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2017年12月16日
M環境と栄養【ポイント】
本日は、「環境と栄養」のポイントをお話します。
【ストレスと栄養ケア】
有害な外部刺激(ストレッサー)で生じる生体の恒常性(ホメオスタシス)の乱れを
ストレスと規定しました。
<ストレッサーの種類>
・物理的刺激:寒冷、高温、気圧、王音、放射線、外傷など
・化学的刺激:有害化学物質、悪臭など
・生物的刺激:最近、ウイルス、花粉、空腹、過労、睡眠不足など
・心理・社会的刺激:緊張、不安、悲しみ、人間関係など
〇ストレスと栄養
ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、マグネシウムを積極的に摂取します。
【高温・低温環境と栄養ケア】
<熱中症の重症度分類>
・T度(軽症):湿疹、こむら返り、けいれん、血圧低下など
・U度(中等度):疲労感、めまい、嘔気、下痢、頻脈など
・V度(重度):深部体温39℃以上の高熱
【高圧・低圧環境と栄養ケア】
高圧環境下では、酸素中毒と減圧症が問題となります。
【無重力環境と栄養ケア】
筋肉の萎縮と骨ミネラルの損失が起こり、カルシウムやビタミンDなどを補給し、運動負荷をかけます。
次回、問題を出題します。
【ストレスと栄養ケア】
有害な外部刺激(ストレッサー)で生じる生体の恒常性(ホメオスタシス)の乱れを
ストレスと規定しました。
<ストレッサーの種類>
・物理的刺激:寒冷、高温、気圧、王音、放射線、外傷など
・化学的刺激:有害化学物質、悪臭など
・生物的刺激:最近、ウイルス、花粉、空腹、過労、睡眠不足など
・心理・社会的刺激:緊張、不安、悲しみ、人間関係など
〇ストレスと栄養
ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、マグネシウムを積極的に摂取します。
【高温・低温環境と栄養ケア】
<熱中症の重症度分類>
・T度(軽症):湿疹、こむら返り、けいれん、血圧低下など
・U度(中等度):疲労感、めまい、嘔気、下痢、頻脈など
・V度(重度):深部体温39℃以上の高熱
【高圧・低圧環境と栄養ケア】
高圧環境下では、酸素中毒と減圧症が問題となります。
【無重力環境と栄養ケア】
筋肉の萎縮と骨ミネラルの損失が起こり、カルシウムやビタミンDなどを補給し、運動負荷をかけます。
次回、問題を出題します。
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2017年12月15日
L運動・スポーツと栄養【解説】
それでは、「運動・スポーツと栄養」の問題の解説をします。
【解説】…(1)
(1)正しい。ビタミンB₁、B₂、ナイアシンはいずれも補酵素としてエネルギー代謝に関与するので、
身体活動量の増加に伴い、これらビタミンの必要量も増加する。
(2)誤り。有酸素運動である低・中程度の運動を長時間行う場合は、主に脂質をエネルギー源とするので、
長時間の低・中程度の運動は体脂肪を減らす効果がある。
(3)誤り。強度の高い運動では、主として無酸素性代謝過程によってエネルギーを産生している。
(4)誤り。筋グリコーゲン蓄積量が多い程持久力が高まるので、持久力を維持するためには、
あらかじめ筋グリコーゲン蓄積量を増加させておくことが重要である。
(5)誤り。強度の高い運動時の呼吸商は、1.0を超えることがある。
強度の高い運動が持続すると、摂取する酸素量が必要量に追いつかないため、
無酸素性代謝過程によって補われる。
このため、摂取する酸素量よりも産生する二酸化炭素量のほうが多くなり、呼吸商は1.0以上になる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。運動による酸素需要の増大に対応するため、最大酸素摂取量は増加する。
(2)誤り。インスリン感受性は増大する。
(3)正しい。習慣的な運動は、交感神経の働きを抑制するとともに、血管拡張を促進するため、
高圧効果作用を発揮する。
(4)誤り。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量や筋力の低下のことであち、習慣的な運動により、
サルコペニアを予防することができる。
(5)誤り。運動により骨に力学的負荷が加わることによって骨芽細胞が活性化し、
骨形成の促進と骨吸収の抑制に働く。
Q1.運動と栄養に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)身体活動量が増加するとビタミンB₁、B₂およびナイアシンの必要量が増加する。
