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パラサイト

“水”を媒体として人間に寄生するという前提が面白い。
太陽系の惑星で水(H2O)が存在するのは地球だけなのだから、この生命体は「太陽系より外にある
惑星からやってきた」もしくは「何らかの加減で地球上で生まれてしまった」ことになる。
水分がなくては生存できないのだから地球外から来たとすると、どのような移動方法を使ったのかが難しいところ。グラウンドにごろんと生身で転がっていたところから、やはり地球上で生まれた可能性が高いだろう。
人間に寄生して洗脳状態にし次々と仲間を増やしてゆくのだから知的生命体なのかもしれない。
但し、人間ひとりひとりに寄生して増殖してゆかなければならない点は非常に効率が悪い。
水を媒体にしつつも増殖には人間を媒介させなければならないのだから…。
この生命体の侵略が人間に寄生することを目的としているならばそれも仕方のないところだが。
単細胞生物のように分裂して増殖するのは不可能なのだろうか?
水槽に入れて元気を取り戻すところを見るとそれも可能に思える。

寄生人間を大量に生産した後の最終目標はいったい何なのだろう。
頭脳の点で言えば、人間に寄生するのがベストだけれど、人体の構造、特に皮膚を考えれば、水に適していないのは目に見えている。長いこと水に浸かっていればふやけてしまい、皮膚呼吸ができなければ死んでしまうのが人間。
そしてあまりにも頻繁に水分摂取を繰り返せば、ほとんど体内に吸収されずにすぐに排出されてしまう。
それでも寄生に適しているというのか?…魚に寄生したら魚程度の脳にしかならないということか?そうならば知的生命体とは程遠く、“寄生による侵略”が何なのか益々謎となる…。

オハイオ州の田舎町に突如出現し、侵略を開始したのだが、これがもし砂漠だったら生存率は0%。雨季のサバンナだったら多分おそろしい速度で寄生・増殖したに違いない。雨季が終われば干からびてしまうだろうけれど。はたして侵略の場所としてオハイオは良い選択だったのだろうか?
ジークが作った“利尿作用のあるカフェイン”。
これを摂取することで体内に寄生している生命体を撃退できることになっている。
ということは、ある一定の水分量に満たされていなければこの生命体は寄生していられなくなるってことだ。
人体の約60〜70%が水分で構成されているから、寄生された人間の水分摂取具合からすると、体内の水分量を80%超にしておけば、この生命体は人間に寄生していられる計算。(ミネラル・ウォーターを頻繁に摂取し血液さらさらの人間の方が狙われやすいのかもしれない)。

ジークの薬(利尿作用のあるカフェイン)がどのくらい利尿効果をもたらすのかは不明だが、この薬数グラムで撃退できるのだから、H2O生命体の寄生度は以外にも低い気がしてならない。
一度の排尿につき寄生が不可能に近くなるのならば、自然と撃退できる可能性も高くなる。
水分を摂り過ぎた際の排尿はすぐにまた次の排尿を呼ぶ。カラオケや飲み会で一度トイレに行くとトイレが頻繁になるあの感じだ。
なので放って置けばこの侵略は晴れと共に終焉を迎えるのではないのだろうか。
それを待つ間に自分が寄生されては元も子もないが…。

結局は親玉を撃退することで、すべての寄生状態の人間も元通りという素敵な展開だ。
あのしゃかしゃかした生き物は甲殻類の新種?節足動物の進化ヴァージョンのような…。
グラウンドに転がっていたのは親玉の一部なのだろうか、それとも別物なのだろうか。
ピチピチと軟体系の生き物にも見えなくもなかったが。…謎だ。
ジークの薬よりも寒天を食べさせた方のが効いたんじゃあないかとも思う。
謎がかなり残るけれど、なかなかと思考回路がくすぐられる面白い内容だったな。
The Faculty 1999年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ロバート・ロドリゲス
【脚本】ケヴィン・ウィリアムソン
【キャスト】
ジーク:ジョシュ・ハートネット
デライラ:ジューダナ・ブリュースター
ケイシー:イライジャ・ウッド
ゲイブ:アッシャー・レイモンド
ストークリー:クレア・デュヴァル
メアリーベス:ローラ・ハリス
スタン:ショーン・ヘイトシー
フットボールのコーチ、ウィリス:ロバート・パトリック
生徒指導のバーク:ファムケ・ヤンセン
生物教師ファーロング:ジョン・スチュワート
ドレイク校長:ベベ・ニューワース
中年女教師オルソン:パイパー・ローリー
看護婦ハーパー:サルマ・ハエック

