2017年09月25日
Q循環器系【解説】
それでは、「循環器系」の問題の解説をします。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。左の房室弁は僧帽弁(二尖弁)という。三尖弁は右の房室弁のことである。
(2)誤り。冠動脈は大動脈基部から左右に出る。
大動脈弓から分岐するのは右から順に、腕頭動脈・左総頚動脈・左鎖骨下動脈である。
(3)正しい。
(4)誤り。刺激伝達系は次のように興奮が広がっていく。
洞房結節→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維
(5)誤り。心房性ナトリウム利尿ペプチドは。利尿作用によって血液の循環量を減少させ、
血圧を低下させる。
他にも、アルドステロンの分泌抑制により血中のナトリウム濃度を低下させ、
さらに血管の平滑筋を弛緩させて、血圧を下げる作用がある。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。血圧が上昇すると、頸動脈洞と大動脈弓にある圧受容体が刺激され、
その情報は延髄に伝えられ、交感神経と副交感神経の興奮を起こす。
これにより、心拍数の低下と心収縮力の減弱が起こり、血圧は低下する。
(2)誤り。動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の積であらわされる。
血圧=心拍出量×末梢血管抵抗
(3)誤り。血液粘性が高いと血液の流れが悪くなり、血圧が上昇する。
(4)誤り。副交感神経刺激により心拍出量は減少する。
(5)誤り。心臓への流入血液量が増えると心収縮能力は増大し、結果的に1回拍出量が草加する。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。血圧上昇により腎臓の小動脈が硬化し、腎硬化症の合併症がみられる。
(2)正しい。利尿剤により尿排泄が頻繁になると、循環血漿量が減少し、血圧が低下する。
(3)誤り。グレープフルーツジュースの成分が肝臓の薬物代謝酵素の活性を阻害するため、
カルシウム拮抗薬の血中の濃度が上昇して薬効が増強される。
(4)誤り。アンギオテンシンU受容体拮抗薬はアルドステロンの分泌を抑制するため、
カリウムの排泄が抑制される。
この作用が高度になると、副作用として血清カリウム値が上昇する。
(5)誤り。降圧剤の多剤併用療法は有効である。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。左心不全の所見である。
左心不全では、夜間の心拍数減少などにより肺にうっ血や水腫が起こし、呼吸困難となる。
(2)正しい。左心不全では腎血流量が低下し、
それを腎臓の傍糸球体装置が感知してレニンの分泌を亢進させ、
レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)誤り。左心不全では心臓喘息が生じる。
心臓喘息は急激な肺うっ血により起こる喘鳴である。
気管支喘息は、アレルギー、感染、ストレスなどが原因で起こる。
(4)誤り。右心不全の症状である。
右心不全では体静脈系の血液が停滞するため、肝腫大、腹水、脾腫、下腿浮腫などが生じる。
(5)誤り。心不全が進行すると心拍出量が減少することにより、脳血流量は低下する。
Q1.心臓に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)左心房と左心室の間の房室弁を三尖弁と呼ぶ。
(2)左右2本の冠動脈はともに大動脈弓より分岐する。
(3)心電図のP波は左右の心房節の脱分極で生じる。
(4)刺激伝達系のヒス束は洞房結節と房室結節(田原の結節)の間に存在する。
(5)心房性ナトリウム利尿ペプチドは血圧を上昇させる。
(2)左右2本の冠動脈はともに大動脈弓より分岐する。
(3)心電図のP波は左右の心房節の脱分極で生じる。
(4)刺激伝達系のヒス束は洞房結節と房室結節(田原の結節)の間に存在する。
(5)心房性ナトリウム利尿ペプチドは血圧を上昇させる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。左の房室弁は僧帽弁(二尖弁)という。三尖弁は右の房室弁のことである。
(2)誤り。冠動脈は大動脈基部から左右に出る。
大動脈弓から分岐するのは右から順に、腕頭動脈・左総頚動脈・左鎖骨下動脈である。
(3)正しい。
(4)誤り。刺激伝達系は次のように興奮が広がっていく。
洞房結節→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維
(5)誤り。心房性ナトリウム利尿ペプチドは。利尿作用によって血液の循環量を減少させ、
血圧を低下させる。
他にも、アルドステロンの分泌抑制により血中のナトリウム濃度を低下させ、
さらに血管の平滑筋を弛緩させて、血圧を下げる作用がある。