(2)体脂肪を減らすために運動をする場合は、中程度の運動では長時間行っても効果が現れない。
(3)強度の高い運動では、主として有酸素性代謝過程によってエネルギーを産生している。
(4)持続力と維持するためには、運動中のグルコース補給量が多い程良い。
(5)運動時の呼吸商は、常に0.7〜1.0の間にあり、これを超えることはない。
(2)体脂肪を減らすために運動をする場合は、中程度の運動では長時間行っても効果が現れない。
(3)強度の高い運動では、主として有酸素性代謝過程によってエネルギーを産生している。
(4)持続力と維持するためには、運動中のグルコース補給量が多い程良い。
(5)運動時の呼吸商は、常に0.7〜1.0の間にあり、これを超えることはない。
【解説】…(1)
(1)正しい。ビタミンB₁、B₂、ナイアシンはいずれも補酵素としてエネルギー代謝に関与するので、
身体活動量の増加に伴い、これらビタミンの必要量も増加する。
(2)誤り。有酸素運動である低・中程度の運動を長時間行う場合は、主に脂質をエネルギー源とするので、
長時間の低・中程度の運動は体脂肪を減らす効果がある。
(3)誤り。強度の高い運動では、主として無酸素性代謝過程によってエネルギーを産生している。
(4)誤り。筋グリコーゲン蓄積量が多い程持久力が高まるので、持久力を維持するためには、
あらかじめ筋グリコーゲン蓄積量を増加させておくことが重要である。
(5)誤り。強度の高い運動時の呼吸商は、1.0を超えることがある。
強度の高い運動が持続すると、摂取する酸素量が必要量に追いつかないため、
無酸素性代謝過程によって補われる。
このため、摂取する酸素量よりも産生する二酸化炭素量のほうが多くなり、呼吸商は1.0以上になる。
Q1.習慣的な運動によって起こる変化である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)最大酸素摂取量の低下
(2)インスリン感受性低下
(3)本能性高血圧の改善
(4)サルコペニアの促進
(5)骨吸収の促進
(2)インスリン感受性低下
(3)本能性高血圧の改善
(4)サルコペニアの促進
(5)骨吸収の促進
【解説】…正答(3)
(1)誤り。運動による酸素需要の増大に対応するため、最大酸素摂取量は増加する。
(2)誤り。インスリン感受性は増大する。
(3)正しい。習慣的な運動は、交感神経の働きを抑制するとともに、血管拡張を促進するため、
高圧効果作用を発揮する。
(4)誤り。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量や筋力の低下のことであち、習慣的な運動により、
サルコペニアを予防することができる。
(5)誤り。運動により骨に力学的負荷が加わることによって骨芽細胞が活性化し、
骨形成の促進と骨吸収の抑制に働く。
2017年12月14日
L運動・スポーツと栄養【問題】
それでは、「運動・スポーツと栄養」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.運動と栄養に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)身体活動量が増加するとビタミンB₁、B₂およびナイアシンの必要量が増加する。
(2)体脂肪を減らすために運動をする場合は、中程度の運動では長時間行っても効果が現れない。
(3)強度の高い運動では、主として有酸素性代謝過程によってエネルギーを産生している。
(4)持続力と維持するためには、運動中のグルコース補給量が多い程良い。
(5)運動時の呼吸商は、常に0.7〜1.0の間にあり、これを超えることはない。
(2)体脂肪を減らすために運動をする場合は、中程度の運動では長時間行っても効果が現れない。
(3)強度の高い運動では、主として有酸素性代謝過程によってエネルギーを産生している。
(4)持続力と維持するためには、運動中のグルコース補給量が多い程良い。
(5)運動時の呼吸商は、常に0.7〜1.0の間にあり、これを超えることはない。
Q1.習慣的な運動によって起こる変化である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)最大酸素摂取量の低下
(2)インスリン感受性低下
(3)本能性高血圧の改善
(4)サルコペニアの促進
(5)骨吸収の促進
(2)インスリン感受性低下
(3)本能性高血圧の改善
(4)サルコペニアの促進
(5)骨吸収の促進
