせ、「クチダケ」に見られるような、クリーチャーの視覚が円形で表現されたステルスアクションゲーになる。








のばらと十夜の過去の接点や現在につながる関係性、そしておばあちゃんの孫への深い愛情に涙する。




うーん、やっぱストーリーええな…

おばあちゃんとの想い出は大体の人にはあるものだし、これは感情移入しちゃうよ。プレイヤーの多くがするだろう






そして大好きなおばあちゃんの声に導かれ、のばらが入ったのは、火葬場だった。





おばあちゃんの遺体がそうされたように、狭い部屋で業火に焼かれるのばら





業火に焼かれるのばら




業火に…














って、えっ…?






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えっ…?


なんだこのエンディングは…っ



バッドエンドじゃねえかっ…




通るか…っ!


こんなもん…っ!







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ということで2時間30分プレイした末、バッドエンドでした




しかも作者コメントによると…




 END1…赤い蝶のポイント5以上で到達します。
      明らかに違うだろ…という選択肢や、逃げる、物をよく調べない…などを繰り返せば、
      自然とこのエンディングに到達するかと思います。








明らかに違うだろ…という選択肢…










違うだろおおおおお!!!


違うだろこのハゲぇええええええええ!!!


 
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なんなんでしょうね…管理人の畜生ぶりがなせるわざなんでしょうか…

かなりマジメにプレーしたんですが…

ファーストプレイがバッドエンドだったのは、私だけ…?





というわけで、本作のレビュー感想は未完とします。

EDを見た後、総評を書きます。




これにて、御免!!!




ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!





























【後日談】












イイハナシダナー!!!
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というわけでベストエンド攻略。



いやあ…




沁みますねえ…




最初がバッドエンドだったので、これもう半分「鬱ろ町ののばら」だろとか思ったんだけどね。






孫娘とおばあちゃんに纏わる良質のストーリーだった。





オマケのギャグシナリオでは同棲してたし、恋愛要素も若干あるが、十夜とは、友達以上恋人未満ってとこかしら。



まあ、もうすぐ成人男性になる十夜と、まだ女子小学生ののばらが付き合うとか……




アグネスの出番になっちゃうけどね






でも本人たちの感情も周りの反応も、疚しさを煽らない設定だったね。


下手にロリコン煽りされても冷めるので、扱いはこれでよかったと思う。





数値を操作できて便利ではあるものの、エンディング攻略はもっと簡単でもいいかも。何せ、フラグ立てのために最初からやり直さないといけないからね…


まあ作者も意図的に難しくしたらしいけど。



システム面では、折角プレイヤーキャラをザッピング出来るので、もっとそれが必須の謎解きがあるとよかったね。バイオハザード0みたいな






評価A+
85点



ここ数年の良作の1本として、間違いなくお勧めします。






ヒントとかいうチンケなものは、無しでプレイしましょう。






そして私と一緒にバッドエンドを(略)






2018年09月26日

タマキハル〜プロト〜 レビュー感想 行かないでまだあなたの想い出の欠片

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〜かくのみし 恋し渡れば………たとえ全てをナくしても〜
【ストーリー】
高校2年の春。
主人公、弥城陽介は片想いの少女に声をかけられる。
色んな偶然から、急に距離を縮める2人だったが…
ある事件に巻き込まれて………






現在おくたごんが製作中のゲーム、タマキハルのプロローグ版。



【注意事項】
こちらの作品は全体のプロローグ編となります。
お話の導入部をプレイ出来るようにしてあります。
現在、各ヒロインのルートを作成中ですので…予め、ご了承下さいますようお願い致します。
とあるようにプレイできるのは分岐前のみだが、なかなかボリュームがあった





極々有り触れた高校生、陽介が主人公の、学園もの。


片思いしていたヒロインとひょんなことから親しくなる。






一応ギャルゲーなんだろうけど、ジャンル的には学園アドベンチャーが近いかな。



ギャルゲーというには男性キャラの登場シーンやBLネタがかなり多く、このテのゲームで友達キャラが3人もいるのは、珍しいだろう(モブも合わせるともっといる)
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(はじめの一歩おるやん)












主人公が徐々に香月と仲良くなっていく描写がいいね。

委員会で一緒になって、2人でお弁当を食べて、夢を語る。





うーん…





青春だわ。

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立ち絵も綺麗で、可愛いね



あのアニメは見た事ないが、ラブライブ!っぽくね?





