2015年12月15日
赤ワインと白ワイン。健康によいのはどっち?
適度にワインをたしなむことは健康によい、ということは知られていますが、赤ワイン、白ワインのどちらのほうが健康によいのでしょうか? 今回はそんな素朴な疑問に、答えていただきました。
赤ワインは 抗酸化&ダイエットに有効!?
赤ワインに含まれる、ポリフェノールやピセアタンノールという成分が、体にうれしい作用をすると言われています。
<ポリフェノール>
・脂肪燃焼を促進する、褐色脂肪細胞の活性化が期待される。
・がん、動脈硬化などの病気の原因となると考えられる活性酸素の働きを抑える。
・血中の悪玉コレステロールや酸化を防ぐ抗酸化作用がある
<ピセアタンノール>
・脂肪細胞の成長を抑制する。
白ワインは食中毒&むくみ予防に役立つ
赤ワインの効能ばかりがフィーチャーされがちですが、じつは白ワインにも健康増進パワーが! その作用を司っているのが、有機酸やカリウムという成分です。
<有機酸>
腸内のバランスを整え、善玉菌が優位な状態に導いてくれることで、便秘や下痢を予防。さらには、今急増中の大腸がんの予防にも、ひと役かってくれるでしょう。さらに、アルコールとの相乗効果により、優れた殺菌作用も発揮してくれるので食中毒の予防にも◎。
<カリウム>
白ワインに豊富に含まれるカリウムには、むくみの大敵であるナトリウムを排出する働きがあり、利尿作用もバツグン。水分、老廃物を体外に出してくれるので、ボディラインの気になる方は、白ワインがおすすめです。
健康に役立たせるには量とおつまみにも意識して
<量>
健康に役立たせるための適量は、赤、白ともに毎日グラス1〜2杯程度。飲み過ぎには気をつけましょう。
<おつまみ>
チーズ:脂肪分が胃腸の粘膜を保護するため
野菜類:アルコールで失われやすいミネラル、ビタミンを補うため
タンパク質:肝臓でアルコールを分解する際に必要となるため
医師からのアドバイス
アルコールは適量の飲酒なら血行促進、ストレス解消といった効果が期待されますが、飲み過ぎはかえって健康を害す原因に。適度にたしなむ心を忘れないようにしましょう。