2011年06月01日
疫病(感染症・伝染病)を防ぐ。その4 vol.2
この記事は『疫病(感染症・伝染病)を防ぐ。その4 vol.1 』の続きです。
以上、世界的に流行した疫病(感染症・伝染病)である
黒死病(ペスト)、麻疹、天然痘、コレラ、チフス、梅毒、結核、インフルエンザ(スペイン風邪、
アジア風邪、香港風邪)、ポリオ、マラリア、ポリオ、エイズ、日本脳炎、SARS 〔順不同〕
の歴史的流れをそれぞれに簡略化してまとめてみました。
現代では既に根絶されたものや、ワクチン接種により罹患率が激減しているものもあります。
しかし、インフルエンザのような毎年流行するもの、最近になってまた流行の兆しのある結核、
世界中で感染者が増加しているエイズ、SARSのように21世紀に入ってから世界的に猛威を
ふるった新興感染症など、これまでの感染症(再興感染症)も含めて、感染症それ自体を撲滅
させることは難しいとされています。
WHO(世界保険機関)ではパンデミック(世界流行)による被害を軽減させるため、
医療体制、ワクチン、公衆衛生対応、個人防御
を組み合わせて実施することの必要性を呼びかけています。
以下は「感染予防のための8か条」「報告するべき症状」を掲載しています。
被災地の方々、避難所生活をされている皆さま、ご参考ください。
「新型インフルエンザ等の院内感染制御に関する研究」研究班 からのお知らせです。
被災地で疫病が蔓延することのないように、自治体による対応はもちろんのこと、
個人防御も忘れることなく、皆さまひとりひとりによる予防対策もしっかりとしてくださいね。
◆ポリオ
ポリオウイルスによって発症する感染症のこと。
1970年代の日本では、クロゴキブリが媒介生物として人口に膾炙し人々を震撼させた。
季節的には夏から秋にかけて多く発生する。
日本では、1980年に自然感染によるポリオが根絶された。海外ではまだ流行している地域がある。
表なし。
1970年代の日本では、クロゴキブリが媒介生物として人口に膾炙し人々を震撼させた。
季節的には夏から秋にかけて多く発生する。
日本では、1980年に自然感染によるポリオが根絶された。海外ではまだ流行している地域がある。
表なし。
◆エイズ
1981年6月にアメリカのロサンゼルスに住む同性愛男性に初めて発見され、
これがエイズと正式に認定できる初めての例となる。
1982年7月この病気はAIDS(後天性免疫不全症候群)と名づけられる。
1984年にはエイズウイルスが発見される。
1981年の症例以後10年程で感染者は世界中で100万人までに広がった。
日本では、1985年に始めてAIDS患者が確認された。
当初は大半が血友病患者に対する「血液凝固因子製剤(非加熱製剤)」使用によるもので、
HIV感染者およびエイズ患者を生み出す「薬害エイズ事件」を引き起こした。
アメリカをはじめ、世界各地で患者・感染者が増加している。
表なし。
これがエイズと正式に認定できる初めての例となる。
1982年7月この病気はAIDS(後天性免疫不全症候群)と名づけられる。
1984年にはエイズウイルスが発見される。
1981年の症例以後10年程で感染者は世界中で100万人までに広がった。
日本では、1985年に始めてAIDS患者が確認された。
当初は大半が血友病患者に対する「血液凝固因子製剤(非加熱製剤)」使用によるもので、
HIV感染者およびエイズ患者を生み出す「薬害エイズ事件」を引き起こした。
アメリカをはじめ、世界各地で患者・感染者が増加している。
表なし。
◆マラリア
過去には、日本やヨーロッパなどでもマラリアが流行したと考えられている。
現代では、熱帯・亜熱帯地域の70か国以上でマラリアの発生・流行がみられる。
全世界で年間3〜5億人、累計で約8億人が罹患、100〜150万人の死亡が報告されている。
地球温暖化の影響でハマダラカが越冬できる地域が広がったことにより、
感染地域が広がる危険性も指摘されている。
表なし。
現代では、熱帯・亜熱帯地域の70か国以上でマラリアの発生・流行がみられる。
全世界で年間3〜5億人、累計で約8億人が罹患、100〜150万人の死亡が報告されている。
地球温暖化の影響でハマダラカが越冬できる地域が広がったことにより、