スピーシーズ2

ナターシャ・ヘンストリッジの体形が少しばかり崩れてしまったような気が……何というか、重力に負けそうだ。
前作に出ていた霊能力者のダンが出てこなくて残念だ。
この物語にはダンが必要なはずなんだけどなあ…(→日曜洋画劇場『スピーシーズ〜種の起源』参照)。
健康体じゃないとエイリアンに憑かれないという設定はちょっと面白かった。
デニスはその不健康さ故に命拾いした。
そして彼の血液を培養して弾丸に仕込むという荒技までやってのけた研究所の人々。
現代人は不健康さではピカイチなのだから、糖尿病から肝臓病から水虫持ちまで、血液提供を募ればたくさん弾丸が作れそうだ。そこまでしなくても憑ける人間の少なさにエイリアンも諦めるんじゃないかなあ…なんてね。
現在の日本人の4人に1人は肥満で成人病患者及び予備軍に溢れているわけだから、日本ではこのエイリアンは繁殖できないだろうなあ。成人病はエイリアン退治には最適な病のような気もする…。
意外にデリケートなんだ、エイリアンたちは。
Species II 1998年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ピーター・メダック
【脚本】クリス・ブランケイト
【キャスト】
プレス・レノックス:マイケル・マドセン
イヴ:ナターシャ・ヘンストリッジ
ローラ・ベイカー博士:マーグ・ヘルゲンバーガー
デニス・ガンブル:ミケル・T・ウィリアムソン
カーター大佐Jr.:ジョージ・ズンザ
上院議員ロス:ジェームズ・クロムウェル
パトリック・ロス:ジャスティン・レザード
アン・サンパス:ミリアム・キール
メリッサ:サラ・ウィンター
オリンスキー博士:バクスター・ハリス

グラスハウス

観終わるまでずっと「クラブハウス」だと思っていた。「グラスハウス」というタイトルなのだ、本当は。「グラスさん家」ということだよ…ね?
マリブ・ビーチには住んでみたいけど、ガラス張りの家は丸見えのような気がして厭だな。余程高台に位置するならばまあ見られる感がないのでいいかなとも思うけど、高台までのぼりきらないと我が家にたどり着けないとなると、やはり御免こうむりたい…。
グラス夫妻の表面上の優しさが妙に恐い。何を考えているのかわからない感じがして。弟がチビッコなだけにルビーはもどかしかっただろうなあ。
金融業者(取立屋さん)は万国共通で恐ろしいイメージです…。
The Glass House 2002年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ダニエル・サックハイム
【脚本】ウェズリー・ストリック
【キャスト】
ルビー・ベイカー:リーリー・ソビエスキー
エリン・グラス:ダイアン・レイン
テリー・グラス:ステラン・スカルスガルド
アルビン・ベグレイター:ブルース・ダーン
レット・ベイカー:トレヴァー・モーガン 
ナンシー・ライアン:キャシー・ベイカー