勢い余って告白しそうになるも、寸でのところで踏みとどまり、香月を遊びに誘う。


他に友達も誘って皆で行こうと、ヘタレな言い訳をしながら。




不器用で初々しい陽介に、笑顔で答える、香月




陽介は母親と祖母を失ってるという暗いバックグラウンドがあるから、阿呆っぽいキャラクターでも下品にはならないところが結構上手い設定だ



不器用だが子供にも優しく、好感が持てる主人公。


そんな陽介は、高校生らしい恋愛を楽しんでいた









筈だったが、事件は起こる


最初の警告は、これだったか
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(以下ネタバレ注意)































まさか体験版ラストで、ヒロイン死亡とは




途中から伏線を張り、烏が飛んでるなんて不吉な入り方をするが、まさか香月が烏の餌になってるとはね




かーかーと烏の鳴き声をバックに、香月との思い出が回想されるのはインパクトがあるね


ラストで流れるstillもマッチしてた






犯人は、オッキーかしら…?
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最初、てっきり陽介じゃなくて香月が好きなレズかと思ったんだけど、ストーカーまでしてくるし、思ったより遥かに陽介に執着していて、驚いたな


勢いに流されているが、陽介はそれについて何か反応しろよと思った




お前尾けられてんねんで!目が合うのはその所為や!





ここまでヒステリック、且つダイレクトに接近してくるキャラクターは、ヤンデレ、メンヘラヒロインでは珍しい。普通もっとこそこそしてるものだからね。



そんなオッキーが昔と変わったのは、過去に陽介と何かがあったからかな。




実をいうとこのゲームで一番好きなヒロインは、そんな沖崎なんだが、そもそもヒロインですらなさそう。


タイトル画面にも、いないしね
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それが、こいつが殺ったのかなーっていう根拠でもある。







ただ香月死亡シーン、絵がないので今一つパンチが足りなかった。スチルがあるといいと思う。




それ含め、完成版へのアイディアを幾つか出してみる。








・掛け合いは結構楽しいんだけど、いくら何でも会話シーンが冗長過ぎる。





モノローグや会話シーンが多すぎるので、もうちょっと削ってもよかった。

でもこれは、ひぐらしと同じように、ストーリーが急展開するまでに意図的に日常シーンを多く書いているのかも







・絵は可愛いが、キャラクターやヒロインが全員同じ顔、同じ表情、同じポーズ

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カスタム立ち絵っぽいので、もう少し区別をつければ尚いいのでは。









・誤字脱字が非常に多い




デバッグで修正するでしょう






・沖崎が余りケバくない



もっとメイクが濃いケバいJKギャルにしたほうが、地味女が無理してる感があって、設定にマッチしそう。

よく見ないと分からないくらいのメイクだし…





冗長過ぎる部分はあるものの、面白いです。


良作の香りがビンビンするので、開発中止になった同人ゲーム数あれど、おくたごんには、なんとしても作り上げて欲しい。


マスターアップが楽しみな同人ゲームが、1本増えました







体験版がヒロイン死亡で終わるゲームは、未来ラジオと人工鳩などがあるが、やはり引きのインパクトは相当強いですね


ストーリーの続きが気になります







…えっ?





ラストで散々煽るも、ファンタジー要素を匂わせてるから、どうせご都合主義でヒロインが復活するんだろって???









……








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2018年09月18日

myちゅ〜部! レビュー感想 オマンティから始まる、恋と夢

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日本のとある離島・九条島で暮らす高校生・海人は、夏休みの終わり際に一人の少女・メアリと出会った。
イギリスから転校してきたメアリは海人を巻き込み、自分が有名人になるためネットで動画投稿をする部活〈マイチュー部〉を創る。
田舎島で繰り広げられるドタバタ青春ラブコメディ!
目指せ人気マイチューバー!





▼まあマイチューブ、マイチューバーは言うまでもなく、syamuさんを筆頭としたネット集団youtuberを元ネタとしているんだけど、この題材を扱った同人ゲーム数あれど、それを高校の部活動にした青春モノは珍しいんじゃないかな


何気に新しいと思う。現実世界でもyoutube部というのは、多分ないと思うし








▼グラフィックは凄く綺麗


OPムービーも躍動感がある





細部まで絵があり、ヒロインたちもかわいい。


このレベルだと、プロが担当してると言っても、信じる人がいると思う




ラノベの挿絵をやってる絵師が、ちょっとHな漫画をジャンプで連載したみたいな?





