2016年04月27日
円周率π(パイ)の話
小学校で習った円周率πは3.14、これは紀元前約300年時代のアルキメデスが出した値です。
この時の計算は、円の内側に接する正多角形と外側に接する正多角形の長さの間から、
値を求めています。この時は正96角形で計算されています。
この手法で、その後1600年頃ドイツのルドルフが2の62乗(461京1686兆!)角形迄調べ、
円周率3以下35桁迄出しました。
100桁以上になったの18世紀になってからです。
更に20世紀になってコンピューターの登場で桁数が大幅に増えました。
そしてコンピューターの性能向上と共に桁数も増えてきました。
一方計算方法の工夫もされ更に桁数が上がって行きました。
また円周率を導きだす公式の進歩やいかに計算を減らすか、より簡単な計算方法に置き換えるかという
プログラムの進歩にも支えられ大きく桁数が増大しました。
最近は日本人の活躍で大幅に桁数が上がってきています。
1983年東大の金田康正教授らが1億3421万桁まで求めています。
しかし2009年高橋らが筑波大学のスパコン(T2K)で2兆5769億桁を出しました。
しかしその後スパコンでπの記録向上を狙うのは出来なくなったようです。
スパコンをパイの計算産出に使う意味があまりなくなったのでしょうね。
πの計算はスパコンの性能試験用に使われるそうです。
そこでパソコンで計算する人が出てきたのですが、桁数は次第に向上し
最新の結果は長野県の近藤茂さんが米国の青年と共同で実施し、自作のパソコンで計算を続け
なんと12兆1000億桁も出したのです。
ただし掛けた日数は94日。流石にパソコンでは時間がかかりますね。
スパコン「京」ならと考えるところではありますが。
上記の理由で今後はパソコンでの記録更新が続くと思われます。
ところであなたはπを少数以下何桁言えますか。私は今のところ8桁までです。
しかし世の中はなんと10万桁も暗唱出来る人がいるのですね。超驚きです。
尚、パイπの計算の歴史やそれに付帯する色々な話題について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。
頭が痛くなった人は初音ミクが歌う動画サイトからどうぞ。素朴な絵の動きと”音楽”で癒されるかもです。
私はこの動画が何となく好きでいつまで聴いていても飽きません。
先日8月中頃池袋のジュンク堂書店に行った時こんなのが売っていました。
π(パイ)3.1415・・・・・の1億桁を単に印刷しただけの書物です。
展示されていたのは全5巻の内の第1巻だけ。しかしこれだけでも7,8cmの厚さでした。
中は細かな数字がびっしり。(当然だが)
しかし買う人はいるのでしょうか?買ってどう使うのでしょうか?
文面によると自分で印刷したほうが安いよと言ってくれてはいますが。
はたして・・・・。
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