新村氏はWTIより国際需給を現しているBrent原油価格に注目していると語り始めた。
2011年12月欧州中央銀行(ECB)3年物長期流動性供給オペ(LTRO)が行われ値上りしたが、今年の3月からは下落トレンドになっている。下落の原因は 1)欧州発の景気後退不安 2)4月頃の原油増産による在庫増 だ。
今後の原油価格に影響を与える要因として 1)季節要因 2)イラン情勢 3)金融・財政政策 がある。
ECB利下げを織り込み7-9月期の価格はBRENT103ドルと予想している。(WTI90ドル)
QE3等の金融緩和が行われればBrent106ドル、海峡封鎖で120ドル超え、確率は相当低いがこの2つが同時に起これば140ドルと語った。
5/28(月)のモーサテ以来の商品価格の予測と言うことで興味深く見させてもらった。
商品相場関係のETF購入を検討しているので以前「1699:野村原油」のチャートを見たところ2010年2011年共に6月から9月に掛けて値下りしている。これは先進国の多い北半球が夏になり需要が落ちる為という季節要因で説明が付くので分かり易い。だから9月までのんびり様子見を決め込んでいた。
ところが新村氏は「季節要因で需要が増える」と言う。一瞬「南半球のこと?」と悩んでしまった。(苦笑)
確かにイラン情勢と財政政策の先行きは不透明だが、このコーナーの前に米国エコノミストが国内景気の不透明さを語っていた通り、実需が伴わない原油価格の値上りはないだろうと思う。
こう考えながらこの記事を書く為に久しぶりに「2026:i穀物」のチャートを見て驚いた。6/5(火)4,355円から7/2(月)5,410円と1,000円以上値上りしている。7月に入り「1328:野村金連動ETF」も値上りし始めている。
ここで5/28(月)の新村氏の話を思い出した。
リーマンの時は1ヶ月経過後貴金属、穀物の順番で価格が上がり最後に原油等景気循環商品が上がっていった。
ということは6/5(火)の日経平均年初来安値更新から1ヶ月経過して商品相場はリスクオンとなったと考えて良いのかもしれない。まあ理由は後付でトレンドに乗るのが賢明だろう。
まだネット証券の口座を開いていないだけに購入手数料の高さに悩みつつ今買うべきだろうか。誰にも底値は分からないのだから予算を決めて分割購入することでリスク分散を図るしかないだろう。
【関連リンク】
『夏は投資に不向きな季節? 株、年後半安の経験則』
http://www.nikkei.com/money/column/teiryu.aspx?g=DGXNMSFK2902X_29062012000000
『原油大幅下落、専門家に聞く WTI80〜90ドルで推移 秋にかけ一段安も』
http://www.nikkei.com/markets/shohin/view.aspx?g=DGXNMSDJ21009_21062012000000
『シェールオイル大増産、原油価格は長期低迷も』
http://www.nikkei.com/markets/shohin/view.aspx?g=DGXNMSDJ2601M_26062012000000
『商品のリスクオフ相場は3度目の買い場になるか』
http://www.nikkei.com/markets/shohin/view.aspx?g=DGXNMSDJ2601P_27062012000000
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