ザ・リング

本家本元 日本版リングは未だに観ていない。
CMと岡村さん(ナインティナイン)がマネした貞子しかわからない…。
日本の幽霊は長い黒髪と白装束で、少々奥ゆかしさをも感じさせる「うらめしや〜」が主流で、動きもゆっくりしているが、米国の幽霊(ゴースト)は対極に位置するほどに違っていた。足の有る無しの問題ではなく、なぜにそんなに俊敏に動くのだと、その素早さに驚く暇もないくらいだ…。
貞子は井戸からヒタヒタと出てきて、さらにテレビ画面と現実という空間を超えて近づいてくるから、じりじりと恐さを煽るというのに、身体が硬直したままの状態であんなに高速で動くのは反則だ。おどろおどろしさとは違った恐怖に満ちている。
突然目の前に現われればそりゃあそりゃあ恐怖に顔も歪むだろうし、心臓発作も起こすだろうさ。
アメリカン幽霊=スピード感たっぷり、と刷り込まれた気分。
でも、あまりビクビクしないでいられるからしっかり画面を観ていられる。
内容もよく把握できて面白かったのでオススメ。
THE RING 2002年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ゴア・ヴァービンスキー
【脚本】スコット・フランク
【原作】鈴木光司
【キャスト】
レイチェル・ケラー:ナオミ・ワッツ
ノア:マーティン・ヘンダーソン
リチャード・モーガン:ブライアン・コックス
エイダン・ケラー:デヴィッド・ドーフマン
ルース:リンゼイ・フロスト
ケイティ:アンバー・タンブリン
レベッカ:レイチェル・ベラ
サマラ:デイヴィー・チェイス
シャノン・コクラン
リチャード・ラインバック
ジェーン・アレクサンダー

インビジブル

天才科学者セバスチャンの我が儘っぷりが目立つ。我が儘というか身勝手というのか。
透明人間になってしまうと自我が強くなるんだろうか。透明なだけに自分の存在を認めてもらいたいということか。存在のアピールもしつつ、まったくの自由にも酔いつつと、けっこう忙しない男だ。
セクハラはするはレイプはするは、殺人まで犯すはで、まったく以ってとんでもない奴だ。
詰まる所、透明になる薬なんてものは必要性がなく、百害あって一利なしのシロモノなのだ。
透明人間になったところでどうにもその利用価値が見出せない…。泥棒家業でもしていれば話は別なんだろうけど。
ラストの透明人間セバスチャンとの戦闘シーンが恐ろしい。
Hollow Man 2000年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ポール・バーホーベン
【脚本】アンドリュー・W・マーロウ
【キャスト】
リンダ・マッケイ:エリザベス・シュー
セバスチャン:ケビン・ベーコン
マシュー(マット)・ケンジントン:ジョシュ・ブローリン
サラ・ケネディ:キム・ディケンズ
カーター・アビー:グレッグ・グランバーグ
フランク・チェイス:ジョーイ・スロトニック
ジャニス・ウォルトン:メアリー・ランドル
クレイマー博士:ウィリアム・ディベイン

スピーシーズ〜種の起源

SensualなSF作品?
なぜにその謎のDNAと人のDNAを結合させることにしたのだろう?せめてDNAの塩基配列を分析して解明してから結合すればよいじゃあないかい。95年の作品なのでまだヒトゲノム研究がそれほど進んでいない頃ではあるけれど、秘密研究所ならばなんとかなりそうな気が…。とtころで、キメラが生まれた暁にはどうするつもりなのだろう。シルが人間の形体をとっていないときには明らかにエイリアン化しているので、キメラ状態よりもたちが悪いかもしれないヨ。
ナターシャ・ヘンストリッジのプロポーションは完璧!だ。美しいゆえの無表情さも役柄ににぴったりで、エイリアンらしさ(?)が出ていたと思う。しかし成長が早いわりには成人女性からの成長がなかった。あの感じだとどんどんと年をくっておばあちゃんになるんではないかな。子孫を残すために、20代くらいで一時的に成長が止まっちゃうということかな。それともエイリアンはそこまでしか成長しないのか?…と少々疑問が残る。
アーデンは異文化行動学の権威というだけあって、シルと見事に異文化交流を果たしていた。それなのに、異文化交流の最中に華々しく散っていった。
結局、霊能力者のダンがいなければみんな途中で犬死していたんだろうな。
Species 1995年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ロジャー・ドナルドソン
【脚本】デニス・フェルドマン
【キャスト】
フィッチ:ベン・キングズレー
プレス:マイケル・マドセン
アーデン:アルフレッド・モリー
ダン:フォレスト・ウィテカー
ローラ:マーグ・ヘルゲンバーガー
シル:ナターシャ・ヘンストリッジ
子供の頃のシル:ミシェル・ウィリアムズ

