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2019年02月21日
出題予測問題<臨床栄養学>◎静脈栄養
昨日の問題の解説です。
(2)持続投与は、他の投与方法と比べて、食事に近い生理的な投与方法である。
(3)胃瘻栄養では、誤嚥はほとんどない。
(4)1kcal/mLの経腸栄養剤の水分量は、約80〜85%である。
(5)成分栄養剤には、食物繊維が含まれている。
【解説】正答(4)
(1)誤り。極度の肥満の症例では、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)が禁忌となる場合が多い。
PEGは胃内視鏡を用いた胃瘻造設術で、開腹造設術に比べて手技が簡便で、広く用いられている。
(2)誤り。持続投与は、24時間あるいは一定時間をかけて緩徐に1日量の栄養剤を投与する方法で、
食事に近い生理的な投与方法ではない。
持続投与では注入ポンプを用いるのが原則で、
重症症例や栄養剤を腸瘻から注入する場合などに行われる。
(3)誤り。胃瘻でも経鼻胃管のときと同じように、誤嚥は起こる。
胃に注入した栄養剤が、食道を逆流して喉まで上り、誤嚥して誤嚥性肺炎を起こすことがある。
また、自分の唾液を誤嚥することもある。
(4)正しい。なお、高濃度タイプ栄養剤(1.5kcal/mL、2kcal/mL)の水分量は、
1kcal/mLの栄養剤に比べて少なくなる。
(5)誤り。成分栄養剤は食物繊維を含まない。
成分栄養剤は、化学的に明確な成分から構成されており、消化を必要とせず、
消化管からそのまま吸収されるので、消化態が失われた状態でも、
吸収能が残存していれば適応となる。
(2)消化態栄養剤の窒素源は、たんぱく質である。
(3)成分栄養剤は、医薬品と食品に分類される。
(4)胃幽門部完全閉塞の場合、成分栄養剤を胃瘻チューブより投与する。
(5)成分栄養剤の長期投与では、必須脂肪酸欠乏に注意する。
【解説】正答(5)
(1)誤り。胃瘻・腸瘻による管理は、長期間(4〜6週間以上)に及ぶ場合に選択される。
短期間の場合は、経鼻経管法を選択する。
(2)誤り。消化態栄養剤の窒素源はペプチドやアミノ酸であり、たんぱく質は含まれない。
(3)誤り。成分栄養剤は、医薬品のみである。
(4)誤り。胃は、十二指腸と幽門を経て連なっている。
胃の出口部分である幽門部が完全に閉塞している場合には、胃瘻からの経腸栄養は禁忌である。
(5)正しい。成分栄養剤は脂質含量がすくないため、長期投与では必須脂肪酸欠乏をきたしやすい。
その対応として、脂肪を乳化した脂肪乳剤を静脈内投与する。
今日は、「静脈栄養」の問題です。
静脈栄養は、腸管を使えない場合の栄養投与ルートです。
長期になる場合は、ルートを確保して中心静脈栄養に切り替えるのが一般的です。
在宅での中心静脈栄養を施行する場合もありますね。
静脈栄養での問題点は腸管を使わないので、腸管が萎縮してしまうことや感染など。
経腸栄養と比較して異なる点を学習すると良いでしょう。
(2)末梢静脈栄養法では、ブドウ糖濃度が20%の輸液を使用できる。
(3)中心静脈栄養法において、大腿静脈へのカテーテル挿入は、禁忌である。
(4)脂肪乳剤を使用すると、呼吸商は上昇する。
(5)高カロリー輸液用微量元素製剤には、セレンが含まれていない。
(2)中心静脈栄養法で投与できるアミノ酸濃度の上限は、5%である。
(3)ビタミンB₁欠乏では、乳酸アシドーシスを発症する。
(4)高カロリー輸液基本液には、ヨウ素が含まれている。
(5)電解質製剤の開始液(1号液)には、カリウムが含まれている。
明日解説します。
Q1.経腸栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)極度の肥満の症例では、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の適応となる。(2)持続投与は、他の投与方法と比べて、食事に近い生理的な投与方法である。
(3)胃瘻栄養では、誤嚥はほとんどない。
(4)1kcal/mLの経腸栄養剤の水分量は、約80〜85%である。
(5)成分栄養剤には、食物繊維が含まれている。
【解説】正答(4)
(1)誤り。極度の肥満の症例では、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)が禁忌となる場合が多い。
PEGは胃内視鏡を用いた胃瘻造設術で、開腹造設術に比べて手技が簡便で、広く用いられている。
(2)誤り。持続投与は、24時間あるいは一定時間をかけて緩徐に1日量の栄養剤を投与する方法で、
食事に近い生理的な投与方法ではない。
持続投与では注入ポンプを用いるのが原則で、
重症症例や栄養剤を腸瘻から注入する場合などに行われる。
(3)誤り。胃瘻でも経鼻胃管のときと同じように、誤嚥は起こる。
胃に注入した栄養剤が、食道を逆流して喉まで上り、誤嚥して誤嚥性肺炎を起こすことがある。
また、自分の唾液を誤嚥することもある。
(4)正しい。なお、高濃度タイプ栄養剤(1.5kcal/mL、2kcal/mL)の水分量は、
1kcal/mLの栄養剤に比べて少なくなる。
(5)誤り。成分栄養剤は食物繊維を含まない。
成分栄養剤は、化学的に明確な成分から構成されており、消化を必要とせず、
消化管からそのまま吸収されるので、消化態が失われた状態でも、
吸収能が残存していれば適応となる。
Q2.経腸栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)胃瘻による管理は、4週間以内とする。(2)消化態栄養剤の窒素源は、たんぱく質である。
(3)成分栄養剤は、医薬品と食品に分類される。
(4)胃幽門部完全閉塞の場合、成分栄養剤を胃瘻チューブより投与する。
(5)成分栄養剤の長期投与では、必須脂肪酸欠乏に注意する。
【解説】正答(5)
(1)誤り。胃瘻・腸瘻による管理は、長期間(4〜6週間以上)に及ぶ場合に選択される。
短期間の場合は、経鼻経管法を選択する。
(2)誤り。消化態栄養剤の窒素源はペプチドやアミノ酸であり、たんぱく質は含まれない。
(3)誤り。成分栄養剤は、医薬品のみである。
(4)誤り。胃は、十二指腸と幽門を経て連なっている。
胃の出口部分である幽門部が完全に閉塞している場合には、胃瘻からの経腸栄養は禁忌である。
(5)正しい。成分栄養剤は脂質含量がすくないため、長期投与では必須脂肪酸欠乏をきたしやすい。
その対応として、脂肪を乳化した脂肪乳剤を静脈内投与する。
今日は、「静脈栄養」の問題です。
静脈栄養は、腸管を使えない場合の栄養投与ルートです。
長期になる場合は、ルートを確保して中心静脈栄養に切り替えるのが一般的です。
在宅での中心静脈栄養を施行する場合もありますね。
静脈栄養での問題点は腸管を使わないので、腸管が萎縮してしまうことや感染など。
経腸栄養と比較して異なる点を学習すると良いでしょう。
Q1.静脈栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)水分制限のある患者では、末梢静脈栄養法を選択する。(2)末梢静脈栄養法では、ブドウ糖濃度が20%の輸液を使用できる。
(3)中心静脈栄養法において、大腿静脈へのカテーテル挿入は、禁忌である。
(4)脂肪乳剤を使用すると、呼吸商は上昇する。
(5)高カロリー輸液用微量元素製剤には、セレンが含まれていない。
Q2.静脈栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)中心静脈栄養法と経腸栄養法は併用できない。(2)中心静脈栄養法で投与できるアミノ酸濃度の上限は、5%である。
(3)ビタミンB₁欠乏では、乳酸アシドーシスを発症する。
(4)高カロリー輸液基本液には、ヨウ素が含まれている。