そんな画風










▼ラノベ風のドタバタ青春劇場+ラブコメで、メアリの提案により、動画を配信するマイチュー部を設立する




内容自体は面白いのだが、序章である動画撮影までが長すぎて、かなりダレることが残念。






▼実はこのゲーム、配信日にDLしていたのだが(元は8月にコミケで頒布されたゲーム)、前半が余りにも遅い展開で、多忙の所為もあり、暫く積んでいたんだよね。



でもその積んでいたポイントが、まさか既に後半だったとはね…




お察しの通り、動画を1本撮影しただけで、まだ配信もしない内から第一部完ッ!とまるで打ち切り漫画のように終わってしまった…




伏線は全て丸投げで、登場しているが一切ストーリーに絡まなかったヒロインまでいる。




どこかでアナウンスしていたかもしれないが、これで完結だと思っていたので、かなり拍子抜けで、ズっこけた(笑)
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これで終わりかよ!って叫んじゃったよ、リアルガチで









▼タイトルの下にエピソードメアリと書かれてるので、2部は他のヒロインの話になるのかな?




暴力系ヒロインだったメアリも少し素直になり、距離も随分近付いたので、ヒロイン交代ってことはなさそうだが






評価C+
65点


未完であることはマイナスファクターにしても、サブキャラにも絵があるし、背景も多分自作。ボイスコも上手い…と、どこを取っても完成度は高いです。


動画撮影の描写も、主人公が「この動画は女中心だから男の俺は出ないほうがいいだろう」と言ってたり、ディティールも細かくて良い感じ。


作者ツイッターによると、冬コミに向け、「完全版」を製作中とのこと。

2部が楽しみですね














【バージョンアップ版を、プレイ】


前に冬コミで完全版を頒布したいと書いてたが、恐らくまだ未完成で、バージョンアップでは、掌編が1本追加されている



OPがオリジナルソング、新動画に差し替えされてて驚きだ



前のOPも気に入ってたので、カットされちゃったのは残念だが、同人ゲームでオリジナル曲というのは、かなり強みがあるね。


しかもメアリのボイスコが歌ってる




ちゃんと聞いててね〜と歌うところでヒロインが揃うのは、可愛さもあるし一番好きなフレーズだ





気の所為でなければ、スチルの追加や修正もされてるかな



そして公開タイトルが「myちゅ〜部!」から、「myちゅ〜部! episode mary」に変更された



初回バージョンにもロゴにepisode maryの文字があったが、公開タイトルは「myちゅ〜部!」だった








さて本題、追加シナリオである前日譚…



顔をチラ見せしただけの願依が10年は遅いオタクキャラだとは(笑)



イメージはクールな綾波系(古)だったから、これはやられた




今更オタク系ヒロイン?だなんて思ってしまったが、メアリより面白くて好きだな…



まさに、身体のメアリ、キャラクター性の願依だ





ぶっちゃけこの掌編だけで本編の面白さを超えてしまった…




願依が本当の一面を見せるのも切なかった




彼女がメアリと知り合うことで、どんな化学反応が起きるか楽しみだね。三角関係になるんだろうか



改めて、2部が楽しみだ







2018年09月16日

取扱注意! レビュー感想 最速で死亡するギャルゲー

▼動作が余りにもモッサリで、プレイ環境が悪い事が、残念。


即死ゲーなのでセーブ必須なのに、選択肢でセーブするとバグるんですよ。


だから何度もやり直すハメに…






▼ベーシックな昔ながらのギャルゲーで、ヒロインはヤンデレ幼馴染、ミリオタ金髪、科学サイコの3人




それぞれの理由で主人公を殺しに来る






こういう題材のゲームは大抵ヤンデレか殺し屋なので、幼馴染以外がそれに当てはまらない設定はやや珍しいかな




そんなSNKヒロインズならぬDQNヒロインズだけど、ちゃんと全員可愛い






このゲーム、絵が一番好き







▼終盤の旅行からやり直せばヒロインエンド3つとバッド1個を回収できるので、攻略は簡単。



ストーリー性は殆ど無く、最後も告白、卒業、結婚で終わりと、ガラケーアプリ時代のあっさりしたギャルゲーって感じだけど、流石にもうちょっとストーリー性が欲しかった。



他のヒロインの誘いを断って1人と会い、それがバレる。じゃあ今度は4人で勉強しようという面白そうな流れになり、折角シュラバるところなのに、まさかカットだとは…




その他にも主人公の語りだけで時間がすっ飛んじゃうシーンばかりなので、折角ヒロインが3人もいる以上はもっと面白く出来る部分はあった気が。自由登校期間も出席せず、ヒロイン誰とも会わないしね…


