2017年12月10日
K高齢期【ポイント】
今日は、「高齢期」についてお話します。
【高齢期と老化】
一般に65歳以上を高齢期といいます。
さらに、65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいます。
加齢に伴い、ほとんどの組織で実質才増の数が減少し、その結果、組織重量は減少します。
それに伴って、組織の生理的・代謝的機能が減弱し、
生体機能の恒常性維持に障害をきたし老化がもたらされる。
【高齢期の生理的特徴】
〇感覚機能
視覚、聴覚、味覚(味覚閾値上昇)の低下
〇咀嚼・嚥下機能
・咀嚼機能が低下、予防として口腔ケアが大切
・嚥下反射が低下、誤嚥のリスク上昇→水分にとろみをつける、食形態の工夫
〇消化・吸収機能
消化酵素の活性が低下し、消化不良
〇代謝機能
・体重あたりの基礎代謝が低下
・耐糖能が低下
・体脂肪の増加
〇体組成
体たんぱく質と細胞内水分の割合が減少し、体脂肪の割合が増加(筋肉量の低下)
〇身体活動レベルの低下と日常生活動作(ADL)の低下
日常生活動作能は低下し、ADLが低下すると低栄養に発展するリスクが上昇
〇食事摂取量の低下
食事不振により食事摂取量が減少し、低栄養及び水分不足状態に陥りやすいため注意が必要
【高齢期の疾患・病態】
〇疾病構造の特徴
@典型的な症状を示さない
A複数の疾患に罹患していることが多い
B合併症を起こしやすい
C慢性的に経過しやすい
D薬剤による副作用を起こしやすい
E意識障害や精神障害を起こしやすい
F廃用症候群が現れやすい
〇低栄養(PEM)
高齢者では食事摂取量の減少によりPEMが陥りやすくなります。
この食事摂取量の減少は、咀嚼・嚥下障害、味覚低下、うつ状態、認知機能低下などによるものです。
PEMの評価・判定には血清アルブミン値や体重減少速度などが用いられます。
〇褥瘡
身体に加わった外力と皮膚表面の間の軟部組織の血流を低下・停止させ、
この状況が一定時間持続されて組織が不可逆な阻血性障害に陥った病態のことです。
褥瘡は寝たきりや麻痺、栄養状態の不良、浮腫、失禁、多汗による湿潤などが原因で起こります。
エネルギーは基礎エネルギー消費量の1.5倍以上、必要量に見合ったたんぱく質の補給が重要です。
〇認知症
認知症は、誤嚥や摂食行動異常の原因となります。
認知症の消化法には、長谷川式簡易スケール、MMSEなどが使用されています。
〇老人性白内障
加齢により水晶体が混濁し、70〜80歳になるとほとんど全ての人に認められます。
〇脱水
体内の水分貯蓄の減少、渇中枢機能の低下、食物摂取量の減少、腎機能の低下、
意図的な水分摂取の控え、利尿薬服用による尿量の増加などにより脱水のリスクが高くなります。
予防するために、口渇感がなくても、一定量の水分を定期的に補給する必要があります。
【高齢期の栄養アセスメントと栄養ケア】
次回、問題を出題します。
【高齢期と老化】
一般に65歳以上を高齢期といいます。
さらに、65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいます。
加齢に伴い、ほとんどの組織で実質才増の数が減少し、その結果、組織重量は減少します。
それに伴って、組織の生理的・代謝的機能が減弱し、
生体機能の恒常性維持に障害をきたし老化がもたらされる。
【高齢期の生理的特徴】
〇感覚機能
視覚、聴覚、味覚(味覚閾値上昇)の低下
〇咀嚼・嚥下機能
・咀嚼機能が低下、予防として口腔ケアが大切
・嚥下反射が低下、誤嚥のリスク上昇→水分にとろみをつける、食形態の工夫
〇消化・吸収機能
消化酵素の活性が低下し、消化不良
〇代謝機能
・体重あたりの基礎代謝が低下
・耐糖能が低下
・体脂肪の増加
〇体組成
体たんぱく質と細胞内水分の割合が減少し、体脂肪の割合が増加(筋肉量の低下)
〇身体活動レベルの低下と日常生活動作(ADL)の低下
日常生活動作能は低下し、ADLが低下すると低栄養に発展するリスクが上昇
〇食事摂取量の低下
食事不振により食事摂取量が減少し、低栄養及び水分不足状態に陥りやすいため注意が必要
【高齢期の疾患・病態】
〇疾病構造の特徴
@典型的な症状を示さない
A複数の疾患に罹患していることが多い
B合併症を起こしやすい
C慢性的に経過しやすい
D薬剤による副作用を起こしやすい
E意識障害や精神障害を起こしやすい
F廃用症候群が現れやすい
〇低栄養(PEM)
高齢者では食事摂取量の減少によりPEMが陥りやすくなります。
この食事摂取量の減少は、咀嚼・嚥下障害、味覚低下、うつ状態、認知機能低下などによるものです。
PEMの評価・判定には血清アルブミン値や体重減少速度などが用いられます。
〇褥瘡
身体に加わった外力と皮膚表面の間の軟部組織の血流を低下・停止させ、
この状況が一定時間持続されて組織が不可逆な阻血性障害に陥った病態のことです。
褥瘡は寝たきりや麻痺、栄養状態の不良、浮腫、失禁、多汗による湿潤などが原因で起こります。
エネルギーは基礎エネルギー消費量の1.5倍以上、必要量に見合ったたんぱく質の補給が重要です。
〇認知症
認知症は、誤嚥や摂食行動異常の原因となります。
認知症の消化法には、長谷川式簡易スケール、MMSEなどが使用されています。
〇老人性白内障
加齢により水晶体が混濁し、70〜80歳になるとほとんど全ての人に認められます。
〇脱水
体内の水分貯蓄の減少、渇中枢機能の低下、食物摂取量の減少、腎機能の低下、
意図的な水分摂取の控え、利尿薬服用による尿量の増加などにより脱水のリスクが高くなります。
予防するために、口渇感がなくても、一定量の水分を定期的に補給する必要があります。
【高齢期の栄養アセスメントと栄養ケア】
次回、問題を出題します。
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