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2022年04月14日

性衝動

思春期まっさかりの男女は時に発情する。
それを理性と自制心で抑えることができるかどうかは、当人次第でもある。

中高生は性的にも成熟期を迎えるので、人間の持っている動物的本能を抑えることが難しい時期でもあるわけだ。

しかし、世の中にはネットを中心にあまり多くの性情報や誘惑が溢れ、徐々にそうしたコンテンツに慣れ、当たり前のように感じ、感覚が麻痺してしまうのだろう。

そうした過ちを、家庭や学校ではなかなか上手く指導できない。
これは、今に始まったことではなく、以前からそのようであったと思う。

どちらかと言えば、「性について語るのはタブー」とされ、「自然に覚えるもの」的な楽観が親たちにもあるように思われる。実際親たちも、自分の親に教わったという人は、稀だろう。ましてや男性の場合はなおさらだろう。

生徒たちは、間違いの多い溢れるネットの性情報を鵜呑みにして、自ら背伸びをしようとする。当然、性行為に及べば、妊娠の可能性もあり、その後の人生計画は大きく変わってしまうだろう。

古来より、世界では婚前の交渉や、結婚後の姦淫は厳しく戒められてきた。しかし、戦後の日本では、婚前交渉が緩み、「何がいけないの?」などという状態になっている。

これは、人類の動物への退化であり、本来尊く純粋であるべき『愛』を貶めるものであろう。

本能のままに、衝動的な欲望を理性で抑えられず、若者が行為に及んでしまうのは、社会の影響もあるのだろう。

男女間に関しては、「もっと純粋で、相手の心の美しさを見る」という姿勢が大切だろう。

男女が惹かれ合うのは当然として、そのときに相手のどこを見ているか、何を素晴らしいと感じているか、という視点も持たせたい。

性衝動を抑えきれず、互いが、嫌われたくいないからと思い、行為をかさねてしまうのは、まさに血の池地獄であり、畜生道であろう。

そうした心は地獄に通じてしまっている。

精神面、心という観点から、生徒たちに性について語り、理解を求めるべきであろうと思う。





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