それまでは2000年春先に新宿ヨドバシで購入したSONY DVP-S707Dを使用していた。1999年HiVi冬のベストバイDVDプレーヤー中級機種の第1位だったのが機種選択の決め手のひとつだ。同軸デジタル音声端子(コアキシャル)でVSA-AX10(i-N)に接続してCDやDVDを楽しんでいた。
2008年9月にS-1EX-LTDとSC-LX90を手に入れてから俄然とDVD-AとSA-CDが聴きたくなった。次世代CD規格と大々的に売り出されてから既に8年も経過していたがキラーソフトが出ないものだからプレーヤー購入の検討もしていなかった。ところが良いスピーカーを買ってしまうと高音質ソフトが欲しくなると言うAV Phileならではの症状が出てしまった訳だ。(笑)
SA-CDプレーヤーの購入を検討するにあたって私が求める仕様は3点あった。
1) SA-CDマルチチャンネルディスクを再生出来る。
2) DSDダイレクトでデジタル出力出来る
3) AVアンプとi.LINKまたはHDMIで接続出来る。
調べて見るとこの条件に当てはまる(2008年当時の)現行プレーヤーが殆ど無い。既にDVD-Aは収束していたしSA-CDは2chステレオが主流で細々と販売されていた。期待のDENON DVD-A1UDはi.LINK端子が無くHDMIではDSDをPCM変換出力してしまうので候補から外すしか無かった。
最後に残ったプレーヤーは4機種だった。
1) ESOTERIC X-03SE (税込73.5万)
2) ESOTERIC SA-60 (中古品30万前後)
3) Pioneer DV-800AV (店頭在庫品2万円台)
4) DENON DVD-A1XVA (中古品10万前後)
新品を買えるモデルが2万か70万という選択肢の狭さ。中級モデルがないのが辛い。中古に30万も払うのなら私の希望を満たすBDユニバーサルプレーヤーが発売されるまで2万のモデルで我慢しようか、でもそれでは不満を感じそうだとなかなか結論が出なかった。(苦笑)
掘り出し物が無いかと時々ネットで検索していたところ2009年6月にDENON DVD-A1XVA中古モデルを見つけた。定価の9分の1、中古相場の半額と言う安さだ。早速メールしたところ特に訳あり品ということではなくDVDプレーヤーなので早めに処分するのが店の方針らしい。購入を決定した後に「型番を再度確認したらDVD-A1XV 1080P Upgradeモデルと判明したが問題ないか?」との連絡があったが問題なし。まあこの値段なら多少傷物でも諦められるというものだ。
届いた中古品は同梱物が全て揃っており傷も汚れも無く大変綺麗だった。前のオーナーが愛情を持って大切に使っていたのだということが感じられて、こんなに良い機種を安く譲ってもらえて感謝した。動作も問題ないが唯一気になるのはディスクによっては回転音が大きくなることがある位だ。精度の悪いディスクなのかもしれない。
DVD-A1XV(A)で聴くSA-CDは自然な音でボリュームを上げてもうるさくならない。アナログ的な高音質という表現がピッタリだ。逆に自然すぎて本当に高音質なのか悩むこともあるくらいだ。(苦笑)
一方DVD-Aはサンプリング周波数の高さとビット情報の多さが実感出来、これぞ高音質という分かり易さが魅力だ。CDのPCM音源に慣れた耳にはこちらの方が次世代音質に感じられる。
AV Phileであればi.LINK、HDMI、アナログ接続の音の違いを試聴すべきなのだがDVD-A1XV(A)は使用する端子設定をその都度切り替えなくてはならず、しかもそれがメニューの奥にあり面倒くさい。ユーザーの使い勝手を考えず技術者が機能を詰め込んだと言う見本だろう。(苦笑)
残念ながらまだ私を満足させてくれるBDユニバーサルプレーヤーは出ていない。いま暫くはDVD-A1XV(A)に頑張ってもらおうと思う。
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