感染地域が広がる危険性も指摘されている。
表なし。
◆日本脳炎
日本や東アジア、東南アジアが発症分布域。
1954年に日本では不活性化ワクチンの勧奨接種が開始され、1965年には高度精製ワクチン
の使用が始まった。日本での患者は1967年から1976年にかけての積極的ワクチンの接種に
よって、劇的に減少したといわれている。
1954年に日本では不活性化ワクチンの勧奨接種が開始され、1965年には高度精製ワクチン
の使用が始まった。日本での患者は1967年から1976年にかけての積極的ワクチンの接種に
よって、劇的に減少したといわれている。
◆SARS
21世紀に見つかったSARSウイルスによる感染症を重症急性呼吸器症候群(SARS)と呼ぶ。
2003年4月3日、日本政府はSARSを新感染症として取り扱うことを発表。
4月17日には原因が判明したため指定感染症へ切り替える方針を発表した。
2003年4月3日、日本政府はSARSを新感染症として取り扱うことを発表。
4月17日には原因が判明したため指定感染症へ切り替える方針を発表した。
以上、世界的に流行した疫病(感染症・伝染病)である
黒死病(ペスト)、麻疹、天然痘、コレラ、チフス、梅毒、結核、インフルエンザ(スペイン風邪、
アジア風邪、香港風邪)、ポリオ、マラリア、ポリオ、エイズ、日本脳炎、SARS 〔順不同〕
の歴史的流れをそれぞれに簡略化してまとめてみました。
現代では既に根絶されたものや、ワクチン接種により罹患率が激減しているものもあります。
しかし、インフルエンザのような毎年流行するもの、最近になってまた流行の兆しのある結核、
世界中で感染者が増加しているエイズ、SARSのように21世紀に入ってから世界的に猛威を
ふるった新興感染症など、これまでの感染症(再興感染症)も含めて、感染症それ自体を撲滅
させることは難しいとされています。
WHO(世界保険機関)ではパンデミック(世界流行)による被害を軽減させるため、
医療体制、ワクチン、公衆衛生対応、個人防御
を組み合わせて実施することの必要性を呼びかけています。
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以下は「感染予防のための8か条」「報告するべき症状」を掲載しています。
被災地の方々、避難所生活をされている皆さま、ご参考ください。
東北大学大学院医学系研究科 感染制御・検査診断学分野、臨床微生物解析治療学、
感染症診療地域連携講座、東北感染制御ネットワーク からのお知らせです。
感染症診療地域連携講座、東北感染制御ネットワーク からのお知らせです。
【感染予防のための8か条】
〜可能な限り守っていただきたいこと〜 (1)食事は可能な限り過熱したものを摂るようにしましょう (2)安心して飲める水だけを引用とし、きれいなコップで飲みましょう (3)ごはんの前、トイレの後には手を洗いましょう
(水やアルコール手指消毒薬で洗ってください) (4)オムツは所定の場所に捨てて、よく手を洗いましょう〜症状があるときは〜 (5)咳が出るときには、周りに飛ばさないように口を手で覆いましょう
(マスクがある場合はマスクをつけてください) (6)熱っぽい、のどが痛い、咳、けが、嘔吐、下痢などがあるとき、
特に周りに同じような症状が増えているときには、医師や看護師、
代表の方に相談してください (7)熱や咳が出ている人、介護する人はなるべくマスクをしてください (8)次の症状がある場合には、早めに医療機関での治療が必要かもしれません。
医師や看護師、代表の方に相談してください。
◇咳がひどいとき、黄色い痰が多くなっている場合
◇息苦しい場合、呼吸が荒い場合
◇ぐったりしている、顔色が悪い場合 ※特に子供やお年寄りでは症状が現れにくいことがありますので、
周りの人から見て何かいつもと様子が違う場合には連絡してください。
(水やアルコール手指消毒薬で洗ってください) (4)オムツは所定の場所に捨てて、よく手を洗いましょう〜症状があるときは〜 (5)咳が出るときには、周りに飛ばさないように口を手で覆いましょう
(マスクがある場合はマスクをつけてください) (6)熱っぽい、のどが痛い、咳、けが、嘔吐、下痢などがあるとき、
