鼻毛カッターで笑顔こぼれる父: 癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

2016年11月17日

鼻毛カッターで笑顔こぼれる父

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父の鼻毛が記録的な長さに成長していた。
毎週顔を合わせていても、意外と気付けない。

母の様に父の身だしなみに気がまわらない。

思えば母は、父の伸びた鼻毛を
指でつまんで抜いていた。

抜かれていた父の表情はというと
眉間にしわが寄っていて、
明らかに不快感を示していた。

そんな父にお構いなしの母がまた笑えた。

母の真似は出来ない・・・というより、
真似できることと出ないことがある。
父の鼻毛抜きは出来ない・・・やりたくない。

だからカッターを購入した。
そして、せっかく購入したのにあまり使用していないのは
私の怠慢以外の何物でもない。

先日、そんな私がやっと気づけた・・・
というより、やっと思い出せた・・・。

ここ最近は、帰宅してら「アッ」と思い出す。
それが何度か続いていた。

鼻毛カッターを父に持たせ、スイッチをONにすると
父は迷わす右鼻にカッターを突っ込んだ。

じょりじょり・・・と鼻毛がカッティングされる音。
それが気持ちいいのか、鼻毛がカット出来ていることが
嬉しいのか、理由はわからないが、父は笑った。

笑いながら、鼻毛カッターを鼻に突っ込んでいた。
父が笑うと、基本よだれが垂れる。
この時もふんだんによだれが垂れた。

父の首元にタオルがあって助かった。
鼻毛の仕上がりは満足いくものではなかった。
反り切れない鼻毛が沢山のこってしまった。

父は慢性の鼻炎なので、カッターにも限界があるようだ。
鼻毛挟みが必要かもしれない。

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posted by satorich at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳梗塞で半身麻痺の父

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2016年11月17日

鼻毛カッターで笑顔こぼれる父

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