癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

謝罪の念・・・
それはがん治療の内容についてではありません
母が生きていた時間に出来なかったこと。




接し方、話し方、話の内容、話をもっともっと聞いてあげれば・・・
もっと連れ出してあげられなかっただろうか・・・
あの時・・・母は辛かったのだろう・・・
息苦しさをこらえていたのかもしれない。

・・・思い出されるのは辛い想い出ばかりです。

時間が経つに連れて、自分の心も落ち着きを取り戻しつつある中
母に対する後悔の念とでも言いましょうか・・・
何か事あるごとに母を思い出し、
テレビのちょっとしたシーンでも、・・・あぁ、
母もそうだったのかなぁ・・・とか、
なぜ自分もそのように接してあげることが出来なかったのだろうか、
など・・・いちいち考えてしまいます。

あの当時、自分なりに精いっぱいだったと思いたかった・・・
しかし、今こうして時間が経ってから思い返されることは、
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母と過ごす時間はもっとあった・・・
母の話を聞いてあげる時間はもっともっとあった・・・
もっともっと優しく接してあげることも出来たはず・・・
もっと多くの笑顔を見せておくべきだった・・・
母が言ってくれた「ありがとう」の回数よりも数倍の「ありがとう」
を伝えたかった。

私からは数えるほどしか言えていない「ありがとう」を
母は毎日言ってくれていた気がする。

こんな息子でごめん・・・と伝えたいが、母はいない。
まだまだ一緒に居られると思っていたが、甘かった。

闘病後半の母は急ぐように！？逝ってしまった。
変化に気付いていても、命の灯が消えそうになっていたことに
気付くことすらできなかったことが情けない。
・・・いや・・・気が付いていたはず・・・
認めようとしなかった私の心の弱さが、気づいていたはずの
心を隠していたのかもしれません・・・。

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