(5)電解質製剤の開始液(1号液)には、カリウムが含まれている。
明日解説します。
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2019年02月20日
出題予測問題<臨床栄養学>◎経腸栄養
昨日の問題の解説です。
(2)大腸がん術後のストーマ(人工肛門)は、空腸に造設する。
(3)化学療法施行時には、食欲が低下する。
(4)疼痛緩和に用いられるモルヒネ塩酸塩の副作用として、便秘がある。
(5)緩和ケアでは、患者と家族のQOL向上を考慮する。
【解説】正答(2)
(1)正しい。胃全摘術後は、カルシウムの吸収が低下しやすいため、骨中のカルシウムが血中に放出され、
骨粗鬆症のリスクが高まる。
胃全摘術後にカルシウムの吸収が低下しやすい原因としては、
@経口摂取量の減少に伴うカルシウム摂取量の減少、
A胃酸によるカルシウムのイオン化の低下、
B脂肪吸収低下に伴うビタミンD吸収の低下、
C食物が十二指腸を通過しない術式においては、十二指腸からのカルシウム吸収の低下、
などが挙げられる。
(2)誤り。ストーマは、結腸または回腸に造設する。
ストーマは、直腸がん・肛門がんのために直腸肛門が切除された場合や、
潰瘍性大腸炎・大腸ポリポーシスなどのために大腸が全摘された場合などに造設される。
(3)誤り。正しい。化学療法では、副作用として悪心・嘔吐・下痢などが出現して、食欲は低下する。
少量頻回食で消化のよい食品を選び、胃腸への負担を軽くする。
(4)正しい。モルヒネ塩酸塩には腸管の運動を抑制する働きがあり、便秘となりやすい。
モルヒネ塩酸塩は、中等度から高度の疼痛を伴う疾患に対して、鎮痛効果を目的に用いられる。
副作用として便秘の他、呼吸抑制、依存性、悪心・嘔吐、眠気などがある。
(5)正しい。
今日は、「経腸栄養」の問題です。
経腸栄養と静脈栄養の問題は必ず出題されます。
(静脈栄養の問題は明日出題しますね。)
ポイントをざっとまとめておきましょう。
まずは、栄養を投与する経路には何があるのかを理解することが大事です。
一番生理的なのは、私たちが普段口から摂取する経路(経口摂取)。
しかし、何らかの疾病などで経口摂取が出来なくなっている状態、でも消化は問題ない場合は経腸栄養。
消化に問題ある場合は静脈栄養が選択されるのが一般的です。
静脈栄養は中心と末梢に分かれます。
末梢静脈栄養では一日の必要栄養量は投与できないことにも注意が必要です。
それぞれに合併症はあり、合併症は国家試験でも頻出項目なので、しっかり確認しておいてください。
また、管理栄養士の立場からすると静脈栄養よりも経腸栄養の方が専門である必要があるので、
経腸栄養剤の詳細についても出題されます。
それぞれの栄養剤がどんな特性があるのかもしっかり理解しておきましょう。
(2)持続投与は、他の投与方法と比べて、食事に近い生理的な投与方法である。
(3)胃瘻栄養では、誤嚥はほとんどない。
(4)1kcal/mLの経腸栄養剤の水分量は、約80〜85%である。
(5)成分栄養剤には、食物繊維が含まれている。
(2)消化態栄養剤の窒素源は、たんぱく質である。
(3)成分栄養剤は、医薬品と食品に分類される。
(4)胃幽門部完全閉塞の場合、成分栄養剤を胃瘻チューブより投与する。
(5)成分栄養剤の長期投与では、必須脂肪酸欠乏に注意する。
明日解説します。
Q1.がん患者に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)胃がんによる胃全摘術後には、骨粗鬆症のリスクが高まる。(2)大腸がん術後のストーマ(人工肛門)は、空腸に造設する。
(3)化学療法施行時には、食欲が低下する。
(4)疼痛緩和に用いられるモルヒネ塩酸塩の副作用として、便秘がある。
(5)緩和ケアでは、患者と家族のQOL向上を考慮する。
【解説】正答(2)
(1)正しい。胃全摘術後は、カルシウムの吸収が低下しやすいため、骨中のカルシウムが血中に放出され、
骨粗鬆症のリスクが高まる。
胃全摘術後にカルシウムの吸収が低下しやすい原因としては、
@経口摂取量の減少に伴うカルシウム摂取量の減少、
A胃酸によるカルシウムのイオン化の低下、
B脂肪吸収低下に伴うビタミンD吸収の低下、
C食物が十二指腸を通過しない術式においては、十二指腸からのカルシウム吸収の低下、
などが挙げられる。
(2)誤り。ストーマは、結腸または回腸に造設する。
ストーマは、直腸がん・肛門がんのために直腸肛門が切除された場合や、
潰瘍性大腸炎・大腸ポリポーシスなどのために大腸が全摘された場合などに造設される。
(3)誤り。正しい。化学療法では、副作用として悪心・嘔吐・下痢などが出現して、食欲は低下する。
少量頻回食で消化のよい食品を選び、胃腸への負担を軽くする。
(4)正しい。モルヒネ塩酸塩には腸管の運動を抑制する働きがあり、便秘となりやすい。
モルヒネ塩酸塩は、中等度から高度の疼痛を伴う疾患に対して、鎮痛効果を目的に用いられる。
副作用として便秘の他、呼吸抑制、依存性、悪心・嘔吐、眠気などがある。
(5)正しい。
今日は、「経腸栄養」の問題です。
経腸栄養と静脈栄養の問題は必ず出題されます。
(静脈栄養の問題は明日出題しますね。)
ポイントをざっとまとめておきましょう。
まずは、栄養を投与する経路には何があるのかを理解することが大事です。
一番生理的なのは、私たちが普段口から摂取する経路(経口摂取)。
しかし、何らかの疾病などで経口摂取が出来なくなっている状態、でも消化は問題ない場合は経腸栄養。
消化に問題ある場合は静脈栄養が選択されるのが一般的です。
静脈栄養は中心と末梢に分かれます。
末梢静脈栄養では一日の必要栄養量は投与できないことにも注意が必要です。
それぞれに合併症はあり、合併症は国家試験でも頻出項目なので、しっかり確認しておいてください。
また、管理栄養士の立場からすると静脈栄養よりも経腸栄養の方が専門である必要があるので、
経腸栄養剤の詳細についても出題されます。
それぞれの栄養剤がどんな特性があるのかもしっかり理解しておきましょう。
Q1.経腸栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)極度の肥満の症例では、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の適応となる。(2)持続投与は、他の投与方法と比べて、食事に近い生理的な投与方法である。
(3)胃瘻栄養では、誤嚥はほとんどない。
(4)1kcal/mLの経腸栄養剤の水分量は、約80〜85%である。
(5)成分栄養剤には、食物繊維が含まれている。
Q2.経腸栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)胃瘻による管理は、4週間以内とする。(2)消化態栄養剤の窒素源は、たんぱく質である。
(3)成分栄養剤は、医薬品と食品に分類される。
(4)胃幽門部完全閉塞の場合、成分栄養剤を胃瘻チューブより投与する。
(5)成分栄養剤の長期投与では、必須脂肪酸欠乏に注意する。
明日解説します。
2019年02月18日
出題予測問題<臨床栄養学>透析患者
昨日の問題の解説です。
(2)不顕性誤嚥とは、むせを主症状とする誤嚥をいう。
(3)のどのアイスマッサージは、口腔ケアを目的とする嚥下訓練である。
(4)嚥下造影検査(VF)では、咀嚼状態や食塊形成を評価できる。
(5)改訂水飲みテストでは、100mLの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する。
【解説】正答(4)
(1)誤り。嚥下の準備期は、食物を口腔内に取り込み、咀嚼し、食塊を形成する段階である。
食物を認知する段階は先行期である。
(2)誤り。不顕性誤嚥とは、むせのない誤嚥をいう。