サイコ1998

ヒッチコック版サイコをまるまるリメイクした作品だった。
こんなにピッタンコにリメイクするとは監督は余程のヒッチコック・ファンなんだろーな。
で、結局はヒッチコック版には敵わないですよ。
『サイコ』はという作品は白黒だから良いんだろう。
それに、オリジナルとイメージの違うキャスト陣なので、まるまるリメイクしていても別もののような…なんとも言い難い作品に仕上がっている。
マリオンはオリジナルだと肉感的なのにリメイクでは痩せっぽち。あまり女性的な魅力を感じないすっきりした人だ。
ノーマンは“アンソニー・パーキンス”の気色悪いほどにマッチしたあのイメージが脳裏にこびりついているので、他の人の演技ではどう頑張ってみてもしっくりこない。
60年代を再現しようとしつつ90年代を取り入れているのでミスマッチな感じもする。
気になったのは殺害のシーン。
一見そのまま再現しているようだけど、あの流れる(滑る)ようなナイフ使いが恐怖を煽るところが、残念ながらナイフを“刺す”という使い方をしている。カラーで血の色も映し出される上に、背中にしっかりとナイフが刺さっているのが分かるという現実感がこの殺害シーンを壊してしまっているような気がしてならない。
刺しているようなのだか刺さっていないような…柔らかに“殺し”を表現したところが観ている側の恐怖を数倍にもしてしまった、そこが巨匠ヒッチコックの手腕だったのだと思う。リメイク版はリメイク版なりに恐さやスリルもあるので、こちらを先に観てからヒッチコックの『サイコ』を観るのが良いのかもしれない。
Psycho 1998年アメリカ制作  goo 映画
【監督】ガス・ヴァン・サント
【脚本】ジョゼフ・ステファノ
【キャスト】
ノーマン・ベイツ:ヴィンス・ヴォーン
マリオン・クレイン:アン・ヘッチ
ライラ・クレイン:ジュリアン・ムーア
サム・ルーミス:ヴィゴ・モーテンセン
ミルトン・アーボガスト:ウィリアム・H・メイシー

『ザ・ブランド ―世紀を越えた起業家たちのブランド戦略 (Harvard business school press)』

ザ・ブランド ―世紀を越えた起業家たちのブランド戦略  (Harvard business school press)
ナンシー・ケーン著 / 樫村志保 訳
翔泳社 2001年11月13日第1刷発行

成功している起業家たちの伝記的な書籍でもある本書。
新市場を創出した手腕というか才覚は、とにもかくにも凄いの一言に尽きる。
ブランド戦略の良質本にはお目にかかる機会が少ないので、起業家の伝記+ブランドを取り扱ったこの本は希少価値が高い。
私自身は食器に対して特に興味はないのだが、“ウェッジウッド”といえば私のような人間でも知っている有名な英国陶器だ。ここまで知名度が確立されていると、創業当初の話が嘘のように思えてしまう。しかし物事には何にでも「始まり」があるわけで、ウェッジウッドといえども同様だ。読んでいるとこの英国陶器がいかにして有名になったのかがわかるので、妙な親近感を覚えてしまう。
“ハインツ”が物流を作り上げてゆくところや、缶詰ではなく瓶詰で商品を販売するところなどは、消費者がこの商品に対し信頼感を高める要因なのだと思う。
この本に登場する6人の起業家には“信念”という言葉がピッタリくる。一貫とした信念があって、自信と誇りとマーケティング力を持ち合わせているからこそ、世界的な企業を築き上げられたのだろう。
ところで、今ではごく当たり前におこなわれている、百貨店などの化粧品売り場でメイクをしてくれるサービスが実はエスティー・ローダーから始まっていたとは驚きだ。
【目次】
■起業家と消費者
■第1部 過去
 □ジョサイア・ウェッジウッド―1730-1795年
 □[プレビュー] H.J.ハインツ
 □H・J・ハインツ―1844-1919年
 □[プレビュー]マーシャル・フィールド
 □マーシャル・フィールド―1838-1906
 □[プレビュー]過去と現在
■第2部 現在
 □エスティ・ローダー
 □[プレビュー]ハワード・シュルツとスターバックス
 □ハワード・シュルツとスターバックス・コーヒー・カンパニー
 □[プレビュー]マイケル・デル
 □マイケル・デル
 □歴史の力と起業家の動き

