関口宏(68歳)の司会でゲストささきいさお(70歳)と林家正蔵(49歳)がAV機器談義を繰り広げた。ささき氏はオンキヨーAVアンプやデノンのCDプレーヤー等でホームシアターを組み、落語家 林家正蔵はレコード2万枚所有とマニアで、その語りは熱かった。取材先としてデジタルメディア評論家の麻倉怜士(61歳)とラジカセ収集家の松崎順一(51歳)の2名が出演した。
【ステレオの歴史】ラジオ -> 電気蓄音機 -> アンサンブル型ステレオ -> 3点セパレート型ステレオ
麻倉氏はLPレコードのサビの部分に針を落とす特技を習得したと語った。スタジオではLINN LP12(109万)が持ち込まれて、ささき氏が針を落とすのを失敗した。(苦笑)
【録音機の歴史】オープンリールデッキ -> カセットデッキ -> ラジカセ
【カーステレオの歴史】4トラックカセット -> 8トラックカセット -> カセットテープ
インタビュー収録に使用したクラリオン株式会社の部屋にはマッキントッシュのアンプが置かれていた。
ゲスト2人はジャスマニアで演奏を聴きながら「音を読む、見る」「哲学を読み取る」「人生を感じる」と意気投合、関口氏に呆れられていた。林家氏はヴィレッジ・ヴァンガードのライヴ盤で環境ノイズが聞こえると「よし!」と叫び、その時間のその場所に立ち会えることを強調していた。一方ささき氏が初めてその聖地へ行ったら「単なる地下室」だったと感想を述べて笑わせてくれた。
【映像機器】モノクロテレビ -> カラーテレビ -> ベータマックス -> VHS -> LDプレーヤー
麻倉氏は初めてのビデオデッキは松下電器NV-8800(S52年)で、次にSONY SL-J9(S55年)を購入したと語り、最初に買ったLDタイトルは「スターウォーズ」と答えていた。
関口氏が「もうLDは(店頭で)見なくなった」と言ったらささき氏が「全部捨てた。記念にスターウォーズ全集だけ残してある」と言い、関口氏が「早く買うと損する」と述べたことにささき氏は妻の祖父が「電気製品は死ぬ時に買うものだ」と語っていたことを披露した。
【録画器】
8ミリフィルムカメラ -> フジカシングル8 -> ビデオカメラ2ピース -> ベータムービー -> 8ミリビデオカメラ -> ワンハンドグリップビデオカメラ
【その他】
ウォークマン -> CDプレーヤー ->現代
AV機器に疎い関口氏が「もういいよ」と感想を述べたことでささき氏が「だから日本メーカーが行き詰まんだ」と言い「あったらいいなというアイディアが大切」と意見を述べていた。
ゲストの人選が良く期待以上に面白かったが「AV機器」全体を54分に納めたので後半は駆け足となりMD,DAT,DVDの紹介も無く現代に辿り着いてしまったのが残念だ。(苦笑)
その点は『暮らしに役立つ!家電の学校』04/04(水)放送「カメラ・後編 ビデオカメラ」、04/25(水)放送「レコーダー」、05/02(水)放送「オーディオ・コンポ」の方が時間に3倍も余裕があり内容が充実していた。
私が初めて買ったビデオデッキはSONY SL-HF77(B)でビデオ音声がHi-Fi(ハイファイ)になったことはAV機器における一大革命だと思うのだが両番組とも華麗にスルーしていてガッカリだ。その後三菱HV-BS53でS-VHSデビューをした。
最初に買ったLDソフトは同じく「スターウォーズ」だと思うのだが「マイケルジャクソン スリラー輸入盤」の印象も強くイマイチ自信がない。(苦笑)
ささき氏の話と似た台詞にPC-98が全盛期だった時に「パソコンはいつ買ったらいいのですか?」との問いにNECの社長が「死ぬ1日前です」と答えているインタビューを読んだことを思い出した。
松崎氏は2011年4月NHK-BSプレミアム放送の「熱中人/ラジカセ熱中人」を観て知った。私が初めて買ってもらったラジカセはSONY CF-1400だったと記憶している。テープが終わるとブザーが鳴るのが煩かった。押入れの中にはCF-1780が眠っているが果たして電源が入るのだろうか?
麻倉氏のハードのコレクションは凄かったが我が家にも懐かしい「AV機器」が何台か眠っている。記事のネタに困ったら登場してもらうことにしよう。(笑)
思い出話だけではなく最後には現在の家電メーカーの苦境まで語りだすとは、この4名とだったら何時間でも「AV機器」に関して話していられるなあと思いながら楽しく番組を観させてもらった。
【関連リンク】
『関口宏の昭和青春グラフィティ』
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT1101000
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