次回、解説します。
2017年12月13日
L運動・スポーツと栄養【ポイント】
本日は、「運動・スポーツと栄養」のポイントをお話します。
【運動とエネルギー代謝】
身体活動は、筋肉中の高エネルギーリン酸化合物であるATP(アデノシン三リン酸)が、
ADPとリン酸に加水分解されるときに発生するエネルギーによって行われます。
〇無酸素性エネルギー代謝(ATP-クレアチンリン酸系、乳酸系)
〇有酸素性エネルギー代謝
※ATP合成速度…ATP‐クレアチンリン酸系>乳酸系>有酸素系
ATP合成量…有酸素系>乳酸系>ATP‐クレアチンリン酸系
【健康増進と運動】
運動不足は生活習慣病の大きな危険因子の1つであり、適度な運動習慣を身に付けることは、
健康の保持・増進にとって極めて重要です。
さらに、体力や免疫力が低下しがちな高齢者にとっては、
適度な運動がQOLの向上と健康寿命の延長につながることになります。
厚生労働省は、ライフステージに応じた健康づくりのための身体活動を推進することで、
健康日本21の推進に資するよう「健康づくりのための身体活動基準2013」を策定しています。
【運動と栄養ケア】
〇運動時の栄養必要量
・炭水化物:筋グリコーゲン蓄積量は多い程、運動持続時間は長くなります。
・たんぱく質:長時間の激しい運動時にエネルギー元として使われ、
その際、筋肉中の分岐鎖アミノ酸が利用されます。
・ビタミン・ミネラル:ビタミンには、エネルギー産生、たんぱく質合成、
鉄やカルシウムの吸収などに関与しており、
特に運動時にはエネルギー消費量の増大に伴い、
ビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシンの要求量が増大します。
〇スポーツ性貧血
激しい運動トレーニングに伴って発現する貧血をスポーツ性貧血といい、
多くは鉄欠乏性貧血と溶血性貧血です。
<貧血の原因>
・食事からの鉄の摂取不足
・消化管や尿への流出による鉄不足
・足底における衝撃や筋肉の収縮に伴う毛細血管の圧迫などによる溶血
・循環血症量の増大による血液希釈
次回、問題を出題します。
【運動とエネルギー代謝】
身体活動は、筋肉中の高エネルギーリン酸化合物であるATP(アデノシン三リン酸)が、
ADPとリン酸に加水分解されるときに発生するエネルギーによって行われます。
〇無酸素性エネルギー代謝(ATP-クレアチンリン酸系、乳酸系)
〇有酸素性エネルギー代謝
※ATP合成速度…ATP‐クレアチンリン酸系>乳酸系>有酸素系
ATP合成量…有酸素系>乳酸系>ATP‐クレアチンリン酸系
【健康増進と運動】
運動不足は生活習慣病の大きな危険因子の1つであり、適度な運動習慣を身に付けることは、
健康の保持・増進にとって極めて重要です。
さらに、体力や免疫力が低下しがちな高齢者にとっては、
適度な運動がQOLの向上と健康寿命の延長につながることになります。
厚生労働省は、ライフステージに応じた健康づくりのための身体活動を推進することで、
健康日本21の推進に資するよう「健康づくりのための身体活動基準2013」を策定しています。
【運動と栄養ケア】
〇運動時の栄養必要量
・炭水化物:筋グリコーゲン蓄積量は多い程、運動持続時間は長くなります。
・たんぱく質:長時間の激しい運動時にエネルギー元として使われ、
その際、筋肉中の分岐鎖アミノ酸が利用されます。
・ビタミン・ミネラル:ビタミンには、エネルギー産生、たんぱく質合成、
鉄やカルシウムの吸収などに関与しており、
特に運動時にはエネルギー消費量の増大に伴い、
ビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシンの要求量が増大します。
〇スポーツ性貧血
激しい運動トレーニングに伴って発現する貧血をスポーツ性貧血といい、
多くは鉄欠乏性貧血と溶血性貧血です。
<貧血の原因>
・食事からの鉄の摂取不足
・消化管や尿への流出による鉄不足
・足底における衝撃や筋肉の収縮に伴う毛細血管の圧迫などによる溶血
・循環血症量の増大による血液希釈
次回、問題を出題します。
2017年12月12日
K高齢期【解説】
それでは、「高齢期」の問題の解説をします。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。高齢期のたんぱく質の推定平均必要量及び推奨量は、
成人とは異なった計算式により算定されている。
高齢期ではs体重当たりのたんぱく質必要量が増加する。
(2)誤り。高齢期にはすべての消化酵素の分泌が低下するとともに、
粘液、胃酸、膵アルカリなどの分泌量も低下する。
