世界ウルルン滞在記で“とびだす絵本”を作っている素晴らしいアーティストさんたちが紹介されていた。
ロバート・サブダさんとマシュー・ラインハートさんのお二人だ。
仕掛けのある絵本ってのは、子どもの頃にずいぶん熱中した。
我が家にあったのは『ジャックと豆の木』の仕掛け絵本で、飛び出すわけではないのだけれど、何層にも重なった紙が、立体感のある空間を作り出していて、物語そのものよりも仕組みがどうなっているのかが気になってしまい、覗き込んでみたり出来る限りめくってみたりしたものだ。
彼らの作るとびだす絵本は、複雑のようでいながら実はそうではなく、基本的な2つのやり方をベースに、それを応用させて出来ている。「基本ができれば簡単」と言っていたけれど、実際にはそんな簡単にゆきそうにはない…。想像力と創造力の両方が必要な感じだ。
何度も何度も試してみて(何せ飛び出したものが元の通りおさまらなくてはならない!)、様々な工程を経て、1冊の本が出来上がる。とても根気のいる作業だけれど、とても楽しそうなのも確か。製作に携わっている人たちが皆笑顔だから、楽しんで作っているに違いない。
色の作り方も面白くて、一色それだけを塗るんではなく、アニメのセルが塗りというのとも違い、色々な色を混ぜ合わせて、マーブル状(?)になったものを色付けに使う。手でべたべたと混ぜるところが子どもが遊んでいるみたいで楽しそう。意外に手でべたーっと絵の具に触るのはハマるのだ(^^..)
『不思議の国のアリス』のとびだす絵本も見たいけれど、『恐竜』のとびだす絵本にも興味津々だ。
桃太郎を向こうの方々が「OH! PEACH BOY!!」と言っていたのがけっこう印象的(笑)。