2018年11月27日
洗濯機異常音の応急処置
洗濯機の脱水時の異音・振動発生に対し、身近な品物による応急処置でなんとか良くなりましたので
ご参考までにご紹介します。
(異音がしていても、それほどひどくなく、純正部品を入手して正式に修理したい人は
最後に参考サイトを紹介していますので、そちらを御覧ください。)
我が家の洗濯機は7年前に買った日立のビートウオッシュシリーズの全自動縦型のものですが、
少し前から脱水時にゴトゴト音がするようになりました。
最近その音が特にひどくなり、ちょっと耐えられないくらいの音が発生するようになりました。
異音発生の現象をよく見ると、脱水時外側の洗濯槽が本体の箱に不均等に当たっているのです。
つまり脱水槽/洗濯槽が偏心回転している為でした。
修理して使い続けるか、いっそ買い換えるか判断に迷う使用年数です。
製造年2011年で調べてみると部品保存年数も7年で限度でした。
私は修理が好きでこれまでも家電他各種小物から中物までいろいろ直してきたので、
大物である洗濯機もトライして見ようと思いました。
だめなら、失敗したら買えばいい、いう考えで。
しかしこのトライは本当はかなりリスクの高いことなのですね。
なぜなら、洗濯機は毎日使うもので、もし壊したら、すぐ注文してもすぐには配送してもらえず数日掛かるからです。その間の対策が問題。(家族から大ブーイングの可能性大)
我が家のように2階置きの場合、サイズが若干大きくなると洗濯機を折返しの階段で運び上げれるかどうかも含めて。
先ず洗濯機の状況をよく見てみました。
付属の丸いプラスチックの水準器を所定の置き場に置いて調べてみると、丸い空気が手前側に来ていました。
つまり本体の手前側が上がって傾いていたのです。洗濯機の外観からは殆どわかりません。
そこで洗濯機を手前に大きく傾けて足元を調べると4本の足に敷いていていたゴムの台座の奥側の一つが外れていました。
我が家の洗濯機の設置はフローリング床に直置きではなく、水対策のプラスチックのパンの中に置いているので振動防止としてゴムの台座を使用していたのです。
しかしゴム台座を元に戻して本体を水平にしても、脱水時の音は変わりませんでした。
それで、洗濯機の水槽の最上部枠の前後左右の動き(遊び)を調べてみると、前後で非常に大きく違い、後ろには大きく動き、前には少ししか動きません。つまり回転時、偏心して水槽の上部の縁が手前の箱に当たって音が出ていたのです。左右の遊びも左が大きく右が小さいという状況でした。
水槽の動きが(遊び)が前後・左右で同じではなかった
異音の直接の原因は水槽受けかごの外周枠が本体の箱に当たることです。
しかしその原因(根本原因)がよくわからなかったので、洗濯機を倒して底を見てみると円周の周りに直径5cm位の円筒状のものが4個あり、それが水槽を吊り下げて振動を吸収しているもの(ダンパー)でした。
そのダンパーを引っ張って見ると案の定4個に大きな差がありました。
洗濯機を倒して底から見ると4個のダンバーが見える
つまり立てた状態でいうと、奥の2個は強く(正常)手前の2個は弱く(差がある)なっていました。
これで洗濯槽と壁の隙間に大きな違いがでているのが理解できました。
本来なら、そのダンパー部品を取り寄せて交換すればいいのでしょうが、応急処置ということで、弱くなっているダンパーの補強をすることにしました。
そこで
まず、
・水浸しを防ぎ、床を傷めないようなシートをしく。(1000円位で買えるキャンプマット等がお薦め。)
・次に水道の栓を締め、水道接続部品を外して、アース線、電線プラグを抜いておきます。
(その他、付属部品を外し、排水ホースを緩めておきます)
・そして重い本体を注意しながら傾け、完全に横にします。
・底から見ると四隅に丸いものが見えます。これが数ミリの鉄の棒で吊るされた直径約4cm位、長さ10cm位の円筒ダンパーです。