(3)誤り。加齢とともに耐糖能が低下し、2型糖尿病が増える。
(4)正しい。加齢に伴う味覚鈍化は、甘味、酸味、苦味などと比べて塩味がより顕著であるとされている。
(5)誤り。高齢者は、渇中枢機能の低下によって口渇感が鈍くなること、
食事量が減少することなどから水分不足状態になりやすい。
【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。褥瘡は、骨の突出部位に生じやすい。
(2)誤り。栄養状態の低下は、発症の内的要因である。
(3)誤り。栄養状態の改善が必要であるため、高たんぱく質食にする。
(4)正しい。糖尿病では、末梢血管障害や免疫能の低下が起こるため、褥瘡が悪化しやすい。
また、高血糖は褥瘡治癒を遅延させる。
(5)誤り。褥瘡患者では、体内の水分量が減少している場合が多く、脱水を生じやすいので、
適切な水分補給が必要である。
Q1.高齢期の栄養に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高齢期のたんぱく質の推定平均必要量及び推奨量は、成人と共通の計算式により算定されている。
(2)高齢期には胃のペプシン分泌は低下するが、膵アミラーゼ分泌は変わらない。
(3)加齢とともに耐糖能が高まり、2型糖尿病が増える。
(4)加齢に伴い塩味に対する味覚が鈍化することが多く、高齢者は食塩の摂りすぎになりやすい。
(5)高齢者は、口渇感が鈍感になるため、水分不足状態になりにくい。
(2)高齢期には胃のペプシン分泌は低下するが、膵アミラーゼ分泌は変わらない。
(3)加齢とともに耐糖能が高まり、2型糖尿病が増える。
(4)加齢に伴い塩味に対する味覚が鈍化することが多く、高齢者は食塩の摂りすぎになりやすい。
(5)高齢者は、口渇感が鈍感になるため、水分不足状態になりにくい。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。高齢期のたんぱく質の推定平均必要量及び推奨量は、
成人とは異なった計算式により算定されている。
高齢期ではs体重当たりのたんぱく質必要量が増加する。
(2)誤り。高齢期にはすべての消化酵素の分泌が低下するとともに、
粘液、胃酸、膵アルカリなどの分泌量も低下する。
(3)誤り。加齢とともに耐糖能が低下し、2型糖尿病が増える。
(4)正しい。加齢に伴う味覚鈍化は、甘味、酸味、苦味などと比べて塩味がより顕著であるとされている。
(5)誤り。高齢者は、渇中枢機能の低下によって口渇感が鈍くなること、
食事量が減少することなどから水分不足状態になりやすい。
Q1.褥瘡に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)好発部位は、仙骨部、大転子部である。
(2)栄養状態の低下は、発症の外的要因である。
(3)創傷かたたんぱく質が漏出する時期は、低たんぱく質食にする。
(4)治癒の阻害要因には、糖尿病がある。
(5)水分摂取は褥瘡を悪化させる原因になるので制限する。
(2)栄養状態の低下は、発症の外的要因である。
(3)創傷かたたんぱく質が漏出する時期は、低たんぱく質食にする。
(4)治癒の阻害要因には、糖尿病がある。
(5)水分摂取は褥瘡を悪化させる原因になるので制限する。
【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。褥瘡は、骨の突出部位に生じやすい。
(2)誤り。栄養状態の低下は、発症の内的要因である。
(3)誤り。栄養状態の改善が必要であるため、高たんぱく質食にする。
(4)正しい。糖尿病では、末梢血管障害や免疫能の低下が起こるため、褥瘡が悪化しやすい。
また、高血糖は褥瘡治癒を遅延させる。
(5)誤り。褥瘡患者では、体内の水分量が減少している場合が多く、脱水を生じやすいので、
適切な水分補給が必要である。
2017年12月11日
K高齢期【問題】
それでは、「高齢期」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.高齢期の栄養に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)高齢期のたんぱく質の推定平均必要量及び推奨量は、成人と共通の計算式により算定されている。
(2)高齢期には胃のペプシン分泌は低下するが、膵アミラーゼ分泌は変わらない。
(3)加齢とともに耐糖能が高まり、2型糖尿病が増える。
(4)加齢に伴い塩味に対する味覚が鈍化することが多く、高齢者は食塩の摂りすぎになりやすい。
