2016年04月04日
放射線療法の副作用は大きく分けて2つあります。
放射線治療の副作用は、治療開始から副作用症状が現れるまでの
期間によって、2つに分けられます。
1つは”急性障害”
治療から3か月後までに起こる反応です。
もう1つは”晩期障害”です。
治療後数か月から数年後に現れる反応です。
急性障害とは
放射線の照射量が20Gy〜30Gyに達する頃から起こる症状で、
治療後数週間で治るものです。
主な症状としては、放射線皮膚炎、白血球減少、貧血、
放射線食道炎、放射線肺臓炎など。
例えば放射線皮膚炎ですと、皮膚が赤くなったりかゆみが
発生した後に黒ずみ、やがて皮がむけてきます。
もちろん治療が終われば治りますが、その間は柔らかい素材の
衣服を着用したり、入浴中もこすったりしないことなど、
とにかく刺激を与えないように注意が必要です。
症状によっては、ステロイド軟こうを処方される場合もあります。
私の母は、全脳照射と言って、頭部全体に放射線を照射する治療を
受けましたが、頭皮のかゆみには悩まされていました。
すぐにステロイド軟こうが処方され、ニット帽も綿100%のもの
を購入して着用していました。
前述した内容に加えて、常に頭皮を清潔にするよう指導がありました。
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また、白血球の減少は風邪など感染症に掛かりやすくなるために、
睡眠を十分に摂るなど免疫力が低下しないように注意が必要。
バランスの取れた食事を摂ることも必須ですが、治療の影響で
食欲が低下する場合もあり、中々思うようにはいきません。
注射で対処するという手段もあるのですが、ひどい場合は
放射線治療をお休みするという決断も必要になります。
放射線食道炎は喉がヒリヒリしたり、飲食物などが飲み込み
にくくなります。
麺類や、ゼリー状のものなど、のど越しの良いものを選んで
食すことをおススメします。
放射線肺臓炎は、咳の症状だけで治ることが多いそうですが、
稀に発熱や呼吸困難などの症状が現れる為に、副腎皮質
ホルモン剤等で早めに治療をするそうです。
晩期障害は、放射線肺臓炎のあとに肺線維症や無気肺で
苦しくなる等の症状と、脊髄炎により体に麻痺が生じる
ことがあるようです。
私の母は頭部への放射線照射でしたので、晩期障害としては
記憶に関する障害が日に日に多くなりました。
思い出せない、言葉が出ない、忘れやすい・・・など、
本人も自覚があり、辛そうでした。
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