2022年04月24日

エネルギー源

「最近M先生、元気ないですよね。」
やはり生徒たちも気づいているようだ。
半月ぶりに職場復帰されたM先生だが、まだまだ本調子ではない。
忙しすぎる上に、精神的にも大きなダメージを負ったM先生は、3月まではきっちりを責任を果たされた。
一見、社会人として当然、と思われるかも知れないが、残念ながら私の職場は、けっこう教職員出入りがある。
過酷な職場なのだろう。

もちろん、どこの学校現場で同様なのかも知れないが、早朝から夜間まで、ずっと勤務というのは珍しくない。だから、各自上手に休息をとり、ストレスマネジメントができなければ、仕事が続けられない状態に陥るのである。

「ときどき、疲れたようなものすごい怖い顔になりますよ。」

供したるもの、本来は、そのようであってはいけないのだろう。
たとえどのような状況下であっても、努めて笑顔を作り、奮起しなくてはならないのだが、肉体的に、精神的にも疲れ果ててしまった時には、そうした余裕はもはやないだろう。

そこまで追い込まれないうちに、上手に休養しなくてはならないのだが、学校ではいろいろな突発的なことが起こり、思うようにはいかないものだ。

「復帰されただけもいいんじゃないかな…。今まで、何人もの先生たちが、学校を去っているから…。」

私は、かれにぼそっと言う。
本来は、黙っていなくてはいけないことなのかも知れないが、そろそろ大人の世界を垣間見てもいい頃だろう。

私だって、いつ同じようになるか分からない。

もしかしたら、私自身も疲れたとき、ものすごい形相で生徒の前に立っているのかも知れないな、などと少しばかりの恐怖心を感じる。

私の場合のエネルギー源は、生徒たちと関わっていること。休日だって、生徒たちと一緒にいると少し安心する。

「丹澤先生、今日も電車の撮影に連れて行ってくださって、ありがとうございました!」

笑顔の彼が元気に言う。

今日も、いい日曜日になった。
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