2016年12月29日
世界に誇る日本のブルー、伝統工芸から先端製品までを追う
日本のカラーとしては本来は国旗日の丸から由来する赤と白が代表です。
ですから、紅白はいろいろな祭りとかお祝い事に使われているのは当然でしょうね。
スポーツでもバレーは赤白のウェアを使っていますね。
しかし近年、日本の色と言えば、ブルーを指すような風潮にあります。
これは日本代表サッカー選手のユニフォームに採用され、成績が良かったためジャパンブルーが定着したようです。
もともと”ジャパンブルー”とは藍色(あいいろ)のことを指しますが、ではなぜ藍色はジャパンブルーと呼ばれるようになったのでしょうか?
それは飛鳥・奈良時代にタデアイという草で布を染める藍染め技術が中国から日本に入ってきて以来、江戸時代特に盛んになり、藍色の衣類は、庶民から武士、大名、将軍まで愛用されたそうです。
そして明治時代になって開国した日本にやってきた外国人が、日本中にあふれる藍色(あいいろ)に驚き、藍色をエキゾチックな特別な色に感じて、『ジャパン・ブルー(Japan-Blue)』と名付けたからだとされています。
もちろん現在では主流は合成染料になったが、伝統工芸としての藍染が都内を始め日本各地で続けられています。
小さな藍染博物館「藤澤形線」というのもあります。
諺に「青は藍より出でて藍より青し」というのがあります。
「藍」とは、染料に使う藍草のことで、藍草で染めた布は藍草よりも鮮やかな青色となる。
その関係を弟子と師匠に当てはめて、弟子が師匠の学識や技術を越えるという意の諺。
このようにして人間は進歩してきたのだ。
なお青色の伝統工芸で布以外に有名なのは、陶磁器の伊万里焼と、鎚起銅器などもある。
さて最先端製品そのもの、またはそこに使われている青の話に移ろう。
第一は昨年ノーベル賞を受賞した青色LEDだ。
青色LEDについては受賞いらい沢山の解説がなされてはいるが、その受賞理由も含め簡単に整理すると
1960年代に赤色LEDと緑色LEDが誕生したが、あらゆる色を出すための光の3原色には青色LEDが開発出来ていなかった。世界中の研究者がその開発を目指したが、その材料である半導体結晶を作れず次々に脱落していき、20世紀中の開発は無理と言われていた。
しかし1989年赤崎勇氏とその教え子の天野浩氏は大学での研究室で窒化ガリウムの結晶作成に成功し、青色LEDが製造可能であることを証明した。一方中村修二氏は会社の研究者として2フロー方式で青色LEDの大量生産方式を確立した。
この後緑色LEDはこの後同じ材料を使用し開発され、これにより光の3原色が出揃いフルカラーが可能となった。
更には青色LEDと黄色蛍光体と組み合わせることで、自然光に近い白色を再現できる様になり照明用途が格段に広がった。
LEDは低消費電力、長寿命というメリットがあり、今では室内の照明、自動車用ヘッドライト、各種製品のランプ、信号機等広範な照明に採用されるようになった。
現在は更に波長の短い(エネルギーの高い)LEDが開発され、先ずは殺菌用に使用されるようになった。
LEDは実用としての用途の他、装飾用としてのイルーミネーションとして夜の景色を美しく楽しいものに一変させている。
更に全国各地で夜を飾るイベントに使われ始めている。
先日のブログ:東京ミッドタウンのイルーミネーション
第二は青いバラ
青色の花びらを持つ植物にはいろいろな種類がありますが、世界中で最も人気の高いバラには青が無く、
昔から青のバラの研究がなされましたが誰も成功せず一時は不可能と言われていました。
それで英語で「Blue Rose」といえば「不可能(存在しないもの)」の象徴でした。
サントリーは1990年オーストラリアのフロリジン社との共同開発を進め、2004年ついに世界初の青いバラを開発に成功しました。
しかし遺伝子組み換え手法を使っていたため、自然界に対して問題ないことを証明することが必要でした。
その認可が2008年に下り、2009年に発売されるに至りました。
世界初の青いバラはSUNTORY blue rose Applause」と名付けられました。
この開発ストーリーは大変興味あるものですね。
参考)こちらのサイトの方が分かり易いかもです。
不可能への飽くなきチャレンジによって生み出された「青色バラAPPLAUSE(喝采)」の花言葉は”夢かなう”。
従来のバラには無い夜明けを連想させる色味とみずみずしい香りが特徴で2011年の全国発売から結婚記念日や誕生日などの記念の日の贈り物として好評を博している。
第三は青で主張する工業製品
ここは内部の高級な機能を外観の青色で主張する製品郡、丁度日本サッカーチームのユニフォームの様な役割だ。
先ずは、トヨタは世界初の燃料電池車「MIRAI」のイメージカラーを青(ピュアメタリックブルー)にした。
また北陸新幹線の最新型車両E7系は白と銅色を両脇にして中央にブルーを配置し、グリーン車の内装もブルー系を採用している。
カシオの世界初のGPSハイブリッド電波ソーラー「OCEANUS(オシアナス)
」も海の青を基調としたデザインを採用している。
その他、青の色の幅は多少あろうが、背広、万年筆、カバン、傘、靴、眼鏡フレームなど濃い青の製品は上品で精悍な印象を与える。
海の青、空の青、植物からの青、(藍色)等やはり日本人に取って青の良さはDNAに組み込まれているのかも知れない。
そして青は最先端技術、製品のカラーとしてよく似合う。
ですから、紅白はいろいろな祭りとかお祝い事に使われているのは当然でしょうね。
スポーツでもバレーは赤白のウェアを使っていますね。
しかし近年、日本の色と言えば、ブルーを指すような風潮にあります。
これは日本代表サッカー選手のユニフォームに採用され、成績が良かったためジャパンブルーが定着したようです。
もともと”ジャパンブルー”とは藍色(あいいろ)のことを指しますが、ではなぜ藍色はジャパンブルーと呼ばれるようになったのでしょうか?