・4隅の各ダンパーを引っ張ってみると、奥側のダンパーは固く、手前側のダンパーは甘く(緩く)なっていました。この緩みが、水槽の傾き(前後の動き・遊び)の差の原因だったのです。
・時間に余裕があれば、ここに使われているダンパーの部品をネットで調べて買えばいいと思いますが、緊急ですので、手近なもので間に合わせます。(事後の調査結果ですが、ネットでは売ってないようです。)
・ハンズでバネを探しましたが、適当なものがなく(大型ホームセンターではあるかもしれませんが)、取り敢えず思いついたのは、自転車の荷紐ゴムです。これを3~4本程束ねて(細ければ4~5本)、25~30cm位の長さにして、元々付いている金属の引掛け部を本体奥の引っ掛け用に、またステンレス針金で手前の部分の引掛け用に作ります。
使った材料(バネは未使用)
・理想は正常なダンパーの強さに合わせることですが、まずは適当にするしか方法がありません。(上記の本数と長さで調節)
・難しいのはダンパーを釣っている金属の隙間に片方の引っ掛け金具を掛けるのと、
手前の円筒ダンパーにもう一つの引っ掛け金具を固定する方法です。
私は、LEDライトで照らしながら、引っ掛け部の根本を細く長い棒の先にテープ等で仮止めして、奥の金属の隙間に引っ掛け金具を引っ掛けました。一発で成功しないと肩や腕が痛くなってきますが、諦めずにやるしかありません。(他にいい方法があるのかもしれませんが)
・また手前の方の引っ掛け方は、ダンパーを止めている部材に直接引っ掛ける方法と、ダンバーの底のプラスチック部品に固定する方法があります。
後者は滑りにくく柔らかい輪(金属の輪は不可)を掛けてそれに引っ掛け金具を固定する方法がありますが、
これでだめなら
最期の手段ですが、ハンダゴテで直径の両端に穴を開けそこにステンレス針金を通し引っ掛け金具を固定する方法です。(私はこの方法を使いました。買い替えまでの一時しのぎとして)
・ゴム紐で修正したダンバーを正常なダンパーと比べて強度がほぼ同じなら一応終了です。
・最期に洗濯機を元に戻し、台座に正確に載せ、水平を確認し、水道栓をつなぎ、アースや電線コード、排水管を元の状態に戻したら完了です。
・早速適当な洗濯物を濡らして入れて、脱水だけの試運転します。
・問題なければ、適当な量の洗濯物をいれて通常の洗濯をします。
脱水時の音と振動が殆ど気にならない程静かになりました。
ヤッター!成功です。
夜間も気になりません。
まとめとしては以下の通りです。
1.日頃の注意事項としては
1)水平状態になっているかを定期的にチェックしておく。
傾いてれば、台座の改良をして水平を保っておく。
2)脱水時に偏心回転しないように大物洗濯物はなるべく広げて分散させて水槽に入れる。
2.脱水時、偏心回転による異音が生じたときは
1)本体の傾きを水準器で調べ、傾いているようなら足の高さを調整して水平にする。
(足ネジの調整又は専用の丸ゴム台座、又は凹凸の平ゴムの使用)
2)水槽の上の円形の枠の動きを調べ、左右・前後の動き(遊び)が異なっているようなら
ダンパーの補強をする。
原因は、大きく動く方のダンパーが故障又は緩くなっているためであり、適当なバネで補強する。
3)大きな異音・振動はなくなっても、あくまで応急処置ですので早めにメーカーに修理を依頼、又は買い替える。
といったところでしょうか。
以上自分で応急対策を実施してみようと思う方のご参考まで。
その後、
ゴムバンドによる前述の応急処置をしてから現在(2019.1.31)まで良好に運転できています。
応急修理後直ぐに、専用の部品(吊り具)を2セット(4本)買いましたが、まだ使っていません。
やることはわかっているので、振動が大きくなったら現在の応急部品と交換しようと思っています。
ただし
異音発生していても、まだ余裕があり、純正部品を入手してきちんとやりたい人は
この応急修理ではなく、以下のサイトを参照にして、きちんとした修理をお勧めします。
参考サイト1.
参考サイト2.
