日本人はお月見を楽しんできた民族だ。夏は沖縄綱引き祭事、郡上八幡の徹夜盆踊り、秋は金額時から観る満月、京都の千年続くお月見祭事、豊作を願い栃木の子供達が行う月夜の行事、冬は東京の屋形船からお月見、屋久島の千年杉と観る満月、アイヌに伝わる月に閉じ込められた水汲み少年の話、春は高知の月光桜、と日本全国四季折々の月の夜を紹介する2016年4K制作の番組だ。
参考:「にっぽん絶景 月の夜」
http://www.tvu.co.jp/program/2017_tsukinoyoru/
正直言って60分は長いなあと感じた番組だった。特に前半は”絶景”が少なく人々が織りなす月と関連した行事描写が多く、4Kの魅力もHDR効果も感じられない場面ばかり。思わずDMR-SCZ2060を1.3倍速再生しようとしたら4K DR録画では出来なかった。(^_^;;
後半になりやっと”絶景”が増えてきたが、月は撮影するには難しい被写体だと再認識させられた。自分で月をカメラ撮影して写真を見た時にいつも思うが、心理的に見えている月の大きさに比べ写真の月は予想以上に小さくガッカリする。番組を観ていてその気分を味わった。
”絶景”を映していると月は空に浮かぶ小さな光源でしかないし、アップにすると単なる天体でしかなく”絶景”は映らない。目に映った光景を脳が補正している”鑑賞したい”月夜の絵にならないのだ。
“新月木””月齢農法””月光桜”といった興味深い知識を得ることが出来たのでドキュメンタリー好きとしては満足したが、AV Phileとしては人々の暮らし部分はカットして絶景シーンだけを集めた30分版が欲しいところ。それでも「空から見た東京夜景」や「青森ねぶた祭2015」の2本に比べ地味な内容なので4K HDRの接客デモには使わないだろうけど…。(^_^;;
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