2017年01月11日
緑黄色野菜は1日40%摂取!理想的な「食事の割合」が明らかに
日本でも手軽に飲める場所が増えてきたスムージー、自宅でも手づくりしている人も増加しています。
そんななか、イギリスの公的機関イングランド公衆衛生庁(PHE)が、1日に飲んでよいスムージーの量は150mlだと発表しました。
同庁が発表する、最新の健康情報をチェックしましょう。
■1:緑黄色野菜と果物(食生活の40%)
新しいガイドラインでは、野菜と果物を中心とした食生活にすることを勧めています。ここで「野菜」にカウントするのは、でんぷん質の野菜を含まない緑黄色野菜のみ。
緑の野菜と果物から、1日少なくとも5種類の摂取することが望ましいとされています。
■2:ジュースやスムージー(150ml)
手軽に野菜や果物を摂取できるスムージーは、飲みすぎなければ先述の野菜・果物の数に「1つ」と入れてOK!
これはスムージー好きにはうれしいニュースです。
でも、スムージーは野菜をそのまま食べるよりも繊維が少なく、カロリーも糖分も多いので、飲み過ぎはNG。「健康のために」とたくさんつくっても逆効果なのだとおぼえておきましょう。
■3:主食類と芋類(食生活の38%)
でんぷんを多く含むジャガイモなどの野菜は、米やパンなどの主食と同じカテゴリーに入ります。
主食類と芋類のなかからなにか食べるときは、全粒を用いたものか、脂肪・塩・砂糖の少すく、繊維の多いものを選びましょう。
■4:たんぱく質(食生活の12%)
豆、魚、卵、肉などのたんぱく質を摂るときには、豆の割合を増やし、週に2回は魚を食べることが重要だそうです。
また、2つの魚のうち1つはツナ缶などの油を含んだものがお勧めされています。赤身の肉や、加工肉の割合は減らすようにしましょう。
■5:乳製品(食生活の8%)
健康的なイメージのある乳製品ですが、今回のガイドラインでは食品よりも少なめに摂取することが推奨されています。
また、その中心は低脂肪のものにした方がよいとのこと。日本では、子どものころに乳製品をたくさん摂るように指導された経験のある人も多いかもしれません。しかし飽食の時代に、お勧めされる摂取の仕方は変わったのです。
■6:油類(食生活の1%)
脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」という種類があります。
大きく分けると、肉類に含まれる脂肪の飽和脂肪酸にはコレステロールを増やすものが多く、摂りすぎると血管がもろくなったり、動脈硬化や心筋梗塞などの病気につながったりする可能性があるのです。
油を選ぶときは、魚や植物由来の不飽和脂肪酸のものを選んで、ほんの少しだけ使うようにしましょう。
■7:水分(6〜8杯)
今回のガイドラインで新しく追加されたものとしては、水分に関する項目が挙げられます。水や低脂肪乳、紅茶やコーヒーを含むシュガーレスの飲み物を1日に6〜8杯摂取することが推奨されています。
■8:スイーツ(割合外)
日本でも糖質制限ダイエットが流行り、制限が勧められることが多くなった砂糖ですが、今回発表のガイドラインでも、制限が求められています。
理想の食事からいえば欄外。PHEによると、成人は理想量の2倍、子どもはなんど3倍もの砂糖を摂取しているのです。
毎日のお菓子が習慣になっている人は、果物など他の甘みがあるものに切り替えた方がよさそうです。
外食が多いと、野菜を4割にすることはなかなか難しいかもしれません。しかし1杯のスムージーやおやつに果物などを取り入れて、上手に理想の形に近づけていきましょう。