2017年01月18日
エッ…耳にも関係あり?「めまい」を引き起こす原因となる生活習慣とは
くらっと急にめまいが起こることはありませんか?
どの年齢でも起こる症状ではありますが、歳を重ねれば重ねるほど起こる人が多くなり、40歳以上では約40%もの人が経験しているといいます。しかも医療機関を受診する理由の約5〜6%を占めているとか。
「たかが、めまいでしょ」と思うかもしれませんが、それが思わぬ事故につながったり、命を落としたりすることさえあるんです。
めまいが起こる原因はいくつかありますが、脳や目・耳などのバランス感覚が崩れることによって起こることが多くあります。そこで今回は管理栄養士の筆者が、主に脳・目・耳の感覚バランスを崩しやすく、めまいを引き起こしてしまう食品や生活習慣についてご紹介いたします。
■1:脳へ悪影響を与える食品
様々な情報を収集し、指令を出している脳。もちろん、体のバランス感覚を察知して平衡感覚の指示も出しています。
そんな大事な働きをしている脳に良くない以下の様な食品を多く食べていると、正常に脳が働くことが難しくなり、めまいを引き起こしてしまいます。
(1)加工食品
加工食品には食品本来の味よりも旨さを増したり、保存を長くしたりするために様々な添加物が加えられているものが多くあります。人工的に加えられたものは、感覚を麻痺させやすく、脳機能を狂わす恐れがあります。
(2)アルコール
アルコールを飲むと心地よくなったりフラフラしたりしますよね。これは、脳を麻痺させているため。特に、大量飲酒者は脳萎縮の確率が高いこともわかっています。
(3)砂糖
甘い糖分は脳への栄養分になりますが、摂り過ぎると悪影響も。たくさんの糖分を体に入れると、血糖の乱高下が起こりやすく、結果脳機能が正常に働かなくなる恐れがあります。
■2:目へ悪影響を与える食品
目は平衡感覚の情報を体に伝える大事な器官。特に左右の視力が極端に違うと、目からの情報がうまくバランス感覚を伝えられず、めまいを起こしやすくなってしまいますので、視力を下げてしまうリスクのある食生活は避けたいところです。
(1)ビタミンA不足
ビタミンAは視覚の正常化のための栄養素。不足することで目の角膜や粘膜がダメージを受け、視力が落ち、めまいを悪化させることもあります。
(2)β-カロテン不足
β-カロテンは体でビタミンAが不足していると、必要に応じてビタミンAに変わってくれる優れもの。緑黄色野菜が不足している人はβ-カロテン不足になることもあります。
(3)ビタミンB群不足
視神経の働きを高めて視力の低下を防いだり、疲れ目を解消してくれるビタミンB群。偏った食事をしていると不足してめまいを助長させてしまいます。
■3:耳へ悪影響を与える食品
バランス感覚を司っているのが、耳の奥にある内耳。ここの機能が妨げられると、自分自身や周りが回っているように感じる“回転性めまい”を起こしやすくなります。耳へ悪影響を与える食品は以下のものになります。
(1)油脂
油分の多い食事は動脈硬化を起こすリスクを高め、血管障害・血流障害を起こしやすく、耳への栄養分が滞る恐れがあります。
(2)タバコ
食品ではないですが、嗜好品としてのタバコは血流量を減らすものの1つ。内耳への血流量が減り、働くための栄養分が不足して機能低下になる恐れがあります。
(3)カフェイン
カフェインは血行不良を起こし、体を冷やしやすい食品の1つ。そのことで内耳への栄養分が不足する恐れがあります。
いかがでしたか? 今回は“めまいを引き起こしてしまう食品”についてご紹介いたしました。
他にも低血圧や高血圧などたくさんの原因があり、それらが複雑に絡み合ってめまいが起こることもあります。また、めまいと同時に頭痛、難聴、耳鳴り、視力障害、筋力低下、歩行困難なども起こることがあります。
1度だけでなく常習性のめまいに悩まされている場合は、何か病気が潜んでいることもありますので、早めに医療機関で相談、検査するようにしてくださいね。