2021年12月04日

朝の職員打ち合わせ

最近、心が安定しているのか、他の人の心の状態が伝わってくるようになった。
自分の心がワサワサしていれば、相手の心を読むことなどできないが、平らかで揺れない心でいると、他の人の心が見えてくる。

毎朝、教職員の打ち合わせがある。
7時40分からだが、この始まりにもチャイムがなる。
このチャイムがなっているときに、ガヤガヤしていると、教頭はイライラするのだ。

めったにイライラしない教頭だが、最近はそんな日が多くなった。

「鐘がなっているのだから、さっと会話を止めて下さい。ガヤガヤしているのは、非常に波動が悪いです。」

彼は、もう何度もこの言葉を叫んだ。
正論であり、その通りではあるが、私は彼のイライラの思いを受けている。

だから、私の心もちょっと揺さぶられるのだ。

人のイライラ波動は、他の人を不幸にする。
そこで断ち切れればいいが、それが他の人に伝播してしまうと、イライラする人が増えていく。
中には、イライラから怒りに変わってしまう人もいる。

そういう連鎖が人々の不幸を生み、社会全体の不幸へとつながっていく。

指導者たる立場の人が、心を乱せば、その影響は計り知れない。
多く人にいい影響を与えることもできれば、多くの人を惑わしてしまうこともできる。

上に立つ者は、そういう責任を負っている。

「教頭先生、ちょっと心が乱れてますよ。」

私はそういう思いで苦々しく彼の言葉を聞いている。

ほんの数年前、私がそのようなネガティブ思考の塊であったことを棚に置いて、今は、彼を批判しようとしている。

愚かだ…。

2021年12月03日

陰日向なく

元副校長で理事のKさん。野球部にはいろいろと気を掛けてもらっている。
夏の大会時にも遠方から応援に来てくれたくらいなので、野球好きでもあるのだろう。

私は当初、Kさんがグランドに来るのは、私を監視するためだと思っていた。
前校長から、野球部での不適切な指導の方法を指摘され、それが改善されているかをチェックしに来ているのかと思っていたのだ。

当時の私は、そこまで心が病んでいた。

だが、最近、「実はそうでく、私を励ましつつ、野球部を応援してくれた」のだと分かった。

Kさんは物静かながらも、勇気ある優れた方である。
私に到らぬ点があるときにも、穏やかに語り、その中に改善の芽を見いだそうとして下さる。
また、なんでもない話をする中に、私に、新たな目標をも示して下さる。

こんな風に、陰日向なく私を励まし、やる気を起こし、時に叱咤激励してくれたのだ。

Kさんとのつきあいは、もう10年を超える。

二人のご子息にも、私は丁寧に指導させていただいたので、そのことを恩義に感じているのかも知れない。
奥様とも、親しくお話させていただいていた。

野球は露出度が大きいので、格好の宣伝材料になる。
それはもっぱら高校野球なのだが、その人材供給源としての中学も意識してくださるのは嬉しい。

なんでもご相談できる方とまではいかないが、信頼のおける人格者であることは間違いない。

陰でも、こつこつと努力を重ね、徳を磨いていらっしゃるのだろう。

私も少し見習わねば、と反省しきりである。

Kにとっては、私は幼子のようなもので、「常に気にしていないと危ない存在」なのかも知れないが、頼れる存在はありがたいものだ。

いつか、お礼を申し上げたいと思う。

2021年12月02日

血の池地獄

高1のH君が言う。
「丹澤先生、頭の中が性欲だらけになって、自制心もなくなり、性行為に溺れてしまうと、行き先は『血の池地獄』だそうですが、僕、一回は行ってみたいんですよね。」