通常、誤嚥すると激しいむせが生じるが、睡眠中に自覚のないうちに鼻腔、咽候頭、
歯周囲の分泌物を誤嚥した場合には、むせは生じない。
高齢者の不顕性誤嚥は、誤嚥性肺炎を発症することが多い。
なお、むせのある誤嚥を顕性誤嚥という。
(3)誤り。のどのアイスマッサージは、嚥下反射を誘発させることを目的として行う嚥下訓練である。
凍らせた綿棒に少量の水を付けて口蓋弓、舌根部、咽頭後壁を軽くマッサージするもので、
間接訓練として実施する。
(4)正しい。嚥下造影検査(VF)は、バリウムなどの造影剤を含んだ模擬食品をX線透視下で食べてもらい、
透視像をビデオやDVDに記録し、嚥下運動や適切な食形態を評価、診断する検査である。
嚥下機能の詳細な情報を得ることができる。
(5)誤り。改訂水飲みテストでは、3mLの冷水を口腔内に入れて嚥下してもらい、
嚥下反射誘発の有無、むせ、呼吸の変化を評価する。
(2)悪性腫瘍は、治癒を遅らせる危険因子である。
(3)十分なn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取が必要である。
(4)ブレーデンスケールのスコアが低いほど、褥瘡発生率が高まる。
(5)体圧分散マットレスの利用は、予防に有効である。
【解説】正答(3)
(1)正しい。褥瘡発生の危険因子として、特に注意すべき疾患として、骨盤骨折、うっ血性心不全、
脊髄損傷、糖尿病、脳血管疾患、COPDがある。
(2)正しい。褥瘡の治癒を遅らせる危険因子として、悪性腫瘍、心血管疾患、肝硬変、
糖尿病などの疾患や副腎皮質ステロイド薬や抗がん剤の使用などがある。
(3)誤り。炎症亢進作用を持つn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取は勧められない。
なお、抗炎症作用を持つn-3系多価不飽和脂肪酸の摂取は勧められる。
(4)正しい。ブレーデンスケールは、褥瘡の発生リスクを予測・評価するものである。
(5)正しい。体圧分散マットレスは、体を沈め、骨突出部等にフィットする機能によってマットレスと
体との接触面積を拡大させることができる寝具で、骨突出部位に加わる圧力の大きさを減少させる。
褥瘡予防としては、体位変換やクッション、マットレスなどの利用による体圧分散、スキンケア、
利用状態の維持・改善が有効である。
(2)経口摂取をしていない場合、誤嚥性肺炎を起こすことはない。
(3)上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
(4)仰臥位での褥瘡好発部位は、大転子部である。
(5)フレイル(フレイルティ)では、筋力の低下がみられる。
【解説】正答(5)
(1)誤り。誤嚥の予防では、顎を引いた姿勢にする。
これにより、咽頭と気管に角度がついて誤嚥しにくくなる。
(2)誤り。胃瘻造設などにより経口摂取をしていなくても、睡眠中に鼻腔、咽喉頭、
歯周囲の分泌物を誤嚥した場合(不顕性誤嚥)や、胃瘻からの栄養刺や胃液が食道を逆流して
咽頭で気管内に流入した場合などは、誤嚥性肺炎を起こすことがある。
(3)誤り。寝たきりの原因となるのは、大腿骨頸部骨折が多い。
上腕骨骨折では腕が使えなくなるためADLの低下を引き起こすが、
寝たきりの直接の原因とはならない。
(4)誤り。大転子部とは、大腿骨上部の外側の出っ張った部分のことで、側臥位での褥瘡好発部位である。
仰臥位での褥瘡好発部位は仙骨部や踵骨部などである。
(5)正しい。フレイルの中核となっている要因は、サルコペニアと低栄養である。
今日は、「透析患者」の問題です。
腎疾患に関する問題は必ず出題されます。
腎機能の低下が進行すると、老廃物や水分が体内にたまり、
それを除去するために透析という処置が行われるようになります。
透析の患者さんに対する栄養指導では、体重を増やさないようにするための水分制限や
カリウムやリンといった老廃物をためないようにするためのカリウムとリン制限が主になります。
その代わり、透析導入前よりもたんぱく質の制限は緩くなるのが一般的ですね。
腎疾患の各ステージによる栄養管理基準をしっかり理解しておいてください。
(2)たんぱく質摂取量は、60g/日とする。
(3)水分摂取量は、1,300mL/日とする。
(4)リン摂取量は、1,700mg/日とする。
(5)透析間の体重増加量は、6sまでとする。
(2)血液透析では、原則、カリウム制限の必要はない。
(3)長期にわたる血液透析では、不均衡症候群が起こりやすい。
(4)腹膜透析では、シャントを造設する必要がある。
(5)腹膜透析では、たんぱく質の喪失が大きい。
明日解説します。
Q1.嚥下に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)嚥下の準備期は、食物を認知する段階である。(2)不顕性誤嚥とは、むせを主症状とする誤嚥をいう。
(3)のどのアイスマッサージは、口腔ケアを目的とする嚥下訓練である。
(4)嚥下造影検査(VF)では、咀嚼状態や食塊形成を評価できる。
(5)改訂水飲みテストでは、100mLの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する。
【解説】正答(4)
(1)誤り。嚥下の準備期は、食物を口腔内に取り込み、咀嚼し、食塊を形成する段階である。
食物を認知する段階は先行期である。
(2)誤り。不顕性誤嚥とは、むせのない誤嚥をいう。
通常、誤嚥すると激しいむせが生じるが、睡眠中に自覚のないうちに鼻腔、咽候頭、
歯周囲の分泌物を誤嚥した場合には、むせは生じない。
高齢者の不顕性誤嚥は、誤嚥性肺炎を発症することが多い。
なお、むせのある誤嚥を顕性誤嚥という。
(3)誤り。のどのアイスマッサージは、嚥下反射を誘発させることを目的として行う嚥下訓練である。
凍らせた綿棒に少量の水を付けて口蓋弓、舌根部、咽頭後壁を軽くマッサージするもので、
間接訓練として実施する。
(4)正しい。嚥下造影検査(VF)は、バリウムなどの造影剤を含んだ模擬食品をX線透視下で食べてもらい、
透視像をビデオやDVDに記録し、嚥下運動や適切な食形態を評価、診断する検査である。
嚥下機能の詳細な情報を得ることができる。
(5)誤り。改訂水飲みテストでは、3mLの冷水を口腔内に入れて嚥下してもらい、
嚥下反射誘発の有無、むせ、呼吸の変化を評価する。
Q2.褥瘡に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)骨盤骨折は、褥瘡発生の危険因子である。(2)悪性腫瘍は、治癒を遅らせる危険因子である。
(3)十分なn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取が必要である。
(4)ブレーデンスケールのスコアが低いほど、褥瘡発生率が高まる。
(5)体圧分散マットレスの利用は、予防に有効である。
【解説】正答(3)
(1)正しい。褥瘡発生の危険因子として、特に注意すべき疾患として、骨盤骨折、うっ血性心不全、
脊髄損傷、糖尿病、脳血管疾患、COPDがある。
(2)正しい。褥瘡の治癒を遅らせる危険因子として、悪性腫瘍、心血管疾患、肝硬変、
糖尿病などの疾患や副腎皮質ステロイド薬や抗がん剤の使用などがある。
(3)誤り。炎症亢進作用を持つn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取は勧められない。
なお、抗炎症作用を持つn-3系多価不飽和脂肪酸の摂取は勧められる。
(4)正しい。ブレーデンスケールは、褥瘡の発生リスクを予測・評価するものである。
(5)正しい。体圧分散マットレスは、体を沈め、骨突出部等にフィットする機能によってマットレスと
体との接触面積を拡大させることができる寝具で、骨突出部位に加わる圧力の大きさを減少させる。