(5)高齢者は、口渇感が鈍感になるため、水分不足状態になりにくい。
(2)高齢期には胃のペプシン分泌は低下するが、膵アミラーゼ分泌は変わらない。
(3)加齢とともに耐糖能が高まり、2型糖尿病が増える。
(4)加齢に伴い塩味に対する味覚が鈍化することが多く、高齢者は食塩の摂りすぎになりやすい。
(5)高齢者は、口渇感が鈍感になるため、水分不足状態になりにくい。
Q1.褥瘡に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)好発部位は、仙骨部、大転子部である。
(2)栄養状態の低下は、発症の外的要因である。
(3)創傷かたたんぱく質が漏出する時期は、低たんぱく質食にする。
(4)治癒の阻害要因には、糖尿病がある。
(5)水分摂取は褥瘡を悪化させる原因になるので制限する。
(2)栄養状態の低下は、発症の外的要因である。
(3)創傷かたたんぱく質が漏出する時期は、低たんぱく質食にする。
(4)治癒の阻害要因には、糖尿病がある。
(5)水分摂取は褥瘡を悪化させる原因になるので制限する。
次回、解説します。
2017年12月10日
K高齢期【ポイント】
今日は、「高齢期」についてお話します。
【高齢期と老化】
一般に65歳以上を高齢期といいます。
さらに、65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいます。
加齢に伴い、ほとんどの組織で実質才増の数が減少し、その結果、組織重量は減少します。
それに伴って、組織の生理的・代謝的機能が減弱し、
生体機能の恒常性維持に障害をきたし老化がもたらされる。
【高齢期の生理的特徴】
〇感覚機能
視覚、聴覚、味覚(味覚閾値上昇)の低下
〇咀嚼・嚥下機能
・咀嚼機能が低下、予防として口腔ケアが大切
・嚥下反射が低下、誤嚥のリスク上昇→水分にとろみをつける、食形態の工夫
〇消化・吸収機能
消化酵素の活性が低下し、消化不良
〇代謝機能
・体重あたりの基礎代謝が低下
・耐糖能が低下
・体脂肪の増加
〇体組成
体たんぱく質と細胞内水分の割合が減少し、体脂肪の割合が増加(筋肉量の低下)
〇身体活動レベルの低下と日常生活動作(ADL)の低下
日常生活動作能は低下し、ADLが低下すると低栄養に発展するリスクが上昇
〇食事摂取量の低下
食事不振により食事摂取量が減少し、低栄養及び水分不足状態に陥りやすいため注意が必要
【高齢期の疾患・病態】
〇疾病構造の特徴
@典型的な症状を示さない
A複数の疾患に罹患していることが多い
B合併症を起こしやすい
C慢性的に経過しやすい
D薬剤による副作用を起こしやすい
E意識障害や精神障害を起こしやすい
F廃用症候群が現れやすい
〇低栄養(PEM)
高齢者では食事摂取量の減少によりPEMが陥りやすくなります。
この食事摂取量の減少は、咀嚼・嚥下障害、味覚低下、うつ状態、認知機能低下などによるものです。
PEMの評価・判定には血清アルブミン値や体重減少速度などが用いられます。
〇褥瘡
身体に加わった外力と皮膚表面の間の軟部組織の血流を低下・停止させ、
この状況が一定時間持続されて組織が不可逆な阻血性障害に陥った病態のことです。
褥瘡は寝たきりや麻痺、栄養状態の不良、浮腫、失禁、多汗による湿潤などが原因で起こります。
エネルギーは基礎エネルギー消費量の1.5倍以上、必要量に見合ったたんぱく質の補給が重要です。
〇認知症
認知症は、誤嚥や摂食行動異常の原因となります。
認知症の消化法には、長谷川式簡易スケール、MMSEなどが使用されています。
〇老人性白内障
加齢により水晶体が混濁し、70〜80歳になるとほとんど全ての人に認められます。
〇脱水
体内の水分貯蓄の減少、渇中枢機能の低下、食物摂取量の減少、腎機能の低下、
意図的な水分摂取の控え、利尿薬服用による尿量の増加などにより脱水のリスクが高くなります。
予防するために、口渇感がなくても、一定量の水分を定期的に補給する必要があります。
【高齢期の栄養アセスメントと栄養ケア】
次回、問題を出題します。
【高齢期と老化】
一般に65歳以上を高齢期といいます。
さらに、65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいます。
加齢に伴い、ほとんどの組織で実質才増の数が減少し、その結果、組織重量は減少します。
それに伴って、組織の生理的・代謝的機能が減弱し、
生体機能の恒常性維持に障害をきたし老化がもたらされる。
【高齢期の生理的特徴】
〇感覚機能
視覚、聴覚、味覚(味覚閾値上昇)の低下
〇咀嚼・嚥下機能
・咀嚼機能が低下、予防として口腔ケアが大切
