京象嵌(きょうぞうがん)とは京都の伝統工芸品だ。鉄盤の上に細かな梨地の刻みを入れ、その上に金箔と銀箔を貼り付け絵柄を作る。その後錆止めの為に漆を塗り焼き付けて、最後に金銀に仕上げの加工を施す。全て職人の手作業で行っているその工程を4K収録した番組だ。
参考:「イッピン 漆黒に浮かぶ金銀の輝き〜京都 京象嵌」
https://twitter.com/nhk_kyoto/status/1062935940740444160
「メガシティ大発光 空から見た東京夜景」や「青森ねぶた祭2015」はHDRの効果による眩い光と影が魅力的な番組だったが、京象嵌は4Kの解像度の威力を実感させる番組となっている。1ミリの間に均等に10本の刻みを入れる職人技や数ミリの金銀箔を刻みに貼り付けていく過程はこの解像度があるから、その凄さが伝わってくる。
これに漆の黒と金銀の輝きの対比がHDRで引き立つという実に4K HDR向きの題材で30分間実に楽しく視聴出来た。おかげで京象嵌という工芸品があると初めて知ることが出来た…。(^_^;;
熟練職人の手作業でこれだけ精巧な工芸品となれば「お高いんでしょう?」と気になったがさすがNHKだけあって値段的な話は一切なかった。
ネットで調べると番組で制作過程を紹介された「ステンレス バングル 水玉」は48,600 円(税込)、「京象嵌 ブローチ 兼 チョーカー 『鳳凰』」は21,600 円(税込)と分かった。他の小物アクセサリー類だと2万円以下で購入出来る。気に入ったデザインがあれば購入して手元に置いて眺めてみたいと思わせる4K HDRの好番組だ。
民放BS4Kの殆どがBS放送のアプコン番組だがテレビショッピング番組の中には4K収録もあると聞く。「イッピン」の様にその商品の魅力が伝えられれば売り上げも増えそうだ。4K HDR恐るべし!
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今日までコメントを頂いたことに気付かず申し訳ありませんでした。
隠しコマンドは試してみたいと思います。
まずは、お礼まで。
本日暇をもてあまし彷徨っていたところこちらにたどり着きました。
以前の記事で「ブレードライナー2049」でのVW255の暗部の描写についも読ませていただきました。
私はVW745を現在使用中なのですがUHDBDソフトの再生時はやはり暗部の落ち込みが早いように感じておりました。
で、↓のテストパターンを使用したところ。
http://www.edipit.co.jp/products/detail.php?id=162
http://www.edipit.co.jp/products/detail.php?id=164
黒レベルの調整の項目でブライトネスを調整するわけですが0パーセントの黒がおそらくVW255でもデフォルトでは50だと思うのですがUHDBDではVW745の場合は62まであげない0パーセントよりも明るい黒まで0パーセント黒と同じ黒になってしまいました。
コントラストの調整についてはテストディスクで1000nitちょうどにあわせようとすると平均輝度が暗くなりすぎてしまい薄暗い映像になってしまうので「コントラスト(HDR)」の項目はデフォルトの60前後でよいかと思います。
VW255、VW555、VW855の昨年発売したものに関しては暗部の描写に補正を加えているらしいので一概にVW745と同じとは言い切れないのですが一度ブライトネスをプラス方向にいじると暗部の描写に好結果を得られる可能性があります。
ちなみにVW745でのブライトネス値62ですが63に上げると一気に黒が浮きますので一発で分かる違いでした。
62よりも下の値では最暗部の浮き加減に変化は無いのでこの62という値がVW745では黒が浮かないリミットとなります。
普通のBDの場合はテストディスクを持っていないので正確ではありませんがブライトネス値がデフォルトの50で適正値と思われます(シネスコの上下の黒と0パーセント黒が同じ黒)コントラストはmaxで明部の階調は飛びませんでした。
で、これは裏技なのですがソニーピクチャーズのUHDBDには隠しコマンドがありましてメニュー画面のときに「7669」と入力するとテストパターンが出てきます。
そこに0〜10000nitまでのテストパターン(チャプター19〜)が入っていますので「ブレードランナー2049」をお持ちとのことですから0パーセント黒の値を一度確認されることをお勧めします。
ソニーピクチャーズのBDに関しても同じコマンドを打ち込みますといくつかのテストパターンが出てきますので簡易な調整には役に立つと思います。
突然のコメント失礼いたしました。