褥瘡予防としては、体位変換やクッション、マットレスなどの利用による体圧分散、スキンケア、
利用状態の維持・改善が有効である。
Q3.老年症候群に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)誤嚥の予防では、顎を上に上げて嚥下する。(2)経口摂取をしていない場合、誤嚥性肺炎を起こすことはない。
(3)上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
(4)仰臥位での褥瘡好発部位は、大転子部である。
(5)フレイル(フレイルティ)では、筋力の低下がみられる。
【解説】正答(5)
(1)誤り。誤嚥の予防では、顎を引いた姿勢にする。
これにより、咽頭と気管に角度がついて誤嚥しにくくなる。
(2)誤り。胃瘻造設などにより経口摂取をしていなくても、睡眠中に鼻腔、咽喉頭、
歯周囲の分泌物を誤嚥した場合(不顕性誤嚥)や、胃瘻からの栄養刺や胃液が食道を逆流して
咽頭で気管内に流入した場合などは、誤嚥性肺炎を起こすことがある。
(3)誤り。寝たきりの原因となるのは、大腿骨頸部骨折が多い。
上腕骨骨折では腕が使えなくなるためADLの低下を引き起こすが、
寝たきりの直接の原因とはならない。
(4)誤り。大転子部とは、大腿骨上部の外側の出っ張った部分のことで、側臥位での褥瘡好発部位である。
仰臥位での褥瘡好発部位は仙骨部や踵骨部などである。
(5)正しい。フレイルの中核となっている要因は、サルコペニアと低栄養である。
今日は、「透析患者」の問題です。
腎疾患に関する問題は必ず出題されます。
腎機能の低下が進行すると、老廃物や水分が体内にたまり、
それを除去するために透析という処置が行われるようになります。
透析の患者さんに対する栄養指導では、体重を増やさないようにするための水分制限や
カリウムやリンといった老廃物をためないようにするためのカリウムとリン制限が主になります。
その代わり、透析導入前よりもたんぱく質の制限は緩くなるのが一般的ですね。
腎疾患の各ステージによる栄養管理基準をしっかり理解しておいてください。
Q1.65歳、男性。身長160p、ドライウェイト54s。週3回血液透析を受けている。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー摂取量は、2,400kcal/日とする。(2)たんぱく質摂取量は、60g/日とする。
(3)水分摂取量は、1,300mL/日とする。
(4)リン摂取量は、1,700mg/日とする。
(5)透析間の体重増加量は、6sまでとする。
Q2.透析療法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血液透析では、透析液から吸収されるエネルギー分を考慮する。(2)血液透析では、原則、カリウム制限の必要はない。
(3)長期にわたる血液透析では、不均衡症候群が起こりやすい。
(4)腹膜透析では、シャントを造設する必要がある。
(5)腹膜透析では、たんぱく質の喪失が大きい。
明日解説します。
2019年02月17日
出題予測問題<臨床栄養学>◎老年症候群(褥瘡、嚥下障害)
昨日の問題の解説です。
(2)ホモシスチン尿症ー高シスチン食
(3)ガラクトース血症ー高乳糖食
(4)糖原病T型ー炭水化物制限食
(5)先天性副腎過形成症ー副腎髄質ホルモン薬投与
【解説】正答(2)
(1)誤り。メープルシロップ尿症では、分岐アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)制限食とする。
(2)正しい。ホモシスチン尿症では、低メチオニン高シスチン食とする。
(3)誤り。ガラクトース血症では、ガラクトース及び乳糖(ラクトース)制限食とする。
(4)誤り。糖原病T型では、低血糖を予防するために高炭水化物食で少量頻回食とする。
(5)誤り。先天性副腎過形成症では、副腎皮質ホルモン薬を投与する。
今日は、「老年症候群(褥瘡、嚥下障害)」の問題です。
褥瘡や嚥下障害に関する問題は、必ず何問か出題されます。
必ず何度も復習をして、内容を理解しておいてください。
具体的な出題のされ方としては、褥瘡だったら褥瘡のできやすい部位、予防対策、必要な栄養素について等、
嚥下障害であったら、口に食物を入れてから飲み込むまでの流れ、誤嚥しやすい食品やしにくい食品等
(これは高頻度で出題されます。)でしょうか。
(2)不顕性誤嚥とは、むせを主症状とする誤嚥をいう。
(3)のどのアイスマッサージは、口腔ケアを目的とする嚥下訓練である。
(4)嚥下造影検査(VF)では、咀嚼状態や食塊形成を評価できる。
(5)改訂水飲みテストでは、100mLの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する。
(2)悪性腫瘍は、治癒を遅らせる危険因子である。
(3)十分なn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取が必要である。
(4)ブレーデンスケールのスコアが低いほど、褥瘡発生率が高まる。
(5)体圧分散マットレスの利用は、予防に有効である。
(2)経口摂取をしていない場合、誤嚥性肺炎を起こすことはない。
(3)上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
(4)仰臥位での褥瘡好発部位は、大転子部である。
(5)フレイル(フレイルティ)では、筋力の低下がみられる。
明日解説します。
Q1.先天性代謝異常症とその栄養管理、薬物治療の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)メープルシロップ尿症ーフェニルアラニン制限食(2)ホモシスチン尿症ー高シスチン食
(3)ガラクトース血症ー高乳糖食
(4)糖原病T型ー炭水化物制限食
(5)先天性副腎過形成症ー副腎髄質ホルモン薬投与
【解説】正答(2)
(1)誤り。メープルシロップ尿症では、分岐アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)制限食とする。
(2)正しい。ホモシスチン尿症では、低メチオニン高シスチン食とする。
(3)誤り。ガラクトース血症では、ガラクトース及び乳糖(ラクトース)制限食とする。
(4)誤り。糖原病T型では、低血糖を予防するために高炭水化物食で少量頻回食とする。
(5)誤り。先天性副腎過形成症では、副腎皮質ホルモン薬を投与する。
今日は、「老年症候群(褥瘡、嚥下障害)」の問題です。
褥瘡や嚥下障害に関する問題は、必ず何問か出題されます。
必ず何度も復習をして、内容を理解しておいてください。
具体的な出題のされ方としては、褥瘡だったら褥瘡のできやすい部位、予防対策、必要な栄養素について等、
嚥下障害であったら、口に食物を入れてから飲み込むまでの流れ、誤嚥しやすい食品やしにくい食品等
(これは高頻度で出題されます。)でしょうか。
Q1.嚥下に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)嚥下の準備期は、食物を認知する段階である。(2)不顕性誤嚥とは、むせを主症状とする誤嚥をいう。
(3)のどのアイスマッサージは、口腔ケアを目的とする嚥下訓練である。
(4)嚥下造影検査(VF)では、咀嚼状態や食塊形成を評価できる。
(5)改訂水飲みテストでは、100mLの白湯を飲み干すのに要する時間を測定する。
Q2.褥瘡に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)骨盤骨折は、褥瘡発生の危険因子である。(2)悪性腫瘍は、治癒を遅らせる危険因子である。
(3)十分なn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取が必要である。
