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2017年09月27日

R腎・尿路系【問題】

それでは、「腎・尿路系」から四問出題します。

Q1.腎臓の機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)腎臓の近位尿細管より、レニンが分泌される。
(2)甲状腺ホルモンにより、活性型ビタミンDの産生が促進される。
(3)推算糸球体濾過量(eGFR)の計算には、血清尿素窒素値を用いる。
(4)慢性腎不全では、エリスロポエチンの産生が亢進する。
(5)バソプレシン分泌が低下すると、低張尿となる。



Q2.腎・尿路疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)小児の急性糸球体腎炎は、半数以上が黄色ブドウ球菌感染に続発する。
(2)高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準の1つである。
(3)血液透析の合併症に、アミロイドーシスがある。
(4)尿路結石は、尿酸結石が最も多い。
(5)大量出血により、腎後性急性腎不全をきたす。



Q3.慢性腎不全に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)低カリウム血症がみられる。
(2)低リン血症がみられる。
(3)血中尿素窒素・クレアチニン比は20以上を治療目標とする。
(4)たんぱく質摂取量は1.2g/s標準体重/日とする。
(5)エネルギー必要量を充足させる。



Q4.透析を受けている患者の食事療法に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)腹膜透析では、摂取するエネルギー量は透析液から吸収されるエネルギー量を差し引いて求める。
(2)腹膜透析では、たんぱく質を0.5g/s標準体重/日とする。
(3)血液透析では、カリウムを制限しない。
(4)血液透析では、食塩を0.3g/sドライウエイト/日とする。
(5)血液透析では、リンを1,200r/日以上とする。



次回、解説します。

2017年09月26日

R腎・尿路系【ポイント】

今日は、「腎・尿路系」についてお話します。

【腎臓の構造と機能】
腎臓は身体の背側、横隔膜の直下にありソラマメ形の臓器で左右1対からなります。
腎臓の機能単位をネフロン(腎単位)といい、腎小体と尿細管からなります。
腎小体は糸球体とボーマン嚢から構成されます。
尿細管は近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管からなります。
各ネフロンで生成された尿は集合管で合流し、腎盂から尿管へと移行します。
〇腎臓の機能
・尿の生成(老廃物の排泄)
・循環血液量と体液浸透圧の調整
・血圧の調整
・血漿電解質濃度の調整
・血漿pHの調整
・レニンやエリスロポエチンなどの生理活性物質の産生・放出
・ビタミンDの活性化
尿の生成は、糸球体濾過と尿細管再吸収・排泄(分泌)という2段階を経て行われます。
糸球体濾液(原尿)の量は160〜180L/ 日であるが、尿として体外へ排泄されるのは1〜2L/日に過ぎず、
99%以上が尿細管で再吸収されます。
・バソプレシン:下垂体後葉から分泌されます。
        集合管における水の再吸収を促進します。
        激しい発汗や脱水などにより体内の水分が不足し、
        血漿浸透圧が上昇された時に分泌されます。
        ナトリウムの再吸収に伴って、循環血液量が増加するために血圧が上昇します。
・アルドステロン:副腎皮質から分泌されるアルドステロンは、遠位尿細管〜集合管に作用し、
         ナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進します。
         循環血液量の減少などにより血圧が低下すると、
         レニンーアンギオテンシン系と介して分泌が促進されます。
         ナトリウムの再吸収に伴って、循環血液量が増加するため、血圧が上昇します。
レニン.gif

【電解質異常】
電解質.png

【急性糸球体腎炎】
扁桃炎、咽頭炎などの上気管感染後、10〜14日を経て発症する糸球体の組織障害です。
体内に侵入して来た抗原に対し抗体が産生され、免疫複合体をなって血中を流れ、
腎臓の糸球体に沈着することにより起きます。
3〜10歳の男児に多くみられます。
症状は血尿、浮腫、高血圧、蛋白尿、血尿です。
食事療法は塩分制限(3g/日)と水分制限とタンパク質制限です。

【IgA腎症】
何らかの原因で糸球体沈着性のIgAが血液中に増加し、糸球体メサンギウム領域に沈着し、
腎障害を生じる疾患で、慢性腎炎症候群を呈することが多くみられます。
進行期は安静、保温、食事療法、薬物療法が基本です。

【ネフローゼ症候群】
何らかの原因にとり糸球体基底膜が肥厚し、
たんぱく浸透性が亢進するため大量のたんぱくが尿中に排出される疾患です。
症状は高度のたんぱく尿、低アルブミン血症、浮腫、脂質異常、血液凝固能亢進、易感染性。
食事療法は、塩分制限(浮腫が著しい時は0〜4g/日、通常は3〜5g/日)。

【急性腎不全】
種々の原因で急激な腎機能の低下をきたす症候群で、
単一ネフロンあたりの糸球体濾過値が低下します。
腎前性腎不全と腎性腎不全と腎後性腎不全があります。
治療は薬物療法と透析療法と食事療法があります。

【慢性腎不全】
腎機能低下が数か月以上にわたって持続し、体液の恒常性維持が不可能となった状態です。
〇腎不全による異常
・水・電解質の異常
・窒素成分を含む老廃物、毒素などの排泄異常
・酸・塩基平衡の障害
・エリスロポエチンの産生障害
・ビタミンDの活性化障害
・尿濃縮能の低下
・免疫能の低下