こんなネタにも関わらず、ギャグ要素が薄く淡々としているので、とんでもない理由で死んでしまうとか、もっとバカゲーっぽくぶっ飛んでもよかったんじゃないかと


死ぬ選択肢も分かり易いので、最初にゲーム開始1分で死ぬギャルゲーってのを強調してもよかった





評価D
50点


サクっと遊べました。


ガラケー時代の古き良きギャルゲーが好きな人にはおすすめです。





余談ですが、本作はフリゲでは珍しく、作者の情報がネット上にありません(少なくとも、クレジットされている名義ではツイッターなどをやっていない)


ゲーム系専門学生のようなので(未確定)、フリーゲームはスキルアップに適しているのでしょうね

2018年09月08日

血怨 第一章 レビュー感想 マモレナカッタ…

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モデルのバイトをしている女子大生、亜子は、親友、絵美理とともに撮影に臨む


撮影場所は、人里離れた山奥


亜子は絵美理の誘いに乗り、うらぶれた神社を探索。そこで発見したツボを覗き込む















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(何メンチきっとんねん)




驚いた拍子に壊してしまい…









▼いやあ、これは久しぶりに凄い新作ホラーゲームが来ましたね。





本格的に怖い。



完成度は2,3年に1本のデキじゃないかと。






▼まず目につくのはグラフィック。上手いよね。


最近は、洋ゲーでさえ萌え絵のホラーフリーゲームばかりなので、今時、こういう実写風の絵は稀有



DS時代にはよくあったが、いつのまにか絶滅してしまったので、懐かしい気分になった



プロがやってるとの情報があるけど、ドット絵といい、ハイクオリティだ








▼そして何が怖いかといえば、ストーリーが怖いんですよ。




ストーリーが怖いって、何気に凄いことなんだが、ホラーゲームのストーリーって、物凄くつまらないとか、ホラーとまるで関係ないSFに行っちゃったりとか、頭に全然入ってこないってパターンが結構あるんだけど、本作は序盤の王道的な引き込みや悲壮感バリバリの展開といい、プレイヤーを怖がらせるシナリオなのがすごいね




母が、回線がつながっていない電話で父と話してるシーンは、ゾっとしちゃったよ
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親友や父親がドアをたたく。本物かどうか…



開けるか否か…



この緊張感も、怖かった。










▼基本は探索、謎解き、駆けっこ。


タロットカードの謎解きは、ちょっと難しいかもしれない。


Wの数字がクローバーであることに気づいた時はスッキリしたのだが、直感で解けたプレイヤーは少ないんじゃないかな。何せ、ヒントも少ないしね。攻略に頼ってしまうプレイヤーは多そう



かといって終盤の母から電話が来るシーンは、折角ホラーゲームでは稀有な推理要素なのに総当たり可能な簡単さで、ちょっとチグハグ









▼以下ネタバレ

















ストーリーの悲壮感が物凄い。



母親が首吊りで殺されるのもショッキングだったが、父、そして親友まで次々に殺されてしまうとか…




終わってみれば1の登場人物、味方サイドは亜子以外全員殺されたんだよね…




▼ホンマ壷を壊したのは大罪やでぇ…


亜子は1人になってもーた…


まあ次回作で王子様役のイケメンが仲間になるんだろうけどね。






だが、ミュールの女子大生2人が大っぴらに走り抜けたことにさえ気付かない、巫女さんコンビサイドにも責任はある
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(亜子に似ているな。まあせめてどっちか気付けよ)







▼父は最期まで亜子もこの災厄に絡んでることを知らなかったが、流石に最愛の妻が最愛の娘の所為で殺された事を知ったら、卒倒するんじゃないだろうか。

醜いゾンビになったり、1人だけ死亡シーンにスチルがなかったりで、可哀想なキャラだね


そんな具合で、一章のキャラクターも背景が色々あるんだが(親友が、昔は地味な女だったりとかも)、全部スルーで終わってしまったな


母親が異常に若いこととか、色々秘密があるんだろうけど


四章完結らしいので、今後に期待かな





評価B+
75点


久しぶりに面白いホラーゲームでした。


終盤、次々に手に入った世界観の違うレポートを見るに、二章からテイストが変わる悪寒だけど、ここがピークじゃないように、良作シリーズで完結するように、願ってます






閑話:

亜子のシャワーシーン、明らかにバストサイズが小さかったですね




普段は一般的な女性と同じように、盛りブラなんでしょうか




それともこれも、悪霊の仕業!?















