YAMAHA音響調音パネル ACP-2 MBは2011年11月の大商談会以降何度も試聴してその効果を知り、購入を検討しながらアクセサリーへの予算確保が後回しになっていた。各社オーディオ関連製品のインフレ値上げが続いているので今回やっと購入を決意し24/03/01(金)に3枚注文した。税込16.2万円で送料無料だ。
メーカー在庫も無かったようでショップから入荷連絡もなく、これは販売終了か後継モデルが発表されるのかと思っていたら3カ月後の6/3(月)に届いた。
開封すると以下の物が同梱されていた。ブラウンパネルだけで5.7kgと結構重い。
1)調音パネル×1枚
2)アップライトピアノ用固定セット[固定L金具×2、取付ネジ×2、滑り止めパッド2セット×1]
3)自立スタンドセット[スタンド本体×2、取付ネジ×2、ぐらつき防止スペーサー×6]
4)壁掛け固定セット[壁掛け金具×4、取付ネジ×8、落下防止スペーサー×2]
5)取扱説明書(保証書を含む)×1
パネルの厚みは3cmだがスタンドは33cmもありスペーサーを貼りネジ止めすればぐらつかず地震でも安心だ。ただ想像より場所を取ると分かり一瞬購入を後悔した。
『アナログオーディオフェア2024』Technicsブースでも使われていたので参考にとその設置方法をしっかり見て来ている。早速その通り置こうとしたが5本のスピーカーをリビングルーム12畳(約4.5m×4.5m)に押し込めているから背面と壁の間に殆ど隙間がなくS-1EX-LTDの後ろに置くのにも一苦労した。
バッフル面に平行に置きたいのにエンクロージャー後ろの壁と平行にぴったりと置く場所しかない。これでは壁とパネルの間に15cmの平行面が出来てしまい逆効果になる。
ベストな設置ではないが何とか少し内側に傾けてパネルを置いた。この状態で試聴すると音像がしっかり定位する様になりボーカルであれば歌手がスタジオのマイクに向かう姿が見える様だ。
続いてセンターにもACP-2を置こうとS-7EX+CP-7EXを4cm前に出してパネルをそのまま挟み込んだ。出窓のカーテンとスピーカーケーブルのテンションで保持する形になる。
この状態で「真夏の果実/サザンオールスターズ」を試聴するとメインボーカルとコーラスが混在して聞こえていたのがかなり分離して聞こえるようになった。
「シング/カーペンターズ」ではピアニストとしてリチャードがこんなに楽しそうに演奏しているのかと改めて気付かされるし、「鳥の楽園〜セイシェル」では砂浜に打ち寄せた波の泡が消える微かな音も収録されていることが分かる。
リビングルームは3面にカーテンがありスピーカーの対面は襖、床にはヨガマットがひいてある。部屋の四隅にはクッションを7個置き吸音気味の部屋にしている。パネルで調音された音が反射され音像がしっかりし微小な音も聞こえるようになったと考えられる。
『アナログオーディオフェア2024』の大音量に感化されたのとハイレゾ音源の音の良さで意識的に音量を上げてトールボーイ型スピーカーの迫力を楽しんだ。1時間程試聴してすぐにテレビを見たら音が小さいと感じボリュームを確認したらいつも通りの音量だった。耳が自動的にリミッターを掛けていたようだからこれからは音量には注意しなくては…。(^_^;;
ACP-2の高さは1200mmと1114mm のTechnics SB-G90M2には丁度良い大きさだがS-1EX-LTDは1283mmなのでもう少し大きい方が効果はありそうだ。分かっていたことだがセンターのパネルは映画視聴の時はスクリーンで隠れてしまうので本当に音楽再生時のみの効果となる。
それなりの投資額だったのでベストではなくても設置して効果があり良かった買い物だ。YPAOを実行して仕上げとした。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image