・嚥下反射が低下、誤嚥のリスク上昇→水分にとろみをつける、食形態の工夫
〇消化・吸収機能
消化酵素の活性が低下し、消化不良
〇代謝機能
・体重あたりの基礎代謝が低下
・耐糖能が低下
・体脂肪の増加
〇体組成
体たんぱく質と細胞内水分の割合が減少し、体脂肪の割合が増加(筋肉量の低下)
〇身体活動レベルの低下と日常生活動作(ADL)の低下
日常生活動作能は低下し、ADLが低下すると低栄養に発展するリスクが上昇
〇食事摂取量の低下
食事不振により食事摂取量が減少し、低栄養及び水分不足状態に陥りやすいため注意が必要
【高齢期の疾患・病態】
〇疾病構造の特徴
@典型的な症状を示さない
A複数の疾患に罹患していることが多い
B合併症を起こしやすい
C慢性的に経過しやすい
D薬剤による副作用を起こしやすい
E意識障害や精神障害を起こしやすい
F廃用症候群が現れやすい
〇低栄養(PEM)
高齢者では食事摂取量の減少によりPEMが陥りやすくなります。
この食事摂取量の減少は、咀嚼・嚥下障害、味覚低下、うつ状態、認知機能低下などによるものです。
PEMの評価・判定には血清アルブミン値や体重減少速度などが用いられます。
〇褥瘡
身体に加わった外力と皮膚表面の間の軟部組織の血流を低下・停止させ、
この状況が一定時間持続されて組織が不可逆な阻血性障害に陥った病態のことです。
褥瘡は寝たきりや麻痺、栄養状態の不良、浮腫、失禁、多汗による湿潤などが原因で起こります。
エネルギーは基礎エネルギー消費量の1.5倍以上、必要量に見合ったたんぱく質の補給が重要です。
〇認知症
認知症は、誤嚥や摂食行動異常の原因となります。
認知症の消化法には、長谷川式簡易スケール、MMSEなどが使用されています。
〇老人性白内障
加齢により水晶体が混濁し、70〜80歳になるとほとんど全ての人に認められます。
〇脱水
体内の水分貯蓄の減少、渇中枢機能の低下、食物摂取量の減少、腎機能の低下、
意図的な水分摂取の控え、利尿薬服用による尿量の増加などにより脱水のリスクが高くなります。
予防するために、口渇感がなくても、一定量の水分を定期的に補給する必要があります。
【高齢期の栄養アセスメントと栄養ケア】
次回、問題を出題します。
2017年12月09日
J更年期(閉経期)【解説】
それでは、「更年期」の問題の解説をします。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌は、増加する。
卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンを併せて性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)という。
(2)誤り。性腺刺激ホルモンの分泌は、増加する。
(3)誤り。プロゲステロンの分泌は、減少する。
(4)誤り。エストロゲンの分泌は、減少する。
(5)正しい。
【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。
(2)・(3)誤り。エストロゲンにはHDLの生成亢進作用やLDLの組織への取り込み促進作用があるため、
エストロゲン分泌の減少する閉経後には、HDL-コレステロールは減少し、
LDL-コレステロールは上昇する。
この結果、虚血性心疾患の発症リスクが高まる。
(4)正しい。橈骨は前腕にある2本の骨のうち親指側にある骨で、
橈骨の手首の近くでの骨折を橈骨遠位端骨折という。
転んで手をついたときに多くみられる骨折である。
(5)誤り。骨吸収量が骨形成量を上回る。
次回、解説します。
Q1.閉経期のホルモン分泌に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)卵胞刺激ホルモン(FSH)は、減少する。
(2)性腺刺激ホルモンは、減少する。
(3)プロゲステロンは、増加する。
(4)エストロゲンは、増加する。
(5)黄体形成ホルモン(LH)は、増加する。
(2)性腺刺激ホルモンは、減少する。
(3)プロゲステロンは、増加する。
(4)エストロゲンは、増加する。
(5)黄体形成ホルモン(LH)は、増加する。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌は、増加する。
卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンを併せて性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)という。