【慢性腎臓病(CKD)】
慢性腎臓病(CKD)は、単一の疾患概念ではなく。原疾患を問わない慢性に経過する腎臓病を包括する疾患群。
〇定義
@尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか、
 特に0.15g/gCr異常のたんぱく尿の存在が重要。
AGFR<60mL/分/1.73u
@、Aのいずれか、または両方が3ヵ月以上持続する。
〇食事療法
CKD食事療法.png

【血液透析・腹膜透析】
腎不全となった腎臓の機能を代行させる方法として、透析療法があります。
新規透析導入の原因は、第1位は糖尿病腎症、第2位は慢性糸球体腎炎、第3位は高血圧による腎硬化症です。
〇血液透析
血液を体外に循環させ、人工透析膜を介して血液中の洋室と水分を除去する方法です。
慢性腎不全に対する維持血液透析は、通常1回4〜5時間、週2~3回施行されます。
<合併症>
・不均衡症候群
・感染症
・肝炎
・循環器系障害
・腎性骨異栄養症
・透析アミロイドーシス
・貧血
・出血傾向
・中枢神経症状
・シャントトラブル
<食事療法>
適切なエネルギー、バランスのよいたんぱく質、塩分制限、水分制限、低カリウム、低リン食
〇腹膜透析
半透明の性質を有する腹膜と透析膜として利用するもので、腹腔内にカテーテルを留置し、
浸透圧差を用いて血液中の溶質と水分を除去する方法です。
<食事療法>
適切なエネルギー、バランスのよいたんぱく質、塩分制限、水分制限、低リン食とします。
なお、エネルギーについては、透析液から吸収されるエネルギー分を差し引く必要があります。

【尿管結石症】
尿路結石症の1つで、腎乳頭部で産生された結石が尿管内に加工し、嵌入した疾患です。
結石予防のために水分を多量に摂取し、シュウ酸カルシウム結石の場合には、シュウ酸を控えます。


次回、問題を出題します。


2017年09月25日

Q循環器系【解説】

それでは、「循環器系」の問題の解説をします。

Q1.心臓に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)左心房と左心室の間の房室弁を三尖弁と呼ぶ。
(2)左右2本の冠動脈はともに大動脈弓より分岐する。
(3)心電図のP波は左右の心房節の脱分極で生じる。
(4)刺激伝達系のヒス束は洞房結節と房室結節(田原の結節)の間に存在する。
(5)心房性ナトリウム利尿ペプチドは血圧を上昇させる。


【解説】…正答(3)
(1)誤り。左の房室弁は僧帽弁(二尖弁)という。三尖弁は右の房室弁のことである。
(2)誤り。冠動脈は大動脈基部から左右に出る。
   大動脈弓から分岐するのは右から順に、腕頭動脈・左総頚動脈・左鎖骨下動脈である。
(3)正しい。
(4)誤り。刺激伝達系は次のように興奮が広がっていく。
   洞房結節→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維
(5)誤り。心房性ナトリウム利尿ペプチドは。利尿作用によって血液の循環量を減少させ、
   血圧を低下させる。
   他にも、アルドステロンの分泌抑制により血中のナトリウム濃度を低下させ、
   さらに血管の平滑筋を弛緩させて、血圧を下げる作用がある。

 
Q2.血圧調整に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血圧の上昇により圧受容体が刺激されると、心拍数は低下する。
(2)動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の和であらわされる。
(3)血圧粘性が高いと、血圧は低下する。
(4)副交感神経刺激で、心拍出量は増加する。
(5)心臓への流入血液量が増えると、心収縮力が低下する。


【解説】…正答(1)
(1)正しい。血圧が上昇すると、頸動脈洞と大動脈弓にある圧受容体が刺激され、
   その情報は延髄に伝えられ、交感神経と副交感神経の興奮を起こす。
   これにより、心拍数の低下と心収縮力の減弱が起こり、血圧は低下する。
(2)誤り。動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の積であらわされる。
   血圧=心拍出量×末梢血管抵抗
(3)誤り。血液粘性が高いと血液の流れが悪くなり、血圧が上昇する。
(4)誤り。副交感神経刺激により心拍出量は減少する。
(5)誤り。心臓への流入血液量が増えると心収縮能力は増大し、結果的に1回拍出量が草加する。


Q3.高血圧症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高血圧症は、腎機能障害を合併しない。
(2)高圧利尿薬は、全身の循環血漿量を減らす作用を持つ。
(3)カルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュースで服用すると効果が低下する。
(4)アンギオテンシンU受容体拮抗薬の副作用として、血清カリウム値の低下がある。
(5)降圧剤の多剤併用療法は禁忌である。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。血圧上昇により腎臓の小動脈が硬化し、腎硬化症の合併症がみられる。
(2)正しい。利尿剤により尿排泄が頻繁になると、循環血漿量が減少し、血圧が低下する。
(3)誤り。グレープフルーツジュースの成分が肝臓の薬物代謝酵素の活性を阻害するため、
   カルシウム拮抗薬の血中の濃度が上昇して薬効が増強される。
(4)誤り。アンギオテンシンU受容体拮抗薬はアルドステロンの分泌を抑制するため、
   カリウムの排泄が抑制される。
   この作用が高度になると、副作用として血清カリウム値が上昇する。
(5)誤り。降圧剤の多剤併用療法は有効である。