ハリーの災難

ヒッチコック作品でいちばん好きなのがこれだな『ハリーの災難』。何度観ても面白い。
こんなに面白くていいのだろうか…?(笑)。

主人公は死体の“ハリー”。
何が起ころうとも終始一貫して彼が主人公。だからタイトルが『ハリーの災難』なんだよね。
既に死体から始まるのもかなり新鮮。
しかも出てくる登場人物たちが死体を見つけたところで誰も動揺しないんだ。
船長のアルバート・ワイルスは兎狩り中に誤って自分が撃ち殺してしまったとドキマギはするものの、サムが現われてとりあえず隠れちゃうし。(殺人犯の本能か?)サムはサムで死体のスケッチを始めちゃうし。
普通は死体を発見したら警察に知らせるもんだろうが、ヴァーモント州の森の中では風景の一部のようにハリーの死体が転がっているのだ。何せもみじの紅葉具合がきれいなもんですから。…ちなみにハリーの顔はサムのスケッチでしか拝めない。
ハリーを殺してしまったと思う人はワイルス船長だけではない。
ミス・グレヴリーは森の中でハリーに襲われハイヒールで殴りつけたため、自分が殺したと思い、ジェニファーは牛乳ビンでハリーの頭を殴りつけていたので自分が殺したとサムにけろっと悪びれた様子もなく告げている。とりあえず容疑者だらけなのだ。
さらにサムはジェニファーに想いを寄せていて、ミス・グレヴリーとワイルス船長は実はお互い気付かずに想いを寄せているというありさま。んでうんちゃらかんちゃらとハリーの死体を埋めたり掘り起こしたりともう大変!みなさんもうちょっと死体の取り扱いを丁寧に〜。
とブラック・ユーモアたっぷりのお話し。

物語内の時間は一日半くらいなはずなのに、ものすごーく時が経ったような気にもさせる構成です。シェイクスピアでも使われている時間軸のかたちと似ているような…。田舎町が舞台、紅葉がきれい、登場人物がばらばら、なところがミソなのかもしれません。

一見なんの変哲もないシチュエーションがこのすっとんきょうな場を生み出すのかな。

死体(ハリー)を家のバスルームに運んだ時のあの場面が面白い。
ドアが開いちゃったり、ハリーの身体がちょこっと見えちゃったり…。
死体を発見した時よりも絶対に焦っていただろう、みんな(笑)。
ジェニファーの息子アーニーが死んだ兎を手に持って現われたところ、兎が硬直したかのように硬めな感じで耳を握られてぶらぶらしていた姿がこの物語の中ではグロテスクな場面ではないかな。現代だからそう感じるだけか?何せ50年は前の作品だからね、兎もぶらぶらさせて持つよね…。

The Trouble with Harry 1955年アメリカ制作  goo 映画
【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【脚本】ジョン・マイケル・ヘイズ
【キャスト】
アルバート・ワイルズ船長:エドモンド・グウェン
サム・マーロー:ジョン・フォーサイス
ジェニファー・ロジャース:シャーリー・マクレーン
ミス・グラヴェリー:ミルドレッド・ナトウィック
ミセス・ウィッグス:ローヤル・ダーノ

