「さっき家に電話を掛けてきたか?」 なんて変なことを言う。
「いや掛けていないよ」 と答えた。実際自分から電話を掛けるのは年に1〜2回もないだろう。
「やはりさっき掛かって来たのは『振り込め詐欺』だったか」 と怖いことを平然と言う。ついに実家にも電話が掛かって来たのかと俄然興味が湧き詳しく話を聞いてみた。
「先ほど『○○だけど』と電話が掛かってきたんだよ」 ※○○は私の名前で犯人(?)は下調べしたらしい。
「それで俺は交通事故を起こしたとか、痴漢で捕まったとか言っていた?」 電話の偽物が何をしでかして金を振り込ませようとしたのか後学の為に聞いておきたい。
「それが声や話し方がお前と違うものだから『どちらの○○さんですか?』と聞いてやったんだよ」 と父は楽しそうに言う。
「『息子の○○だよ』と言うから何を要求するか訊き出そうと思ったんだけど、」
「それで」 つい身を乗り出して聞き入ってしまった。(笑)
「こちらが不審に思っていることがわかったんだろうな。『今はいいや。また後で電話する』と言って切ってしまった。」
「それでこの電話を掛けてきたのか」 手口の情報も得られずガッカリな結果だった。
父が電話口に出たから何事も無かったが、果たして母が出たらどうなっていたかちょっと気になるところだ。『オレオレ詐欺』はパニック状態になった演技で高齢者に不安感を伝染させて冷静な判断力を失わせるところが詐欺の手口と聞いたことがある。
今回の偽物の息子さんは名前まで調べて準備していた様だが、逆に名前を言ってしまったものだから本人とは違うみたいだと感づかれてしまった。
もしも父が「おう○○か、久しぶりだな。今日はどうした?」とでも答えていたらどんな劇場型犯罪劇が繰り広げられたのだろうか。今だとアベノミクス効果で日本株の値上がりが続いていることもあり『金融商品等取引名目の特殊詐欺』あたりの可能性が高そうだ。
最近の『サンデー大人天国!宮川賢のパカパカ行進曲!!』で一人暮らしを始めた息子がうっかり実家に「オレオレ」と電話を掛けてしまったものだから母親に疑われてしまい、本人かどうかの質問攻めにあったという笑い話が放送されたが、本当に用心するに越したことはない。
【関連リンク】
『○現金受取型が急増』
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/1_hurikome.htm
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