Q4.心不全に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)右心不全では、発作性夜間呼吸困難が特徴的所見である。
(2)左心不全では、レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)左心不全では、気管支喘が生じる。
(4)左心不全では、肝腫大、腹水が生じる。
(5)心不全が進行しても、脳血流量は低下しない。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。左心不全の所見である。
   左心不全では、夜間の心拍数減少などにより肺にうっ血や水腫が起こし、呼吸困難となる。
(2)正しい。左心不全では腎血流量が低下し、
   それを腎臓の傍糸球体装置が感知してレニンの分泌を亢進させ、
   レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)誤り。左心不全では心臓喘息が生じる。
   心臓喘息は急激な肺うっ血により起こる喘鳴である。
   気管支喘息は、アレルギー、感染、ストレスなどが原因で起こる。
(4)誤り。右心不全の症状である。
   右心不全では体静脈系の血液が停滞するため、肝腫大、腹水、脾腫、下腿浮腫などが生じる。
(5)誤り。心不全が進行すると心拍出量が減少することにより、脳血流量は低下する。

2017年09月24日

Q循環器系【問題】

それでは、「循環器系」から四問出題します。

Q1.心臓に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)左心房と左心室の間の房室弁を三尖弁と呼ぶ。
(2)左右2本の冠動脈はともに大動脈弓より分岐する。
(3)心電図のP波は左右の心房節の脱分極で生じる。
(4)刺激伝達系のヒス束は洞房結節と房室結節(田原の結節)の間に存在する。
(5)心房性ナトリウム利尿ペプチドは血圧を上昇させる。



Q2.血圧調整に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血圧の上昇により圧受容体が刺激されると、心拍数は低下する。
(2)動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の和であらわされる。
(3)血圧粘性が高いと、血圧は低下する。
(4)副交感神経刺激で、心拍出量は増加する。
(5)心臓への流入血液量が増えると、心収縮力が低下する。



Q3.高血圧症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高血圧症は、腎機能障害を合併しない。
(2)高圧利尿薬は、全身の循環血漿量を減らす作用を持つ。
(3)カルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュースで服用すると効果が低下する。
(4)アンギオテンシンU受容体拮抗薬の副作用として、血清カリウム値の低下がある。
(5)降圧剤の多剤併用療法は禁忌である。



Q4.心不全に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)右心不全では、発作性夜間呼吸困難が特徴的所見である。
(2)左心不全では、レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)左心不全では、気管支喘が生じる。
(4)左心不全では、肝腫大、腹水が生じる。
(5)心不全が進行しても、脳血流量は低下しない。



次回、解説します。

2017年09月23日

Q循環器系【ポイント】

今日は、「循環器系」についてお話します。

【循環器系の構造と機能】
心臓は重さ200〜300gある臓器です。
大きく右心系と左心系に分けられ、右心系は静脈血が、左心系は静脈血が流れています。
*大静脈→右心房→(三尖弁)→右心室→(肺動脈弁)→肺動脈→肺静脈→左心房→(僧帽弁)→左心室
→(大動脈弁)→大動脈
・肺循環:右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
・体循環:左心室→大動脈→全身→上・下大動脈→右心房

【循環障害】
・充血
局所の動脈拡張によって流入する静脈血が増加した状態
・うっ血
局所からの静脈血の還流が妨げられ、臓器や組織の静脈血が増加した状態
・虚血
臓器または組織に流入する動脈血の量が減少した可逆的状態
・血栓
通常では怒らない心臓や血管内で生じる血液凝固のこと
・塞栓
心臓・血管内でできた血栓や、血管の外から入って来た遊離物が血流にのって運ばれ、
末梢の血管を閉塞した状態
・梗塞
血栓や塞栓によって血管が閉塞され、支配領域の動脈血の供給が途絶えることによって生じます。

【動脈硬化】
動脈壁への代謝産物の病的沈着などにより、動脈壁が部分的に肥厚・硬化して、
動脈血管の内向が狭くなって弾力を失った状態。
粥状硬化、中膜硬化、細動脈硬化に分類されます。

【高血圧】
収縮期血圧が140oHg以上、拡張期血圧が90oHg以上のどちらか、または双方を満たす場合。
本能性高血圧、二次性高血圧に分けられます。

【虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)】
冠状動脈の狭窄・閉塞により血流量が減少し、
心筋が必要としている酸素受容が保たれなくなった状態。
心疾患.jpg
食事療法は、急性期には6〜8g/日の食塩制限を行います。
ワーファリンを服用している場合には、ビタミンKを多く含む食品(納豆、クロレラ、青汁など)を
摂取しないようにします。

【不整脈】
心臓の刺激の形成以上や伝導異常によっておこる病態で、脈が乱れている状態。

【肺血栓塞栓症】
主に下肢や骨盤内の静脈で形成された血栓が遊離して血流にのり、
肺動脈を閉塞して肺循環障害をきたす疾患。

【心不全】
心筋の収縮力が低下することにより心拍出量が低下し、
全身組織の需要を満たすだけの血液を全身に送り出すことができない状態。
心不全.jpg
食事療法は、塩分制限と水分制限が基本です。
塩分制限では、軽症・中等では6g/日以下、重症では3g/日以下、
水分制限では、中等症では1500ml/日以下、重症では800〜1000ml/日です。


次回、問題を出題します。

2017年09月22日

P消化器系【解説】

それでは、「消化器系」から六問出題します。

Q1.嚥下障害に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)脳神経障害は、嚥下障害の原因になる。
(2)嚥下障害は、肺炎の原因になる。
(3)嚥下訓練には、食物を用いた間接訓練がある。
(4)トロミ食やゼリー食が用いられる。
(5)嚥下造影検査で評価する。


