以前も指輪が数点展示されていたが今回は小企画室すべてを使い指輪が展示されている。ジュエリーの指輪だと思って見始めたら実にバリエーションが広く興味深い。
「RICOH PENTAX PAPILIO II 6.5×21」で1点1点デザインを確認して見ていたら約200点もあり、最後には眼精疲労で気分が悪くなる程じっくり鑑賞してしまった。
参考:橋本コレクション展
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023hashimoto.html
タイトル「だまされる目」というNo.105,106みたいに見る方向によって見えてくる顔が変わる指輪とかNo.101〜104のエロティックなデザインの指輪とかあって上品なものばかりでないところが面白い。
タイトル「紫外線スイッチオン」というNo.151〜156のリングやネックレスはルビーを使っており紫外線で照らした後に暗くすると蛍光色を発すると言う1つで2回楽しめるジュエリーとなっている。
中にはジュエリーや美術品としてのリングだけではなくスパイ用のマイクロカメラ内蔵指輪や故人を偲ぶ髪の毛等を入れた指輪、幼児の乳歯を使った指輪等もあり貴金属としてではなく別の用途がある物もあった。
スパイカメラリングはリング部分が太く厚いのでかなり不自然で気づかれたらバレてしまうと思えるサイズだった。少なくともこれをしたままでは握手は出来なかった筈だ。実用性はあったのだろうか?
橋本貫志氏は700点以上の指輪等のコレクションを寄贈したと言う。最後まで手元に残していた指輪No.2,3も入口に展示されていたが優れたデザインに宝石の美しさを見ると、その気持ちも良く分かる。橋本氏の印章指輪No.4,5も展示されている。これで封筒の蝋印でも押せば貴族気分が味わえて楽しそうだ。
これらの時価総額は分からないがデザイン的に優れたブランド物も多数あったので高価なものも多そうだ。店員の目を気にせず宝石のウィンドウショッピングを楽しめると思うとこれ程安い観覧料はないだろう。
貴金属アクセサリーには興味なかったが自分が気に入ったデザインの物を見つけて1つでも持っていれば心豊かな幸福感を味わえそうだ。
1回入場でブルターニュと指輪コレクションの2つが楽しめるお得な国立西洋美術館だ。
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