原発事故から日本国内でも「脱・原発」が叫ばれ始めています。
“言うは易し行なうは難し”、脱・原発を唱えることは誰にでも可能です。
原発を止めるならば代替エネルギーをどうするのか、という問題が浮上します。
そこまで考えの及んだ「脱・原発」の声はどれ程あるのでしょう。
今現在の私たちの暮らしを維持しようと思えば、原発をなくすことは不可能に思えます。
これだけ大量に電力を消費し、たれ流している生活を見直さなければ「脱・原発」は
出来ないとは思いませんか?
原発自体はそもそもCO2を出さないエネルギーとして、使用済み核燃料の問題等を
抱えながらも、地球温暖化対策として各国で促進されてきました。
しかし今回、予想を超えた天災に見舞われたことで、諸外国を含め、
原発が制御不能に陥った事態に改めて震慄しました。
地球温暖化という課題を抱えながらの原発事故は、エネルギー問題にさらなる
問題をつきつける結果となったのかもしれません。
脱・原発を唱える云々以前に、福島第一原発1〜4号機が廃炉になる以上は
これから先のエネルギーをどう賄っていくかを考えねばなりません。
この天災がエネルギー消費について考えるきっかけになり、
エネルギーを切り替えてゆくという過渡期が訪れているようにも思えます。
現時点では火力発電所を再稼動させて、ある程度の電力を賄っている状況です。
各家庭で節電をし、電車を間引きし、工場の稼働率を下げている、この状態で、
ぎりぎり何とかなっているというのが現実なのです。
気候によっては計画停電が実施されてしまいます。
しかしこの計画停電も4月末には打ち切られる予定です。
今後はひたすら節電をしてゆくしか手がありません。
そして夏場になれば、また状況が変わってゆきます。
「節電」は一時的なこと、今我慢すればよいこと、として済ませられるものではありません。
今回の節電を通して意識を高め改革し、これから先のエネルギー問題に正面から向き合う
姿勢を養わなければならないのだと思えます。
そのような状態の中から、少しずつ、クリーンエネルギーへ切り替えてゆくことが必要では
ないのでしょうか。
【クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)】:気象によって安定しない。
・太陽光発電、太陽熱発電
・水力発電
・風力発電
・波力発電
・海洋温度差発電
・バイオマス
・地熱
・潮汐
・・・・・・など。
【化石燃料】:資源に限りがある。
・石油
・石炭
・天然ガス
・・・・・・など。