人間の生き方には、ある共通したことがあります。
信心とは、「心で信じる」と書きますように、
私達が生きていくときには、
心で何かを信じなければ生きていけません。
言葉をかえれば、当て力にするということです。
しかし、信心とか、あて力という言葉は
仏教が初めての人にはあまりなじみがないので、
多少意味が変わってきますが、
明かりとするとか、支えにすると言えます。
そういうのをひっくるめて、信じるとも言えます。
『君たちはどう生きるか』という本が200万部突破していますが、
どう生きるにしても、何かを信じなければ生きていけません。
みんな何かを信じて生きています。
例えば心の明かりがない人というのは、
苦しんでいる人なんですが、
そこに明かりをつけようとして一生懸命なんですね。
大学はいる前も、
入ってからもいろんなことを明かりにしていますね。
大学合格とか、その先の大学生活とか。
ご飯なんかでも、その食事を食べても大丈夫と信じるからですね。
あるいは、今日は電車で来ましたが、
その行き先表示を信じるから、
乗ってこれるんですね。
また、ここにあなたが座っているのは、
ここに座っていても大丈夫と信じているからでしょう。
もし隣に座っている人が、いきなりナイフで刺してきたら、
とてもじゃないけどここに座っていられないでしょう。
ということは信じているんですよ。
信じていなかったら、生きていけないんですね。
生活できるわけです。
だから、生きると言うことは、
何かを信じているわけなんです。
それが人間の生き方です。
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