Q2.血圧調整に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血圧の上昇により圧受容体が刺激されると、心拍数は低下する。
(2)動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の和であらわされる。
(3)血圧粘性が高いと、血圧は低下する。
(4)副交感神経刺激で、心拍出量は増加する。
(5)心臓への流入血液量が増えると、心収縮力が低下する。
(2)動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の和であらわされる。
(3)血圧粘性が高いと、血圧は低下する。
(4)副交感神経刺激で、心拍出量は増加する。
(5)心臓への流入血液量が増えると、心収縮力が低下する。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。血圧が上昇すると、頸動脈洞と大動脈弓にある圧受容体が刺激され、
その情報は延髄に伝えられ、交感神経と副交感神経の興奮を起こす。
これにより、心拍数の低下と心収縮力の減弱が起こり、血圧は低下する。
(2)誤り。動脈血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の積であらわされる。
血圧=心拍出量×末梢血管抵抗
(3)誤り。血液粘性が高いと血液の流れが悪くなり、血圧が上昇する。
(4)誤り。副交感神経刺激により心拍出量は減少する。
(5)誤り。心臓への流入血液量が増えると心収縮能力は増大し、結果的に1回拍出量が草加する。
Q3.高血圧症に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高血圧症は、腎機能障害を合併しない。
(2)高圧利尿薬は、全身の循環血漿量を減らす作用を持つ。
(3)カルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュースで服用すると効果が低下する。
(4)アンギオテンシンU受容体拮抗薬の副作用として、血清カリウム値の低下がある。
(5)降圧剤の多剤併用療法は禁忌である。
(2)高圧利尿薬は、全身の循環血漿量を減らす作用を持つ。
(3)カルシウム拮抗薬は、グレープフルーツジュースで服用すると効果が低下する。
(4)アンギオテンシンU受容体拮抗薬の副作用として、血清カリウム値の低下がある。
(5)降圧剤の多剤併用療法は禁忌である。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。血圧上昇により腎臓の小動脈が硬化し、腎硬化症の合併症がみられる。
(2)正しい。利尿剤により尿排泄が頻繁になると、循環血漿量が減少し、血圧が低下する。
(3)誤り。グレープフルーツジュースの成分が肝臓の薬物代謝酵素の活性を阻害するため、
カルシウム拮抗薬の血中の濃度が上昇して薬効が増強される。
(4)誤り。アンギオテンシンU受容体拮抗薬はアルドステロンの分泌を抑制するため、
カリウムの排泄が抑制される。
この作用が高度になると、副作用として血清カリウム値が上昇する。
(5)誤り。降圧剤の多剤併用療法は有効である。
Q4.心不全に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)右心不全では、発作性夜間呼吸困難が特徴的所見である。
(2)左心不全では、レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)左心不全では、気管支喘が生じる。
(4)左心不全では、肝腫大、腹水が生じる。
(5)心不全が進行しても、脳血流量は低下しない。
(2)左心不全では、レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)左心不全では、気管支喘が生じる。
(4)左心不全では、肝腫大、腹水が生じる。
(5)心不全が進行しても、脳血流量は低下しない。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。左心不全の所見である。
左心不全では、夜間の心拍数減少などにより肺にうっ血や水腫が起こし、呼吸困難となる。
(2)正しい。左心不全では腎血流量が低下し、
それを腎臓の傍糸球体装置が感知してレニンの分泌を亢進させ、
レニンーアンギオテンシン系が活性化する。
(3)誤り。左心不全では心臓喘息が生じる。
心臓喘息は急激な肺うっ血により起こる喘鳴である。
気管支喘息は、アレルギー、感染、ストレスなどが原因で起こる。
(4)誤り。右心不全の症状である。
右心不全では体静脈系の血液が停滞するため、肝腫大、腹水、脾腫、下腿浮腫などが生じる。
(5)誤り。心不全が進行すると心拍出量が減少することにより、脳血流量は低下する。
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