2021年10月04日
【閉店】イオン旭川春光店が2022年2月28日に営業終了 閉店で買い物難民も?
旭川市、春光地区にある「イオン旭川春光店」が老朽化で閉店
旭川市の春光地区にある大きな商業施設、「イオン旭川春光店」が2022年の2月末に閉店することがわかった。
リアルエコノミーによれば「築40年以上ゆえの建物の老朽化や利用客のニーズに対応できないため」としている。今後は取り壊して立て直す「スクラップ・アンド・ビルド」となる予定だが、現時点ではどんな建物となるか決まっていない模様。
老朽化の影響で柱やつなぎ目にはヒビや劣化が見られる
イオン北海道のニュースリリース(PDF)を見ても「今後のスケジュールについては決定次第改めてご案内」とあるので、続報を待つしかないようだ。
イオン旭川春光店の閉店で旭川で買い物難民が誕生する?
旭川市は鉄道の利便性が悪く、バスが主たる公共交通機関となっている。そのため自家用車の利用率がかなり高い。そして高齢者の数も多く令和3年4月1日現在では人口約33万人に占める65歳以上の割当は男性が30.7%、女性は37.3%。国勢調査の高齢化率では平成2年が11.6%だったのに対し令和3年4月には34.2%に達するなど3人に1人が65歳以上という極めて高い高齢化率となっている。
高齢になると身体能力の低下などから移動手段である自家用車の利用を控えたり、免許を返納したりと生活の足としての自家用車が利用しづらくなる。そこでバス以外では徒歩や自転車などが高齢者の主な移動手段となるのだが、その移動圏内の「イオン旭川春光店」が閉店することにより一時的に買い物難民が出るのではと推測する。
イオン旭川春光店の半径約1km圏内にある大きな食品スーパーは、南方面に「ダイイチ旭町店」。東方面に約3kmのところには「ダイイチ花咲店」と、「メガドンキ旭川店」があるが、北方面には1.7kmぐらいのところに「DZマート」があるが生鮮食品が少ないためイオン春光の代わりというには心苦しい。
もちろんセブンイレブンやローソンなどのコンビニはあるものの、生鮮食品は扱いが少ないし価格も割高だから、年金暮らしの高齢者が気軽に利用するのは難しいと思う。
買い物難民となりうる地域は...
・住吉地区
・春光6条2丁目〜7条あたり(春光の北方面)
・大町2条19丁目〜20丁目
あたりが怪しい。車があればメガドンキ、ダイイチ、西イオン等へ買い出しに行けるが、徒歩だと特に冬に遠い人では雪が積もって足場の悪い歩道を片道30分もかけて移動しなければならないので、かなり辛いと思う。春光イオンの建て替えが終わるまでの期間だが、取り壊し&新築物件となるので数ヶ月では終わらないのは明白。1〜2年の間は買い物難民で不便を強いられる可能性が高い。
旭川で買い物難民にならないために
画像参照元:コープさっぽろ
上述の地区ではその危険性があると指摘したが、買い物難民対策として食品の配達サービスというものがある。旭川ではコープさっぽろの「トドック」がサービスを展開中で、これであれば外出をしなくてもトラックに乗った配達員が家の前まで食品を届けてくれるので特に冬などは安心と思う。条件としては組合員になったり、店頭よりも割高だが、インターネット注文のほか、紙の注文用紙でも対応しているので高齢者でも問題ないと思う。
これ以外ではイオンが「ネット楽宅便」という食品の宅配サービスを展開中だ。旭川西イオンからネット注文で食品を宅配してくれるサービスだが、こちらは完全にWEB上からの注文なので、スマホやPC操作に慣れていない高齢者は少々キツイかも。
どちらにせよ宅配サービスを使えば買い物難民のリスクが減りそうだが、根本的にお店が建て変わるまでその問題は解決しない。イオン旭川春光に変わる新しい商業施設の開店が大幅に遅れる場合は、行政を巻き込んだ根本的な対策が必要になってくると思う。
買い物難民対策の一つとして「食事宅配サービス」を利用する
ここ最近はありとあらゆる色々なモノが通信販売で購入できるようになり、大変便利になった。そのうちの一つに「食事宅配サービス」というのがある。
「食事宅配サービス」は調理済みの冷蔵・冷凍弁当を自宅まで届けてくれるサービスのことで、電子レンジで加熱するだけですぐにご飯を食べられるというもの。スーパーに売っている冷食を1食ごとに弁当化したイメージ。
冷食というと少しネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれないが、食事宅配サービスで提供される弁当は栄養や健康に考慮したものが多く、特に一人暮らしの高齢者や食事療法が必要な人に嬉しいサービスである。
今回、買い物難民が発生している末広地区でも一人暮らしで毎日の食事の準備が面倒な人もいると思う。そういったニーズの一つの解決策として「食事宅配サービス」は有用かと思う。
自炊するよりは1食あたりの値段は高くなるものの、コンビニ弁当で済ませるよりは栄養面ではるかにアドバンテージがあり、また食べたいと思った時にすぐに冷凍庫から取り出してレンジでチンするだけなので手軽さも魅力的だ。
特に一人暮らしの場合は自炊する労力や時間を考えると、多少コストが高くともできあいのものを買ったほうが楽なケースも多々ある。
さらに自転車が使える夏場はいいとして、雪が積もる冬は徒歩しか使えず路面凍結や大雪などで買い物そのものにも苦労する。そういった心配からも自宅に宅配で届いて、冷凍保存できる宅食のメリットは大きい。
毎日食べる食事だからこそ、準備や献立に時間がかからない食宅サービス。今回末広地区で発生した買い物難民対策の一つとして試しに利用してみるのはいかがだろうか。
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