特に周りに同じような症状が増えているときには、医師や看護師、
代表の方に相談してください (7)熱や咳が出ている人、介護する人はなるべくマスクをしてください (8)次の症状がある場合には、早めに医療機関での治療が必要かもしれません。
医師や看護師、代表の方に相談してください。
◇咳がひどいとき、黄色い痰が多くなっている場合
◇息苦しい場合、呼吸が荒い場合
◇ぐったりしている、顔色が悪い場合 ※特に子供やお年寄りでは症状が現れにくいことがありますので、
周りの人から見て何かいつもと様子が違う場合には連絡してください。
「新型インフルエンザ等の院内感染制御に関する研究」研究班 からのお知らせです。
【次の症状がある場合はすぐにスタッフにお知らせください】
(1)熱(38度以上)がある、または熱っぽい
(2)上気道炎症状(咳、鼻汁、咽頭痛など)がある
(3)インフルエンザ様症状(全身がだるい、寒気、頭痛、関節痛、筋肉痛など)がある
(4)咳があり、血が混ざった痰が出る
(5)からだにぶつぶつ(発疹)が出ている
(6)からだにぶつぶつ(発疹)が出ていて、かゆみや痛みがある
(7)くちびるや口の周りにぶつぶつ(発疹)が出ていて、痛みがある
(8)首がかたい感じがしたり、痛かったりする
(9)下痢便(水のような便、柔らかい便、形のない便、噴出すような便など)が出た
(10)吐いた、または吐き気がする
(11)お腹が痛く、便に血が混ざっている
(12)目が赤く、目やにが出ている
(13)創(きず)などがあり、膿が出たり、赤かったり、腫れていたり、痛かったりする
(2)上気道炎症状(咳、鼻汁、咽頭痛など)がある
(3)インフルエンザ様症状(全身がだるい、寒気、頭痛、関節痛、筋肉痛など)がある
(4)咳があり、血が混ざった痰が出る
(5)からだにぶつぶつ(発疹)が出ている
(6)からだにぶつぶつ(発疹)が出ていて、かゆみや痛みがある
(7)くちびるや口の周りにぶつぶつ(発疹)が出ていて、痛みがある
(8)首がかたい感じがしたり、痛かったりする
(9)下痢便(水のような便、柔らかい便、形のない便、噴出すような便など)が出た
(10)吐いた、または吐き気がする
(11)お腹が痛く、便に血が混ざっている
(12)目が赤く、目やにが出ている
(13)創(きず)などがあり、膿が出たり、赤かったり、腫れていたり、痛かったりする
被災地で疫病が蔓延することのないように、自治体による対応はもちろんのこと、
個人防御も忘れることなく、皆さまひとりひとりによる予防対策もしっかりとしてくださいね。
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〈参考資料〉
▼独立行政法人 国立国際医療研究センター
感染予防のための8か条 vol. 1.0(PDF)▼社団法人 日本医師会
感染症危機管理対策室▼国立感染症研究所 感染症情報センター
東北地方太平洋沖地震関連第2回「天然痘の根絶−人類初の勝利」−ラムセス5世からアリ・マオ・ラーマンまで(PDF)
第4回「ペスト」―中世ヨーロッパを揺るがせた大災禍(PDF)『疫病と世界史 上』ウィリアム・H.マクニール著/中公文庫
『英病と世界史 下』ウィリアム・H.マクニール著/中公文庫
『ニュービジュアル版 新詳 世界史図説』浜島書店
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これにて『疫病(感染症・伝染病)を防ぐ。』シリーズは終了とします。
また何か書くべきことが出てきた時には“その5”に続くかもしれません。
これらの記事で疫病に対しての見識が少しでも深まれば幸いです。
ありがとうございました。
タケマツ
5月31日は世界禁煙デー
2011年世界禁煙デーのテーマは「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)」
たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(WHO FCTC)(PDF)
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