【解説】…正答(3)
(1)正しい。嚥下には、舌咽神経や迷走神経などの脳神経が関わっている。
(2)正しい。食物や唾液などの誤嚥が原因で起こる誤嚥性肺炎が発症しやすくなる。
(3)誤り。食物を用いない間接訓練と、食物を用いた直接訓練がある。
(4)正しい。飲み込み易く誤嚥しにくいトロミ食やゼリー食が適している。
(5)正しい。嚥下造影検査(VF)は、造影剤入りのゼリーなどを食べてもらい、
   その通過状態をレントゲンビデオカメラで撮影するものである。


Q2.消化器疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)潰瘍性大腸炎では、非連続性の病変がみられる。
(2)過敏性腸症候群では、腸粘膜のびらんと下血がみられる。
(3)急性膵炎の原因に、高カイロミクロン血症がある。
(4)肝硬変では、門脈圧が低下する。
(5)急性胆嚢炎の病因は、アルコールの過飲が最も多い。


【解説】…正答(3)
(1)誤り。潰瘍性大腸炎では、直腸から連続的に炎症が上昇していく。
   非連続性の病変がみられるのはクローン病である。
(2)誤り。過敏性腸症候群は、器質的疾患ではなく機能的疾患なので、
   腸粘膜のびらんや下血はみられない。
(3)正しい。急性膵炎の原因としては、アルコール過飲、胆石症がほとんど占めるが、
   高カイロミクロン血症も原因となる。
(4)誤り。肝機能の低下により門脈は循環障害を起こし、門脈は上昇する。
(5)誤り。急性胆嚢炎の病因の多くは、胆石による胆嚢管の閉塞である。
   アルコールの過飲では急性膵炎などを起こしやすい。


Q3.クローン病についての記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)直腸が好発部位である。
(2)寛解期では、脂肪摂取量を1日あたり40g以下とする。
(3)活動期では、食物繊維の摂取を多くする。
(4)活動期では、エネルギー補給はs標準体重当たり20kcalとする。
(5)成分栄養剤による治療は行わない。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。クローン病の好発部位は回盲部(小腸末端部)である。
(2)正しい。
(3)誤り。活動期は炎症があるため、
   腸の安静を保つために不溶性食物繊維の摂取を制限した低残渣食とする。
(4)誤り。クローン病の栄養補給の基本は、高たんぱく・高エネルギー・低脂肪・低刺激食である。
(5)誤り。クローン病の場合、栄養状態を良好に保ち腸管の負荷を軽減するために成分栄養剤を使用する。


Q4.肝疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)急性肝炎の黄疸期には、たんぱく質制限食とする。
(2)C型慢性肝炎では、鉄制限食とする。
(3)肝硬変の腹水の原因は、血漿膠質浸透圧の上昇である。
(4)肝性脳症では、芳香族アミノ酸を補う。
(5)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝硬変に移行しない。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。黄疸時には脂肪分解機能が低下するので、脂肪制限食とする。
(2)正しい。1日6r以下の鉄制限食とする。
(3)誤り。肝硬変の腹水の原因は、
   低アルブミン血症による血漿膠質浸透圧の低下及び門脈圧の亢進である。
(4)誤り。肝性脳症ではフィッシャー比が低下するため、これを是正するために分岐アミノ酸を補う。
   フィッシャー比=分岐アミノ酸/芳香族アミノ酸
(5)誤り。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を治療しない場合、
   5〜10年で5〜20%の症例が肝硬変に移行する。


Q5.胃切除術後に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)巨赤芽球性貧血は、術直後にみられる合併症である。
(2)骨塩量減少の原因は、カルシウムの吸収不良である。
(3)早期ダンピング症候群の予防には、高糖質食を勧める。
(4)鉄吸収が促進される。
(5)胃酸分泌が過剰になる。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。肝臓に蓄えられているビタミン12が枯渇する。術後5〜6年後にみられる。
(2)正しい。
(3)誤り。低糖質・高たんぱく質食を勧める。
(4)・(5)誤り。胃切除により胃酸分泌が減少するため、鉄吸収は低下する。


Q6.がんに関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)大腸がんは、S状結腸や直腸に好発する。
(2)家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)は、大腸癌の頻度が低い。
(3)膵頭部がんは、閉塞性黄疸をきたしやすい。
(4)食道癌は、腺がんが最も多い。
(5)PSAは、肝細胞がんの腫瘍マーカーである。


【解説】…正答(1)・(3)
(1)正しい。
(2)誤り。家族性大腸腺腫症は、大腸がんの頻度が高い。
   家族性大腸腺腫症は、がん抑制遺伝子の1つであるAPC遺伝子の異常で起こる。
(3)正しい。膵頭部腫瘍は総胆管を圧迫して単純の流れを阻害するため、閉塞性黄疸をきたしやすい。
(4)誤り。食道の粘膜上皮は重層扁平上皮であるため、扁平上皮がんが最も多い。
(5)誤り。PSA(前立腺特異高原)は、前立腺がんの腫瘍マーカーである。
   肝細胞がんの腫瘍マーカーには、α‐フェトプロテイン(AFP)や
   ビタミンK欠乏たんぱくU(PIVKA‐U)がある。


次回、解説します。

2017年09月21日

P消化器系【問題】

それでは、「消化器系」から六問出題します。

Q1.嚥下障害に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)脳神経障害は、嚥下障害の原因になる。
(2)嚥下障害は、肺炎の原因になる。
(3)嚥下訓練には、食物を用いた間接訓練がある。
(4)トロミ食やゼリー食が用いられる。
(5)嚥下造影検査で評価する。