◆スマイルゼミ◆中学生向け通信教育
◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ通信教育 【幼児コース】
その後の状況について
当時は応急処置と思っていましたが、その後現在(12月14日)も順調に静かに稼働しており、
荷紐修理も思ったよりいい結果となっています。
数本組み合わせた荷紐はバネと比べてダンパー効果もあるためでしょうか。
(原因と対応策が判ったのでちょっと気を緩めている)
ご参考までにご紹介します。
(異音がしていても、それほどひどくなく、純正部品を入手して正式に修理したい人は
最後に参考サイトを紹介していますので、そちらを御覧ください。)
我が家の洗濯機は7年前に買った日立のビートウオッシュシリーズの全自動縦型のものですが、
少し前から脱水時にゴトゴト音がするようになりました。
最近その音が特にひどくなり、ちょっと耐えられないくらいの音が発生するようになりました。
異音発生の現象をよく見ると、脱水時外側の洗濯槽が本体の箱に不均等に当たっているのです。
つまり脱水槽/洗濯槽が偏心回転している為でした。
修理して使い続けるか、いっそ買い換えるか判断に迷う使用年数です。
製造年2011年で調べてみると部品保存年数も7年で限度でした。
私は修理が好きでこれまでも家電他各種小物から中物までいろいろ直してきたので、
大物である洗濯機もトライして見ようと思いました。
だめなら、失敗したら買えばいい、いう考えで。
しかしこのトライは本当はかなりリスクの高いことなのですね。
なぜなら、洗濯機は毎日使うもので、もし壊したら、すぐ注文してもすぐには配送してもらえず数日掛かるからです。その間の対策が問題。(家族から大ブーイングの可能性大)
我が家のように2階置きの場合、サイズが若干大きくなると洗濯機を折返しの階段で運び上げれるかどうかも含めて。
先ず洗濯機の状況をよく見てみました。
付属の丸いプラスチックの水準器を所定の置き場に置いて調べてみると、丸い空気が手前側に来ていました。
つまり本体の手前側が上がって傾いていたのです。洗濯機の外観からは殆どわかりません。
そこで洗濯機を手前に大きく傾けて足元を調べると4本の足に敷いていていたゴムの台座の奥側の一つが外れていました。
我が家の洗濯機の設置はフローリング床に直置きではなく、水対策のプラスチックのパンの中に置いているので振動防止としてゴムの台座を使用していたのです。
しかしゴム台座を元に戻して本体を水平にしても、脱水時の音は変わりませんでした。
それで、洗濯機の水槽の最上部枠の前後左右の動き(遊び)を調べてみると、前後で非常に大きく違い、後ろには大きく動き、前には少ししか動きません。つまり回転時、偏心して水槽の上部の縁が手前の箱に当たって音が出ていたのです。左右の遊びも左が大きく右が小さいという状況でした。
水槽の動きが(遊び)が前後・左右で同じではなかった
異音の直接の原因は水槽受けかごの外周枠が本体の箱に当たることです。
しかしその原因(根本原因)がよくわからなかったので、洗濯機を倒して底を見てみると円周の周りに直径5cm位の円筒状のものが4個あり、それが水槽を吊り下げて振動を吸収しているもの(ダンパー)でした。
そのダンパーを引っ張って見ると案の定4個に大きな差がありました。
洗濯機を倒して底から見ると4個のダンバーが見える
つまり立てた状態でいうと、奥の2個は強く(正常)手前の2個は弱く(差がある)なっていました。
これで洗濯槽と壁の隙間に大きな違いがでているのが理解できました。
本来なら、そのダンパー部品を取り寄せて交換すればいいのでしょうが、応急処置ということで、弱くなっているダンパーの補強をすることにしました。
そこで
まず、
・水浸しを防ぎ、床を傷めないようなシートをしく。(1000円位で買えるキャンプマット等がお薦め。)
・次に水道の栓を締め、水道接続部品を外して、アース線、電線プラグを抜いておきます。
(その他、付属部品を外し、排水ホースを緩めておきます)
・そして重い本体を注意しながら傾け、完全に横にします。
・底から見ると四隅に丸いものが見えます。これが数ミリの鉄の棒で吊るされた直径約4cm位、長さ10cm位の円筒ダンパーです。
・4隅の各ダンパーを引っ張ってみると、奥側のダンパーは固く、手前側のダンパーは甘く(緩く)なっていました。この緩みが、水槽の傾き(前後の動き・遊び)の差の原因だったのです。
