2015年12月16日
【医薬品と医薬部外品】の境界線!
皆さんが日頃テレビCMや、物を買うとき等に目にする「医薬品」と「医薬部外品」というこの二つの言葉の違いをご存知でしょうか?また、両者の違いを気にして購入していますか?
今回は、そんな医薬品と医薬部外品について、薬剤師に詳しく解説していただきました。
■ 医薬品と医薬部外品の違いは?
○医薬品
医薬品は一般的にいうところの薬にあたります。病気を治すために病院でもらったり、薬局で購入するものがこれにあたります。薬事法という法律で定められており、有効成分が必要量入っているもののことを指します。
主なもの:
病院で処方される薬、薬局で売っている風邪薬、頭痛薬、胃薬、等
○医薬部外品
医薬部外品は簡単にいえば効果が医薬品ほどはっきりは保証されてはいないが、有効成分が配合されているものです。こちらも皆さんが見掛けるものにも多くあります。
主なもの:
歯みがき粉、一部の化粧品、あせもの薬、一部の入浴剤等
■ 医薬部外品でも必ず使用方法を確認して!
上記を比べると、どちらも皆さんの生活の中でよく目にするものが多いですよね。簡単なイメージでは効果の保証がある医薬品と、そこまでの保証されていないが人によっては効果が期待できる医薬部外品、となるかと思います。
ただ、では医薬部外品は医薬品より安全なのか?と考えると一概にそうとは限りません。医薬品と比べると効果は緩やかでも、医薬部外品には確かに有効成分が配合されています。それが化粧品や入浴剤であったとしても、使い方を間違えると人体に影響を及ぼす可能性があるので、やはり医薬部外品も使用方法を守って使うべきなのです。
医薬品なのか医薬部外品なのか気になるものは、必ずパッケージに記載があるので確認しましょう。
病院の治療を受けている人は特に注意が必要です。医薬品、医薬部外品共に薬局で購入する物だから病院の薬とは別と考えておられる方も多いですが、ここまで述べたように、確かに有効成分が入っているものなので、物によっては病院の治療へ影響があるものも考えられます。
ご自身で薬局で医薬品、医薬部外品を購入される際には必ず購入先の薬剤師へ相談の上、主治医へ報告するようにしてください。