フードマイレージゼロのやさいづくり

私の耕している畑のお隣は90歳の女性（Ｆさん）です。わたしのおぼつかない手つきをいつも心配そうに眺めては声をかけていただいています。

その方Ｆさんから里芋についていろいろ教わりました。里芋には赤芽と白芽があります。赤芽が人気なのは人間だけではなく、イノシシも白芽には見向きもしないで、赤芽の里芋を食べてしまうのだそうです。

Ｆさんのもっと山沿いの高い場所の畑の昨年の赤芽は全滅だったそうです。わたしも里芋が襲われることは常々いろいろな人から聞いてはいましたが、ここまでとは知りませんでした。

そこでやむなく白芽をイノシシのあまり出没しない人家の多い下の畑に植えるのだとＦさんは言います。わたしも標高の高い畑に里芋を植える予定にしていましたので、なるべく白芽を選んで植えようと思います。

サツマイモもここは産地なのにもかかわらず、あまいべにはるかは昨年ほぼ全滅でしたので、甘くないさつまいもを植えないとなりません。なんとも情けない話です。しかも「完全防備」する予定でいます。さつまいもの苗のまわりを竹や波板を置いて鼻先で掘れないようにしようと考えています。

さて里芋ですが、標高の高い畑Ａに３週間前に30ｃｍの深さに溝を掘り、苦土石灰、その1週間後に牛糞堆肥を入れ、さらに3日前に化成肥料を入れました。別の畝はちょっと思うことがあって植え穴方式にしてみました。

こちらも投入したものの時期や手順は同じです。牛糞堆肥はアブラムシが気になっているので、通常の教本などに書かれている量の半分程度にしています。内容物をよくかき混ぜてから、植えに薄く肥料を含んでいない畑土をのせて植え付けまで待ちました。

芋の植え付けはちょうど一雨来たのちのタイミングで行えました。芋の芽を確かめながら土を5ｃｍほど被せました。畝全体の高さが畑とほぼ同じになるぐらいにすることができました。あとは出芽を待つだけです。

4月28日。芽が出て5日〜1週間ほどのさといも。