Q2.消化器疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)潰瘍性大腸炎では、非連続性の病変がみられる。
(2)過敏性腸症候群では、腸粘膜のびらんと下血がみられる。
(3)急性膵炎の原因に、高カイロミクロン血症がある。
(4)肝硬変では、門脈圧が低下する。
(5)急性胆嚢炎の病因は、アルコールの過飲が最も多い。



Q3.クローン病についての記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)直腸が好発部位である。
(2)寛解期では、脂肪摂取量を1日あたり40g以下とする。
(3)活動期では、食物繊維の摂取を多くする。
(4)活動期では、エネルギー補給はs標準体重当たり20kcalとする。
(5)成分栄養剤による治療は行わない。



Q4.肝疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)急性肝炎の黄疸期には、たんぱく質制限食とする。
(2)C型慢性肝炎では、鉄制限食とする。
(3)肝硬変の腹水の原因は、血漿膠質浸透圧の上昇である。
(4)肝性脳症では、芳香族アミノ酸を補う。
(5)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝硬変に移行しない。



Q5.胃切除術後に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)巨赤芽球性貧血は、術直後にみられる合併症である。
(2)骨塩量減少の原因は、カルシウムの吸収不良である。
(3)早期ダンピング症候群の予防には、高糖質食を勧める。
(4)鉄吸収が促進される。
(5)胃酸分泌が過剰になる。



Q6.がんに関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)大腸がんは、S状結腸や直腸に好発する。
(2)家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)は、大腸癌の頻度が低い。
(3)膵頭部がんは、閉塞性黄疸をきたしやすい。
(4)食道癌は、腺がんが最も多い。
(5)PSAは、肝細胞がんの腫瘍マーカーである。



次回、解説します。

2017年09月20日

P消化器系【ポイント】

今日は、「消化器系」についてお話します。

【消化器の構造と機能】
消化器系は、口腔から肛門まで続くいわゆる消化管と分泌活動を行う副器官からなります。

・口腔
 口腔は、口腔前庭と固有口腔とに分けられます。
 咀嚼した食物を消化するため、唾液腺より唾液が分泌されます。
 唾液に含まれるα-アミラーゼは、でんぷんやデキストリンやマルトースに分解できます。

・咽頭
 食物が咽頭・食道から胃へと運ばれることを嚥下と言います。
 咽頭は消化管の一部でもあり、気道の一部でもあります。

・食道
 食道粘膜は単扁平上皮で漿膜はありません。
 食道の上部は横紋筋で、下部は平滑筋からなります。
 食道には3カ所の生理的狭窄部があります。

・胃
 容量は1,500mlで、食道とは噴門を、十二指腸とは幽門を経てつらなります。
 噴門の高さより上を胃底、下部を胃体、角切痕と幽門との間を前庭部(幽門部)と呼びます。
 胃液は、2〜3L/日分泌されます。
 胃酸の分泌は、ガストリン、ヒスタミン、アセチルコリンによって促進され、
 セレクチン、GIPによって抑制されます。

・小腸
 小腸は全長6〜7mで、十二指腸、空腸、回腸の3つの部分に分けられます。
 総胆管と膵管の開口部には、大十二指腸乳頭(ファーター乳糖)があります。
 開口部にはオッディ括約筋があり、胆汁、膵液の十二指腸への流入を調整しています。
 胃から食物が十二指腸に送られてくると、コレシストキニンとセレクチンが放出されます。
 胆汁は肝臓で作られ、胆嚢で濃縮されます。
 消化酵素は含みませんが、脂肪を乳化して、膵リパーゼが働きやすくします。

・膵臓
 後腹膜臓器で、胃の後ろ下方に位置し、腹膜の外側にあります。
 外分泌腺と内分泌腺があります。

・肝臓
 重さ1.2sの人体で最大の臓器で、右葉と左葉に分けられます。
 肝門からは、門脈、固有肝動脈、左右肝管、神経などが出入りしますが、肝静脈はここから出入しません。
 機能は、糖代謝、脂質代謝、血漿たんぱく質、血液凝固因子、尿素の生成、胆汁の生成、薬物代謝、
 アルコールの代謝、ビリルビン代謝、ビタミンの貯蔵、不要な女性ホルモンの分解、芳香族アミノ酸代謝。

・胆嚢
 肝臓で生成された短銃は、一旦胆嚢に蓄えられます。
 脂肪性の食物が十二指腸に入ると、コレシストキニンが分泌され、胆嚢は収縮します。

・大腸
 盲腸、結腸、直腸に分けられます。
 結腸は、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられます。
 機能は、水・電解質の吸収です。

【嚥下障害】
咀嚼とは、食物を唾液と混ぜ合わせて噛み砕くことです。
嚥下とは、ショック持つを口腔→咽頭→食道→胃へと送り込む一連の運動を指し、
延髄にある嚥下中枢でコントロールされています。
〇嚥下の機構
@先行期:食物の正常を認知する段階。
A準備期:食物を口腔内に取り込み、咀嚼し、食塊を形成する段階。
B口腔期(第1相):食塊が舌運動により口腔から咽頭腔に送られる段階(随意運動期)。
C咽頭期(第2相):嚥下反応により食塊が咽頭腔から食道入り口に送られる段階(不随意運動期)。
          この時、呼吸は一時的に停止する。
D食道期(第3相):食道の蠕動運動により食塊が食道から胃に送られる段階(不随意運動期)。
・嚥下の原因
 器質的原因、機能的原因、心理的原因に分類できます。
・症状
 球麻痺があると構音障害を伴い、高齢では誤嚥性肺炎の可能性が高くなります。
・診断
 嚥下造影検査(VF)、反復唾液嚥下テスト、改定水飲みテスト、フードテスト
・嚥下訓練
 間接訓練(基礎訓練)、直接訓練(摂食訓練)

