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2016年04月23日

頭部放射線治療開始12日目 9回目の照射を前日に控えて

全部で10回の照射の予定で始まった頭部放射線治療
(全脳照射)はいよいよ大詰めとなっていた。


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初日から始まった副作用は、耳鳴りと吐き気が多く見られる中、
束の間の一時帰宅をすることが出来たが、母にとっては
ほんの一瞬の出来事のようにしか感じていなかったのだろう。

この放射線治療が終わると、次に待ち構えていたのは
抗がん剤治療・・・しかし、この時点ではまだ予定だった。
万が一、骨への転移が確認されれば、余命は2か月未満・・・

その場合、母は抗がん剤治療を受ける必要がなくなる・・・
それが主治医の見解でした。

放射線治療開始12日目

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2/15(日)
体温、朝36.6度、昼36.6度

おはよう!
気分の良い朝です。
朝食も完食しました。

今日も検査・治療はないです。
お昼過ぎに次男が携帯(家に忘れてきた)を持ってきてくれた。
やっぱり顔を見ると嬉しくて・・・。

夕方は長女が来てくれた。
いなり寿司と酢の物、いちごとみかんを持ってきてくれた。
それが美味しくてね・・・ありがとう。
なんだか、あまりに美味しくてよくかまなかったような気がする。

そして長男がチョコレートショコラを持ってきてくれた。
突然でしたが、ありがとう。
みんな・・・ありがとう

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母はこの日誌を書き続けたが、いつか私がこの手帳を見つけ、
読まれることを・・・いや、読んでもらうために書いていた
のだと・・・そう思うと、胸が締め付けられそうになる。

自分の辛さを伝えることよりも、感謝の気持ちや申し訳のない
気持ちが十分に伝わってくる。
いつかこの想いを、言葉では伝えられない感謝の想いを
・・・治療を受けたところで、自分の予後がそう永くはない
ということを肌で感じていたのだろう。

手帳の最後のポケットには、夫である父への手紙も入っていた。
その手紙にも感謝の言葉と、謝罪の言葉が詰め込まれていた。

なんて切なく、なんて悲しい日誌なのだろうか・・・
あまりにも突然で、あまりにも急な出来事・・・

突然の事故などで、家族を失った方々からすれば
入院から他界まで12か月という時間をもらいながらも
思わずそのように感じてしまうことは、かなりの贅沢。

感謝しなければいけないことだと、
自分に言い聞かせながら、今日も過ごしています。


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