要は、「燃えさかる欲望をコントロールするのが難しく、もう限界に近い」、と言っているようでもある。

「見てきたいってこと。それとも血の池に浸りたいってこと?。」
意地悪な私は、H君にそう畳みかける。

「どんな感じなんでしょうね…」、とH君。

私はまるで見て来たかの如く、血の池地獄の様相を話す。

そうだな…。タッパーみたいな容器を思い浮かべられる?
その入れ物に、ぎっしり大量のミミズが入っている姿を想像してごらん。
そこに、赤黒い液体が入っているんだ。
ミミズたちはのたうちまわり、ぴちゃぴちゃしているよ。
何だか見ていて気持ち悪いだろ。

血の池に落ちた人間たちの姿は、このミミズのようなものなんだ。
ミミズたちはその赤黒い液体の中で、体をくねらせている。
見た目は気持ち悪いが、彼等はその性行為の快感に浸っているんだ。

よくよく見ると、時々、ミミズと思っていた姿が、ちらっと人間の顔に見えてくる。
彼等は溺れながらも、気持ちよさが忘れられず、それこそ死にもの狂いで性行為をしているんだ。

これが血の池地獄の姿だ。
君はそのミミズとしての経験をしてみたいってことかな?

今は冷静に物ごとを考えられるのだが、彼等は他のことは考えられない。
「自分はなんと愚かな行為を繰り返していたのだろう」、と気づくまで、この世界から逃れられない。

本当は、彼等自身が作った世界なのだが、「肉体がすべて、快楽が一番」、と思っているうちは、この世界にとどまる。

そして、いずれ人間であることすら忘れ、更に深い畜生道に落ちる…。

H君は、「それでも見てみたい」、と言う。
青春期の性欲のコントロールに苦しんでいるのだろう。

地獄は空想の世界ではない。
ましてや、人間が正しく生きるための教育上作られた架空の世界でもない。
現実にそうした世界は存在する。
そうした世界に落ちる人の心が作り出しているからだ。

世の中、性に関してはオープンになって、ますます「血の池」の様相になってきている。
だが、正しく人の道を生きることは、古来より変わっていない。

H君。最後の最後で踏みとどまれよ。

2021年12月01日

冬の嵐

朝から嵐になった

強い寒冷前線が通過したのである。
この時期に激しい雨になるのは珍しい。

南寄りの風が吹き、寒さは感じなかった。上空の温度差が大きかったのだろう。

こうなると、その後の冷え込みがキツい。
寒冷前線通過後は、急速に冷たい空気が押し寄せ、一気に冷える。

このところ朝、自動車のフロントガラスの氷結が気になるようになった。
早朝の犬の散歩では、エンジンを始動させて、さっと犬小屋のある隠れ家に出掛けたい。
凍ったガラスが溶けるまで、自動車を動かせない、というのは時間がもったいない。

こんな気温との格闘が、春3月、下手をすると4月半ばまで続くのだ。

時に、寒さでエンジンがかからないこともある。

嵐は朝のうちにおさまり、午後からは晴れてきた。
山の雪もすっかり溶けてしまっただろうと思ったが、こんな雨でも、まだ少し残っていた。
この先の冷えこみで、水分を含んだ雪は、まさに氷の塊になるのだろう。

山は凍てつく冬の様相になる。

夕方、野球部の連中が訪ねてきた。
「丹澤先生、誕生日おめでとうございます!」、と彼等のメッセージ書かれた色紙をプレゼントしてくれた。

「いつの誕生日だよ…」、と皮肉交じりに受け答えしつつも、嬉しくて笑ってしまった。

私の学校では、こんな風にお互い励まし合って過ごす。
その意味では、教員、生徒関係ない。

一定のけじめはあるが、仲良く過ごしている。

感謝の言葉を書き連ねると、心がほっこりする。
恥ずかしくて面と向かって口では言えなくても、文章なら書ける。

また、その文章を見ながら、また日頃の生活を思い起こし、報恩の思いも湧く。
さらには、自らの反省の行いも思い出す。

彼等は、さっと去っていった…。

師走初日。

嵐の如く駆け抜ける。
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