【胃食道逆流症】
胃内容物が食道内に逆流することによって、胸やけや呑酸、食道\などをおこすものの総称で、
その代表例が逆流性食道炎です。
過食、胃酸の分泌を促進する食品、胃内の滞留時間の長い食品、動物性たんぱく質、アルコールは避け、
就寝前の飲食を控え、少量頻回食にすることが重要です。

【胃・十二指腸潰瘍】
胃液内の塩酸やペプシンなどの攻撃因子と生体の防御因子との間の平衡が破れ、
攻撃因子が優勢となり、胃・十二指腸潰瘍を自己消化する消化性潰瘍です。
・食事療法
 出血時:絶食として静脈栄養
 急性期:流動食→3分食→5分粥→7分粥→全粥食とすすめていき、脂質の摂取を減らす。
 回復期:胃粘膜を機械的・化学的に刺激しない食品、胃液の分泌を促進しない食品、
     十分なカロリーと良質なたんぱく質、各種ビタミン・ミネラルを含んだもの。
     香辛料・嗜好品は控える。

【たんぱく漏出性胃腸症】
アルブミンとはじめとする血漿タンパク質が、消化管へ過剰に漏出することにより低たんぱく血症をきたす
 症候群のことをいいます。
・食事療法
 低脂肪、高エネルギー、高たんぱく質食

【クローン病】
消化管の慢性の肉芽腫性炎症性病変を主体とする原因不明の疾患で、再燃寛解を繰り返します。
若年者に多く、口から肛門に至る消化管全てに炎症が発生し、特に回盲部に多く発生します。
重症の場合は中心静脈栄養法、中等症の場合は経腸栄養法、
寛解期は1日の摂取量の半分に相当するエネルギーを経腸栄養法で摂取することは、寛解維持に有効であり、
食事は低脂肪、低残渣、高タンパク質、高エネルギーを原則とします。

【潰瘍性大腸炎】
大腸粘膜に発生する原因不明のびまん性非特異性炎症であり、再燃寛解を繰り返します。
若年者に多く、病変は連続的に進展し、炎症は粘膜に限局しています。
腹痛や下痢、粘血便が改善したら、徐々に食事を開始します。
脂肪の多量摂取は下痢を助長するので控えます。
食物繊維は控える必要はなく、むしろプレバイオティクスとしての有用性が確認されています。
寛解期には、炎症反応効果のあるn-3経多価不飽和脂肪酸や水溶性食物繊維を十分に摂取します。

【短腸症候群】
腸管大量切除後の消化吸収面積の絶対的な現象により、種々の栄養素の消化十週障害をきたす症候群です。
重度の下痢、脂肪便、吸収不良、低栄養状態、腸内容物通過時間の短縮などの症状を呈します。
食事は、高たんぱく質食、高エネルギー食、低脂肪、低残渣食にします。

【下痢】
下痢とは、糞便中の水分量が異常に増加した状態(80%以上)です。
下痢の持続期間が1〜2週間までのものを急性下痢症、3週間以上続くものを慢性下痢症といいます。
下痢には、分泌性下痢、浸透圧性下痢、滲出性下痢、腸管運動異常があります。
下痢では脱水とともに、ナトリウム、カリウムの欠乏をきたしやすく、
水分や電解質の補給が必要です。
食事は低脂肪、低刺激、易消化のものとします。

【便秘】
便秘とは、食物のカスが腸内に長くとどまっているため、水分が吸収されて硬くなり、
排便しにくくなる状態をいいます。
機能性便秘と器質性便秘に分けられ、機能性便秘は弛緩性便秘とけいれん性便秘に分けられます。
弛緩性便秘は、腸管に刺激を与える食物繊維を十分に摂取し、水分も十分に摂取します。
けいれん性便秘は、腸管に刺激を与えないよう、食物繊維を控え、香辛料等も制限します。

【イレウス(腸閉塞)】
何らかの原因によって腸管内容物の通貨障害が起こり、腸内容物が腸内腔にすることによって、
腹痛、嘔吐、排便の停止、腹膜炎、ショックなどの多様な症状をきたす病態をいいます。
機械的イレウス(閉塞性(単純性)イレウス、絞扼性(複雑性)イレウス)と
機能的イレウス(麻痺性イレウス、けいれん性イレウス)に分けられます。

【肝炎】
肝炎.jpg

【肝硬変】
肝硬変とは、慢性ウイルス性肝炎などあらゆる慢性進行性肝疾患の週末像であり、多くは不可逆的です。
肝機能が良く保たれており、臨床症状のほとんどない代償期と、
肝硬変が進行し臨床症状(腹水・浮腫・黄疸・肝性脳症・出血傾向)のみられる非代償期とに分けられます。
最終的に肝細胞がんを発症することが多くみられます。
食事療法は、代償期は特段の制限は不要であり、規則正しい食生活を心掛け、
便秘とならないように注意します。
非代償期は、高アンモニア血症、肝性脳症がみられるときは、
アンモニアや芳香族アミノ酸の発生を抑制するため、たんぱく質を制限します。
浮腫・腹水や見られるときは、食塩制限と水分制限を行います。