それは飛鳥・奈良時代にタデアイという草で布を染める藍染め技術が中国から日本に入ってきて以来、江戸時代特に盛んになり、藍色の衣類は、庶民から武士、大名、将軍まで愛用されたそうです。
そして明治時代になって開国した日本にやってきた外国人が、日本中にあふれる藍色(あいいろ)に驚き、藍色をエキゾチックな特別な色に感じて、『ジャパン・ブルー(Japan-Blue)』と名付けたからだとされています。
もちろん現在では主流は合成染料になったが、伝統工芸としての藍染が都内を始め日本各地で続けられています。
小さな藍染博物館「藤澤形線」というのもあります。
諺に「青は藍より出でて藍より青し」というのがあります。
「藍」とは、染料に使う藍草のことで、藍草で染めた布は藍草よりも鮮やかな青色となる。
その関係を弟子と師匠に当てはめて、弟子が師匠の学識や技術を越えるという意の諺。
このようにして人間は進歩してきたのだ。
なお青色の伝統工芸で布以外に有名なのは、陶磁器の伊万里焼と、鎚起銅器などもある。
さて最先端製品そのもの、またはそこに使われている青の話に移ろう。
第一は昨年ノーベル賞を受賞した青色LEDだ。
青色LEDについては受賞いらい沢山の解説がなされてはいるが、その受賞理由も含め簡単に整理すると
1960年代に赤色LEDと緑色LEDが誕生したが、あらゆる色を出すための光の3原色には青色LEDが開発出来ていなかった。世界中の研究者がその開発を目指したが、その材料である半導体結晶を作れず次々に脱落していき、20世紀中の開発は無理と言われていた。
しかし1989年赤崎勇氏とその教え子の天野浩氏は大学での研究室で窒化ガリウムの結晶作成に成功し、青色LEDが製造可能であることを証明した。一方中村修二氏は会社の研究者として2フロー方式で青色LEDの大量生産方式を確立した。
この後緑色LEDはこの後同じ材料を使用し開発され、これにより光の3原色が出揃いフルカラーが可能となった。
更には青色LEDと黄色蛍光体と組み合わせることで、自然光に近い白色を再現できる様になり照明用途が格段に広がった。
LEDは低消費電力、長寿命というメリットがあり、今では室内の照明、自動車用ヘッドライト、各種製品のランプ、信号機等広範な照明に採用されるようになった。
現在は更に波長の短い(エネルギーの高い)LEDが開発され、先ずは殺菌用に使用されるようになった。
LEDは実用としての用途の他、装飾用としてのイルーミネーションとして夜の景色を美しく楽しいものに一変させている。
更に全国各地で夜を飾るイベントに使われ始めている。
先日のブログ:東京ミッドタウンのイルーミネーション
第二は青いバラ
青色の花びらを持つ植物にはいろいろな種類がありますが、世界中で最も人気の高いバラには青が無く、
昔から青のバラの研究がなされましたが誰も成功せず一時は不可能と言われていました。
それで英語で「Blue Rose」といえば「不可能(存在しないもの)」の象徴でした。
サントリーは1990年オーストラリアのフロリジン社との共同開発を進め、2004年ついに世界初の青いバラを開発に成功しました。
しかし遺伝子組み換え手法を使っていたため、自然界に対して問題ないことを証明することが必要でした。
その認可が2008年に下り、2009年に発売されるに至りました。
世界初の青いバラはSUNTORY blue rose Applause」と名付けられました。
この開発ストーリーは大変興味あるものですね。
参考)こちらのサイトの方が分かり易いかもです。
不可能への飽くなきチャレンジによって生み出された「青色バラAPPLAUSE(喝采)」の花言葉は”夢かなう”。
従来のバラには無い夜明けを連想させる色味とみずみずしい香りが特徴で2011年の全国発売から結婚記念日や誕生日などの記念の日の贈り物として好評を博している。
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第三は青で主張する工業製品
ここは内部の高級な機能を外観の青色で主張する製品郡、丁度日本サッカーチームのユニフォームの様な役割だ。
先ずは、トヨタは世界初の燃料電池車「MIRAI」のイメージカラーを青(ピュアメタリックブルー)にした。
また北陸新幹線の最新型車両E7系は白と銅色を両脇にして中央にブルーを配置し、グリーン車の内装もブルー系を採用している。
カシオの世界初のGPSハイブリッド電波ソーラー「OCEANUS(オシアナス)
」も海の青を基調としたデザインを採用している。
その他、青の色の幅は多少あろうが、背広、万年筆、カバン、傘、靴、眼鏡フレームなど濃い青の製品は上品で精悍な印象を与える。
海の青、空の青、植物からの青、(藍色)等やはり日本人に取って青の良さはDNAに組み込まれているのかも知れない。
そして青は最先端技術、製品のカラーとしてよく似合う。
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