…第二章へと続きます!



血怨 第二章前編後編レビュー
https://fanblogs.jp/katananana/archive/596/0



2018年09月07日

KOKUTOU - 招かれざる常連客 - レビュー感想 3個の時計

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骨董屋店主が、日常の謎を解き明かすADV、エピソード2




前作、KOKUTOU 消えた初恋の謎の続編です











毎週同じ曜日、同じ席、同じ時間に同じクラブサンドを頼む黒髪の少女。

だが、いつも手をつけずに帰ってゆく…



果たしてその目的は…





そんな黒髪の少女の、謎を解き明かすことが目的。

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推理モノとしては、謎の答え自体はシンプルだが、1度ひっくり返すアオリ方が上手いので、最後まで興味を惹かれる。


招かれざる客という表現は、招いてもいない、呼んでないというニュアンスで使われる事が殆どなので、もっと不穏な話を想像したが、少女にとってはむしろ来て欲しい人物だったようだね。


待ち人は、なんとなく女性という気がするな。






もう1つのテーマである、ラブコメも随分進みましたね。


前作では完全に頭が弱い子だった柚葉が素直になって、黒十さんにスマホをプレゼントしたり、間接キスに動揺するのに、ニヤニヤしちゃったよ


黒十が電話嫌いだと知っても尚、スマホをプレゼントした理由を語るところは、ニヤニヤだね
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これもう半分告白だろ







黒十も相手の好意には流石に気付いてそうなもんだが…





謎が解けないノーマルエンドも、嬉々としてスマホの使い方を教えようとする柚葉が可愛いし、そんな彼女を危ない車からガードする黒十がカッコよくて、ニヤニヤだから見て欲しいね。



もうそんな歳じゃないといってる黒十さん、何歳なんだろう…

30はいってないと思うが…


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評価C
65点

クリア時間は15分くらい。

ほぼ主人公とヒロインの会話だし、登場人物が少ないだけあって簡潔な内容で、前作より面白かったです。

3への伏線を張りつつも1の伏線を消化してないので、3(0?)の配信に期待。

2018年09月05日

ボランティアハート(トランプ)ラブ レビュー感想 言うほどボランティアだったか?

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人に尽くす事が好きな主人公は、高校でボランティア活動部に入部する


誰もいない部活動だったが、一気に三人の女子が入部し…








立ち絵がニュルニュル動くし、ヒロインたちは結構可愛い。





3人いるヒロインを選ぶのだが、何故か選択肢が同一場面に、連続で出現…




これはまさか…




と思っていたら案の定、ゲーム開始15分程度で終了…(2周目からは数分)






作中の時間経過がいきなり数ヵ月後で、主人公達の関係が突然進んでいたり、シナリオ・恋愛要素はあってないようなもので、置いてけ堀を食らうことになる。



折角ボランティア活動部という稀有な題材なのだから、何かで活かして欲しかった。



ボランティアするのも、たった1回だけだしね…



このシナリオだと、24時間テレビくらいボランティアしてないです














評価D
50点


お手軽に楽しめるという意味ではおすすめです。



でも、折角ヒロインのキャラを立ててるし、絵が綺麗なので、30分くらいの短編で遊びたかった。


この内容だと、姫璃が主人公に親しみを持って接してた理由とか、ヒロインの設定すら、消化していないしね…

2018年09月04日

探しものは、夏ですか。 レビュー感想 ヒーロー

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2018年8月、数年ぶりに帰省した田舎町で僕は何故かビー玉を探す不思議な女の子と出会った。
「──じゃあ、私のお願い……聞いてくれない?」
きっと忘れることのない、僕の見つけた平成最後の夏休み。









▼最初に目につくポイントとして、夏らしいさわやかなスケッチを想い起こさせるグラフィックがすばらしい。


キャラクターデザインも綺麗だし、ヒロインの真琴も可愛い(おっぱいは小さいけど)
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更に特筆すべきは、画面内画風を全て統一していることだね。



こういうゲームって結構、素材を使うから全く雰囲気の違う背景が有って浮いてることがあるんだけど(漫画でも、背景を描くアシの画風が、作者とまるで違って変だなってことがある)細部にいたるまで全部夏っぽいさわやかなタッチで統一されているのがすごいね



メニュー、バックログすらも同じタッチ
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メッセージウィンドウや、nextで撥ねるビー玉、「もどる」もビー玉








