癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

母の時もそうだったように

父の時もやはり同じことが起きている

母は自宅療養中にじわじわと体調を崩し

緊急入院3日後に他界した

その為か

母が自宅に居るような気がしてならない日々が延々と続いた

2年半以上が過ぎた現在でも時折感じる

父の場合は入所先からの入院だった

入所期間約3年

入院期間は二か月少々

父もまた病院で他界した

病室に行けば父がいるような気がしたのは他界直後しばらく続いたが

最近はやはり入所でお世話になった施設に居るような気がしている

実際に父の魂がどこに・・・という事ではない

これは私の心の問題だ

施設で過ごした記憶・想い出が沢山詰まっている

その記憶が今でも父を施設内で生かせているのだと思う

いつものテーブルで食事を摂ったり

車椅子に座ったまま居眠りしたり

ベッドで眠っている

日中は介護職員と楽しく過ごしてみたり

興味なさそうな表情でそっぽを向いてみたり

そういう父だった

玄関で受け付けして廊下を左へ

真直ぐ進むと介護職員室があり

そこで皆さんに挨拶する

日中は向かって左に曲がった先で父はテレビを観ている

消灯時間を過ぎていたり調子の悪い時は向かって右に曲がった先の部屋

廊下の一番奥の部屋が父のいる部屋

・・・・・だった

そこで今も父は・・・


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