(2)誤り。性腺刺激ホルモンの分泌は、増加する。
(3)誤り。プロゲステロンの分泌は、減少する。
(4)誤り。エストロゲンの分泌は、減少する。
(5)正しい。
Q1.閉経期及びそれ以降の病態に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)閉経後骨粗鬆症は、成長期からの予防が大切である。
(2)閉経後に虚血性心疾患の発症率は減少する。
(3)HDL-コレステロール及びLDL‐コレステロールはともに上昇する。
(4)骨粗鬆症により橈骨遠位端骨折のリスクが高まる。
(5)骨形成量が骨吸収量を上回る。
(2)閉経後に虚血性心疾患の発症率は減少する。
(3)HDL-コレステロール及びLDL‐コレステロールはともに上昇する。
(4)骨粗鬆症により橈骨遠位端骨折のリスクが高まる。
(5)骨形成量が骨吸収量を上回る。
【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。
(2)・(3)誤り。エストロゲンにはHDLの生成亢進作用やLDLの組織への取り込み促進作用があるため、
エストロゲン分泌の減少する閉経後には、HDL-コレステロールは減少し、
LDL-コレステロールは上昇する。
この結果、虚血性心疾患の発症リスクが高まる。
(4)正しい。橈骨は前腕にある2本の骨のうち親指側にある骨で、
橈骨の手首の近くでの骨折を橈骨遠位端骨折という。
転んで手をついたときに多くみられる骨折である。
(5)誤り。骨吸収量が骨形成量を上回る。
次回、解説します。
2017年12月08日
J更年期(閉経期)【問題】
それでは、「更年期」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.閉経期のホルモン分泌に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)卵胞刺激ホルモン(FSH)は、減少する。
(2)性腺刺激ホルモンは、減少する。
(3)プロゲステロンは、増加する。
(4)エストロゲンは、増加する。
(5)黄体形成ホルモン(LH)は、増加する。
(2)性腺刺激ホルモンは、減少する。
(3)プロゲステロンは、増加する。
(4)エストロゲンは、増加する。
(5)黄体形成ホルモン(LH)は、増加する。
Q1.閉経期及びそれ以降の病態に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)閉経後骨粗鬆症は、成長期からの予防が大切である。
(2)閉経後に虚血性心疾患の発症率は減少する。
(3)HDL-コレステロール及びLDL‐コレステロールはともに上昇する。
(4)骨粗鬆症により橈骨遠位端骨折のリスクが高まる。
(5)骨形成量が骨吸収量を上回る。
(2)閉経後に虚血性心疾患の発症率は減少する。
(3)HDL-コレステロール及びLDL‐コレステロールはともに上昇する。
(4)骨粗鬆症により橈骨遠位端骨折のリスクが高まる。
(5)骨形成量が骨吸収量を上回る。
次回、解説します。
2017年12月07日
J更年期(閉経期)【ポイント】
【更年期の生理的変化】
更年期とは、卵巣機能が生理的に減退し、停止するまでの期間といい、閉経前後の数年間を指します。
更年期では、排卵数の減少に伴い、卵巣からのエストロゲンの分泌は減少します。
また、排卵が起こらなくなるため、排卵後の卵巣にある黄体から分泌されるプロゲステロンも減少します。
・脳下垂体前葉からのゴナドトロピンの分泌増加→ホルモンバランスの崩れ→自律神経失調症
・LDLコレステロール濃度の上昇、血管の弾力性低下→動脈硬化症、脂質異常症→虚血性心疾患
・インスリン感受性の低下→2型糖尿病
・骨吸収の促進→骨密度の低下→骨粗鬆症
【更年期の栄養と病態・疾患及び栄養ケアのあり方】
・更年期障害
・骨粗鬆症
次回、問題を出題します。
更年期とは、卵巣機能が生理的に減退し、停止するまでの期間といい、閉経前後の数年間を指します。
更年期では、排卵数の減少に伴い、卵巣からのエストロゲンの分泌は減少します。
また、排卵が起こらなくなるため、排卵後の卵巣にある黄体から分泌されるプロゲステロンも減少します。
・脳下垂体前葉からのゴナドトロピンの分泌増加→ホルモンバランスの崩れ→自律神経失調症
・LDLコレステロール濃度の上昇、血管の弾力性低下→動脈硬化症、脂質異常症→虚血性心疾患
・インスリン感受性の低下→2型糖尿病
・骨吸収の促進→骨密度の低下→骨粗鬆症
【更年期の栄養と病態・疾患及び栄養ケアのあり方】
・更年期障害
・骨粗鬆症
次回、問題を出題します。