(4)ブレーデンスケールのスコアが低いほど、褥瘡発生率が高まる。
(5)体圧分散マットレスの利用は、予防に有効である。
Q3.老年症候群に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)誤嚥の予防では、顎を上に上げて嚥下する。(2)経口摂取をしていない場合、誤嚥性肺炎を起こすことはない。
(3)上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
(4)仰臥位での褥瘡好発部位は、大転子部である。
(5)フレイル(フレイルティ)では、筋力の低下がみられる。
明日解説します。
2019年02月16日
出題予測問題<臨床栄養学>先天性代謝異常
昨日の問題の解説です。
(2)口腔アレルギー症候群は、新生児・乳児期からの発症が多い。
(3)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、牛乳である。
(4)牛乳は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)卵アレルギー患者は、卵殻カルシウムを含んだ食品を摂取できる。
【解説】正答(5)
(1)誤り。診断として最も有用なのは、食物経口負荷試験である。
(2)誤り。口腔アレルギー症候群は、幼児期から成人期に発症する。
口腔アレルギー症候群とは、主として花粉の経気道感作を受けた人が、
その花粉抗原と交差反応する生の果物や野菜を摂取した時に、
口腔咽頭粘膜で症状が誘発されるものをいう。
(3)誤り。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、小麦や甲殻類である。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、特定の食品摂取後に運動することによって
アナフィラキシーが誘発される病型で、食後2時間以内の激しい運動による発症が多い。
(4)誤り。牛乳たんぱく質の大半を占めるカゼインや小麦たんぱく質は、熱変性を受けにくいため、
加熱してもアレルゲン性は低下しない。
なお、鶏卵は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)正しい。卵からカルシウムは菓子類に使用されることが多いが、
ほとんど卵たんぱく質を含まないため、
卵アレルギー患者でも、焼成、未焼成を問わず摂取可能である。
(2)ピーナッツは、アナフィラキシーの原因となる。
(3)食物経口負荷試験は、日常生活環境下で行う。
(4)耐性を獲得すれば、再発することはない。
(5)ハイリスク乳児は、離乳食の開始時期を遅らせることで、発症リスクを低減できる。
【解説】正答(2)
(1)誤り。牛乳の代表的なアレルゲンは、たんぱく質のカゼインとβ-ラクトグロブリンである。
(2)正しい。ピーナッツやそばなどは、微量の摂取でアナフィラキシーショック症状を起こし、
死亡するおそれがある。
(3)誤り。食物経口負荷試験は、アレルギーが確定しているか疑われる食品を単回または
複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査である。
食物アレルギーの最も確実な診断法であり、
確定診断および体制獲得の確認を主な目的として実施する。
症状出現時に迅速に対応できる体制にあることが必須が、専門医のいる病院で実施する。
(4)誤り。食物アレルギーは、年齢とともに耐性が獲得される場合が多いが、再発することもある。
(5)誤り。ハイリスク乳児に対して特定の食物の摂取開始時期を遅らせることは、
食物アレルギーの発症リスクを低下させることにはつながらず、推奨されない。
今日は、「先天性代謝異常」の問題です。
先天性代謝異常も一問程度出題される可能性がありますので、学習しておきましょう。
この項目は、疾病と不足しているもの補給するものを暗記しておけば問題が解けます。
(2)ホモシスチン尿症ー高シスチン食
(3)ガラクトース血症ー高乳糖食
(4)糖原病T型ー炭水化物制限食
(5)先天性副腎過形成症ー副腎髄質ホルモン薬投与
明日解説します。
Q1.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)診断として最も有用なのは、食物除去試験である。(2)口腔アレルギー症候群は、新生児・乳児期からの発症が多い。
(3)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、牛乳である。
(4)牛乳は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)卵アレルギー患者は、卵殻カルシウムを含んだ食品を摂取できる。
【解説】正答(5)
(1)誤り。診断として最も有用なのは、食物経口負荷試験である。
(2)誤り。口腔アレルギー症候群は、幼児期から成人期に発症する。
口腔アレルギー症候群とは、主として花粉の経気道感作を受けた人が、
その花粉抗原と交差反応する生の果物や野菜を摂取した時に、
口腔咽頭粘膜で症状が誘発されるものをいう。
(3)誤り。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、小麦や甲殻類である。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、特定の食品摂取後に運動することによって
アナフィラキシーが誘発される病型で、食後2時間以内の激しい運動による発症が多い。
(4)誤り。牛乳たんぱく質の大半を占めるカゼインや小麦たんぱく質は、熱変性を受けにくいため、
加熱してもアレルゲン性は低下しない。
なお、鶏卵は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)正しい。卵からカルシウムは菓子類に使用されることが多いが、
ほとんど卵たんぱく質を含まないため、
卵アレルギー患者でも、焼成、未焼成を問わず摂取可能である。
Q2.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)牛乳のアレルゲンは、乳糖である。(2)ピーナッツは、アナフィラキシーの原因となる。
(3)食物経口負荷試験は、日常生活環境下で行う。
(4)耐性を獲得すれば、再発することはない。
(5)ハイリスク乳児は、離乳食の開始時期を遅らせることで、発症リスクを低減できる。
【解説】正答(2)
(1)誤り。牛乳の代表的なアレルゲンは、たんぱく質のカゼインとβ-ラクトグロブリンである。
(2)正しい。ピーナッツやそばなどは、微量の摂取でアナフィラキシーショック症状を起こし、
死亡するおそれがある。
(3)誤り。食物経口負荷試験は、アレルギーが確定しているか疑われる食品を単回または
複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査である。
食物アレルギーの最も確実な診断法であり、
確定診断および体制獲得の確認を主な目的として実施する。
症状出現時に迅速に対応できる体制にあることが必須が、専門医のいる病院で実施する。
(4)誤り。食物アレルギーは、年齢とともに耐性が獲得される場合が多いが、再発することもある。
(5)誤り。ハイリスク乳児に対して特定の食物の摂取開始時期を遅らせることは、
食物アレルギーの発症リスクを低下させることにはつながらず、推奨されない。
今日は、「先天性代謝異常」の問題です。
先天性代謝異常も一問程度出題される可能性がありますので、学習しておきましょう。
この項目は、疾病と不足しているもの補給するものを暗記しておけば問題が解けます。