サイコ

ヒッチコック作品はしっかり観ていないとちりばめられた含みを見逃してしまう…。というわけで、かじりついて観た私です。来週リメイク版サイコが放映されるので、その前に本家本元ヒッチコック版サイコをおさらいしておこうとビデオをレンタル。
マリアンが4万ドルを持ち逃げする場面、私は最初彼女の妄想かなにかなのだと思っていた。現実というよりやはり妄想か夢のような感じを受けてしまうこの場面。職場の人間たちの声が飛び交うところなんかが特に妄想をにおわせている…と思ったのに、持ち逃げは事実であったのだと車の買い替えと新聞購入で気がつき…。持ち逃げしないと話が始まらないもんなあ。
マリアンは婚約者のために会社の金を持ち逃げするようなタイプには見えなかったものだから。
しっかし何でこんな薄気味悪いモーテルに泊まろうと思うんだろう…。
殺されるような時には、変に引き寄せられるものでもあるのだろうか?よく殺人事件で「なぜこんな所に!」というのがあるけれど、それと同等の状態か。敢えて殺してくださいといわんばかりの行動をとってしまうものなのか…。なにかがピッタリ一致しちゃうんだろうなこんなときは。
風呂場で殺されるというのは心底おそろしい…。
生まれたままの姿ってなんて無防備なんだろう。あの場面を直視してしまうと恐怖に和を掛けて恐怖!背後から滑るようにナイフでずさーっと突かれて、血が排水溝に吸い込まれる。
出しっぱなしのシャワーがマリアンの血を止め処なく流し続け、刺されたことでよりもシャワーの流れで「ああ、死んでしまったな」と確認してしまう。そして血の流れと目が重なって浮かび上がる演出は素晴らしいですね。

私が風呂場での殺人に恐怖心を抱くのは、子供の頃にそれこそ想像(妄想)したからに他ならない…。
例えば強盗が侵入したときにちょうど風呂に入っていたとしたら、風呂場のドアが閉まっている時点で人がいることが分かる。電気が点いていてシャワー音でもしていたら尚更!
強盗が侵入時には気がつかず無人だと思い物色していれば、強盗の出す物音がある程度するだろう。
自分が物音に気づき、侵入者がいると気がついたところで風呂場からの脱出は不可能。
ドアを開ければそれこそ音がしてしまう。それじゃあ湯船に潜って蓋するか?って息が続かないでしょ…。絶体絶命だ、なんて無防備な自分…。
考えれば考えるほど恐い。当時は結局助かるための解決策は見当たらなかった。今でもわからないなあ。
そんな中でのサイコのこのシーン、恐いですネ〜。
殺人は物語の前半で中盤以降がさらに恐い…。
アンソニー・パーキンスの演技が気持ち悪いほどに恐いです。目が真に迫っていて演技とも思えません。走り去る姿もなんだか人間離れしている。白黒ならではなのかもしれません。
「ノーマン!ノーマン!!」というお母さんの声。お母さんは本当にいるのか!?という謎も最後の最後でビックリ。探偵のアーボガストが殺された時には犠牲者が増えるのかとも思ったけど必要以上には殺さないところがヒッチコック?サムとライラが無事で良かったな。

ラストのノーマンの顔が!!

Psycho 1960年アメリカ制作  goo 映画
【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【脚本】ジョセフ・ステファノ
【キャスト】
ノーマン・ベイツ:アンソニー・パーキンス
マリアン・クレイン:ジャネット・リー
サム・ルーミス:ジョン・ギャヴィン
ライラ・クレイン:ヴェラ・マイルズ
ミルトン・アーボガスト:マーティン・バルサム
サイモン・オークランド
ジョン・マッキンタイア
ジョン・アンダーソ
パトリシア・ヒッチコック
 
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