【脂肪肝】
過栄養性、内分泌性(糖尿病)、アルコール性、静脈栄養(高カロリー輸液)によるものが多くみられます。
食事療法としては、一般的に低カロリー食が処方されます。

【胆石症】
胆道系で形成された結石が胆嚢や痰道内に停滞する疾患です。
中年以降(60〜70歳代がピーク)の女性や肥満者に多く見られます。
食事療法は、脂肪を10~30g程度に制限し、コレステロール低下作用のある食物繊維を十分に摂取します。

【急性胆嚢炎】
ほとんどの急性胆嚢炎は胆石が関与しており、胆石が胆嚢管を閉塞している場合が多くみられます。
急性期では絶食とし、静脈栄養補給とします。
回復期の食事は低脂質食(10g/日)を原則とします。

【膵炎】
・急性膵炎
十二指腸に出てから活性化される膵酵素が種々の原因から膵臓内で活性化されてしまい、
自己消化を起こした病態です。
10g/日以下の低脂肪食とし、症状の回復に合わせて30g/日程度まで増やしていきます。
禁酒が原則です。
・慢性膵炎
持続的な上腹部痛と主訴とし、膵の実質際像の破壊・消失を伴う線維化と膵管の狭窄を認めます。
代償期では、腹痛がある場合は脂肪制限を起こします。
非代償期では、消化酵素薬の大量補充と高カロリー食とします。
慢性膵臓病では、インスリン療法(少量頻回投与)が基本となります。

【食道がん】
好発部位は胸部中部食道です。
90%以上は扁平上皮がんであり、60歳以上の男性に多く見られます。
長期間にわたって持続する逆流性食道炎のために起こるバレット食道では腺がんを生じます。
術後の食事療法は、縫合不全や誤嚥などの異常がなければ流動食を開始し、
経過を観察しながら食事の形態を変えていきます。
消化のよい高エネルギー・低繊維食とし、少量頻回症とします。

【胃がん】
胃がんは減少傾向にあるものの、頻度の高いがんの1つです。
50〜60歳に好発し、ほとんどが腺がんです。
胃切除後の合併症としては、ダンピング症候群が有名です。
ダンピング.gif
食事療法は、1日5〜6回に分けて食べる分割食が基本です。

【大腸がん】
好発部位は直腸とS状結腸で、ほとんどが腺がんです。
家族性大腸腺腫症には、高頻度に大腸がんが発生します。
術後の食事療法は、ガスが出て縫合不全がなければ4〜5日目に経口摂取が可能となります。
イレウス予防のために食物繊維が多く含まれるものは避けます。

【肝がん】
肝細胞がんと胆管がんに分けられますが、ほとんどが肝細胞がんです。
50〜60歳の男性に多く、ほとんどが肝硬変あるいは慢性肝炎を伴います。

【膵がん】
膵頭部に発生したものと膵体尾部に発生したものによって症状、診断、治療、予後が異なります。
転移が多く、極めて予後不良のがんです。

次回、問題を出題します。

2017年09月19日

O肥満と代謝疾患【解説】

それでは、「肥満と代謝疾患」の解説です。


Q1.代謝に関係するホルモン・サイトカインに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)アディポネクチンは、インスリンの作用を減弱する。
(2)インクレチンは、インスリン分泌を促進する。
(3)アドレナリンは、脂肪細胞での脂肪合成を促進する。
(4)レプチンは、エネルギー消費を抑制する。
(5)TNF-α(腫瘍壊死因子α)は、インスリンの作用を増強する。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。アディポネクチンは「善玉」のアディポサイトカインであり、インスリン抵抗性を改善する。
(2)正しい。
(3)誤り。アドレナリンは、脂肪細胞での脂肪分解を促進する。
(4)誤り。レプチンは「善玉」のアディポサイトカインであり、エネルギー消費を亢進する。
(5)誤り。TNF-αは「悪玉」のアディポサイトカインであり、インスリン抵抗性を誘発する。


Q2.糖尿病に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿中C-ペプチド排泄量は、インスリン抵抗性の指標である。
(2)尿糖が陽性であれば、糖尿病と診断できる。
(3)試験紙法で尿たんぱくが持続陽性であれば、腎症2期である。
(4)微量アルブミン尿が認められれば、腎症第3期以上である。
(5)インスリンの絶対的不足によって、尿ケトン体が陽性になる。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。尿中C-ペプチド排泄量は、内因性インスリン分泌能の指標である。
   インスリンは、前駆体である1本鎖のプレプロインスリンとして分泌され、
   切断されて同モルのインスリンとC-ペプチドに分かれる。
   C-ペプチドは尿中に排泄されるため、それを測定することでインスリン分泌量を推定できる。
(2)誤り。尿糖で陽性であれば糖尿病である可能性は高いが、糖尿病の診断に尿糖は用いられない。
(3)・(4)誤り。微量アルブミン尿の出現で腎症第2期である。
       また、持続性たんぱく尿が認められれば、腎症第3期以上である。
(5)正しい。インスリンの絶対的不足によって細胞へのグルコース供給が不足すると、
   脂肪をエネルギー源として利用するため脂肪分解が亢進し、血中及び尿中のケトン体が増加する。


