憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
23/03/18(土)〜23/06/11(日) 9:30〜17:30
国立西洋美術館 企画展示室
事前予約制(日時指定券)ART PASS(オンライン決済)一般2,100円
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023bretagne.html
美術館に10時半丁度に着き入場した。入口周辺の展示物は混雑するのでまず空いている絵画から鑑賞して空いたところで入口の絵画を鑑賞した。
約160点の作品のうち「ChapterT見出されたブルターニュ:異郷への旅」の部屋の展示物は全て撮影可能、その他の部屋はカメラマークが付いている絵画のみ撮影可能だ。後で確認したところカメラマーク付きは12点あった。
参考:みどころ
https://bretagne2023.jp/highlight/
私は行く前に23/04/23(日)『日曜美術館 アートシーン』にて「憧憬の地 ブルターニュ展」が特集されたのを観ていた。この中で強く感銘を受けた絵画が「シャルル・コッチ《悲嘆、海の犠牲者》1908-09年」だった。37型テレビ画面からでも家族の悲しみと犠牲者の神聖さが感じられこの現物を見られるのを楽しみにしていた。
実際見たらこの絵画の寸法が縦2.63m×3.47mとサイズの迫力に圧倒されテレビで見た時の感動が吹き飛んだ。絵画の対角線は約429.6cm=169.12インチになる。100インチスクリーンの4K映像でも大きく迫力があると思うのだから現物となれば圧巻だ。このサイズの絵画を描いた画家の画力には驚嘆するしかない。
展示されていた他の絵画の中では印象派の画家たちの作品『クロード・モネ 《嵐のベリール》1886年』『クロード・モネ 《ポール=ドモワの洞窟》1886年』等が美しく分かり易いので好みだ。日本の浮世絵の影響を受けたと言う『アンリ・リヴィエール 連作「時の仙境」より:《満月》1901年』もハイブリットな画調が楽しい。
日本人画家たちの絵画だけではなく当時の写真や映像、日本人画家と当地に滞在していた外国人画家との絵葉書や旅行に使用したトランク等多角的な展示内容がなかなか興味深い。
じっくり鑑賞し12時半前には出口を出た。BF1のトイレ横に自販機が設置され休憩可なので一休みして13時から常設展を見た。前回1月に「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」で来た時と展示内容は殆ど変わっていないと思っていたら新規購入絵画が数点追加されていた。
また「コレクション・イン・フォーカス(Collection in FOCUS)」として「国立西洋美術館における作品の保存修復――カリエール《自画像》を例として」や「植生へのまなざし、絵画への距離――ロヴィス・コリントの《オークの木》を結節点として」「絵具層の下に隠された下描きを視る」といったコーナーもあり期待以上に楽しめた。
彫刻も1月はギリシャ神話や旧約聖書を題材とした生首が転がった作品が数点展示されていたと思ったが今回は『ロダン《考える人》1881-82年』になっていた。
そして小企画展では「RICOH PENTAX PAPILIO II 6.5×21」が大活躍することになる。
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