Q1.先天性代謝異常症とその栄養管理、薬物治療の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)メープルシロップ尿症ーフェニルアラニン制限食(2)ホモシスチン尿症ー高シスチン食
(3)ガラクトース血症ー高乳糖食
(4)糖原病T型ー炭水化物制限食
(5)先天性副腎過形成症ー副腎髄質ホルモン薬投与
明日解説します。
2019年02月15日
出題予測問題<臨床栄養学>食物アレルギー
昨日の問題の解説です。
(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
【解説】正答(3)
(1)誤り。鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)は増加する。
血中での鉄輸送たんぱく質であるトランスフェリンと結合できる鉄の総量を
総鉄結合能(TIBC)といい、未結合のトランスフェリンと結合できる鉄量を不飽和結合能という。
鉄欠乏時にはトランスフェリンの産生が亢進するので、総鉄結合能、不飽和鉄結合能ともに上昇する。
(2)誤り。再生不良性貧血では、骨髄での造血機能低下に伴い、赤血球、白血球、血小板の減少をきたし、
網赤血球も減少する。
網赤血球は、成熟赤血球になる前段階の幼若な赤血球で、
その測定により骨盤の造血能を推定することができる。
(3)正しい。ハプトグロビンは、ヘモグロビンの輸送たんぱく質であり、
溶血した赤血球から遊離するヘモグロビンに結合して肝臓に運ぶ。
溶血性貧血では、溶血の亢進に伴い、ハプトグロビンの消費が増大するため、
血清ハプトグロビンが減少する。
(4)誤り。葉酸欠乏性貧血では、スプーンネイルはみられない。
スプーンネイルは鉄欠乏性貧血でみられる。
(5)誤り。腎性貧血は、腎機能の低下によってエリスロポエチンの産生が低下することにより起こる
貧血であり、ハンター舌炎はみられない。
ハンター舌炎は巨赤芽球性貧血でみられる。
今日は、「食物アレルギー」の問題です。
食物アレルギーからは最近出題されることが増えていますので、必ず抑えておきたい項目です。
「食物アレルギーに対する栄養指導」についても問われることが多いので、
その視点で学習すると良いでしょう。
(2)口腔アレルギー症候群は、新生児・乳児期からの発症が多い。
(3)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、牛乳である。
(4)牛乳は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)卵アレルギー患者は、卵殻カルシウムを含んだ食品を摂取できる。
(2)ピーナッツは、アナフィラキシーの原因となる。
(3)食物経口負荷試験は、日常生活環境下で行う。
(4)耐性を獲得すれば、再発することはない。
(5)ハイリスク乳児は、離乳食の開始時期を遅らせることで、発症リスクを低減できる。
明日解説します。
Q1.貧血とその病態・症状の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結合能(UIBC)低下(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
【解説】正答(3)
(1)誤り。鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)は増加する。
血中での鉄輸送たんぱく質であるトランスフェリンと結合できる鉄の総量を
総鉄結合能(TIBC)といい、未結合のトランスフェリンと結合できる鉄量を不飽和結合能という。
鉄欠乏時にはトランスフェリンの産生が亢進するので、総鉄結合能、不飽和鉄結合能ともに上昇する。
(2)誤り。再生不良性貧血では、骨髄での造血機能低下に伴い、赤血球、白血球、血小板の減少をきたし、
網赤血球も減少する。
網赤血球は、成熟赤血球になる前段階の幼若な赤血球で、
その測定により骨盤の造血能を推定することができる。
(3)正しい。ハプトグロビンは、ヘモグロビンの輸送たんぱく質であり、
溶血した赤血球から遊離するヘモグロビンに結合して肝臓に運ぶ。
溶血性貧血では、溶血の亢進に伴い、ハプトグロビンの消費が増大するため、
血清ハプトグロビンが減少する。
(4)誤り。葉酸欠乏性貧血では、スプーンネイルはみられない。
スプーンネイルは鉄欠乏性貧血でみられる。
(5)誤り。腎性貧血は、腎機能の低下によってエリスロポエチンの産生が低下することにより起こる
貧血であり、ハンター舌炎はみられない。
ハンター舌炎は巨赤芽球性貧血でみられる。
今日は、「食物アレルギー」の問題です。
食物アレルギーからは最近出題されることが増えていますので、必ず抑えておきたい項目です。
「食物アレルギーに対する栄養指導」についても問われることが多いので、
その視点で学習すると良いでしょう。
Q1.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)診断として最も有用なのは、食物除去試験である。(2)口腔アレルギー症候群は、新生児・乳児期からの発症が多い。
(3)食物依存性運動誘発アナフィラキシーの主な原因食品は、牛乳である。
(4)牛乳は、加熱処理によりアレルゲン性が減弱する。
(5)卵アレルギー患者は、卵殻カルシウムを含んだ食品を摂取できる。
Q2.食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)牛乳のアレルゲンは、乳糖である。(2)ピーナッツは、アナフィラキシーの原因となる。
(3)食物経口負荷試験は、日常生活環境下で行う。
(4)耐性を獲得すれば、再発することはない。
(5)ハイリスク乳児は、離乳食の開始時期を遅らせることで、発症リスクを低減できる。
明日解説します。
2019年02月14日
出題予測問題<臨床栄養学>貧血
昨日の問題の解説です。
(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
解説】正答(1)
(1)正しい。呼吸時の気道抵抗の増大や肺弾力性収縮力の低下によって、肺の過膨張が生じる。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼気が障害される(息が吐きにくくなる)。
(2)誤り。起動閉塞や肺過膨張による換気効率の低下に伴う呼吸筋酸素消費量の増大のために、
代謝が亢進する。
そのため、エネルギー不足により、筋肉量が減少し、徐脂肪体重が減少する。
(3)誤り。肺胞でのガス交換障害により低酸素血症が生じ、動脈血酸素分圧(PaO₂)は低下する。
(4)誤り。徐脂肪体重(筋たんぱく質量)を維持するため、高たんぱく質食とする。
(5)誤り。食後に腹部膨満感や呼吸困難感を訴えることが多いため、1回当たりの食事量を少なくして、
1日4〜6回の頻回食(分割食)とする。
(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
【解説】正答(5)
(1)正しい。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで
生じた肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆的でない気流閉塞を示す。
(2)正しい。呼吸商は、体内で栄養素が燃焼したときに消費した酸素量に対する
排出した二酸化炭素量の割合(CO₂排出量/O₂消費量)である。
糖質の燃焼割合が増加すると値は1.0に近づき、脂質の燃焼割合が増加すると0.7に近づく。
COPDでは、栄養障害により脂質の燃焼が亢進するため、呼吸商が低下する。
(3)正しい。気管支喘息の発作は、副交感神経が優位に働く夜間または明け方に起こることが多い。