Q3.糖尿病の薬物療法に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)速効性インスリン分泌促進薬は、毎食後に服用する。
(2)α-グルコシダーゼ阻害薬服用中の低血糖発作には、ショ糖を投与する。
(3)妊娠中の糖尿病患者には、スルホニル尿素(SU)薬を投与する。
(4)心不全を合併する糖尿病患者には、インスリン抵抗性改善薬を投与する。
(5)肥満の糖尿病患者には、ビグアナイト薬を投与する。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。速効性インスリン分泌促進薬は、食直前に服用する。
(2)誤り。ショ糖よりも吸収の速いブドウ糖(グルコース)を投与する。
   α-グルコシダーゼ阻害薬は、単糖への分解を抑制することにより、
   糖の吸収を遅らせて食後高血糖を抑制する薬であるので、
   二糖類であるショ糖を投与しても、単糖への分解抑制及び吸収遅延が起こり、
   速やかに血糖値を上昇させることができない。
(3)誤り。妊婦には経口血糖降下薬は使用しない。妊婦にはインスリン療法を用いる。
(4)誤り。インスリン抵抗性改善役(チアゾリジン薬、ビグアナイト薬)は、
   水分貯留を示す傾向があるので、心不全を合併する患者には禁忌である。
(5)正しい。ビグアナイト薬は体重を増加させにくいことから、肥満の糖尿病患者に適している。


Q4.高尿酸血症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血清尿酸値が5.0r/dL以上で診断される。
(2)エストロゲンには、尿酸の尿中排泄促進作用がある。
(3)痛風発作極期には、アロプリノール(尿酸生成抑制薬)を使用する。
(4)水分制限を勧める。
(5)アルコール摂取を勧める。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。血清尿酸値が7.0r/dL以上で高尿酸血症と診断される。
(2)正しい。このため、閉経前の女性では高尿酸血症が少ない。
(3)誤り。痛風発作極期には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)または副腎皮質ステロイドを使用する。
   痛風発作中に血清尿酸値を変動させると発作の増悪を認めることが多いため、
   発作中に尿酸降下薬(アロプリノールなど)を開始しない。
(4)誤り。1日の尿量2,000mL以上になるよう、十分な水分摂取を勧める。
(5)誤り。アルコール飲料は血清尿酸値を上昇させるので制限する。


Q5.先天性代謝異常に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)フェニルケトン尿症では、血中のフェニルアラニンが減少する。
(2)ホモシスチン尿症では、血中のチロシンが減少する。
(3)メープルシロップ尿症では、血中のロイシンが増加する。
(4)ウィルソン病では、血中のセルロプラスミンが増加する。
(5)糖原病T型では、血中のグルコースが増加する。


【解説】…正答(3)
(1)誤り。フェニルケトン尿症では、血中のフェニルアラニンが増加する。
(2)誤り。ホモシスチン尿症では、血中のメチオニン、ホモシステイン、ホモシスチンが増加し、
   シスチンが減少する。
(3)正しい。メープルシロップ尿症では、血中の分岐アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン)や
   α-ケト酸が増加する。
(4)誤り。ウィルソン病では、血中のセルロプラスミンが減少する。
   ウィルソン病は、銅の先天性代謝異常により起こる銅の過剰症である。
   胴輸送ATPase欠損により銅がセルロプラスミン(銅輸送たんぱく質)として
   血中や胆汁中に分泌されないため、肝臓に銅が蓄積する。
(5)誤り。糖原病T型では、グルコース6-ホスファターゼの欠損により
   肝グリコーゲンからグルコース産生されず、血中のグルコースが減少する。

2017年09月18日

O肥満と代謝疾患【問題】

それでは、「肥満と代謝疾患」から五問出題します。

Q1.代謝に関係するホルモン・サイトカインに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)アディポネクチンは、インスリンの作用を減弱する。
(2)インクレチンは、インスリン分泌を促進する。
(3)アドレナリンは、脂肪細胞での脂肪合成を促進する。
(4)レプチンは、エネルギー消費を抑制する。
(5)TNF-α(腫瘍壊死因子α)は、インスリンの作用を増強する。



Q2.糖尿病に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿中C-ペプチド排泄量は、インスリン抵抗性の指標である。
(2)尿糖が陽性であれば、糖尿病と診断できる。
(3)試験紙法で尿たんぱくが持続陽性であれば、腎症2期である。
(4)微量アルブミン尿が認められれば、腎症第3期以上である。
(5)インスリンの絶対的不足によって、尿ケトン体が陽性になる。



Q3.糖尿病の薬物療法に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)速効性インスリン分泌促進薬は、毎食後に服用する。
(2)α-グルコシダーゼ阻害薬服用中の低血糖発作には、ショ糖を投与する。
(3)妊娠中の糖尿病患者には、スルホニル尿素(SU)薬を投与する。
(4)心不全を合併する糖尿病患者には、インスリン抵抗性改善薬を投与する。
(5)肥満の糖尿病患者には、ビグアナイト薬を投与する。



Q4.高尿酸血症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血清尿酸値が5.0r/dL以上で診断される。
(2)エストロゲンには、尿酸の尿中排泄促進作用がある。
(3)痛風発作極期には、アロプリノール(尿酸生成抑制薬)を使用する。
(4)水分制限を勧める。
(5)アルコール摂取を勧める。



Q5.先天性代謝異常に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)フェニルケトン尿症では、血中のフェニルアラニンが減少する。
(2)ホモシスチン尿症では、血中のチロシンが減少する。
(3)メープルシロップ尿症では、血中のロイシンが増加する。
(4)ウィルソン病では、血中のセルロプラスミンが増加する。
(5)糖原病T型では、血中のグルコースが増加する。



次回、解説します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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