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2017年12月09日

J更年期(閉経期)【解説】

それでは、「更年期」の問題の解説をします。

Q1.閉経期のホルモン分泌に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)卵胞刺激ホルモン(FSH)は、減少する。
(2)性腺刺激ホルモンは、減少する。
(3)プロゲステロンは、増加する。
(4)エストロゲンは、増加する。
(5)黄体形成ホルモン(LH)は、増加する。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌は、増加する。
   卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンを併せて性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)という。
(2)誤り。性腺刺激ホルモンの分泌は、増加する。
(3)誤り。プロゲステロンの分泌は、減少する。
(4)誤り。エストロゲンの分泌は、減少する。
(5)正しい。


Q1.閉経期及びそれ以降の病態に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)閉経後骨粗鬆症は、成長期からの予防が大切である。
(2)閉経後に虚血性心疾患の発症率は減少する。
(3)HDL-コレステロール及びLDL‐コレステロールはともに上昇する。
(4)骨粗鬆症により橈骨遠位端骨折のリスクが高まる。
(5)骨形成量が骨吸収量を上回る。


【解説】…正答(1)、(4)
(1)正しい。
(2)・(3)誤り。エストロゲンにはHDLの生成亢進作用やLDLの組織への取り込み促進作用があるため、
       エストロゲン分泌の減少する閉経後には、HDL-コレステロールは減少し、
       LDL-コレステロールは上昇する。
       この結果、虚血性心疾患の発症リスクが高まる。
(4)正しい。橈骨は前腕にある2本の骨のうち親指側にある骨で、
   橈骨の手首の近くでの骨折を橈骨遠位端骨折という。
   転んで手をついたときに多くみられる骨折である。
(5)誤り。骨吸収量が骨形成量を上回る。


次回、解説します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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