2011年06月04日
6月4日は「虫歯予防デー」 口腔ケアをしましょう。
6月4日は虫歯予防デーです。
そして6月4日〜6月10日は歯の衛生週間なのです★
入院されている寝たきりの高齢者の方々の口腔ケアを行うと
肺炎などの様々な合併症を防ぐことが出来ると以前聞きました。
虫歯予防デーに因んで、本日は口腔ケアについて簡単にご紹介します。
一部、高齢者や要介護者の方々のための内容も含みます。
口腔ケアとは
歯と口のケアは虫歯や歯周病予防のためだけでなく、全身の健康を守るために
とても大切です。口腔ケアを必要としている人は、身体機能の低下に加え、
多くの場合口腔機能の低下がみられます。
そこで、
・口腔内の歯や粘膜、下などの汚れを取り除く ⇒器質的口腔ケア
・口腔機能の維持・回復を目的とした ⇒機能的口腔ケア
この二つが、うまく組み合わされることで、口腔ケアの効果をさらに高めることができます。
≪器質的口腔ケア≫
口腔清掃
◇ うがい
◇ 歯磨き
◇ 義歯の清掃
◇ 粘膜・舌の清掃
≪機能的口腔ケア≫
口腔機能回復
◇ リラクゼーション(脱感作)
◇ 口腔周囲筋
◇ 咳嗽訓練(咳払い訓練)
◇ 発音・講音訓練
口腔ケアの目的
(1) 虫歯、歯周病の予防
(2) 口臭の予防
(3) 味覚の改善
(4) 唾液分泌の促進
(5) 誤嚥性肺炎の予防
(6) 会話などのコミュニケーションの改善
(7) 生活リズムを整える
(8) 口腔機能の維持・回復につながる
口腔ケアの基本
口腔ケアの基本は、
・自分自身で行う毎日のケア:セルフケア
・歯科医師・歯科衛生士による口腔清掃についてのアドバイス、専門的歯面清掃
および口腔機能に対するリハビリテーション:プロフェッショナルケア
の二つがあります。
要介護者ではこれらのケアに加えて、介護職や看護職によるケアが大切になります。
≪セルフケア≫
◇ 適切な歯ブラシや歯間清掃用具を選択しすみずみまできれいに清掃する
◇ 虫歯を引き起こす甘味食品の量を制限し、栄養バランスのとれた食事を
よく噛んで食べる
◇ 全身のリラクゼーションを心掛け、顔面、口腔をよく動かし、摂食・嚥下の
ための良好な口腔機能を保つ
◇ フッ化物入り歯磨き剤を使用し、虫歯予防に役立たせる
◇ 定期的に歯科検診を受ける
≪プロフェッショナルケア -専門的口腔ケア-≫
◇ 虫歯、歯周病の状況を診て、全身状態、口腔内の状況に合った適切な
口腔清掃のアドバイス
◇ 日常的には清掃できない部位の専門的歯面清掃
◇ 口腔機能の維持、回復を図る機能的口腔ケア
◇ 食介護への支援
◇ フッ化物洗口など、予防に関する薬剤の照会と正しい使い方の指導
セルフケアで口腔清掃を充実させる
口腔清掃にはブラッシング以外にもいくつかの方法があります。
歯だけでなく舌や口腔粘膜も含め、丁寧にすみずみまでしっかり清掃しましょう。
効果的な清掃方法や清掃器具の選択については、気軽に歯科医師・歯科衛生士に尋ねましょう。
≪歯ブラシによる歯垢(プラーク)コントロール≫
POINT.01: 毛先をきちんとあてて磨く
POINT.02: 軽い力で磨く
POINT.03: 小刻みに動かして磨く
歯間ブラシ
歯と歯の間で、少しすき間のあることろなどに通します。
歯と歯の間にブラシ部分を直角に入れ、歯茎を傷つけないように2〜3回前後させます。
すき間に合った歯間ブラシを選びましょう。
デンタルフロス
歯ブラシが通らない歯と歯の間に付着している歯垢をかき出します。
歯と歯の間をゆっくりと前後させます。
電動歯ブラシ
歯の間に隠れている歯垢や京子に付着している歯垢を除去するのに効果的です。
歯垢のたまりやすいところ
(1) 歯と歯の間
(2) 歯と歯茎の境目
(3) 奥歯の噛み合わせ
(4) 凸凹しているところ
(5) 背の低い歯
(1) 歯と歯の間
(2) 歯と歯茎の境目
(3) 奥歯の噛み合わせ
(4) 凸凹しているところ
(5) 背の低い歯
虫歯と歯周病に注意
歯を失う2大原因は、虫歯と歯周病です。歯周病は年齢とともに悪化し、40歳以降、
急速に歯が失われる原因となります。また、高齢者になると虫歯で歯を失う人も
増加してゆきます。歯周病は虫歯と違い痛みがなく、気づいた時には症状がかなり進んでいることが
多いので注意が必要です。虫歯や歯周病の予防には、歯垢(プラーク)や歯石を
きれいに取り除く必要があります。また、喫煙、糖分の摂り過ぎ、ストレスなどの生活習慣の改善や、年に2〜3回の
定期健診が大切です。
≪虫歯の発生原因≫
虫歯は、口の中の最近、糖分の摂取、歯の質や唾液の性質が複雑にからみ合って
発生します。 ◇ 虫歯菌:歯垢が住みか
◇ 糖 分:虫歯菌も甘い物が大好き
◇ 歯の質:栄養バランスが悪いとエナメル質が弱くなる
≪歯周病の発生原因≫
歯と歯茎の境目に歯垢・歯石がたまると、その中にいる歯周病菌が歯茎に炎症を
引き起こします。さらにそこに様々な要因が加わると歯茎の出血や腫れが続き、
ついには歯が抜けてしまいます。 ◇ 最近因子:歯周病菌をかかえこむ歯垢が原因
◇ 環境因子:喫煙、ストレス、不規則な生活などの生活習慣
◇ 老化や遺伝的要因:老化や遺伝などに加え、糖尿病や肥満、骨粗しょう症など
歯の健康を保つことは全身の健康を保つことにつながります。
毎日のセルフケアだけでなく、普段から「よく噛む」習慣も身につけましょうね。
被災地の皆さまも出来る範囲で口腔ケアをして健康を守ってください。
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〈参考サイト〉こちらのPDF資料の内容の一部をまとめました。
▼8020推進財団
はじめよう口腔ケア(PDF)
「8020運動」とは“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という運動です。
【東日本大震災関連の最新記事】
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