副交感神経刺激は、気管支平滑筋を収縮させるためである。
(4)正しい。β₂刺激薬は気道平滑筋のβ₂受容体に作用し、気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。
(5)誤り。間質性肺炎では、肺が硬く伸展しにくくなるため、肺コンプライアンスが低下する。
肺コンプライアンスとは、肺の硬さや伸展性を示す指標である。
今日は、「貧血」の問題です。
国家試験では、一問程度出題される可能性があります。
貧血には、幾つか種類があります。
何が原因で起きた貧血なのか、食事療法と併せて覚えておきましょう。
(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
明日解説します。
Q1.進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肺の過膨張がみられる。(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
解説】正答(1)
(1)正しい。呼吸時の気道抵抗の増大や肺弾力性収縮力の低下によって、肺の過膨張が生じる。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼気が障害される(息が吐きにくくなる)。
(2)誤り。起動閉塞や肺過膨張による換気効率の低下に伴う呼吸筋酸素消費量の増大のために、
代謝が亢進する。
そのため、エネルギー不足により、筋肉量が減少し、徐脂肪体重が減少する。
(3)誤り。肺胞でのガス交換障害により低酸素血症が生じ、動脈血酸素分圧(PaO₂)は低下する。
(4)誤り。徐脂肪体重(筋たんぱく質量)を維持するため、高たんぱく質食とする。
(5)誤り。食後に腹部膨満感や呼吸困難感を訴えることが多いため、1回当たりの食事量を少なくして、
1日4〜6回の頻回食(分割食)とする。
Q2.呼吸器疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期の喫煙歴がある中・高年に好発する。(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
【解説】正答(5)
(1)正しい。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで
生じた肺の炎症性疾患で、進行性かつ完全には可逆的でない気流閉塞を示す。
(2)正しい。呼吸商は、体内で栄養素が燃焼したときに消費した酸素量に対する
排出した二酸化炭素量の割合(CO₂排出量/O₂消費量)である。
糖質の燃焼割合が増加すると値は1.0に近づき、脂質の燃焼割合が増加すると0.7に近づく。
COPDでは、栄養障害により脂質の燃焼が亢進するため、呼吸商が低下する。
(3)正しい。気管支喘息の発作は、副交感神経が優位に働く夜間または明け方に起こることが多い。
副交感神経刺激は、気管支平滑筋を収縮させるためである。
(4)正しい。β₂刺激薬は気道平滑筋のβ₂受容体に作用し、気管支平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。
(5)誤り。間質性肺炎では、肺が硬く伸展しにくくなるため、肺コンプライアンスが低下する。
肺コンプライアンスとは、肺の硬さや伸展性を示す指標である。
今日は、「貧血」の問題です。
国家試験では、一問程度出題される可能性があります。
貧血には、幾つか種類があります。
何が原因で起きた貧血なのか、食事療法と併せて覚えておきましょう。
Q1.貧血とその病態・症状の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)鉄欠乏性貧血ー不飽和鉄結合能(UIBC)低下(2)再生不良性貧血ー網赤血球増加
(3)溶血性貧血ー血清ハプトグロビン減少
(4)葉酸欠乏性貧血ースプーンネイル
(5)腎性貧血ーハンター舌炎
明日解説します。
2019年02月13日
出題予測問題<臨床栄養学>◎COPD(慢性閉塞性肺疾患)
昨日の問題の解説です。
(2)体重増加
(3)頻脈
(4)発汗増加
(5)血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値低下
【解説】正答(2)
(1)誤り。基礎代謝の低下により、体温低下(低体温)がみられる。
(2)正しい。基礎代謝の低下により、体重増加がみられる。
(3)誤り。頻脈がみられる。
(4)誤り。発汗は減少し、皮膚の乾燥がみられる。
(5)誤り。血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値は上昇する。
これは、甲状腺ホルモン(T₃、T₄)の分泌が低下すると、
ネガティブ・フィードバック調整による上位ホルモン分泌の抑制が弱まり、
下垂体前葉からのTSHの分泌が促進するからである。
今日は、「COPD」の問題です。
「COPD」はタバコ病ともいわれる通り、ほぼ喫煙が原因となって引き起こる疾患です。
最近出題問題数が増えてきていますので、しっかり学習しておいてください。
ポイントは、呼吸にエネルギーを要するためエネルギーをしっかりとること(それでも痩せる)、
筋肉維持のためのBCAAの確保です。
呼吸商とは何か、呼吸商の計算式も復習しておきましょう。
「栄養状態は不良であってもAlbの数値は標準」であることを問う問題も多いので、
しっかり覚えておいてください。
(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
明日解説します。
Q1.甲状腺機能低下症の患者にみられる徴候・病態である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)体温上昇(2)体重増加
(3)頻脈
(4)発汗増加
(5)血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値低下
【解説】正答(2)
(1)誤り。基礎代謝の低下により、体温低下(低体温)がみられる。
(2)正しい。基礎代謝の低下により、体重増加がみられる。
(3)誤り。頻脈がみられる。
(4)誤り。発汗は減少し、皮膚の乾燥がみられる。
(5)誤り。血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値は上昇する。
これは、甲状腺ホルモン(T₃、T₄)の分泌が低下すると、
ネガティブ・フィードバック調整による上位ホルモン分泌の抑制が弱まり、
下垂体前葉からのTSHの分泌が促進するからである。
今日は、「COPD」の問題です。
「COPD」はタバコ病ともいわれる通り、ほぼ喫煙が原因となって引き起こる疾患です。
最近出題問題数が増えてきていますので、しっかり学習しておいてください。
ポイントは、呼吸にエネルギーを要するためエネルギーをしっかりとること(それでも痩せる)、
筋肉維持のためのBCAAの確保です。
呼吸商とは何か、呼吸商の計算式も復習しておきましょう。
「栄養状態は不良であってもAlbの数値は標準」であることを問う問題も多いので、
しっかり覚えておいてください。
Q1.呼吸器疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期の喫煙歴がある中・高年に好発する。(2)COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸商が低下する。
(3)気管支喘息の発作は、昼間より早朝に起こりやすい。
(4)気管支喘息の発作時は、β₂刺激薬が有効である。
(5)間質性肺炎では、肺コンプライアンスが上昇する。
