癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

テレビを観ていたら家紋が気になった

我が家の家紋は・・・？

そう言えば小学生の頃の宿題でそんなことを聴いたことが

あったような、なかったような・・・

我が家の家紋を調べる術は残されているが

それはとても難しい

実は父は「ハーフ」で、

父以外は皆、祖父方の祖国へ移った。

なんでも父は自分の意志で独り日本に残ることを決めたのだそうだ。

・・・話が逸れてしまった・・・

家紋・・・そう、家紋の話・・・

父方の家紋が難しいのであれば母方の家紋・・・

そう思った瞬間、祖母（私の母の母親）の写真を想い出した。

母が大事に持っていた写真・・・つまり私の祖母は着物姿で

その胸元には「家紋」のようなものがあったような記憶が蘇った。

記憶違いかどうか確認しようと写真を探し始めた。

探し始めるとすぐに寄り道が始まり

やがて母や父の写真を眺めていた

その中に両親が夫婦で楽しそうに映っている写真があった

その写真はとある石碑の前で撮られたもので

笑顔で車椅子に乗る父の隣りで飛び切りの笑顔の母

そのどちらも懐かしい笑顔だった。

後ろの石碑には「二度とない人生だから」と刻まれていた

何だが溢れて止まらなくなった

色んな何かが一気に溢れだし

その何かが、全てが涙に変わった

この写真を撮った時

両親は何を想っていただろう

この笑顔の中に詰め込まれたそれぞれの想いを探ろうにも

その笑顔がまぶしすぎて

余計に涙が止まらない


AD