・時間に余裕があれば、ここに使われているダンパーの部品をネットで調べて買えばいいと思いますが、緊急ですので、手近なもので間に合わせます。(事後の調査結果ですが、ネットでは売ってないようです。)
・ハンズでバネを探しましたが、適当なものがなく(大型ホームセンターではあるかもしれませんが)、取り敢えず思いついたのは、自転車の荷紐ゴムです。これを3~4本程束ねて(細ければ4~5本)、25~30cm位の長さにして、元々付いている金属の引掛け部を本体奥の引っ掛け用に、またステンレス針金で手前の部分の引掛け用に作ります。
使った材料(バネは未使用)
・理想は正常なダンパーの強さに合わせることですが、まずは適当にするしか方法がありません。(上記の本数と長さで調節)
・難しいのはダンパーを釣っている金属の隙間に片方の引っ掛け金具を掛けるのと、
手前の円筒ダンパーにもう一つの引っ掛け金具を固定する方法です。
私は、LEDライトで照らしながら、引っ掛け部の根本を細く長い棒の先にテープ等で仮止めして、奥の金属の隙間に引っ掛け金具を引っ掛けました。一発で成功しないと肩や腕が痛くなってきますが、諦めずにやるしかありません。(他にいい方法があるのかもしれませんが)
・また手前の方の引っ掛け方は、ダンパーを止めている部材に直接引っ掛ける方法と、ダンバーの底のプラスチック部品に固定する方法があります。
後者は滑りにくく柔らかい輪(金属の輪は不可)を掛けてそれに引っ掛け金具を固定する方法がありますが、
これでだめなら
最期の手段ですが、ハンダゴテで直径の両端に穴を開けそこにステンレス針金を通し引っ掛け金具を固定する方法です。(私はこの方法を使いました。買い替えまでの一時しのぎとして)
・ゴム紐で修正したダンバーを正常なダンパーと比べて強度がほぼ同じなら一応終了です。
・最期に洗濯機を元に戻し、台座に正確に載せ、水平を確認し、水道栓をつなぎ、アースや電線コード、排水管を元の状態に戻したら完了です。
・早速適当な洗濯物を濡らして入れて、脱水だけの試運転します。
・問題なければ、適当な量の洗濯物をいれて通常の洗濯をします。
脱水時の音と振動が殆ど気にならない程静かになりました。
ヤッター!成功です。
夜間も気になりません。
まとめとしては以下の通りです。
1.日頃の注意事項としては
1)水平状態になっているかを定期的にチェックしておく。
傾いてれば、台座の改良をして水平を保っておく。
2)脱水時に偏心回転しないように大物洗濯物はなるべく広げて分散させて水槽に入れる。
2.脱水時、偏心回転による異音が生じたときは
1)本体の傾きを水準器で調べ、傾いているようなら足の高さを調整して水平にする。
(足ネジの調整又は専用の丸ゴム台座、又は凹凸の平ゴムの使用)
2)水槽の上の円形の枠の動きを調べ、左右・前後の動き(遊び)が異なっているようなら
ダンパーの補強をする。
原因は、大きく動く方のダンパーが故障又は緩くなっているためであり、適当なバネで補強する。
3)大きな異音・振動はなくなっても、あくまで応急処置ですので早めにメーカーに修理を依頼、又は買い替える。
といったところでしょうか。
以上自分で応急対策を実施してみようと思う方のご参考まで。
その後、
ゴムバンドによる前述の応急処置をしてから現在(2019.1.31)まで良好に運転できています。
応急修理後直ぐに、専用の部品(吊り具)を2セット(4本)買いましたが、まだ使っていません。
やることはわかっているので、振動が大きくなったら現在の応急部品と交換しようと思っています。
ただし
異音発生していても、まだ余裕があり、純正部品を入手してきちんとやりたい人は
この応急修理ではなく、以下のサイトを参照にして、きちんとした修理をお勧めします。
参考サイト1.
参考サイト2.
◆スマイルゼミ◆中学生向け通信教育
◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ通信教育 【幼児コース】
その後の状況について
当時は応急処置と思っていましたが、その後現在(12月14日)も順調に静かに稼働しており、
荷紐修理も思ったよりいい結果となっています。
数本組み合わせた荷紐はバネと比べてダンパー効果もあるためでしょうか。
(原因と対応策が判ったのでちょっと気を緩めている)
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