Q2.進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肺の過膨張がみられる。(2)徐脂肪体重が増加する。
(3)動脈血酸素分圧(PaO₂)は、上昇する。
(4)たんぱく質を制限する。
(5)1回分の食事量を増やして、1日2食とする。
明日解説します。
2019年02月12日
出題予測問題<臨床栄養学>◎甲状腺疾患
昨日の問題の解説です。
(2)たんぱく質量 25g
(3)食塩量 5g
(4)カリウム量 2,500mg
(5)カルシウム量 250mg
【解説】正答(3)
以下、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」に基づく。
(1)誤り。エネルギー摂取量は、25〜35kcal/kg標準体重/日とする。
この患者の標準体重50sを代入すると、1,250〜1,750kcal/日となる。
1,000kcalでは少ない。
(2)誤り。たんぱく質摂取量は、0.6〜0.8g/s標準体重/日とする。
この患者の標準体重50sを代入すると、30〜40g/日となる。
25gでは少ない。
(3)正しい。食塩摂取量は3g以上6g未満とするので、5gは適正量である。
(4)誤り。カリウム摂取量は、2,000mg/日以下とする。2,500mgでは多い。
(5)誤り。カルシウム摂取量は、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」には示されていない。
したがって、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の推奨量に準じた摂取量が望ましいので、
650mg/日とする。250mgでは少ない。
今日は、「甲状腺疾患」の問題です。
他の疾患と比べるとそこまで頻出ではありませんが、一問程度出題される可能性があります。
甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症は逆の病態を示します。
比較してしっかり復習しておきましょう。
(2)体重増加
(3)頻脈
(4)発汗増加
(5)血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値低下
明日解説します。
Q1.70歳、女性。慢性腎臓病で入院中。身長151p、体重48s(標準体重50s)。CKDステージ3bに準じた、この患者の1日当たりの目標量である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー量 1,000kcal(2)たんぱく質量 25g
(3)食塩量 5g
(4)カリウム量 2,500mg
(5)カルシウム量 250mg
【解説】正答(3)
以下、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」に基づく。
(1)誤り。エネルギー摂取量は、25〜35kcal/kg標準体重/日とする。
この患者の標準体重50sを代入すると、1,250〜1,750kcal/日となる。
1,000kcalでは少ない。
(2)誤り。たんぱく質摂取量は、0.6〜0.8g/s標準体重/日とする。
この患者の標準体重50sを代入すると、30〜40g/日となる。
25gでは少ない。
(3)正しい。食塩摂取量は3g以上6g未満とするので、5gは適正量である。
(4)誤り。カリウム摂取量は、2,000mg/日以下とする。2,500mgでは多い。
(5)誤り。カルシウム摂取量は、「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」には示されていない。
したがって、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の推奨量に準じた摂取量が望ましいので、
650mg/日とする。250mgでは少ない。
今日は、「甲状腺疾患」の問題です。
他の疾患と比べるとそこまで頻出ではありませんが、一問程度出題される可能性があります。
甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症は逆の病態を示します。
比較してしっかり復習しておきましょう。
Q1.甲状腺機能低下症の患者にみられる徴候・病態である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)体温上昇(2)体重増加
(3)頻脈
(4)発汗増加
(5)血中TSH(甲状腺刺激ホルモン)値低下
明日解説します。
2019年02月11日
出題予測問題<臨床栄養学>CKD(慢性腎臓病)
昨日の問題の解説です。
エネルギー たんぱく質 食塩
(1) 2,100kcal 70g 7g
(2) 2,100kcal 45g 3g
(3) 1,700kcal 70g 5g
(4) 1,700kcal 45g 7g
(5) 1,300kcal 45g 5g
【解説】正答(3)
以下、「糖尿病治療ガイド2016-2017」の食事療法に基づく。
・エネルギー摂取量:25〜30kcal/標準体重/日
この患者の標準体重62sを代入すると、1,550〜1,860kcal/日となる。
・たんぱく質摂取量:20%エネルギー以下
選択肢より、エネルギー摂取量は1,700kcalが適切である。
1,700kcalの20%は340kcal/日。
たんぱく質1g=4kcalなので、85g以下/日となる。
・食塩摂取量:高血圧があれば6g未満/日
この患者は血圧が150/90mmHgと高血圧であるため、6g未満/日となる。
したがって、(3)が正しい。
今日は、「慢性腎臓病」の問題です。
昨日に引き続き、計算問題です。
設問にステージが記載されていなくても、正しいステージを判断して計算できるようにしておきましょう。
(2)たんぱく質量 25g
(3)食塩量 5g
(4)カリウム量 2,500mg
(5)カルシウム量 250mg
明日解説します。
Q1.68歳、男性。身長168p、体重65s(標準体重62s)。血圧150/90mmHg。糖尿病腎症第2期(早期腎症期)と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
エネルギー たんぱく質 食塩
(1) 2,100kcal 70g 7g
(2) 2,100kcal 45g 3g
(3) 1,700kcal 70g 5g
(4) 1,700kcal 45g 7g
(5) 1,300kcal 45g 5g
【解説】正答(3)
以下、「糖尿病治療ガイド2016-2017」の食事療法に基づく。
・エネルギー摂取量:25〜30kcal/標準体重/日
この患者の標準体重62sを代入すると、1,550〜1,860kcal/日となる。
・たんぱく質摂取量:20%エネルギー以下
選択肢より、エネルギー摂取量は1,700kcalが適切である。
1,700kcalの20%は340kcal/日。
たんぱく質1g=4kcalなので、85g以下/日となる。
・食塩摂取量:高血圧があれば6g未満/日
この患者は血圧が150/90mmHgと高血圧であるため、6g未満/日となる。
したがって、(3)が正しい。
今日は、「慢性腎臓病」の問題です。
昨日に引き続き、計算問題です。
設問にステージが記載されていなくても、正しいステージを判断して計算できるようにしておきましょう。
Q1.70歳、女性。慢性腎臓病で入院中。身長151p、体重48s(標準体重50s)。CKDステージ3bに準じた、この患者の1日当たりの目標量である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー量 1,000kcal(2)たんぱく質量 25g
(3)食塩量 5g
(4)カリウム量 2,500mg
(5)カルシウム量 250mg
明日解説します。