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2022年04月13日

最下位クラスの授業

習熟度の最下位クラスの授業が始まった。

この学校では、私は初めてのことだが、どのクラスを担当しようと、私のポリシーは変わらない。

「私の授業をきっちり聞いていれば、必ず分かるようになります。解けるようになります。そして試験でも点を取れるようになります。試験で高得点を取って、早くこのクラスからいなくなり、上位のクラスに移って下さい。誰もいなくなれば、私は授業をしなくてすみますから…。」

前段のそれは中1の授業と同じだが、後半は最下位クラスならではの話。もちろん、行をせずに済む云々の部分は、半ば冗談だが、冗談のような本気のような、微妙な雰囲気で話をした。

別に、「丹澤先生は、授業したくないんでしょ」などと言われても構わない。
授業好きの私は、そんな軽薄な発言では動じない。

11人しかいないこのクラスの授業はそんな風に始まった。
しかし実は、初回の授業は数学の話をしなかった。
いきなり数学を取り上げるよりも、彼等の人となりというか、醸し出す雰囲気を知りたかったからである。だから、椅子を車座に配置して、一人ひとり少し話をしてもらった。

もちろん、饒舌な生徒もいるが、ほとんど反応しかできない生徒もいる。

「好きでこのクラスにいるのではない。できたらこのクラスから逃れたい。」
半数くらいの生徒から、そうした思いが伝わってきた。

「授業を休むな。授業中寝るな。宿題は必ずやれ。」
私はそう念押しした。要は「逃げるな!」ということである。

以前から私は主張しているが、学校の授業が全く分からなければ、それはただ座らせてじっとさせている拷問である。

私はこのクラスを、そうした拷問には絶対にしない。
「全員が理解して、解けるようにする」、これが私のミッションだ。
もちろんそのためには、ありとあらゆる方法を使う。

その第一が、「意欲的な授業参加」であろうと思うのだ。

幸い、彼等はその気になっている。
私も、手を抜くことなく、務めを果たそうと思う。
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