▼さてノベルゲームということで肝心のストーリーはどうか?というと、これまたひと夏(ふた夏)の青年と少女の思い出+SFジュヴナイルといった内容



「ぼくのなつやすみ」とか、「白中探険部」が好きな人ならハマるかもしれない(テイストも「白中探険部」に似ているし)




ただ、主人公が18歳の大学生で、回想シーンが12年前の2005〜2006年という設定のため、正直あまりノスタルジーは感じなかった


これは私が既に成人男性だからだろう。主人公と同年齢なら楽しめると思う



回想でベイブレード、マジレンジャー、ハンカチ王子、マー君などのワードが出てくるが、まあ懐かしいっちゃ懐かしいんだが、私にはノスタルジーとまでは到底いかなかった(ベイブレは子供のときからあったが…)



ゲーム世代でいうと、DS時代かあ…


まあ、懐かしいけどねえ…





▼恋愛要素もあるが終盤からだし、キスシーンなどもないので、そちらは控えめで、夏の経験により青年が成長するストーリーが、むしろメイン






▼キャラクターもみんな立っててよかったと思う。


実のおばあちゃんより、駄菓子屋のおばあちゃん(絵すらない)のほうが重要キャラだったのは、なんとも奇妙









▼以下ネタバレ






















恭平の幼馴染の少女=失踪した少女が真琴ってのは非常にベタもベタで、ストーリーが未来、現代、過去とリンクしているのが、王道オブ王道だった。



「時をかける少女」のパロディもあるし、まあ元ネタとなった作品があることはまちがいないだろう




でも、主人公が祖父への苦手意識を無くしたり、男としてひと皮ムケるストーリーはやっぱりいいもんだね。


ラストシーンが主人公とヒロインの再会ではないことも、独特の哀愁がある。


まさか再会しないまま終わるとは。


クリア後のタイトル画面が、真昼の夕焼けから、
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ふたりで見た想い出の花火になるのも、綺麗な演出だね
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真昼なのになぜ夕方?って思ってたからね、これは小粋だよ










評価B+
70点



実によかった。クリア後、晴れやかな気分になれました。



リリースが8/31だが、この夏の夏ゲー(変な日本語だな)一番の快作じゃないでしょうか






▼しかしなんていうかアレですね。


無題_heiseisaigononatuyasumisaigonohi.jpg






折角爽やかないいゲームなのに、開発のスタジオワンダーフォーゲルのロゴが、明らかにアレなのは、もうちょっとどうにかならんかったんでしょうか








2018年09月03日

mmm レビュー感想 マン!マン!マンゾク!5発満足!

miシリーズ3作目。

前作で打ち解けた、魔法使いの男ざらめと、小学6年生のヒロイン、みふねの後日談



ネタバレあり。



前作をプレイしてないとサッパリなお話なので、前作プレイ推奨











結論からいうとエロ、ギャグ、シナリオのトータルバランスはシリーズ最高だった


前作、前々作ほどの爆笑ポイントはないが、クスリと来るギャグは相変わらず面白いね。





「これはもうみふねちゃんを食べてると言っても過言ではない」



「好きな人がたまたま幼女だっただけで、ロリコンではないのだ」




などの名言も多い









EDは全部見たけど、ED1ではざらめが本当にみふねとセックスして童貞卒業したことにびっくりだね。なんとなく、GTOの鬼塚みたいに、永遠の童貞だと思ってた





フリゲとはいえ、三十路の男が女子小学生とセックスするゲームなんて、初めてプレイした気がするね。革新的だ





でもお気に入りは、そんな女子小学生とはセックスしない、爽やかな恋愛描写で終わるED2





え?これホントに女の子の脇おにぎりが大好物の変態が主人公のゲームなの?
って一瞬我に返っちゃうくらいのキレイさ





何このゲーム…最後は愛やん…って
スクショ_No-0002_zarameme.jpg
スクショ_No-0003_zarameme.jpg







みふねが実は昔からざらめの事が好きだったとわかるシーンは。泣けちゃうね
スクショ_No-0006_zarameme.jpg
(だが明日は無かった…)







みふねは多分そのことを思い出してないが、思い出したらまた悶絶しそうだ。うーん、青春




繰り返すけど、とても女の子の脇おにぎりが大好物の変態が主人公のゲームとは思えない良いシーンだ







評価C
65点

みふねをタッチできるシーンも復活したし、完結編としては、相当きれいに終わったシリーズじゃないでしょうか。


面白かったです。



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